就職活動で聞く「調査書」ってどんな書類?
「就職活動を始めよう!」と思ったら、「調査書(ちょうさしょ)」という言葉を聞くことがあるかもしれません。
「それって何?」「なんで必要なの?」と疑問に思う人もいるでしょう。
調査書は、カンタンに言うと、あなたが高校でどんなふうに過ごしてきたかの記録がまとめられた書類のことです。
会社は、この調査書を見て、「この人はどんな人かな?」「どんなことを頑張ってきたのかな?」ということを知ろうとします。
就職活動では、自分を知ってもらうための大切な書類の一つなんです。
高校生活の「成績表プラスアルファ」
調査書は、学校の成績が書かれている「成績表」と似ている部分もありますが、それだけではありません。
成績に加えて、部活動や委員会での活動、学校を休んだ日数、先生から見たあなたの良いところなど、高校生活全体の記録がギュッと詰まっているんです。
会社にとっては、あなたがどんな高校生活を送ってきたのかを知るための、いわば「高校時代のプロフィール紹介シート」のようなものだとイメージすると分かりやすいかもしれません。
どんな会社に出すことが多い?
高卒の採用を行っている会社の多くは、応募書類として調査書の提出を求めます。
特に、学校の先生に紹介してもらう「学校推薦」や、特定の高校だけに応募が認められている「指定校求人」といった方法で応募する場合、調査書はほぼ必要になると考えておきましょう。
もちろん、会社によっては提出が不要な場合もありますが、就職活動をするなら「調査書は必要になるかもしれない」と頭に入れておくとスムーズです。
調査書には何が書かれているの?
「じゃあ、調査書には具体的にどんなことが書かれているの?」と気になりますよね。
会社に提出するとなると、自分のどんな情報が伝わるのか知っておきたいはずです。
調査書に書かれている主な内容を見ていきましょう。
- 各教科の成績(5段階評価など)
- どんな授業を受けたか(履修科目)
- 部活動や委員会などの活動記録
- 欠席や遅刻の日数
- 資格や表彰の記録
- 先生からのコメント(長所など)
勉強の記録(成績とか)
まず、高校での各教科の成績(評定)が記載されます。「国語が5段階評価で4だった」とか、「数学は3年間こんな成績だった」といった情報です。
また、どんな科目を勉強したか(履修科目)も書かれています。
会社はこれを見て、あなたが基礎的な学力をどれくらい身につけているか、どんな分野に興味があるのかなどを参考にします。
学校での活動(部活や委員会とか)
勉強以外での頑張りも、調査書にはしっかり記録されます。
例えば、部活動でどんな役職だったか、どんな成績を残したか、生徒会や委員会でどんな活動をしたかといった内容です。
「3年間サッカー部でキャプテンを務めた」「文化祭実行委員として活躍した」といった経験は、あなたの積極性やリーダーシップをアピールする材料になります。
高校に通った記録(出席日数とか)
意外と見られているのが、高校時代の出席状況です。
遅刻や早退、欠席の日数が記載されます。
これが少ないほど、「真面目にコツコツ続けられる人だな」という印象につながりやすいです。
毎日きちんと学校に通っていたことも、立派なアピールポイントになるんですよ。
先生から見たあなた(長所とか)
調査書には、担任の先生などがあなたの長所や特技、学校生活での様子などをコメントとして記入する欄もあります。
「明るく誰とでもコミュニケーションが取れる」「責任感が強く、任された仕事は最後までやり遂げる」といった先生からの客観的な評価は、あなたの人柄を伝える上でとても参考になります。
調査書はどうやってもらうの?
調査書は自分で書くものではなく、高校の先生に作成をお願いする書類です。
では、どうやってお願いすれば良いのでしょうか?
在学中と卒業後で少し流れが違うので、それぞれ確認しておきましょう。

