公開 2025/07/17
Zキャリア編集部
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目次
仕事を辞めたいけど、上司や同僚に申し訳なくて言い出せない…そんな悩みを抱えていませんか?この記事では、罪悪感を感じる理由や、円満に退職するための具体的な伝え方、辞めた後のキャリアについて分かりやすく解説します。
「仕事を辞めたい」と思っても、「お世話になったのに申し訳ない」「人手が足りないのに迷惑をかけてしまう」といった罪悪感から、なかなか一歩を踏み出せない人は少なくありません。ですが、自分の気持ちにフタをして働き続けるのは、とてもつらいことです。この記事では、そんなあなたが前向きな気持ちで次のステップに進めるように、罪悪感の正体や円満に退職するための考え方・伝え方を分かりやすく解説します。
退職は労働者に認められた権利であり、決して会社や同僚への裏切り行為ではありません。会社とあなたは、雇用契約で結ばれた対等な関係です。自分の将来のために新しい道を選ぶことは、誰にも責められることではないので安心してください。例えば、部活動を引退する時と同じように考えてみましょう。最後まで頑張って、次の世代にバトンを渡すのは自然なことです。仕事も同じで、自分の目標のために卒業し、新しいステージへ進むのは当然のことなのです。
会社への申し訳なさも分かりますが、何よりもあなたの人生が一番大切です。もし今の仕事が合わないと感じていたり、心や体が疲れていたりするなら、自分自身を守ることを最優先に考えてください。我慢して働き続けた結果、心身のバランスを崩してしまっては、元も子もありません。「会社のため」ではなく「自分のため」の選択をすることに、罪悪感を抱く必要はまったくないのです。
責任感が強い人ほど、「自分が辞めたら職場が回らなくなる」と考えてしまいがちです。ですが、会社は組織として機能するように作られています。あなたが抜けた穴は、他の誰かがカバーしたり、新しい人を採用したりして、必ず埋まるものです。もちろん、一時的に周りに少し負担がかかることはあるかもしれません。ですが、それはあなたが気に病むことではなく、人員配置を考える会社側の課題です。過度に心配せず、自分の次のステップに集中しましょう。
そもそも、なぜ仕事を辞めることに「申し訳ない」という気持ちが生まれるのでしょうか。その理由を知ることで、少し客観的に自分の状況を見れるようになります。具体的には以下の通りです。
各項目について、詳しく見ていきましょう。
人手不足は会社の課題であり、あなたが責任を感じる必要はありません。いつも忙しそうで、ギリギリの人数で仕事を回している職場だと、「自分が抜けたらもっと大変になる」と罪悪感を覚えてしまいます。ですが、適切な人員を確保するのは会社の責任です。あなたの優しさや責任感につけ込んで、辞めさせないようにする雰囲気があるとしたら、それは健全な職場とは言えません。残る同僚のことは気にかかるかもしれませんが、自分の未来を優先しましょう。
「期待してるよ」「君が中心になって頑張ってほしい」といった言葉をかけられていると、辞めることが裏切りのように感じてしまいます。ですが、期待とあなたのキャリアは別の問題です。上司があなたに期待するのは、あくまで今の会社で活躍してくれることです。ですが、あなたの人生の目標が会社の外にあるのなら、その期待に無理に応え続ける必要はありません。応援してくれたことへの感謝を伝えつつ、自分の道を進む決意を固めましょう。
仕事を教えてくれた先輩や、親身に相談に乗ってくれた上司がいると、「ここまで育ててもらったのに辞めるなんて恩知らずだ」と感じてしまうことがあります。ですが、感謝の気持ちは今後の行動で示せます。お世話になった恩は、最後まで真面目に働き、丁寧に仕事を引き継ぐことで返すことができます。そして、退職後も元気に頑張っている姿を見せることが、何よりの恩返しになるはずです。
罪悪感を乗り越え、前向きな気持ちで退職準備を進めるための考え方を紹介します。気持ちを切り替えるためのポイントは以下の通りです。
各項目について、詳しく見ていきましょう。
まず大前提として、仕事を辞めることは法律で認められた権利です。難しい法律の話はさておき、「辞めたい時に辞められる」というのは、働く人みんなに与えられた当然の選択肢だと覚えておきましょう。会社に雇ってもらっている、という意識が強いと、どうしても立場が下のように感じてしまいます。ですが、あなたは労働力を提供し、会社は給料を支払うという対等な関係です。辞めることに、許しは必要ありません。
これからのあなたの長い人生を考えた時に、今の仕事を続けることと転職すること、どちらがプラスになるかを考えてみましょう。あなたの将来が一番大事です。「3年後にはこんなスキルを身につけたい」「将来的にはこんな仕事がしたい」という目標があるなら、その実現に向けた決断をすべきです。周りのためではなく、自分のための選択をすることに自信を持ってください。
