公開 2025/07/18
Zキャリア編集部
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目次
大手企業の受付嬢に憧れるけど、学歴や経験に自信がない…そんなあなたへ。大手企業受付の仕事内容から、なるためのステップ、有利なスキル、正社員としてのキャリアまで、わかりやすく解説します。
「大手企業の受付嬢」と聞くと、華やかで専門的なスキルが必要な仕事をイメージするかもしれません。実際に企業の顔として大切な役割を担いますが、具体的にどのような仕事をしているのでしょうか。このセクションでは、大手企業受付の仕事内容や魅力、働き方の違いについて詳しく見ていきましょう。
企業の「顔」として、来訪者を最初にお迎えするのが受付の重要な役割です。訪問者の名前やアポイントメントの有無を確認し、担当者へスムーズに取り次ぎます。その際、明るい笑顔と丁寧な言葉遣いはもちろんのこと、相手に安心感と良い印象を与える立ち居振る舞いが求められます。また、お茶出しや会議室への案内、駐車券の手配なども行います。時には、予期せぬお客様への対応や、複数の来客が重なった場合の臨機応変な判断力も必要となる、企業の第一印象を左右する大切な業務です。
受付業務において、電話応対は来客対応と並んで重要な業務です。代表電話にかかってくる様々な問い合わせに対し、企業の窓口として丁寧かつ迅速に対応します。相手の用件を正確に聞き取り、適切な部署や担当者へ内線で繋いだり、伝言を預かったりします。顔が見えないコミュニケーションだからこそ、声のトーンや言葉遣いがより一層大切になります。聞き取りやすい話し方を心がけ、相手に誤解を与えないよう、復唱確認を徹底することも重要です。また、クレームや緊急性の高い連絡が入る可能性もあるため、冷静に対応し、適切にエスカレーションする能力も求められます。
多くの企業では、会議室の予約管理も受付が担当する業務の一つです。社内外の会議や打ち合わせで使用する会議室のスケジュールを把握し、予約システムへの入力や変更、キャンセル対応などを行います。複数の会議室がある場合、それぞれの設備や収容人数を考慮し、利用希望に応じて最適な部屋を割り当てる必要があります。予約が重複しないように細心の注意を払い、会議に必要なプロジェクターやホワイトボードなどの備品の手配、会議室の簡単な清掃や準備をすることもあります。効率的な会議室運営をサポートし、社内業務が円滑に進むように貢献する、縁の下の力持ちのような役割です。
来客応対や電話応対、会議室予約管理といった主要業務に加え、受付は様々な庶務業務も担当します。例えば、郵便物や宅配便の受け取りと仕分け、部署への配布、備品の在庫管理や発注、名刺の管理、簡単な資料作成の補助などが挙げられます。時には、社員の勤怠管理のサポートや、社内イベントの準備手伝いなど、企業によってその範囲は多岐にわたります。これらの業務を正確かつ効率的にこなすことで、他の社員が本来の業務に集中できる環境を整える、社内全体の潤滑油のような存在と言えるでしょう。
一般的に大企業は、中小企業と比較して労働条件が良い傾向にあると言われます。例えば、福利厚生制度への満足度を見ると、従業員規模300人以上の企業では31.2%の従業員が満足しているのに対し、30〜99人規模の企業では25.0%にとどまっています。このように、従業員規模が大きい企業の方が福利厚生に対する満足度が高いことがうかがえます。また、給与面でも、2021年のデータでは大企業の平均所定内給与額が301,763円であるのに対し、中小企業では256,578円と、約45,000円の差があります。もちろん、企業文化や配属される部署によって実情は異なりますが、全体的な傾向として、大企業の方が働きやすい環境が整っている可能性は高いと言えるでしょう。
参照:「企業における福利厚生施策の実態に関する調査/独立行政法人労働政策研究 研修機構」
参照:「2023年版小規模企業白書/中小企業庁」
受付嬢の仕事は、一般的に「ホワイト」な働き方がしやすい職種の一つと考えられます。もちろん、勤務する企業の規模や業界、企業文化によって労働条件は異なりますが、他の職種と比較して、心身への負担が少ない傾向があると言えるでしょう。その理由としては、業務内容の特性や、企業の営業時間との連動性などが挙げられます。次のセクションでは、受付嬢の仕事がホワイトである可能性が高い具体的な理由について、詳しく解説していきます。