高校にいる間に先生にお願いしよう
高校に在学中の場合は、担任の先生や進路指導担当の先生に「就職活動で調査書が必要なので、作成をお願いします」と伝えましょう。
いつまでに必要なのか、どの会社に提出するのか、何部必要なのかを正確に伝えることが大切です。
先生方も忙しいので、調査書の発行には時間がかかることがあります。
提出期限ギリギリにお願いするのではなく、就職活動が本格的に始まる前など、余裕をもって早めに相談するのがマナーであり、スムーズに進めるコツです。
高校を卒業してから必要になったときは?
「高校を卒業したけど、やっぱり就職活動で調査書が必要になった…」という場合も大丈夫です。
卒業した高校に連絡すれば、調査書を発行してもらうことができます。
ただし、卒業後に発行を依頼する場合、本人確認書類(身分証明書)の提示や、発行手数料が必要になることがあります。また、郵送でのやり取りになる場合はさらに時間がかかることも。
まずは母校の事務室などに電話で問い合わせて、必要な手続きや日数を確認しましょう。こちらも、必要になったらすぐに動くことが大切です。
就職活動で調査書ってどれくらい大事?
ここまで調査書について説明してきましたが、「実際のところ、就職活動でどれくらい重要視されるの?」と不安に思う人もいるかもしれません。
調査書が選考にどう影響するのか、考えてみましょう。

会社は調査書のここを見ているかも
会社は調査書から、あなたの基礎的な学力、真面目さ、継続力、積極性などを読み取ろうとしています。
例えば、以下のような点を見ている可能性があります。
- 成績: 基礎的な知識や学習意欲があるか
- 出席状況: コツコツ努力できるか、健康面に問題はないか
- 活動記録: 積極的に行動できるか、協調性はあるか
- 先生のコメント: 客観的に見た人柄や長所
ただし、成績が良いことだけが全てではありません。部活動を一生懸命頑張ったことや、皆勤賞だったことなども、十分にアピールポイントになります。
調査書だけで合否が決まるわけじゃない
「成績があまり良くないから不安…」「欠席日数が少し多いかも…」と心配になる人もいるかもしれません。
ですが、調査書だけで合否の全てが決まるわけではありません。
調査書はあくまで、あなたを知るための材料の一つです。
会社は、調査書の内容に加えて、面接での受け答えや、適性検査の結果、あなたのやる気や人柄などを総合的に見て判断します。

もし調査書の内容に自信が持てなくても、面接で熱意を伝えたり、自分の強みをしっかりアピールしたりすることで、十分に挽回できる可能性はあります。
大切なのは、前向きな気持ちで就職活動に臨むことです!
調査書を準備するときのポイント
最後に、調査書をスムーズに準備するためのポイントをまとめました。
ちょっとした心がけで、慌てずに就職活動を進められますよ。
- 提出期限を確認!
- 早めに先生に依頼!
- 必要な部数も伝える!
- 履歴書も一緒に準備!
早めに先生にお願いするのが成功のカギ
繰り返しになりますが、先生への依頼は早めに行うことが本当に大切です。
先生はたくさんの生徒のことを見ていますし、調査書の作成には時間がかかります。
応募したい会社が決まったら、まずは提出書類と期限を確認し、すぐに先生に相談しましょう。
余裕をもってお願いすることで、先生も落ち着いて作成できますし、あなた自身も焦らずに済みます。
履歴書も忘れずに準備しよう
就職活動では、調査書と「履歴書」をセットで提出するように求められることがほとんどです。
履歴書は、あなた自身がこれまでの経歴や自己PRなどを記入する書類です。
調査書を先生にお願いするのと並行して、履歴書の準備も進めておきましょう。
何を書けばいいか分からない場合は、学校の先生やキャリアセンターなどに相談してみるのがおすすめです。
早めに準備を始めることで、納得のいく書類を作成する時間を確保できます。
就職活動の不安はプロに相談してみよう
今回は、高卒の就職活動で必要になることがある「調査書」について解説しました。
調査書は、あなたの高校生活の頑張りを会社に伝えるための大切な書類です。
何が書かれているのか、どうやって準備するのかを知っておくことで、安心して就職活動を進めることができます。
とはいえ、就職活動は調査書の準備だけではありません。
「履歴書の書き方が分からない…」
「面接で何を話せばいいんだろう…」
「自分に合う会社ってどうやって探すの?」
など、たくさんの不安や疑問が出てくると思います。
そんな時は、一人で抱え込まずに、就職・転職のプロに相談してみるのも一つの方法です。
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調査書は、先生に書いてもらう大切な書類です。お願いする時は、「お願いします」「ありがとうございます」という感謝の気持ちを伝えることも忘れないようにしましょう!