公開 2025/09/09
更新 2025/09/10
Zキャリア編集部
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目次
「動画面接のときって服装はスーツが正解?」「面接動画ってどう撮影すればいいのかな…」と悩んでいませんか?この記事では、服装のルールから動画撮影のコツまで解説します。一緒に、動画面接を乗り越えていきましょう。
結論から言うと、動画面接の服装はスーツが最もはずれがありません。スーツは他の候補者と差別化しにくい反面、大きな失敗もありません。採用担当者にマイナスの印象を与えるリスクを避けられる、最も安全な選択肢と言えます。「スーツNG」などの条件がない限りは、スーツの着用をおすすめします。では、面接官に清潔で信頼できそうな印象を与えるスーツの着こなしを見ていきましょう。
大前提、全ての候補者全員に共通して言えるポイントは、清潔感のあるスーツの着こなしがマストということです。シャツの汚れやスーツについたシワなどはすぐに見つけることができますが、襟のよれや袖口のほつれは細かいので気が付かないことがあります。動画面接は「上半身を大きく映す」といった指定も多く、対面より細部が目立ちます。そのため、清潔感は特に重要です。面接官の印象を下げないために、動画面接を行う前には、着用前のスーツやシャツをチェックしたり、着用後に一度写真などを撮影して印象を確認しましょう。
男性は「派手すぎず、地味すぎず」が大切です。悪目立ちせず、色の組み合わせなどで自分らしさを表現するといいでしょう。
動画面接は座って撮影することが多いため、サイズが合わないとだらしなく見えがちです。色よりも、自分の体格にフィットしているかを重視しましょう。
①おすすめの色
ブラック、ネイビー、チャコールグレー
就職後も使うなら、暗めのネイビーが着回しやすいです。
②サイズの目安
袖丈:シャツの袖が1cmほど見える長さ
着丈:お尻が8割ほど隠れる長さ
写真のレフ板効果で顔色を明るく見せてくれる、アイロンのかかった真っ白なシャツがベストです。黄ばみやシワがないか、撮影前に必ずチェックしましょう。
チェックポイント
①ジャケットの中でシワになっていないか(特に身振り手振りをする場合は注意)
②自分の肩幅に合っているか
③サイズは適切か(袖口が手首の骨あたりにくる長さ)
ネクタイは、スーツの色に合わせて全体のバランスを考えましょう。「自分らしさ」より「誠実さ」を伝えることが大切です。
①おすすめの色
エンジ、青、グレーなどの定番カラー
②色の組み合わせ例
グレーのスーツ × エンジのネクタイ→全体が引き締まる
ネイビーのスーツ × グレーのネクタイ→知的で冷静な印象
③ネクタイの柄
避けるべき柄:派手なブランドロゴ、奇抜なデザイン
OKな柄:小さなドット、薄いストライプなど控えめなもの
女性はスーツのスタイルや色の選択肢が豊富なため、応募する企業の雰囲気に合わせた着こなしが重要です。どのような印象を与えたいか考えて選びましょう。
男性同様、ブラック、ネイビー、チャコールグレーが基本ですが、業界や企業によっては暗めのベージュなども選択肢に入ります。
①色の選び方例
歴史ある堅実な企業→ブラックなど暗めの色で、誠実で落ち着いた印象に。
挑戦を掲げるベンチャー企業→ネイビーなどで、スタイリッシュで快活な印象に。
②スタイルの選び方
スカートスーツ:フェミニンで柔らかな印象
パンツスーツ:活動的でシャープな印象
インナーは顔周りの印象を大きく左右します。清潔感を第一に、企業のカラーに合わせて選びましょう。
①最も無難な選択
白無地のシャツやカットソー
②シャツの種類と与える印象
レギュラーカラー:一番上のボタンまで留めるタイプ。真面目でフレッシュな印象を与えたいときに。
スキッパーカラー:襟を開けて着るタイプ。首元がすっきりし、明るく活発な印象に。
③その他
企業の雰囲気に合えば、派手すぎないフリルや柄の入ったブラウスもOKです。
動画面接は自分のペースで撮影しやすい分、気が緩みがちになります。動画面接の撮影ルールや就職活動中の服装のルールをおろそかにし、「これでもいいだろう」と自己判断すると、取り返しのつかないことになるかもしれません。特に以下の2点については必ず頭に入れておくようにしましょう。
詳しく解説していきます。
自宅で撮影できる動画面接だと、「家だからジャケットは不要かな?」「暑いし半袖シャツで撮ろう」と、つい気が緩んでしまうかもしれません。しかし、就活においてジャケットの着用はマストです。動画面接はあくまであなたの時間に合わせて撮影しやすいだけで、求められることは書類選考や対面の面接と同じです。自分なりの解釈で動画を撮影して提出してしまうと、「対面で面接してもこんな感じなのかな」「他の会社の人と会う際も自分の都合を優先した服装をしてしまうのかな」といった印象を面接官に与えてしまう恐れがあります。