受付の仕事は、来客対応や電話応対、会議室の予約管理など、日々の業務がある程度決まっていることが多いのが特徴です。もちろん、予期せぬ事態が発生することもありますが、基本的にはマニュアルや業務フローに沿って進められるため、突発的な業務やイレギュラーな対応に追われることは比較的少ないと言えます。そのため、業務の見通しが立てやすく、精神的なプレッシャーも感じにくい傾向にあります。自分のペースで仕事を進めやすく、落ち着いて業務に取り組める環境であることは、働きやすさに繋がる大きな要因の一つです。
受付の勤務時間は、基本的にその企業や施設の営業時間に準じます。そのため、早朝や深夜までの勤務、あるいは不規則なシフトになるケースは比較的少なく、多くの場合、日中の決まった時間帯での勤務となります。企業規模が大きいほど休日の制度が充実している傾向もあり、「完全週休2日制」を採用している企業割合は、従業員1,000人以上の企業で68.1%にのぼります。プライベートの予定も立てやすく、仕事と生活のバランスを取りやすい点は、受付業務の大きな魅力と言えるでしょう。もちろん、商業施設や医療機関など、土日祝日も営業している場所ではシフト制勤務となることもあります。
受付業務は、企業の「顔」として非常に重要な役割を担いますが、営業職のように個人の売上目標やノルマが課されることは基本的にありません。そのため、数字に追われるプレッシャーを感じることなく、目の前のお客様への丁寧な対応や、社内業務の円滑なサポートに集中することができます。もちろん、企業の業績に間接的に貢献しているという意識は大切ですが、直接的な売上責任がないことは、精神的な負担を軽減し、落ち着いて仕事に取り組める環境に繋がると言えるでしょう。
大手企業の受付の仕事を探す際、雇用形態は必ず確認しておきたいポイントです。大手企業の受付嬢は派遣社員が主流であり、正社員募集はごく少数というのが現実です。正社員は雇用期間の定めがなく、安定した雇用と昇給や賞与、充実した福利厚生が期待できる一方、派遣社員や契約社員は、契約期間が定められているものの、様々な企業で経験を積める柔軟性があります。しかし、賃金面では、正社員と正社員以外の間には差が見られ、年齢を重ねるごとにその差は広がり、最大で月額約15万円の違いが生じることもあります。雇用形態によって待遇やキャリアパスが異なるため、自分のライフプランやキャリアプランに合わせて慎重に選ぶことが大切です。
参照:「令和5年度賃金構造基本統計調査(14ページ)/厚生労働省」
大手企業の受付嬢になるために、「大学卒業」が必須条件というわけではありません。もちろん、求人によっては学歴を重視する企業もありますが、それ以上に人柄やコミュニケーション能力、仕事への意欲などが重視される傾向にあります。実際に、「フリーターを正社員として採用するにあたっては、「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」「マナー・社会常識」「コミュニケーション能力」といった要素が大きく影響しており、学歴や資格、実績、スキルといった面は、大きくは評価されていない。」というデータもあります。大切なのは、受付の仕事を通して企業に貢献したいという気持ちです。
参照:「平成30年若年者雇用実態調査の概況(14ページ)/厚生労働省」
受付業務が未経験であっても、大手企業の受付嬢にチャレンジできる可能性は十分にあります。多くの企業では、入社後の研修制度が整っており、未経験からでも必要な知識やスキルを身につけることができます。企業が未経験者に期待するのは、新しいことを学ぶ意欲や、明るく前向きに取り組む姿勢です。「業界・職種未経験者を採用する際に重視するポイントは、「人柄・社風との相性」が87.1%で最多」という調査結果からもわかるように、経験よりもポテンシャルを重視する企業は少なくありません。
参照:「業界・職種未経験者の採用で重視するポイントは、「人柄・社風との相性」が最多。評価する能力トップは「コミュニケーション能力」/株式会社学情のプレスリリース」
はじめは派遣社員や契約社員として受付の仕事をスタートした場合でも、勤務態度や実績が評価されれば、正社員登用の道が開けることもあります。正社員を目指すためには、日々の業務に真摯に取り組み、スキルアップを心がけることが大切です。また、企業の理念や方針を理解し、積極的に貢献しようとする姿勢も評価につながります。企業によっては正社員登用制度を設けている場合もあるため、求人情報を確認したり、キャリアアドバイザーに相談してみるのもよいでしょう。
大手企業の受付として正社員で働くためには、いくつかの大切なポイントがあります。学歴や経験だけでなく、日々の心構えやスキルの向上が重要になってきます。ここでは、受付のプロフェッショナルとして活躍するために、特に意識しておきたいことを紹介します。
