公開 2025/08/12
Zキャリア編集部
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目次
カスハラを会社が対応してくれず、お悩みではありませんか?この記事では、自分の身を守るための対処法、社内外の相談先、転職を考えるべきサインまで分かりやすく解説します。辛い状況から抜け出す一歩を踏み出しましょう。
顧客からの理不尽な要求や暴言といった「カスタマーハラスメント(カスハラ)」。会社に相談しても真剣に取り合ってもらえないと、一人で抱え込んでしまいがちです。ですが、自分を責める必要は全くありません。まずは自分の身を守るためにできることがあります。やるべきことの具体的な内容は以下の通りです。
各項目について、詳しく解説していきます。
会社に状況を正しく理解してもらうためには、具体的な記録を残すことが非常に重要です。いつ、どこで、誰から、何を言われ、何をされたのか、できるだけ詳しくメモしておきましょう。例えば、「〇月〇日の〇時頃、店舗のレジで、〇〇というお客様から『対応が遅い』と大声で怒鳴られ、商品を投げつけられた。その時の精神的な苦痛」といったように、具体的な状況や感情を書き留めることが大切です。スマホのメモ機能などを使えば、手軽に記録できます。
記録とあわせて、客観的な証拠を集めることも有効です。言葉の暴力は目に見えないため、「言った・言わない」の争いになりがちです。相手の同意なく会話を録音することは、自分を守る目的であれば状況により適法に録音できる場合があります。スマホの録音機能を使ったり、カスハラに関するメールやチャットのやり取りが残っていれば、スクリーンショットを撮って保存しておきましょう。具体的な証拠があれば、会社も動かざるを得なくなる可能性が高まります。
何よりも大切なのは、自分の心と体を守ることです。カスハラを受け続けると、知らず知らずのうちに心身がすり減ってしまいます。「眠れない」「食欲がない」「仕事に行こうとすると気分が悪くなる」といったサインは、心が限界に近い証拠かもしれません。「自分が我慢すれば丸く収まる」と考えるのは危険です。まずはゆっくり休む時間を作り、信頼できる家族や友人に話を聞いてもらうだけでも、気持ちが少し楽になることがあります。
証拠を集めて相談しても、会社が適切な対応をしてくれないケースもあります。そんな時は、社内の別の窓口や、社外の専門機関に助けを求める段階です。次のアクションの具体的な内容は以下の通りです。
各項目について、詳しく見ていきましょう。
直属の上司が対応してくれない場合、相談する部署を変えてみるのが一つの手です。会社によっては、人事部やコンプライアンス部門に、ハラスメントに関する専門の相談窓口が設置されていることがあります。もしそうした窓口がなければ、さらに上の役職の人に相談してみましょう。違う視点から物事を見て、解決に向けて動いてくれる可能性があります。一人で伝えに行くのが不安な場合は、信頼できる同僚に付き添ってもらうのも良いでしょう。
社内での解決が難しいと感じたら、社外の専門機関に頼ることを考えましょう。厚生労働省が管轄する「総合労働相談コーナー」は、全国の労働局や労働基準監督署内に設置されており、予約不要・無料で専門の相談員に話を聞いてもらえます。カスハラを含む、職場のあらゆるトラブルについて相談が可能です。ここで受けたアドバイスをもとに、会社とどう交渉していくべきか、具体的な道筋が見えてくるかもしれません。
最終的な手段として、法的な解決策を考えることも必要です。弁護士に相談すると聞くと、費用が心配になるかもしれませんが、「法テラス(日本司法支援センター)」のような機関を利用すれば、収入などの条件に応じて無料で法律相談ができます。必ずしも裁判を起こすという話ではなく、弁護士から会社へ通知書を送ってもらうだけで、会社の対応が大きく変わることもあります。自分を守るための切り札として、こうした選択肢があることを知っておくだけでも心強いはずです。
いろいろと手を尽くしても状況が変わらないのであれば、その会社を辞めて新しい環境を探す「転職」も、真剣に考えるべき選択肢です。転職を考えた方が良い会社のサインは以下の通りです。
各項目について、詳しく解説していきます。
会社に相談してから1ヶ月以上経っても、具体的な対策が取られず、改善される気配がないのであれば、その会社は従業員を守る気がないのかもしれません。「調査します」と言われたきり何の報告もなかったり、「もう少し様子を見て」と先延ばしにされたりする場合も同様です。誠意ある対応が見られない職場に、これ以上時間を使う必要はありません。自分の未来のために、見切りをつける勇気も必要です。