スーツ以外の服装を指定された場合は、オフィスカジュアルにするのが最も一般的です。ある調査によれば、「服装自由」という条件で、面接官が候補者に期待する服装はオフィスカジュアルが70%というデータもあります。企業の持つ雰囲気、文化にもよりますが、「スーツNG」「私服で撮影」「服装自由」などの条件は、Tシャツ・ジーパンなどのカジュアルな格好で動画面接を行ってもいいというわけではないことに注意しましょう。
参照:「面接・会社説明会の「私服」「服装自由」、どんな服装で行けばいい?【人事にアンケート】/リクナビ 就活準備ガイド」
ここまで、動画面接を受ける際の服装について説明してきました。では、そもそも動画面接とは、なんでしょうか?動画面接とは、コロナ禍に対面面接の代わりに使われ始めた選考方法の一つです。録画面接とも呼ばれます。企業の採用サイトに登録して必要な情報を記入したら、あとは自分で動画を撮影して提出するだけという特徴があります。「お題に対して、対面面接のように回答した様子を録画する」というイメージが最も近いでしょう。
「それなら、実際に対面で面接した方が早いんじゃ…」と思った方もいるかもしれません。しかし企業側・応募者側双方にとって、対面にはないメリットがいくつかあります。以下の通り詳しく見ていきましょう。
まず動画面接は、開始前に質問の内容を知ることができる方式が多いという特徴があります。対面面接のように面接官の聞きたいことに左右されることがありません。質問が決まっているため、その質問に合わせて、自分の言いたいことを整理して伝え切ることができます。そのため、「何度も練習したことを言い忘れた…」「緊張して変な言い方をしてしまった」といった対面面接ならではの後悔が、動画面接にはありません。あなたが納得できるまで、何度でも挑戦できます。
普段、学業やアルバイト・お仕事の合間を縫って、指定された時間に企業へ向かい面接を受けている方は少なくないと思います。生活と就活を両立させるのは簡単なことではないため、疲労もストレスも蓄積されるのではないでしょうか。その点、動画面接は期日前であれば、あなたの都合に合わせて面接を行うことができます。最近では自分で動画を撮影してSNSへ投稿する機会も増えていますし、慣れている人なら1日あれば対策から提出までできるかもしれません。
さらに面接を受けると言っても、そこには時間前に面接会場へ向かうことや書類を過不足なく持つことなど事前に準備・確認するべきことが含まれています。しかし動画面接では忘れ物をしてもすぐそこから持ち出してくることができますし、やろうと思ったときにすぐに面接を受けることができます。目の前に面接官が実際にいるわけではないので、ある程度リラックスして面接を受けることもできます。このように時間的な拘束や、出費がないのも動画面接の特徴です。
動画面接であれば、書類選考ではわからないあなたの雰囲気・話し方から、対面ではアピールしにくい視覚的な表現まで全てをアピールすることができます。例えば対面の面接であればなかなかアピールに使える小道具を持参するのは大変で、練習してきた話し方に頼ることとなります。そうなると、実績を全て口頭で説明しなければならず、面接官にはその経験がどれほどすごいものなのか想像しづらい場合があります。あるいは書類だと、写真などを使って色を使うことで面接官の目を引くなどの工夫ができますが、実際の候補者がどんな雰囲気を持っているのか、他の人の話をどんな姿勢で聞いているのかなどを想像することは簡単ではありません。
その点、動画面接であれば、フリップなどにアピールポイントをまとめれば視覚的に強みや実績を訴えることができますし、仕草や声のトーンから実際の雰囲気も伝えることができます。動画面接は、あなたの魅力を伝えるのに効果的で、あなたにとっても都合がつけやすい便利な面接だといえます。
動画面接では、一発その場勝負の対面面接とは異なり、実際に自分がどのように面接を受けたのかの記録が残ります。特に、何度も撮り直している場合、ボツになった動画と自分が納得した動画がたくさん残ります。これらを見比べれば、OKな動画とダメな動画の違いを自分で分析できます。また、選考を通過した場合、提出した動画を見返すことで、どこが評価されたのか予測しやすくなり事前の対策が簡単になります。
動画面接は実際に選考でありながら、あなたのスキルアップにまで効果のある面接だと言えるでしょう。そのため、たとえ第一志望でなくとも、複数回は動画面接を導入している企業に応募することをおすすめします。動画面接のみならず複数の企業で面接の練習をしてみたいときやあなたの現在のアピールについてアドバイスが欲しい場合は、面接対策のプロであるエージェントに相談してみるといいでしょう。
