公開 2025/09/09
Zキャリア編集部
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目次
就活中に募集職種が営業職しかなくて「文系で就活すると営業しかない…」「文系には営業職しかないのかな」と不安になること、ありますよね。この記事では営業の仕事を詳しく解説しつつ、営業職以外に文系が目指せる仕事も紹介します。
文系だから営業しかないのかな…と不安に思う学生は少なくありません。けれど実は、この予想の半分は正解ですが、半分は誤解なんです。
文系の就職先・配属先で営業職が多いことは事実ですが、実際には他にも文系が就くことができる職種も多く存在するのです。
それにもかかわらず、「文系=営業職」のイメージは根強いですよね。それはなぜなのでしょうか。その理由は、就職活動中における「選考」と、入社後の「配属」という2つのフェーズに隠されています。
まずは、あなたが今まさに感じている「営業の求人ばかりだな」という感覚について。その背景には、主に2つの理由があります。
以下で詳しく解説していきます。
まず、どの会社も営業職の需要が常に高い傾向にあります。それは、営業が会社の経営基盤に直接結びつく仕事だからです。営業は契約を結び、会社に直接お金をもたらす仕事です。社員の給与や事業拡大を支える役割を担うため、どの企業でも最重要部署の一つとされています。そのため、営業職はいつでも必要とされている仕事なのです。
また、営業職は就職時に専門スキルが必要ありません。そのため、はじめからプログラミングや専門器具の扱いなど何か専門的な知識が身についておらずとも成長しやすい職種です。働きながら市場価値を高められる点は、成長意欲のある学生にとって魅力的に映るでしょう。
特に「総合職採用」で募集を出している企業では、研修を終えた後、よほど専門的な技術を持っていない限りまずは営業に配属されることが多いです。つまり「新卒の最初の配属部署=営業」と見なされる傾向があります。なぜ、新卒が仕事を始めるにあたって、まずは営業職に配属されるケースが多いのでしょうか。以下の通り見ていきましょう。
まず営業職は、どの職種にも通ずる基本的なビジネスマナーが最も身につきやすい職種だと考えられます。常に外部の方との敬語を使った丁寧なやりとりが求められるからです。特につい最近まで学生だった新卒は、積極的に外部に発信していく社会人へと意識を切り替える必要があります。
学生と社会人では立場も、持つ責任の大きさも違います。そのため、まずは社会人の一般的な型を身につける必要があるでしょう。よって学生が社会人になる第一歩として、最も適しているのが社会人基礎力が鍛えられる営業職、というわけです。
また、適性を見極めるためにわざと営業職に配属されることもあるでしょう。新卒の中には、同じ文系といえどお客様の前で話すのが得意な人もいれば、丁寧なメールで顔の見えない相手と信頼関係を築くことが得意な人もいます。
新卒の育成担当者は、新卒にまず社会人としての基礎力をつけさせながら、それぞれの得意・不得意を見極めているかもしれません。
ここまで、文系は営業しかないと思われている理由について、採用の観点と配属の観点から解説してきました。ここからは、一度営業職のやりがいについて目を向けてみましょう。営業職のやりがいを知れば、「文系の私には営業しかないんだ…」と営業職を悲観的に捉えずに済むようになるかもしれません。
以下の通り順番に解説していきます。営業職を悲観的に捉えすぎる必要はありません。あくまでこれから就職する可能性のある仕事の一つとして、その仕事内容を冷静に見極めていきましょう。
営業職は、自分の成果が会社の成長に直結する仕事です。契約が増えれば、会社全体の売上や事業拡大に貢献している実感を得られます。もちろん責任は大きいですが、その分「難しいゲームを攻略するような面白さ」を感じられる人には向いている仕事です。
また、経営者と同じ目線でお金の動きを分析することもできますので、会社を含む社会の動きを読み、次に必要とされるものはなにかを考える力が身につきます。
営業職は社会人としての基本が凝縮された仕事ですから、極めればどこでも通用するビジネスマンになることができます。所作が洗練されていると、それだけで「しっかりした人だなあ」という印象を与えやすくなりますし、いろんな企業とのやりとりの中で、ふと緊張を崩すような言い回しが出てきたりすると「しっかりした人なのに親しみやすさもあるなあ」と信頼感もアップします。
基礎を完璧に固め、応用のトークまでできるようになれば、どんなお客様とでも信頼関係を構築し、どんなモノでも売れる営業マンとなれるはずです。そして、常に企業は稼ぐ能力がある人を欲しているので、こうした営業人材は、市場価値の高い人材として引く手あまたとなるでしょう。
