公開 2025/03/24
Zキャリア編集部
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目次
福祉職はお年寄りや体の不自由な人の暮らしをサポートする大切な仕事ですが、一方で、現場では体力と精神力が求められるため、きつい面もあります。福祉職を検討する場合は大変な面や、やりがい、魅力、適性を理解したうえでのエントリーが必要です。
この記事では、福祉職の主な仕事内容、大変な面、やりがいと魅力を解説します。
福祉の仕事とは、お年寄りや体の不自由な人など、サポートが必要な人々に支援を届ける仕事です。福祉職は「利用者を直接支援する仕事」と「利用者がより暮らしやすいように環境を整える仕事」に大きく分かれます。
利用者を直接支援する仕事の代表は介護士、介護福祉士などの介護職です。介護職は食事、排泄、入浴など、利用者の生活を直接的に支援することで暮らしを整えます。一方、環境を整える仕事として挙げられるのは、ケアマネジャー、社会福祉士、生活相談専門員などです。これらの職種は主にケアプラン作成や相談業務などを通して利用者のニーズを汲み取ることでよりストレスなく暮らせる環境づくりを担当します。
福祉職は社会を支える大切な仕事ですが、昨今は人材不足や労働環境の悪化などの問題が指摘されており、「つらい」という声があるのも事実です。
その根拠としては、以下のような理由が挙げられます。
どの現場でも、介護には体力が必要です。そのため、もともと力の弱い人にとってはきついと感じられるでしょう。ほとんどの介護現場では、入浴や移乗(車椅子やベッドへの乗降介助)のサポートが必要です。自立度の高い利用者であれば見守りだけでいい場合もありますが、自力で体をほとんど動かせない利用者も少なくありません。多少はテクニックで力のなさをカバーできる部分もありますが、やはり体力が必須であり、介助業務をすると腰痛持ちになってしまうかもしれません。
また、食事介助では誤嚥(食事が肺に入ってしまうこと)を起こさないよう気をつける必要があります。見守り業務でもふとした油断で利用者のケガにつながらないよう、常にアンテナを張っておかなくてはなりません。
このように、介護職では1つ1つの介助に体力と精神力が求められるため、慣れないうちは疲れてしまうでしょう。
福祉職は、利用者との緊密なコミュニケーションが求められる仕事です。自力で意思を伝えるのが難しい利用者の場合、スタッフから時間をかけてコミュニケーションを取り、ニーズを汲み取る必要があります。介護現場以外でも、コミュニケーションは必要です。ケアプランの作成に当たっては利用者の生活状況を細かく聞き取ったうえで、最適なサービスを提案しなくてはなりません。
このように、福祉職は立場にかかわらず利用者と距離の近いコミュニケーションが求められるため、会話が得意ではない人にとってはきついと感じられるでしょう。
福祉職はクレームを直接受けやすい立場です。たとえば、介護職であれば支援方法がいつもと少し違っただけで苦情につながる可能性があります。
福祉職に多く寄せられるクレームは以下の通りです。
正当なクレームもある一方で、理不尽なクレームも一定存在します。理不尽なクレームで離職するスタッフも少なくありません。もちろん、正当な改善要求には誠意をもってこたえる必要がありますが、明らかに理不尽なクレームに対してはルールに基づき、冷静に対処するのが原則です。
介護施設に限った話ではありませんが、職場内のハラスメントによる退職もありえます。施設勤務の職員に限った場合、「上司の思いやりのない言動、きつい指導、パワハラなどがあった」」を理由に退職した割合は全体の46.8%です。また、退職理由に「同僚の言動(きつい言い方・悪口・嫌み・嫌がらせなど)でストレスがあった」」と挙げた人も41.3%と高い比率を占めており、人間関係でのストレスがあることがうかがえます。
介護現場でよくあるハラスメントは以下の通りです。
また、ケアマネジャーなどの職種でも「ささいなミスを何度も責められる」などのハラスメントが見られます。正当なミスとの指摘も少なくありませんが、日頃の関係性の悪さや個人的なストレス解消からハラスメントのターゲットにされるケースが多いのかもしれません。
以下の福祉職別に、「大変と感じる仕事」を解説していきます。
介護士は、入浴や食事、排泄など、主に利用者の身体介護を担います。介護士の働く場としては大きく介護施設と居宅訪問(利用者の自宅)があり、居宅介護では炊事や洗濯も仕事の一部です。身体介護以外にも、レクリエーションを通して利用者の心身を活性化したり、何気ないコミュニケーションから利用者の変化を読み取ったりと、幅広いスキルが求められます。業務量が多く責任も重いため、福祉職の中でも大変な職種の1つです。
社会福祉士は利用者の生活上のニーズを汲み取り、問題の改善にむけた相談支援業務を担当します。相談支援業務の具体例は以下の通りです。