「申し訳ない」という気持ちを行動でプラスに変える一番の方法が、丁寧な引き継ぎです。最後まで自分の仕事に責任を持つ姿勢を見せることで、会社や同僚もあなたの退職を気持ちよく受け入れてくれやすくなります。自分が辞めた後、他の人が困らないように、仕事の手順をメモにまとめたり、分かりやすく説明したりしましょう。「立つ鳥跡を濁さず」という言葉の通り、きれいな形で次のステージへ向かう準備をすることが大切です。
考え方が固まったら、次はいよいよ行動です。上司に退職の意思を円満に伝えるための具体的な手順を解説します。以下のステップで進めましょう。
各項目について、詳しく見ていきましょう。
退職の話を最初に伝える相手は、あなたの直属の上司です。同僚や先輩に先に話してしまうと、噂が広まって上司の耳に入り、トラブルの原因になりかねません。必ず順番を守りましょう。上司が忙しそうにしている時間を避け、「少しご相談したいことがあるのですが、5分ほどお時間をいただけないでしょうか?」と声をかけ、会議室など他の人に聞かれない場所で話すのがマナーです。
退職理由を伝える際は、不満ではなく前向きな理由を伝えるのが円満退職のコツです。「給料が安い」「人間関係が嫌だ」といったネガティブな理由は、会社の不満を言うだけになってしまい、相手も良い気持ちはしません。「新しい業界で自分の可能性を試したい」「〇〇のスキルを専門的に学びたいので、その環境がある会社に移りたい」など、将来を見据えたポジティブな理由に変換して伝えることで、上司も応援しやすくなります。
面談の冒頭では、まず「お忙しいところありがとうございます」とお礼を伝えましょう。そして、「これまで大変お世話になりました」と感謝の言葉と、退職の結論をハッキリと伝えることが重要です。「辞めようか迷っていて…」のような曖昧な言い方をすると、「考え直せば残ってくれるかも」と引き留めの余地を与えてしまいます。「〇月末をもちまして、退職させていただきたく存じます」と、自分の決意が固いことを誠実に伝えましょう。
最後に、最終出社日まで責任を持って業務と引き継ぎを行う姿勢を見せることが大切です。退職するからといって気を抜かず、最後まで真面目に取り組むことを約束しましょう。「後任の方には、ご迷惑がかからないよう、しっかりと引き継ぎをさせていただきます」と伝えることで、上司も安心し、あなたの退職をスムーズに受け入れてくれるはずです。
退職を決意しても、次の仕事がすぐに見つかるか、新しい職場でやっていけるかといった不安はつきものです。ですが、心配はいりません。今の会社を辞めることは、新しい可能性への扉を開くことでもあります。
各項目について、詳しく見ていきましょう。
未経験の仕事に挑戦できるのは、20代の大きな強みです。多くの企業は、若手の人材をポテンシャル(将来性)で採用します。これまでの経験やスキルだけでなく、「これから頑張りたい」という意欲を高く評価してくれるのです。今の仕事が「合わない」と感じているなら、全く違う業界や職種に飛び込んでみる絶好のチャンスです。あなたが本当にやりたいこと、夢中になれる仕事を見つけることができます。
たとえ1年や2年といった短い期間でも、一度でも社会人として働いた経験は、必ず次の職場で評価されます。電話の取り方、メールの書き方、上司や同僚とのコミュニケーションなど、基本的なビジネスマナーが身についていることは、大きなアドバンテージになります。全くの未経験者と比べ、社会人としての基礎ができているあなたは、企業にとって魅力的な人材です。これまでの経験に自信を持って、転職活動に臨みましょう。
今回の退職は、失敗ではありません。むしろ、あなたにとって本当に働きやすい環境を見つけるための、価値ある一歩です。今の職場で「何が嫌だったか」「どんな働き方がしたいか」が明確になったはずです。その経験があるからこそ、次の職場選びでは同じ失敗を繰り返さずに済みます。自分の希望条件をハッキリさせて、心から「ここで働きたい」と思える会社を見つけましょう。
ここまで円満退職の方法を解説してきましたが、それでも「上司が怖くて言い出せない」「強い引き止めにあって辞めさせてもらえない」といったケースもあるかもしれません。そんな時は、一人で抱え込まないでください。
どうしても自分一人で退職を切り出すのが難しい、転職活動の進め方が分からない、といった悩みがあるなら、転職のプロに相談してみましょう。私たちZキャリアのような転職エージェントは、あなたの味方です。キャリアアドバイザーが、あなたの気持ちや状況を丁寧にヒアリングし、円満な退職の仕方を一緒に考えます。もちろん、あなたに合った求人を紹介したり、履歴書の書き方や面接の練習をサポートしたりすることも可能です。相談は無料なので、少しでも不安があれば、ぜひ気軽に声をかけてください。
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