営業職は、会社の代表としてお客様と直接向き合うポジションです。厳しいご意見をいただくこともありますが、提案した商品やサービスで課題が解決した際に、「〇〇さんのおかげだよ、ありがとう」という感謝の言葉を直接もらえる喜びは、何物にも代えがたいでしょう。
また、自分が提案した商品でお客様の生活や事業が豊かになっていく姿を見ることができるのは、何よりも得難い貴重な経験となるでしょう。
ここまで、営業職のやりがいについて解説してきました。しかしやりがいが大きい仕事は、その分責任も大きいものです。このセクションでは、営業職で働く上で求められる力について見てみましょう。やりがいだけでなく、大変なことも具体的に理解することで、自分が営業職に向いているか、より冷静に判断できるようになるはずです。
営業職では毎月の金額のノルマが決められていることが多いです。そのため、常にノルマとともに走っている緊張感に、落ち着いて対応する力が求められます。研修直後は数値目標に追いつけず、焦りを感じることもあります。しかし「営業ができないからダメ」と落ち込む必要はありません。毎日改善点を見つけて改善していれば、少しずつ技術が磨かれていきます。あなたの毎日の努力が無駄になることは決してありません。
またあらゆる手段を試して、それでも成果が出ないなら、それはそれで「営業職に適性がなかった」という裏付けとなり、配置換えを交渉しやすくなります。そのためにも、プレッシャーを感じすぎないように自分でコントロールする力が必要なのです。
営業職は常に外部のお客様とやりとりすることが求められる仕事ですから、自分の都合でスケジュールを立てにくくなります。次の取引先との商談準備に使おうとしていた時間に新たな商談の予定が入った、なんてこともあり得るので、自分のための準備時間と商談の時間をその場その場で上手く組み替える必要があります。
はじめは他の人の都合に振り回されることに大変さを感じるかもしれませんが、いつでも柔軟に対応できる力が身につけば、お客様から、「この人ならいつでも相談に乗ってくれるから安心だ」と信頼を得やすくなるでしょう。こうした高い調整能力は、将来どんな仕事をする上でも必ず役立つスキルとなります。
営業活動は、すぐに結果が出ないことも少なくありません。時には厳しい言葉をいただいたり、何十件とアプローチしても契約に繋がらなかったりすることもあります。大切なのは、それを個人的な失敗と捉えず、「どうすれば次はうまくいくか」を考え続ける力です。自分の感情をコントロールし、データとして事実を受け止め、粘り強く改善を続ける精神的な強さが求められます。
これまで営業職の特徴を説明してきましたが、実は営業にもさまざまな種類があります。そこでこれからは営業職の種類について解説していきます。どんな営業職があるかを理解すれば、どんな営業職への不安があったかを自覚でき、それ以外の営業職に挑戦できるかもしれません。次のセクションから始まる説明を読んで、営業職全体への漠然とした不安から、特定の営業職への不安、あるいは興味を見つけてみましょう。
まずは、どう商品を売るか、手段から営業の種類を考えてみましょう。営業の方法としては、主に以下の3つが有名です。
飛び込み営業やインサイドセールスがこれに該当します。
潜在的なニーズを持つお客様へ、アプローチし、ニーズを引き出す仕事です。
アポイントなしで訪問する「飛び込み営業」や、オフィスから電話やメールでアプローチする「インサイドセールス」など、手法は様々です。営業職の中でも最も挑戦的でプレッシャーも多いですが、その分成長も早いです。究極の営業を若い内に経験してみたい方に特におすすめです。
自社の商品・サービスへの興味が顕在化しているお客様へアプローチする営業です。
お客様が興味を持っていることはわかっているため、契約がしやすい営業です。しかしその分、契約を確実にするためのトークスキルと交渉力が必要不可欠となります。
すでに取引のあるお客様へ商品を売り込む仕事です。
例えば数年前に売った自社の機械のメンテナンスに伺いつつ、リニューアルした機械を紹介したりします。 相手の悩みを引き出すため、トークスキルはもちろんのこと、質問力も必要となる仕事です。
次に誰に商品を売りたいか考えてみましょう。商品の取引は主に会社と会社(B to B)、会社と個人(B to C)に分類されます。代表的な例とともに見てみましょう。
法人営業は最も想像しやすい営業スタイルかもしれません。
主な仕事の流れは企業(法人)の担当者の課題を聞き出し、その課題を商品で解決できる可能性を提示して契約を結ぶことです。