社会福祉士になるには国家試験への合格が必要です。ソーシャルワーカーと業務がよく似ていますが、ソーシャルワーカーはあくまでも通称であり、正式な資格ではありません。そのため、ソーシャルワーカーとして活動する社会福祉士も存在します。
相談支援業務には幅広い知識と経験が求められるため、継続的な学習が必要です。
介護事務は介護施設や各自治体の「地域包括支援センター」などに在籍し、受付業務や介護給付費明細書(レセプト)の発行業務を担当します。介護給付費明細書は「1ヶ月でいくら介護サービスを利用したか」を表した明細です。介護事務は繁忙期には膨大な量の書類を処理する必要があり、なおかつささいなミスも許されません。さらに、介護制度の更新に合わせて知識のアップデートが求められるため、資格取得後も自己学習が必要です。
ケアマネジャーは介護事業所や地域包括支援センターに在籍し、ケアプランの作成や役所をまじえたヒアリングなどを行います。利用者の特性やニーズに合わせて個別のプランを作成するため介護全般の知識はもちろんのこと、ニーズを正確に聞き取るコミュニケーション能力が必要です。
生活相談専門員は主に介護施設に在籍し、利用者の暮らしの悩みを聞き取り、改善につなげます。介護士よりも相談業務に特化しており、利用者とのより深いコミュニケーションの中で根本的な問題を整理するスキルが必要です。
厳しい面が強調されがちな福祉職ですが、やりがいと魅力が多い職種でもあります。福祉職の主なやりがい・魅力は以下の通りです。
福祉職では日々の業務の中で、幅広い年齢層の人と自然に触れ合うことができます。介護施設や居宅介護では若年層からお年寄りまでのケアを担当し、関係を深められるでしょう。また、ケアマネジャーなど介護職以外でも相談業務としてさまざまな年齢層の人と関わりを持つことができます。人とのコミュニケーションが得意な人にとってはやりがいの大きい仕事です。
福祉職はちょっとした工夫が業務の改善につながるため、成果が見えやすい仕事と言えるでしょう。たとえば介護職なら、移乗の際に体の使い方を変えることで負担を減らしたり、食事介助の声かけを変えるだけで食べる量が増えたりと、小さな変化が全体の変化につながります。また、ケアマネジャーや事務職など、福祉業界には「顔の見える仕事」が多く、努力が目に見えて報われやすい職種です。
一般的に福祉職は、「社会の役に立っている」イメージが強い仕事です。もちろん、すべての職種に上下はありませんが、「困っている人を直接サポートしている」という実感が持てるのは福祉職の特長だと言えるでしょう。
福祉の仕事に向いている人の主な特徴は以下の通りです。
福祉職は「利用者のニーズを汲み取ったうえでコミュニケーションを取る」仕事のため、相手の立場に立って物事を考え、行動に移せる人が向いています。介護職なら利用者の負担が少ない方法によるケアが必要です。また、事務職でも相手の立場に立つ習慣をつけることでミスがなく、信頼される仕事を続けることができます。
福祉職は基本的にチームワークが求められる仕事です。介護現場では同じシフトのメンバーと協力しながらケアを分担し、情報を共有する必要があります。一方、事務職でも1人のミスが全体に影響するため、全員の負担を考えた丁寧な仕事が大切です。
福祉職では、柔軟な問題解決能力が求められます。たとえば介護現場で利用者の転倒が目立つなら、以下の対策が有効です。
また、ケアマネジャーや社会福祉士は「利用者のニーズに対して適切な改善策をアドバイスする」職種のため、臨機応変な問題解決能力が求められます。
福祉職に求められるのは冷静さです。介護現場では時として理不尽なクレームが寄せられ、つい感情を出してしまうこともあるかもしれません。しかし、一時の感情に流されては本質的な問題が見えなくなってしまいます。たとえクレームが発生したとしても、その背景にあるニーズを汲み取り、冷静に対処できる人が福祉職には必要です。
福祉職には幅広いキャリアパスが用意されているため、向上心がある人なら継続的にステップアップできます。介護士であれば、介護福祉士、社会福祉士、ケアマネジャーなどを目指すことで年収アップにつながるでしょう。ケアマネジャーや事務職も、定期的な制度の見直しに合わせた自己学習が必要です。
福祉の仕事がどうしても嫌になった場合は感情的にすぐ辞めるのではなく、段階的に準備を踏んだうえで退職しましょう。辞める際の主な準備は以下の通りです。
福祉の仕事が辛いと感じたら、まずは休職について責任者に提案してみましょう。心身の不調が表れている場合、一定期間職場を離れることで改善する可能性があります。また、社内で休職制度が設けられている場合は休職期間について一定の保障が受けられるかもしれないため、就業規則や労働契約書の確認が必要です。
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