公開 2025/07/17
Zキャリア編集部
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目次
「事務職は楽そう」と思っていませんか?実は「事務職は楽じゃない」と感じる場面も多くあります。この記事では、事務職が楽じゃないと言われる具体的な理由、それでも働くメリット・デメリット、そして事務職に向いている人の特徴を分かりやすく解説します。
事務職が楽じゃないと言われる理由には、具体的に以下の5つのポイントがあります。
事務職は、単純な入力作業だけではありません。会社の独自ルールや業務の流れ、使うソフトやシステムの使い方など、最初に覚えることは山のようにあります。
例えば、電話対応一つとっても、正しい敬語の使い方や、部署ごとの担当者の名前、よくかかってくる取引先の情報などを把握しておく必要があります。
来客対応があれば、失礼のないようにお茶を出す順番や会議室への案内方法といったビジネスマナーも求められます。地道にコツコツと知識をインプットしていく姿勢が大切です。
毎日パソコンに向かって、同じようなデータの入力や書類のファイリングが続きます。人によっては、この変化の少ないルーティンワークが「やりがいを感じられない」「仕事がつまらない」と感じ、精神的にきつくなってしまうことがあります。
華やかな仕事というよりは、会社を裏で支える地道な作業がほとんどです。黙々と作業に打ち込む中でも、集中力を保ち、正確さを維持し続ける忍耐力が求められます。
事務職は、社内の様々な部署の人たちと関わる「ハブ」のような存在です。他部署の社員から仕事を頼まれたり、部署間の調整役になったりと、多くの人と円滑なコミュニケーションを取るスキルが欠かせません。
時には部署と部署の板挟みになったり、たくさんの人に気を配ったりと、仕事そのものよりも人間関係で疲れてしまうことも。周りの空気を読み、誰とでもうまくやっていくバランス感覚が必要になります。
事務職が扱う請求書や契約書、顧客情報などのデータは、会社の経営に直結するとても重要なものです。そのため、入力ミスや計算間違いは絶対に許されません。
「1円でも数字が合わない」「名前の漢字を一文字間違えた」といった小さなミスが、大きなトラブルに発展することもあります。常に「間違えられない」というプレッシャーの中で、正確に作業をこなす必要があります。
同時に、複数の業務を抱えながら、それぞれの締め切りを守る「スピード」も求められる、シビアな仕事です。
一つの作業に集中している時に電話が鳴り、対応している最中に来客があり、さらに上司から別の仕事を頼まれる…というのは、事務職の日常です。
常に複数の業務を同時にこなす必要があります。「電話対応しながら、PCでデータを入力する」といったように、頭を瞬時に切り替え、今何をすべきか優先順位を判断しながら動かなければなりません。
一つのことにじっくり集中して取り組みたいタイプの人にとっては、この目まぐるしい環境がストレスに感じられるかもしれません。
事務職のリアルな大変さをお伝えしてきましたが、もちろんそれを上回るメリットもたくさんあります。具体的には、以下の通りです。
デスクワークが中心なので、体力的な負担が少ないのが最大のメリットです。暑い日や寒い日、雨の日でも、空調の効いた快適なオフィスで働くことができます。
立ち仕事や力仕事で体を痛める心配も少ないため、年齢を重ねても無理なく続けやすいのが特徴です。また、産休や育休などのライフイベントがあっても復帰しやすく、長期的なキャリアを築きたい方にはぴったりの仕事と言えます。
仕事を通じて、どんな業界でも通用するポータブルスキルが身につきます。Wordでの書類作成やExcelでのデータ集計といった基本的なPCスキルはもちろん、より実践的で高度な使い方を自然と習得できます。
また、日々の電話対応やメールのやり取り、来客対応をこなすうちに、正しい敬語の使い方やビジネス文書の書き方といった、社会人としての基礎となるビジネスマナーが身につくのも大きな財産になります。
多くの事務職は、勤務時間が「9時〜18時」のように決まっており、カレンダー通りに土日祝日が休みの会社がほとんどです。残業も比較的少ない傾向にあります。
そのため、就業後の時間や週末の予定が立てやすく、友人や家族との時間を大切にしたり、趣味に打ち込んだりできます。仕事とプライベートの時間をきっちり分けて、オンオフのメリハリをつけた生活を送りたい方には、とても魅力的な働き方です。
事務職は、専門的な資格や学歴がなくても「未経験者歓迎」としている求人が多いのが特徴です。特に若手の場合は、スキルや経験よりも人柄やポテンシャルを重視して採用されるケースが少なくありません。