取引相手が企業の担当者であるため、名刺交換や話し方といった基本的なビジネスマナーをしっかり身につけることができます。
個人営業は、直接人にモノを売る営業です。
営業スタイルも、直接個人を訪問し、話し合いを重ねることで商品を買うか決めていただきます。
法人営業のような企業対企業の取引ではなく、個人対個人の取引にフォーカスされるので、「あなたに紹介してもらったものだから買う」といった、営業としての信頼度が商品の売り上げに直結することもあります。
また、買うか買わないかの判断がその場で行われるため、「その場で相手に合った伝え方でどれだけ魅力的に売り込めるか」といったその場で相手の心をつかむ対話力と提案力が重要になります。
最後に、「何を売りたいか」から営業を考えてみましょう。実は営業が売るのは、物理的なモノだけでなく、体験の場合もあります。以下の通り見ていきましょう。
有形商材営業は「形が有る商材の営業」ですから、食品や衣類、不動産といった物理的に存在する商品を売り込む仕事です。
商品が見える形で存在するので、お客様に商品の特徴や使うメリットを紹介しやすい営業です。
商品の扱いに長け、その場でお客様からの疑問に答えられるように準備する力が必要です。自分が勧めた「モノ」でお客様の生活が豊かになるのを直接見届けられるのが、大きなやりがいです。
無形商材の営業は、主にサービスを売り込む仕事です。
例えば、人材や金融の会社の営業職は無形商材の営業に該当します。
サービスは目にみえる形で存在していないため、サービスを使用したときに、どんなふうにお客様の悩みを解決できそうか説明する必要があります。そのために、お客様がどんな悩みを抱えているか聞き出したり、その悩みが自分の会社のサービスで解決できそうかその場の情報から即座に判断したりする能力が重要となります。
目に見えないサービスだからこそ、自分の提案でお客様の未来を作る面白さがあります。
ここまで、営業職の種類について解説してきました。「営業職に不安があるのに、営業の仕事の話ばっかりだな…」「やっぱりどの営業職もしっくりこないな…」と不安に感じることもあるかもしれません。そこで、ここからは文系から目指せる営業以外の仕事について解説していきます。
マーケティングの仕事は、「商品やサービスの人気を集めるための方法を作る」仕事です。キラキラした仕事という印象を持つかもしれませんが、実際はデータ収集・分析・検証を繰り返す根気がいる地道な仕事です。
目指すには、データを収集する技術はもちろん、データから課題を見つけ戦略を立てる論理的思考力が不可欠です。また、社内外の多様な関係者と協働するためのコミュニケーション能力や、変化の速い市場トレンドを常に学び続けることも必要になります。新卒でいきなりマーケティング部へ配属されることはかなり稀なので、適性をアピールするならば、あらかじめマーケティングの知識をつけておくといいでしょう。
広報は「自社そのものや商品のファンを増やす」仕事です。営業職以外で社外の方と顔を合わせる機会が多いため、会社の顔のような存在だと言うことができます。こちらもキラキラした仕事に見えますが、会社や商品を守り抜くために、大きなトラブルの対処をしたり、会社の経営を透明化するために毎月のように社外へ最新の情報を発信し続けたりする必要があります。
広報担当の言葉は会社全体の言葉となるため、会社に対して大きな責任を背負う覚悟が求められます。その分、自社の魅力が世の中に広まっていくのをダイレクトに感じられる、非常にやりがいの大きい仕事です。
事務の仕事は、社内の人が働きやすくなるために職場の備品や環境を整える「縁の下の力持ち」のような存在です。「社内の人が気持ちよく働けるようにしたい」など、社外の人ではなく、社内の人の支援に興味があり、会社を一つの大きなチームとして捉えられる人に適性があります。
また社外からの電話などを最初に受け取るのが事務職ですので、営業職や広報以外で会社の雰囲気が伝わる、いわば会社の顔となります。あなたの応対が会社全体の応対のレベルと考えられるため、責任を持って業務に取り組む姿勢が必要となります。「あなたがいると職場が明るくなる」「いつもありがとう」と、社内の仲間から直接感謝される機会が多いのも、この仕事の魅力です。
最後はシステムエンジニア職です。近年「文系でも専門職になれる」と人気が高まっており、実際に求人も増えてきています。システムエンジニアは人と会って提案する営業とコードを設計するプログラマーの中間のような仕事を行います。
これがシステムエンジニアが担う仕事の代表的な流れです。システムエンジニアは、コードが書けなくても就職できる場合があるので文系にも人気がありますが、実際は営業やコンサルのようなヒアリング能力とプログラマーに詳しいコードを書いてもらえるだけの専門性が両方必要となります。また技術の変化に合わせて学び続ける能力も求められます。
