- ワーホリで稼げないと言われる本当の理由
- 出発前に日本でできる稼ぐための準備
- 現地で稼げる仕事の探し方とコツ
- ワーホリ経験を帰国後のキャリアに活かす方法
ワーホリで稼げないと言われるのはなぜ?
「ワーホリは稼げない」という話を聞いて、不安に思っているかもしれません。ですが、稼げないのにはしっかりとした理由があります。主な理由は以下の通りです。
- 英語に自信が持てなくて仕事が選べない
- 仕事の選び方を間違えている
- 都市部の生活コストが高い
- 稼ぐための情報収集が不足している
各項目について、詳しく見ていきましょう。
英語に自信が持てなくて仕事が選べない
仕事の選択肢が狭まることが、稼げない一番の理由かもしれません。英語でのコミュニケーションに自信がないと、どうしても日本語が通じる環境、例えば日本食レストラン(ジャパレス)の皿洗いや調理補助などに仕事が限られてしまいます。これらの仕事は、英語力が求められない分、時給が最低賃金レベルであることが多いです。英語力があれば、現地のお店(ローカルジョブ)で働けたり、より条件の良い仕事に就けたりする可能性が広がります。
仕事の選び方を間違えている
ワーホリ生活では、仕事選びが収入を大きく左右します。時給や労働条件をよく確認せずに、「楽しそう」「楽そう」といったイメージだけで仕事を選んでしまうと、思ったように稼げないことがあります。例えば、歩合制のファームジョブ(農作業)で、作物の不作な時期に働いてしまい、全然稼げなかったというケースもあります。時給や条件の確認不足が、収入が伸び悩む原因になりがちです。
都市部の生活コストが高い
シドニーやメルボルン、バンクーバーといった人気の都市は、仕事が見つかりやすい反面、家賃や食費などの生活費が非常に高い傾向にあります。せっかく高い時給の仕事に就けても、出ていくお金が多ければ、手元には残りません。収入と支出のバランスを考えずに都市を選ぶと、「働いているのにお金が貯まらない」という状況に陥りやすいです。収入と支出のバランスを考えることが、ワーホリで賢く稼ぐポイントです。
稼ぐための情報収集が不足している
渡航先の最低賃金や税金の仕組み、法律で定められた労働時間など、働く上での基本的な情報を知らないまま渡航してしまうのも危険です。悪質な雇用主に不当に安い賃金で雇われたり、給料をごまかされたりするトラブルに巻き込まれる可能性もあります。また、季節によって求人数が大きく変動する仕事もあります。事前の情報収集が重要であり、これを怠ると、稼げるチャンスを逃してしまうかもしれません。
ワーホリで稼ぐために出発前にできること
ワーホリで稼げるかどうかは、日本にいる間の準備で大きく変わります。出発前にできる具体的な準備は、以下の通りです。
- 日常会話レベルの英語を習得する
- 日本で関連職種を経験しておく
- 働く上で有利になる資格を取る
- 初期費用を十分に用意する
詳しく解説していきます。
日常会話レベルの英語を習得する
出発前に英語力を高めておけば、ローカルジョブへの挑戦がしやすくなり、仕事の幅が格段に広がります。完璧な英語である必要はありません。まずは、自己紹介や簡単な質問ができる日常会話レベルを目指しましょう。最近は、スマートフォンのアプリやオンライン英会話など、お金をあまりかけずに英語を学べるサービスがたくさんあります。毎日少しずつでも英語に触れる習慣をつけることが大切です。
日本で関連職種を経験しておく
海外で挑戦したい仕事があるなら、日本にいる間に少しでも関連する職種を経験しておくことをおすすめします。例えば、海外のカフェで働きたいなら、日本のカフェでアルバイトをしておくと良いでしょう。実務経験があれば、即戦力としてアピールでき、採用される可能性が高まります。全くの未経験者よりも有利な条件で雇ってもらえることもあります。
働く上で有利になる資格を取る
現地の仕事によっては、特定の資格が必須だったり、持っていると時給が上がったりすることがあります。資格が収入アップに繋がるケースは少なくありません。例えば、オーストラリアの飲食店で働くならRSA(酒類提供責任者資格)、カフェで働くならバリスタの資格、工事現場や倉庫で働くならフォークリフトの免許などが役立ちます。渡航先で取得できるものも多いですが、日本で取れるものは準備しておくとスムーズです。

初期費用を十分に用意する
渡航後すぐに仕事が見つかるとは限りません。仕事が見つかるまでの数ヶ月間、生活に困らないだけの資金を準備しておくと、心の余裕が生まれるのでとても重要です。資金に余裕がないと、「とにかく早く仕事を決めなきゃ」と焦ってしまい、条件の悪い仕事に妥協してしまうことにもなりかねません。安心して仕事探しに集中するためにも、初期費用は少し多めに用意しておきましょう。
現地で実践!ワーホリで稼ぐための行動
現地に到着してから、どのように行動するかも重要です。稼ぐために意識したい具体的な行動は、以下の通りです。
- 給与水準の高いエリアで仕事を探す
- ローカルジョブに挑戦する
- 複数の仕事を掛け持ちしてみる
- スキルを活かせる仕事を選ぶ
各項目について、詳しく見ていきましょう。
給与水準の高いエリアで仕事を探す
国や都市によって、最低賃金は異なります。一般的に、都市部は時給が高いですが、その分生活費もかかります。一方で、地方の農場(ファーム)など、人手が不足しているエリアでは、高い給料が支払われることもあります。ワーホリ協定国の最低賃金を調べ、どこで働くのが一番効率的に稼げるか考えてみましょう。エリア選定が重要なポイントになります。
ローカルジョブに挑戦する
英語力に自信がついてきたら、積極的にローカルジョブを探してみましょう。ローカルジョブとは、現地の人が経営しているカフェやレストラン、お店などのことです。英語環境での就労は、語学力をさらに向上させる絶好の機会ですし、ジャパニーズレストランよりも時給が高い傾向にあります。最初は勇気がいるかもしれませんが、履歴書(レジュメ)を何枚も配って、体当たりで挑戦してみる価値は十分にあります。