受付業務において、コミュニケーション能力は最も重要なスキルの一つです。お客様に対してはもちろん、社内の様々な部署の人とも円滑に連携を取る必要があります。相手に失礼なく、かつ分かりやすく情報を伝える力、そして相手の意図を正確に汲み取る傾聴力が求められます。例えば、お客様をお待たせしてしまう場合でも、丁寧な言葉遣いと配慮のある一言を添えることで、相手に与える印象は大きく変わります。日頃から相手の立場に立って考えることを意識し、コミュニケーション能力を磨きましょう。
社会人として、また企業の顔として働く上で、基本的なビジネスマナーを身につけていることは必須条件です。正しい敬語の使い方、美しい立ち居振る舞い、適切な電話応対や来客応対などができなければ、お客様や取引先に不快な思いをさせてしまう可能性があります。ビジネスマナーは一朝一夕に身につくものではありません。書籍や研修などを通じて学ぶだけでなく、日々の業務の中で意識して実践し、自然とできるようになるまで繰り返し練習することが大切です。
現代の受付業務では、パソコンスキルも不可欠です。来客情報のシステム入力、会議室の予約管理、メールでの連絡業務など、パソコンを使用する場面は多岐にわたります。少なくとも、ワードでの文書作成、エクセルでの簡単な表計算やデータ入力、メールソフトの基本操作はスムーズにこなせるようにしておきましょう。企業によっては、独自のシステムを使用している場合もありますが、基本的なパソコン操作ができれば、新しいシステムにも比較的早く慣れることができるはずです。
グローバル化が進む現代において、語学力、特に英語力があると、大手企業の受付として働く上で有利になることがあります。外資系企業や海外との取引が多い企業、また外国人観光客が多く訪れるような場所にある企業などでは、英語での対応が求められる場面も増えています。日常会話レベルの英語力でも、道案内や簡単な問い合わせに対応できるだけで、お客様に安心感を与えることができます。語学力はすぐに身につくものではありませんが、少しずつでも学習を続けることで、活躍の場が広がる可能性があります。
大手企業の受付を目指す上で、必ずしも資格が必要というわけではありません。資格がなくても十分に採用される可能性があります。しかし、関連する資格を持っていることで、あなたのスキルや意欲を客観的に示すことができ、選考で有利に働く可能性があります。ここでは、受付業務に役立ち、あなたの魅力をさらに高めてくれる資格をいくつか紹介します。
秘書検定は、社会人として必要なビジネスマナーや接遇スキル、一般常識などが身についていることを証明する資格です。受付業務では、お客様に対して常に正しいマナーで接することが求められるため、秘書検定で学ぶ内容は非常に役立ちます。例えば、来客応対や電話応対、慶弔に関する知識など、実践的なスキルを体系的に学ぶことができます。面接の際に、この資格を持っていることで、しっかりとしたビジネスマナーを習得しているという良い印象を与えることができるでしょう。
ビジネス実務マナー検定は、ビジネスシーンにおける実践的なマナーやコミュニケーション能力を測る検定です。職場での人間関係を円滑にするためのコミュニケーションスキルや、ビジネス文書の作成、電話応対など、幅広い知識が問われます。この検定を通じて得られるスキルは、受付業務だけでなく、社会人として働く上で様々な場面で活かすことができます。特に、お客様や社内外の多くの人と関わる受付の仕事においては、この検定で培われる対人対応能力が強みとなるでしょう。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)資格は、ワードやエクセル、パワーポイントといったマイクロソフトオフィス製品の利用スキルを証明する国際資格です。受付業務では、来客データの入力や資料作成、会議室の予約管理などでパソコンを使用する機会が多くあります。MOS資格を取得していることで、これらの業務をスムーズに行えるだけのPCスキルがあることを客観的に示すことができます。「業界・職種未経験者を採用する際に重視するポイントは、「人柄・社風との相性」が87.1%で最多」というデータがある一方で、実務で役立つPCスキルはアピールポイントになります。
参照:「業界・職種未経験者の採用で重視するポイントは、「人柄・社風との相性」が最多。評価する能力トップは「コミュニケーション能力」/株式会社学情のプレスリリース」