ここまで「文系=営業」というイメージがもたれやすい理由から、営業職以外の選択肢まで解説してきましたが、それでも不安は消えないかもしれません。学生から社会人という全く違う世界にはじめて足を踏み入れるし、そもそも仕事なんてやったことがないから合うかどうかなんてさっぱりわからない、という気持ちを持っても当然だと思います。
加えて、会社や業界によっても仕事の合う・合わないは変わります。つまり、適性は今すぐ「これだ」と決められるものではありません。しかし、働く前に安心して働ける場所なのか、ある程度知っておきたいという気持ちもありますよね。そんな時に相談相手として頼れる人を紹介します。
まずは一番身近にいる家族に話してみましょう。家族はあなたの素を知っていることが多いので、幼少期から「あなたが何にストレスを抱えやすいのか」、「ストレスがかかっていても楽しそうにしているのはいつか」、あなたよりもあなたに詳しいかもしれません。
また、就職に対して不安を抱えていることを正直に伝えることで、家族からの理解や支援を得やすくなるはずです。
まずは気軽に「私ってどんな時に楽しそうにしてる?」など聞いてみるのもいいかもしれません。
同じように就活で悩む友人と相談してみるという方法もあります。友人は家族のような保護する・される関係性ではなく、あくまで対等な関係ですから、あなたが就職を目指している仕事・職種があなたにあっているかどうか、率直に評価してくれるかもしれません。
また、違う業界・違う職種を目指していたとしても、「自己分析」「ガクチカ」「面接対策」など就職活動の悩みは共通することも多いのではないでしょうか。お互いにお互いの評価をしあうことで、自分がこれからどう働きたいかが明確になっていくかもしれません。
「家族や友達に心配をかけたくない」「同じように悩む友達には頼りづらい」…そんな時は、就職のプロに頼るのも前向きな選択です。
仕事探しは人生を左右する大きなテーマです。自分ひとりで抱え込むより、経験豊富な第三者に相談することで、想像以上にスッキリできるかもしれません。就職のプロはあなたの話を聞いて強みや弱みを引き出し、仕事上の適性を評価してくれる心強い存在です。さらに、プロのエージェントは何人もの候補者と日々面談をしているため、あなたと似たような悩みを抱える候補者と話をした経験も豊富です。そのため、あなたがしっくりくるアドバイスをもらいやすい存在でもあるのです。
エージェントの中でも、特にZキャリアは未経験・若手に特化したサービスです。正社員に挑戦する人を支援した実績が豊富にあるので、あなたの就職の悩みに寄り添い、あなたが心から納得できるキャリアを一緒に見つけるお手伝いをします。まずはあなたの話を聞かせてください。
Q
文系の就職先は営業しかない」というのは本当ですか?
A
半分は正解で、半分は誤解です。文系の就職先として営業職が多いのは事実ですが、マーケティング、広報、事務、システムエンジニアなど他の選択肢も多く存在します。営業職の需要が高いことや専門スキルが問われないことから、求人が目立ちやすい傾向にあります。
Q
営業職にはどのようなやりがいがありますか?
A
自分の成果が会社の成長に直接つながる手応えを感じられる点が大きなやりがいです。また、交渉力や課題解決能力といった、どの会社でも通用するポータブルスキルが身につきます。お客様から直接「ありがとう」と感謝の言葉をもらえることも魅力の一つです。
Q
営業職は大変そうですが、どのような力が必要ですか?
A
主に3つの力が必要です。1つ目は、毎月のノルマに対するプレッシャーを乗りこなし、冷静に対応する力。2つ目は、お客様の都合に合わせ柔軟にスケジュールを調整する力。3つ目は、成果がすぐに出なくても粘り強く改善を続ける精神的な強さです。
Q
営業職以外で、文系が未経験から目指せる職種はありますか?
A
はい、あります。例えば、データ分析や戦略立案を行うマーケティング職、会社の顔として情報を発信する広報職、社内業務を円滑に進める事務職、さらには文系出身者も増えているシステムエンジニア職など、多様なキャリアパスが考えられます。
Q
就職活動が不安で、自分に合う仕事がわかりません。どうすればいいですか?
A
一人で悩まず、誰かに相談することが大切です。まずは身近な家族や友人に話してみましょう。もし、客観的で専門的なアドバイスが欲しい場合は、Zキャリアのような就職・転職のプロであるエージェントに相談することも非常に有効な手段です。
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