複数の仕事を掛け持ちしてみる
一つの仕事の収入だけでは足りない場合、複数の仕事を掛け持ちするのも有効な手段です。例えば、平日の昼間はカフェで働き、夜や週末はレストランで働くといったスタイルです。もちろん、体力的に大変だったり、スケジュール管理が難しくなったりしますが、収入源を増やすことで、効率良くお金を稼ぐことができます。無理のない範囲で、Wワークに挑戦してみるのも良いでしょう。
スキルを活かせる仕事を選ぶ
もし、プログラミングやWebデザイン、美容師、調理師など、日本で培った専門スキルがあれば、それを活かせる仕事を探しましょう。専門スキルは強みになるため、一般的なアルバイトよりもはるかに高い収入を得られる可能性があります。現地の求人サイトや、同じようなスキルを持つ人たちのコミュニティなどで情報を探してみると、思わぬチャンスが見つかるかもしれません。
ワーホリでしっかり稼ぎたい人におすすめの仕事
では、具体的にどのような仕事が稼ぎやすいのでしょうか。ワーホリで稼ぎたい人におすすめの仕事は、以下の通りです。

ファームジョブ
ファームジョブ(農作業)は、体力勝負ですが、ワーホリで稼げる仕事の代表格です。特に、収穫量によって給料が決まる「歩合制」の仕事は、頑張りが収入に直結するため、短期間でまとまったお金を稼ぎたい人に向いています。また、オーストラリアなどでは、特定の地域で一定期間ファームジョブに従事すると、セカンドワーキングホリデービザを申請できる権利が得られるというメリットもあります。
ホスピタリティスタッフ
ホテルやレストラン、カフェなどで働くホスピタリティの仕事も人気です。特に、欧米圏ではチップの文化が根付いているため、チップ収入が期待できるのが大きな魅力です。お客様とのコミュニケーションが多いため、高い英語力が求められますが、その分やりがいも大きく、語学力もさらに磨かれます。明るく人と接するのが好きな人におすすめです。
工場のワーカー
ミートファクトリー(食肉加工工場)やシーフードファクトリー(水産加工工場)などは、安定した高時給が魅力です。仕事内容は、ライン作業などの単純労働が中心になることが多いですが、専門的なスキルや高い英語力がなくても始めやすいのがメリットです。都市部から離れた場所にあることが多く、体力も必要ですが、「とにかく稼ぎたい」という目的がはっきりしている人には良い選択肢となるでしょう。
ジャパニーズレストラン
英語力に自信がない人にとって、最初のステップとして働きやすいのがジャパニーズレストラン(ジャパレス)です。ですが、「稼ぐ」という観点から見ると、ポジション選びが重要になります。キッチンハンド(調理補助)やディッシュウォッシャー(皿洗い)は時給が低い傾向にあるため、チップがもらえるサーバー(ホールスタッフ)を目指すのがおすすめです。チップを狙えるポジションを選ぶことで、収入は大きく変わってきます。
ワーホリ後のキャリアに不安を感じたら
ワーホリ生活を終えて日本に帰国した後、「この経験をどう活かせばいいんだろう?」とキャリアに悩む人は少なくありません。ワーホリ後のキャリアに不安を感じた際の対処法は、以下の通りです。
- 自分の強みと経験を整理する
- 転職のプロにキャリア相談をする
各項目について、詳しく見ていきましょう。
自分の強みと経験を整理する
まずは、ワーホリを通じて何を得たのか、どんなスキルが身についたのかを自分自身で整理してみましょう。語学力はもちろん、異文化の中で自ら行動し、問題を解決してきた経験は、大きなアピールポイントになります。「困難な状況で、このように工夫して乗り越えた」といった具体的なエピソードを書き出してみることで、経験の言語化が大切です。そうすることで、自分の強みが明確になり、自信を持って就職活動に臨むことができます。
転職のプロにキャリア相談をする
自分一人で悩んでしまって、どうしたらいいか分からなくなった時は、転職のプロである転職エージェントに相談するのも一つの方法です。ワーホリの経験をどのように評価してもらえるのか、どんな仕事が向いているのか、客観的なアドバイスをもらえます。客観的な視点を得られることで、自分では気づかなかった可能性が見つかることもあります。Zキャリアでは、若年層の転職サポートに特化しており、ワーホリ経験を活かせる求人も多数紹介しています。一人で抱え込まず、まずは気軽にZキャリアのエージェントに相談してみましょう。