動画面接を行うと、自分が面接官にどう見られているか知ることができます。これにより、より「見せたい自分」を分析できるとともに、選考が進んで担当者と実際に話すことになった際の予行練習ができます。緊張すると、いくら笑顔でいるつもりでも、実際は口元がこわばって怖く見えている、なんてこともあります。自分が他人からどう見えるかを知ることは人に指摘されない限り、自分で気が付くことはなかなか難しいでしょう。
しかし、動画面接では、自分で自分を客観的に見つめることができます。論理的に話すのが得意だと思っていたのに、「実は自信がないことを説明するときはしどろもどろになっていた」や「考えるときに腕を組んでしまうクセがある」などといった、あなたの無意識の行動を見つけられるでしょう。撮影した動画を見直すのはなかなか恥ずかしいかもしれませんが、自己分析を進める意味でも、動画を何度かとって見てみることをおすすめします。
ここまで、動画面接ならではのメリットを紹介してきました。では実際に動画面接は選考フローのどこで使われることが多いのでしょうか?また、どこに注意しながら準備して撮影するべきでしょうか。以下の通り解説していきます。
動画面接は自己PRなど選考フローの始めの方に登場することが多いです。面接官は毎日何人もの候補者と顔を合わせているため、一度の面接で候補者一人一人を知ることは難しいので、そのため動画面接で、まず入口となる候補者の雰囲気や話し方のチェックを行っていることが多いと考えられます。動画面接で特に印象に残った人と、次のフローで対面して、企業との相性を探っていく、というようなイメージです。このことから、動画面接はあなたの人柄を伝える、あなたの「入り口」のような重要な役割を果たしていると言えます。ある調査では業界・職種未経験者を採用する際に重視するポイントとして、「人柄・社風との相性」が87.1%で最多というデータもあります。そのため、動画面接を行うときには普段家族や友人と一緒に過ごすときのあなたの親しみやすそうな雰囲気を撮影することが重要です。
参照:「業界・職種未経験者の採用で重視するポイントは、「人柄・社風との相性」が最多。評価する能力トップは「コミュニケーション能力」/株式会社学情のプレスリリース」
動画面接の期日は長めに設定されていることが多いため、「他の選考対策を先にしよう」と後回しになりがちです。ただし、話したいことをスムーズに話せるようにするには、ある程度準備期間が必要です。期日2日前に焦って撮影を始め、提出できたのは喋りに詰まったり、数秒黙ったまま視線が読むように動いたりする姿の動画だった…なんてことが起きると、面接官に「事前準備しなかったんだな」「うちの会社をあんまり志望していないのかもしれない」というネガティブな印象を抱かれ、せっかくの機会を逃してしまうかもしれません。
しかし、自分で期限を決めて早いうちに準備・提出まですることができれば「入念に準備してくれたんだな」「うちの会社への志望度が高いのかな」と好印象を与えることができます。
服装の次に、動画面接で見落としがちなのは提出形式です。せっかくいい動画を撮影できても、形式が間違っていたら撮り直しする必要があります。もし再提出ができない形式で提出してしまい、提出期限後に間違いに気がついた場合は「ルールを守れない人」として面接官に動画を閲覧してもらえない可能性もあります。構成を練って一生懸命撮影した動画面接が無駄にならないために、以下のポイントは必ず確認してください。
一つ目は動画ファイルの大きさです。実は提出できるファイルの大きさが小さめに設定されている企業もあり、撮影方法によっては圧縮作業が必要になることも。期日ギリギリだったり、圧縮作業に慣れていないと焦りやすいポイントです。着手する前に、まずはファイルの大きさを確認し、動画の圧縮方法も調べておくといいでしょう。
次に動画撮影の向きを確かめてください。些細ですが「縦長」か「横長」かなどをうっかり見落としてしまうと非常に悪目立ちし、面接官に「ルールを見ていない人だ」と動画を見ないまま判断されてしまうかもしれません。
最後に、秒数指定は必ず守ってください。前後の必要でない描写をカットする、など動画の内容を変えない編集は可能なことが多いので、秒数指定ぴったりではなく、1秒ほど短く動画の内容をまとめることをおすすめします。例えば30秒という指定があった場合、28秒〜30秒の間で話す内容を収めるイメージで撮影するといいでしょう。
ここまでは動画撮影をする際の服装について解説してきましたが、実は服装以外にも動画面接のコツがあります。「スーツで動画面接を受けるだけでは他の候補者に埋もれてしまうかも…」と不安な方は以下の撮影準備を万全にして、似た服装の中でも印象に残りやすい動画を撮影しましょう。
