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フリーターで年金払えない…放置は危険?免除・猶予の条件と申請方法を分かりやすく解説

フリーターで年金払えない…放置は危険?免除・猶予の条件と申請方法を分かりやすく解説

公開 2025/05/27

Zキャリア編集部

Zキャリア編集部は、初めて就職・転職する方々へ、就職活動に役立つ情報を発信しています。具体的な職種や業界に特化した情報提供を心がけ、将来のキャリアを考える上で参考になるような内容をお届けしています。

目次

フリーターで国民年金が払えなくて不安…そんな悩みを解決!年金を払わないとどうなるか、払えない時の免除・猶予制度の条件や申請方法、将来のために今できることを高卒レベルで分かりやすく解説。Zキャリアがあなたの疑問に答えます。

フリーターだけど年金払えない…このままで大丈夫?

「フリーターとして働いているけど、毎月カツカツで国民年金を払うのが正直キツい…」

「年金って払わないといけないって聞くけど、払わなかったらどうなるんだろう?」

「もし払えなかったら、何か方法はあるのかな?」

こんな風に、年金のことで悩んでいませんか?

アルバイトやパートで生計を立てていると、毎月の国民年金保険料の支払いは大きな負担に感じることがあります。ですが、「払えないから」とそのままにしておくのは、将来のことを考えるとちょっと心配です。

この記事では、

  • フリーターが払う年金のこと
  • 年金を払わないとどうなるのか
  • 払えないときに使える国の制度(免除や猶予)
  • 免除や猶予の申請方法
  • 将来のためにできること

などを、分かりやすく解説します。

年金の悩みや不安を解消して、安心して毎日を送るためのヒントがきっと見つかるはずです。一緒に見ていきましょう。

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そもそもフリーターが払う年金って?

まず、年金の基本から確認しましょう。日本に住んでいる20歳以上60歳未満の人は、原則としてみんな国民年金に加入して、保険料を支払う義務があります。これは、フリーター(アルバイトやパートで働く人)でも同じです。

なぜ年金を払う必要があるかというと、年金は自分が将来おじいちゃん・おばあちゃんになった時(老齢年金)だけでなく、もしもの時(病気やケガで働けなくなった時の障害年金、自分が亡くなった時に家族が受け取れる遺族年金)のセーフティーネット、つまり「保険」のような役割も担っているからです。

国民年金と厚生年金って何が違うの?

年金には大きく分けて「国民年金」と「厚生年金」の2種類があります。

  • 国民年金: 日本に住む20歳以上60歳未満の全員が加入する基本の年金です。自営業の人や学生、そしてフリーターで、次に説明する厚生年金の条件に当てはまらない人が加入します。保険料は収入に関係なく、みんな同じ金額を自分で納めます。
  • 厚生年金: 会社員や公務員などが加入する年金です。国民年金に上乗せされる形で加入します。フリーターでも、働く時間や日数などの一定の条件を満たせば加入できます。保険料は給料に応じて決まり、会社が半分負担してくれるのが大きなポイントです。保険料は給料から天引きされるのが一般的です。

つまり、フリーターの多くはまず国民年金に加入し、条件によっては厚生年金にも加入する、というイメージです。

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年金を払わないと、どうなっちゃうの?

「払うのが大変だから、ちょっとくらい払わなくても…」と思ってしまうかもしれませんが、国民年金保険料を払わないでいると、いくつかの良くないことが起こる可能性があります。具体的に見ていきましょう。

年金未納で起こりうること5選

お知らせや電話が来るようになる

納付期限までに保険料を払わないと、日本年金機構(国の年金の組織)から「国民年金保険料納付のご案内」といった手紙や、場合によっては電話がかかってくることがあります。「払い忘れていませんか?」「早く払ってくださいね」というお知らせです。

最初は普通の手紙ですが、それでも払わないでいると、「特別催告状」という、ちょっと強めのお願いの手紙が届くようになります。封筒の色が黄色や赤色に変わっていくこともあり、プレッシャーを感じるかもしれません。