そのため、これまで接客業や現場作業など、別の職種で働いてきた方でもオフィスワークデビューしやすいのが魅力です。新しいキャリアにチャレンジしたいという気持ちを応援してくれる会社がたくさんあります。
メリットだけでなく、もちろん知っておくべきデメリットもあります。以下の通り、主なデメリットについても理解しておきましょう。
各項目について、詳しく見ていきましょう。
事務職は、営業職のように「契約を〇件取った」というような、個人の頑張りが数字で明確に表れる仕事ではありません。そのため、仕事の成果が給与に直接反映されにくく、大幅な昇給は期待しにくい傾向があります。
毎月安定した給料がもらえる反面、実力次第でどんどん稼ぎたいという志向の人にとっては、少し物足りなく感じるかもしれません。
他の社員や部署をサポートすることがメインの役割なので、自分の仕事が会社の利益にどう繋がっているのかを直接感じにくい側面があります。
「ありがとう」と感謝されることにやりがいを感じることはできますが、売上への貢献度といった目に見える形での成果を実感したい人にとっては、モチベーションを保つのが難しいと感じることもあるでしょう。
ここまで読んでみて、「自分は事務職に向いているのかな?」と気になった方もいるでしょう。事務職に向いている人の特徴は、以下の通りです。
データ入力や書類整理など、地道で細かい作業を黙々と続けることが好きな人は事務職に向いています。毎日大きな変化がある仕事ではありませんが、決められた手順に沿って、着実に仕事を進めることに楽しみを見出せる人にはぴったりの環境です。
同じことの繰り返しでも飽きずに集中できる力は、事務職でとても重宝されます。
事務職は、自分が主役になるのではなく、周りの社員が働きやすくなるように手助けをする「縁の下の力持ち」です。「誰かの役に立ちたい」という気持ちが強い人は、大きなやりがいを感じられるでしょう。
「〇〇さんのおかげで助かったよ、ありがとう」といった感謝の言葉が、仕事のモチベーションに繋がるタイプの人におすすめです。
書類の誤字脱字や、入力データのわずかなズレなど、普通の人なら見過ごしてしまうような細かい点に気づける人は、事務職でその能力を大いに発揮できます。
「これで本当に合っているかな?」と常に確認を怠らず、ミスなく完璧に仕上げることにこだわりを持てる慎重な性格は、周りから厚い信頼を得ることにつながります。
意外に思われるかもしれませんが、事務職はコミュニケーション能力がとても重要です。社内の様々な人と話す機会が多く、相手が何を求めているのかを正確に理解し、分かりやすく伝える力が求められます。
ただ話がうまいということではなく、相手の話をきちんと聞ける「傾聴力」や、丁寧な言葉遣いができることも大切です。
「よし、事務職に挑戦してみよう!」と決めたら、次は会社選びです。入社後に「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、以下のポイントを押さえておきましょう。
詳しく解説していきます。
一言で「事務」といっても、会社によって仕事内容は全く違います。電話対応やデータ入力がメインの会社もあれば、経理や人事業務まで幅広く任される会社もあります。
面接の際に、一日の仕事の流れや、具体的にどんな業務を担当するのかを詳しく質問してみましょう。自分のやりたいことや、できることと合っているかどうかしっかり確認することが大切です。
給料や仕事内容も大事ですが、毎日通う会社の雰囲気はもっと重要です。面接の際に、働いている人たちの年齢層や男女比、オフィスの様子などをさりげなく観察してみましょう。
可能であれば、職場見学をお願いしてみるのも良い方法です。「ここでなら楽しく働けそう」と直感的に思えるかどうかを大切にしてください。
ただ事務職になるだけでなく、「その仕事を通じてどんなスキルを身につけたいか」を考えてみましょう。
例えば、「Excelをもっと極めたい」「経理の専門知識を学びたい」といった目標があれば、それが実現できる会社を選ぶことができます。将来のキャリアアップにも繋がる、意味のある転職になります。
ここまで、事務職のリアルな部分から選び方のポイントまで解説してきました。それでも、「自分に合う会社が見つかるかな…」「面接でうまく話せるかな…」といった不安は尽きないかもしれません。
そんな時は、一人で抱え込まずにプロの力を借りるのがおすすめです。
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