以下の通り詳しく解説します。
まずは撮影環境の整備です。白に近い背景を探して、撮影するように心がけましょう。面接官が動画を見たとき、あなたの話以外に気を取られるポイントを作らないようにすることが重要です。
また、照明も大切です。自宅の照明だと、上から光があたって顔色が悪く見えたり、表情が映りにくくなる恐れがあります。そこで顔の下から間接照明を当てたり、スマホのライトを使うのもいいでしょう。ただし、スマホのライトを使うと、画面を確認しながら撮影することができないので注意が必要です。
動画を撮影する際には、キーワード程度をカンペとして用意すると安心ですが、やはり内容を全て暗記するのが最も効果的です。暗記をしておくと、話し方に自信が現れ、身振り手振りを加える余裕ができるからです。姿勢を変えずに伝えたいことを話すことも大切ですが、動きを入れた方がよりあなたの雰囲気ややる気が伝わりやすくなり、面接官が「会ってみたい」と思う確率が高まります。
緊張していて、その上秒数の制限があるとなると、自分の話し方は通常よりも早くなっていると考えた方がいいでしょう。面接官は応募を受け付けている間、ランダムに届く動画を何件も見て評価しています。また、対面の面接と異なり、候補者が目の前にいないので答えを深掘りすることもできません。早口でまくしたてるような話し方の動画は「内容が頭に入ってこない」というネガティブな印象を抱かれるおそれもあります。
そのため、あれもこれも話すのではなく、最も伝えたいことを完璧に暗記し、身振りを加えてゆっくり伝えた方がいいでしょう。自分の話し方の速度を知りたいときは、一度カンペを持ったまま撮影してみましょう。その動画を確認することで、ある程度自分の話す速度を知ることができます。普段の話し方の8割程度で、自分だと違和感を感じてしまうくらいのスピードが目安です。
服装・提出形式はばっちり!言いたいことも暗記済み!という方は、伝えたいことをフリップにまとめて、画面に出しながら話してみましょう。こうすることで、話したい内容がまとまり、面接官にアピールポイントを認識してもらいやすくなります。フリップには、アピール文を全て書くのではなく、ポイントを箇条書きして、色で強調しましょう。
ただし、動画面接は「上半身を映す」ことが条件に入っていることが多く、カメラが近いため、話している間に自分の顔がフリップで隠れないよう、フリップの位置には注意が必要です。Zキャリアのエージェントなら、オンライン上で面談をするため、実際の動画面接と似た環境で現在のあなたを評価してもらうことができます。その場でアドバイスしてくれることもあるので、一度相談してみてもいいかもしれません。
ここまで、動画面接の服装はスーツがベストであること、事前準備で周りと差をつけるコツなどを紹介してきました。このセクションでは改めて、動画を撮影する前のチェックリストを確認してみましょう。
そうはいっても、動画面接は対面面接とは全く異なる形式で、確認することがたくさんあるため、一人で準備から提出まで行うのは不安ですよね。そこでアドバイスをもらえる可能性がある人を以下の通り示します。
まずは動画面接を受けた人が身近にいないか探してみましょう。特にテレビ局の選考などでは、動画面接が導入されている場合が多いです。そうした選考に挑んだ人に対策を聞いてみるといいかもしれません。
あるいは、選考体験記を読むのも効果的です。動画面接は例外を除いてほぼ「横型撮影」「30秒〜1分程度」であることが多いです。そのため数年前に選考を受けた先輩の体験記を読んで、真似できるところを真似すると自分で気を付けるポイントが少し減るので自信がつきやすくなります。
今までに何人もの候補者と対策をしてきた、プロのエージェントに頼るのもおすすめです。就職エージェントをうまく活用すれば、客観的な視点からあなたの強みやアピールポイントを引き出し、面接官に響く伝え方のアドバイスがもらえます。
エージェントは面接対策のプロですから、例えば面接に相応しい服装の指導や、話し方、面接官視点であなたを評価してもらえるでしょう。そのうえで、あなたに適性がありそうな会社を紹介するので、ゼロ内定で焦らないように、また本命の企業の予行練習のために、紹介された企業を受けるという手もあります。
若手・未経験の就職に特化したZキャリアエージェントでしたら、まずはあなたの話をじっくり聞くことを大切にしています。その上で、あなたが気づいていないかもしれない、「実はあなたが長く働きやすい仕事」を紹介します。初めから強引に紹介することはいたしません。ぜひ、不安を話してみてください。
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