遅れた分の利息(延滞金)がかかることも

催告状などで指定された期限までに払わないと、本来払うべき保険料に加えて「延滞金」という、ペナルティのようなものが上乗せされることがあります。延滞金は、遅れた日数に応じて計算されるので、放置すればするほど、払う金額が増えてしまう可能性があります。

せっかく払うなら、余計なお金を払わずに済ませたいものです。

最悪の場合、持ち物を差し押さえられる可能性も

何度もお知らせや催告状を送っても保険料を払わないでいると、「最終催告状」や「督促状」が届き、それでも無視していると、最終的には法律に基づいて財産を差し押さえられる可能性があります。

差し押さえの対象になるのは、

  • 預貯金
  • 給料の一部
  • 家や土地、自動車など

です。ある日突然、銀行口座のお金が引き落とされていたり、給料の一部が天引きされたりする、なんてことにもなりかねません。これは避けたい事態です。

将来もらえる年金が減る、もらえなくなる

国民年金(老齢年金)は、保険料を納めた期間に応じて、将来受け取れる金額が決まります。つまり、保険料を払っていない期間があると、その分だけ将来もらえる年金額が減ってしまいます

さらに、年金を受け取るためには、保険料を納めた期間などが原則として10年以上必要です(これを「受給資格期間」といいます)。未納の期間が長いと、この期間を満たせず、将来年金をまったく受け取れないという可能性も出てきます。

もしもの時の保険(障害年金・遺族年金)が受け取れないかも

年金は、老後のためだけではありません。もし、病気やケガで働けなくなってしまった場合に受け取れる「障害年金」や、自分が亡くなった時に残された家族が受け取れる「遺族年金」という、もしもの時のための保障でもあります。

ですが、これらの年金を受け取るためには、事故や病気が起こる前に、きちんと保険料を納めていることが条件になる場合があります。保険料を払っていないと、いざという時に必要な保障が受けられず、自分や家族が困ってしまうかもしれません。

年金の未納は、将来の自分だけでなく、万が一の時の家族にも影響が出る可能性があります。「まあいっか」と放置せず、払えない場合は早めに相談することが大切ですよ。

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年金が払えない…そんな時のための「免除」と「猶予」

「払わないとマズいのは分かったけど、本当にお金がなくて払えない…」

そんな時のために、国はちゃんと助けてくれる制度を用意しています。それが「国民年金保険料免除制度」と「納付猶予制度」です。

これらの制度を使えば、保険料の支払いが一時的に免除されたり、待ってもらえたりします。後ろめたい気持ちになる必要はまったくありません。条件に当てはまる場合は、積極的に活用しましょう。

「免除」と「猶予」ってどう違うの?

どちらも保険料の支払いが難しくなった時のための制度ですが、少し違いがあります。

「免除」と「猶予」の違い

保険料免除制度

  • 内容: 保険料の全額、または一部(4分の3、半額、4分の1)が免除される。
  • 対象: 本人・配偶者・世帯主の前年所得が一定基準以下の時など。
  • 将来の年金額: 免除された期間も、一部は保険料を納めたものとして扱われる(全額免除でも半分納付扱い)。なので、未納よりは将来もらえる年金額が多くなる。

納付猶予制度

  • 内容: 保険料の支払いを先延ばしにしてもらえる(払わなくていいわけではない)。
  • 対象: 50歳未満で、本人・配偶者の前年所得が一定基準以下の時。
  • 将来の年金額: 猶予された期間は、将来もらえる年金額の計算には含まれない。ただし、年金を受け取るための資格期間(10年)にはカウントされる。

簡単に言うと、

  • 免除: 払う額が減る(またはゼロになる)。将来の年金額にも少し反映される。
  • 猶予: 払うのを待ってもらえる(後で払う必要がある)。将来の年金額には反映されない(追納しない場合)。

どちらの制度が使えるかは、年齢や所得の状況によって異なります。

免除や猶予が使える条件は?(所得の目安など)

免除や猶予が認められるかどうかは、主に「前年の所得」によって決まります。所得とは、年収(稼いだお金の合計)から、必要経費などを引いた後の金額のことです。

審査の対象になるのは、

  • 本人
  • 配偶者(結婚相手)
  • 世帯主(住民票の代表者、実家暮らしなら親など)

の所得です。自分自身の収入が少なくても、一緒に住んでいる家族の収入が高いと、制度が使えない場合もあります。

こんな人は対象になるかも?