TOEIC Listening & Reading Testは、英語によるコミュニケーション能力を評価する世界共通のテストです。特に大手企業やグローバルに事業を展開している企業では、海外からのお客様がいらっしゃることも少なくありません。TOEICで一定以上のスコアを取得していると、英語での対応がある程度可能であることを示すことができ、採用選考で有利に働くことがあります。また、入社後も英語力を活かせる場面が増え、キャリアアップにつながる可能性も広がります。
憧れの大手企業受付になるためには、求人情報を効率よく探し、しっかりと応募準備をすることが大切です。未経験からチャレンジする場合、どのように求人を探し、履歴書や面接で自分をアピールすれば良いのでしょうか。ここでは、大手企業受付の求人探しのコツから、応募書類の作成、面接対策まで、具体的なステップとポイントを解説します。
未経験から大手企業の受付を目指す場合、「未経験者歓迎」や「研修制度あり」といったキーワードで求人を探すのがポイントです。ただ、未経験者歓迎の受付の仕事の求人は競争率が高い傾向にあります。ハードスキル以上に、「人柄やコミュニケーション能力」が重視されます。大手求人サイトや企業の採用ホームページをこまめにチェックしましょう。また、転職エージェントに登録するのも有効な手段です。非公開求人を紹介してもらえたり、自分に合った企業を見つけるためのアドバイスを受けられたりするメリットがあります。Zキャリアでも未経験者向けの求人を多数扱っていますので、ぜひ活用してみてください。
履歴書や職務経歴書は、あなた自身を企業にアピールするための重要な書類です。未経験の場合、これまでの職務経験でアピールできることが少ないと感じるかもしれませんが、受付の仕事に対する熱意や意欲を伝えることが大切です。「業界・職種未経験者を採用する際に重視するポイントは、「人柄・社風との相性」が87.1%で最多」というデータが示すように、企業はあなたのポテンシャルを見ています。自己PR欄では、コミュニケーション能力やホスピタリティ精神、学ぶ意欲などを具体的なエピソードを交えて記述し、なぜ受付の仕事がしたいのか、入社後どのように貢献したいのかを明確に伝えましょう。
参照:「業界・職種未経験者の採用で重視するポイントは、「人柄・社風との相性」が最多。評価する能力トップは「コミュニケーション能力」/株式会社学情のプレスリリース」
面接は、あなたの人物像や適性を企業が直接見極める場です。事前にしっかりと対策をして臨みましょう。受付の面接でよく聞かれる質問としては、「志望動機」「自己PR」「長所・短所」「これまでの経験で大変だったことと、それをどう乗り越えたか」「受付の仕事に活かせるあなたの強みは何か」「ストレス解消法」などが挙げられます。これらの質問に対して、自分の言葉で、ハキハキと自信を持って答えられるように準備しておきましょう。笑顔で、相手の目を見て話すことも大切なポイントです。
Zキャリアは、これまでの職歴や学歴に自信がない方でも、未経験から正社員としてのキャリアをスタートできるよう、専門的なサポートを提供しています。実際に、20代のフリーターの7割以上が将来のキャリアに不安を抱えているというデータもあり、正社員への就職はその解決策の一つとなり得ます。私たちは、一人ひとりの希望や適性を丁寧にヒアリングし、最適な求人の紹介から、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策まで、転職活動のあらゆる段階をマンツーマンでバックアップします。未経験者歓迎の求人を多数保有しており、安心して新しい一歩を踏み出せるよう、全力でサポートいたします。
参照:「20代フリーターに「今後のキャリアや将来に関する悩みや不安」について調査/株式会社ジェイック」
Zキャリアの転職サポートは、求職者の方からは一切費用をいただいておりません。キャリア相談から求人紹介、選考対策、そして内定後の条件交渉に至るまで、全てのサービスを無料でご利用いただけます。転職活動には様々な不安がつきものですが、費用面での心配なく、納得のいく転職を実現していただくことが私たちの願いです。「転職活動において特に対策を行っていない人は、66.1%と過半数となっています。」というデータもあるように、何から始めれば良いかわからない方も多いでしょう。まずはZキャリアの無料相談で、あなたのキャリアに関する悩みや希望をお聞かせください。専門のキャリアアドバイザーが、あなたの可能性を最大限に引き出すお手伝いをします。
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