もし、カスハラが原因で心や体のSOSサインが出ているなら、それは最も危険な状態です。朝、どうしても起き上がれない、仕事のことを考えると涙が出る、休日も気分が晴れない、食欲がない、よく眠れないなどの症状は、無理を重ねている証拠です。自分の健康より大切な仕事はありません。これ以上悪化する前に、まずはその環境から離れることを最優先に考えてください。休職するという選択肢もありますが、根本的な原因がなくならない限り、復職しても同じことの繰り返しになる可能性があります。
問題が特定の顧客や上司だけではなく、会社全体の体質に根差している場合も、転職を考えた方が良いでしょう。例えば、「お客様は神様だから我慢しろ」「そのくらいで大げさだ」といった発言が当たり前になっていたり、過去にも同様のトラブルで辞めた人がいたりする職場は、残念ながら個人の力で変えるのは非常に困難です。健全な環境で働くためにも、新しい職場を探すことをおすすめします。
転職を決意しても、「次の職場でも同じような目にあったらどうしよう」と不安になります。ですが、求人を探す段階や面接で少し工夫するだけで、安心して働ける職場を見つけやすくなります。カスハラの少ない職場を見つけるためのポイントは以下の通りです。
各項目について、詳しく見ていきましょう。
求人情報だけでは、職場のリアルな雰囲気はなかなかわかりません。そこで役立つのが、実際にその会社で働いていた、あるいは働いている人たちが投稿する口コミサイトです。働く人のリアルな声は、職場環境を知る上で非常に参考になります。良いことばかりでなく、ネガティブな情報も書かれていることが多いですが、それも含めて判断材料にしましょう。特に、ハラスメントに関する書き込みが複数ある場合は、注意が必要かもしれません。
面接は、企業側が応募者を見極める場であると同時に、応募者が企業を見極める場でもあります。面接官に、企業の姿勢を確認するための質問をしてみましょう。ストレートに「カスハラ対策はありますか?」と聞くのがためらわれる場合は、「社員が安心して働けるように、会社として取り組んでいることはありますか?」といった聞き方がおすすめです。質問に対して誠実に答えてくれるかどうかで、その会社の従業員に対する姿勢がある程度わかります。
より内部の情報が知りたいなら、転職のプロに聞くのが一番の近道です。転職エージェントは、多くの求職者を企業に紹介しているため、求人票には載っていない、職場のリアルな雰囲気や人間関係、離職率といった内部情報を持っていることがあります。Zキャリアのような転職エージェントに登録すれば、キャリアアドバイザーが事前に企業の情報を詳しく教えてくれます。カスハラが理由で転職を考えていることを正直に伝えれば、安心して働ける職場を一緒に探してくれるので、一人で悩むよりずっと効率的で安心です。
カスハラを受けている状況で、会社も守ってくれないのは、本当につらく、孤独を感じることでしょう。ですが、その環境で我慢し続ける必要は全くありません。転職も一つの大切な選択肢である理由は以下の通りです。
各項目について、詳しく見ていきましょう。
自分を守るために環境を変えるのは、決して「逃げ」ではありません。むしろ、自分の未来を大切にするための、前向きで勇気ある決断です。自分に合う環境を選ぶ権利は、誰にでもあります。合わない環境で心をすり減らすよりも、自分を大切にしてくれる職場で、のびのびと力を発揮する方が、ずっと幸せな働き方だと言えるでしょう。
転職は、つらい状況から抜け出すだけでなく、新しい可能性に出会えるチャンスでもあります。これまでとは違う業界や職種に挑戦することで、自分でも気づかなかった得意なことや、やりがいを感じる仕事が見つかるかもしれません。過去の経験は決して無駄にはなりません。カスハラを乗り越えた経験は、きっと次のステップで活かせる強みになります。前向きな気持ちで、新しい一歩を踏み出しましょう。
「転職したいけど、何から始めればいいかわからない」という場合は、ぜひ転職のプロに相談することを検討してください。Zキャリアのキャリアアドバイザーは、若年層の転職支援に特化しています。これまでの状況や希望を丁寧にヒアリングし、安心して働ける求人の紹介から、面接対策、入社まで、すべて無料でサポートします。一人で悩まず、まずは話を聞いてもらうことから始めてみませんか。
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