  • 失業して収入がなくなった
  • 収入が少なく、生活が苦しい
  • 災害などで被害を受けた
  • 学生(※学生の場合は「学生納付特例制度」という別の制度があります)

詳しい所得の基準額は少し複雑ですが、「収入が少なくて保険料を払うのが大変…」という状況であれば、一度申請してみる価値はあります。

どうやって申請するの?必要なものは?

免除や猶予の申請は、難しくありません。以下のステップで進めましょう。

1.申請書をもらう: お住まいの市区町村役場の国民年金担当窓口か、近くの年金事務所で「国民年金保険料免除・納付猶予申請書」をもらいます。日本年金機構のホームページからダウンロードすることもできます。

2.申請書を書く: 申請書に名前や住所、基礎年金番号(年金手帳や納付書に書いてあります)、所得状況などを記入します。書き方が分からなければ、窓口で教えてもらえます。

3.必要書類をそろえる: 場合によっては、失業したことを証明する書類(離職票など)のコピーが必要になることもあります。マイナンバーカードがあれば、添付書類が省略できる場合もあります。

4.申請書を提出する: 記入した申請書と必要書類を、市区町村役場の窓口または年金事務所に提出します。郵送でも提出できます。

5.結果を待つ: 申請してから2~3カ月ほどで、日本年金機構から承認されたかどうかの結果通知が郵送で届きます。

申請は、過去の分(申請時点から2年1カ月前まで)や将来の分(翌年6月まで)についてもできます。保険料を払えずに困っている場合は、できるだけ早く手続きをしましょう。

免除や猶予を使うメリット・デメリット

免除や猶予の制度を使うことには、良い点と、少し注意が必要な点があります。

免除・猶予のメリット

メリット

  • 保険料の負担が軽くなる、またはゼロになる: これが一番大きなメリットです。経済的に苦しいときに助かります。
  • 未納扱いにならない: 放置すると督促や差し押さえのリスクがありますが、制度を使えばその心配がありません。
  • 年金の受給資格期間には含まれる: 将来年金をもらうために必要な「10年」の期間には、免除や猶予の期間もカウントされます。
  • 障害年金や遺族年金の対象になる: もしもの時の保障は、免除・猶予期間中でも受け取ることができます(他の条件を満たしている場合)。

デメリット

  • 将来もらえる年金額が減る: 免除の場合は、保険料を満額払った場合よりも年金額が少なくなります(全額免除だと半分)。猶予の場合は、その期間は年金額の計算に含まれません(追納しない場合)。
  • 追納しないと満額にならない: 将来、満額の年金を受け取りたい場合は、後から保険料を追納する必要があります。

メリットとデメリットを理解した上で、今の状況に合わせて制度を活用するのが賢い選択です。分からないことがあれば、年金事務所や役所の窓口で気軽に質問してみてくださいね。

免除・猶予された分は後から払える(追納)

免除や猶予が承認された期間の保険料は、後から払うことができます。これを「追納(ついのう)」といいます。

追納ができるのは、過去10年以内の免除・猶予期間分です。

追納するメリット

  • 将来もらえる老齢年金の額を満額に近づけられる: 特に猶予期間分は、追納しないと年金額に反映されないので、追納の効果が大きいです。

追納の注意点

  • 古い期間から順番に払う: 追納は、一番古い期間の分から順番に払っていくルールです。
  • 3年度目以降は加算額がつく: 免除や猶予を受けた年度の翌年度から数えて、3年度目以降に追納する場合、当時の保険料に少し加算された金額を払う必要があります。早めに追納した方がおトクです。

追納は義務ではありませんが、将来もらえる年金額を少しでも増やしたい場合は、経済的に余裕ができたときに検討してみると良いでしょう。追納したい場合は、年金事務所に申し込みが必要です。

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免除や猶予以外に、できることはある?

「免除や猶予の条件に当てはまらなかった…」

「制度は使えたけど、やっぱり将来の年金額が心配…」

そんな時は、他の方法も考えてみましょう。

免除・猶予以外の選択肢

  • 年金事務所に相談して分割で払う
  • 厚生年金に入れるバイトや働き方を探す

年金事務所に相談して分割で払う

どうしても保険料を一括で払うのが難しい場合、年金事務所の窓口で相談してみましょう。事情によっては、分割での支払いに応じてくれる可能性があります。

「払えないから」と放置するのではなく、「払う意思はあるけど、今は分割じゃないと難しい」ということを正直に伝えることが大切です。相談すれば、何か解決策が見つかるかもしれません。

厚生年金に入れるアルバイトや働き方を探す

フリーターでも、働く時間や日数などの条件を満たせば、厚生年金(社会保険)に加入できる場合があります。

厚生年金に加入できれば、

  • 保険料の半分を会社が負担してくれる
  • 将来、国民年金に上乗せして厚生年金も受け取れる
  • 健康保険もセットで加入できることが多い

といったメリットがあります。

今のアルバイト先で社会保険に入れないか確認したり、社会保険に入れる条件のアルバイトを探したりするのも一つの方法です。

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将来のことを考えると、正社員も考えてみよう

ここまで、年金が払えないときの対処法を見てきました。免除や猶予制度はとても助かる仕組みですが、根本的な解決策として、働き方そのものを見直してみるのも大切な視点です。

特に、将来の年金のことを考えると、フリーターから正社員になるという選択肢は、大きなメリットがあります。

正社員なら厚生年金で将来も安心

正社員として会社で働くと、ほとんどの場合、厚生年金に加入します。

正社員(厚生年金)のメリット

先ほども触れましたが、厚生年金は保険料の半分を会社が負担してくれますし、将来は国民年金(基礎年金)に上乗せして厚生年金も受け取れます。つまり、国民年金だけに加入しているフリーターよりも、将来もらえる年金額が多くなる可能性が高いのです。

もちろん、安定した収入が得られたり、スキルアップの機会が増えたりと、年金以外にも正社員になるメリットはたくさんあります。

「自分なんかが正社員になれるのかな…」

「経験もないし、不安だな…」

と感じるかもしれません。ですが、未経験からでもチャレンジできる仕事はたくさんあります

Zキャリアでは、フリーターから正社員を目指す方をたくさんサポートしてきました。「どんな仕事が向いているか分からない」「面接が不安」など、どんなことでも大丈夫です。私たちがあなたの就職活動をしっかりサポートしますよ!

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まとめ:年金の悩み、一人で抱え込まないで

今回は、フリーターの方が年金を払えないときにどうすればいいか、というテーマでお話ししてきました。

この記事のポイント

  • フリーターでも国民年金を払う義務がある
  • 払わないと督促や差し押さえ、将来の年金減額のリスクがある
  • 払えないときは「免除」や「猶予」の制度を使おう!
  • 申請は役所や年金事務所でできる
  • 免除や猶予以外にも、分割払いや厚生年金加入という道もある
  • 将来のためには、正社員を目指すのも有力な選択肢!

年金の支払いは、毎月の生活を考えると大変なこともあると思います。ですが、一番良くないのは「払えないから」と何もせずに放置してしまうことです。

まずは、この記事で紹介した「免除」や「猶予」の制度が使えないか、お住まいの役所や年金事務所に相談してみてください。きっと、今のあなたに合った方法が見つかるはずです。

そして、もし「このままフリーターでいるのは将来が不安だな」「安定した収入を得て、年金の心配も減らしたい」と感じたら、正社員への道も考えてみませんか?

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