公開 2025/08/12
Zキャリア編集部
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目次
「サービス残業にむかつく…」と感じていませんか?サービス残業の違法性やなくならない理由、記録の残し方や断り方などの対処法を解説。状況が改善しないなら転職も一つの手です。後悔しない会社の選び方まで紹介します。
「給料も出ないのに、なんで残業しなきゃいけないんだ…」と、むかつく気持ちになるのは当たり前です。まずは、サービス残業がどういうものなのか、正しく知ることから始めましょう。具体的なポイントは以下の通りです。
サービス残業、つまり給料が支払われない時間外労働は、基本的には法律で禁止されている行為です。
会社は、従業員が働いた時間に対して、決められた給料を支払う義務があります。これにはもちろん残業時間も含まれます。
「みんなやっているから」「昔からこうだから」といった理由でサービス残業が当たり前になっていても、それは正しい状態ではありません。働いた分の対価を得るのは、働く人にとって当然の権利です。
もし、これまでにサービス残業をしてきたなら、支払われていない分の残業代を後から会社に請求できます。
「今さら言っても…」と思うかもしれませんが、法律で認められた権利です。すぐに請求するかどうかは別として、「いざとなったら請求できる」ということを知っておくだけでも、少し気持ちが楽になるかもしれません。
自分の働きが正当に評価されていないと感じたら、泣き寝入りする必要はないのです。
会社に相談したり、万が一残業代を請求したりする場合に備えて、客観的な証拠を残しておくことが非常に重要になります。証拠があれば、自分がどれだけ働いたかを具体的に示すことができます。
難しく考える必要はありません。スマホのカメラでタイムカードを撮ったり、会社のパソコンのログイン・ログアウト時間をメモしたりするだけでも立派な証拠になります。日々の少しの行動が、将来の自分を守ることにつながります。
法律で禁止されているはずのサービス残業が、なぜ多くの会社でなくならないのでしょうか。それには、いくつか理由が考えられます。考えられる理由は以下の通りです。
「定時なのに上司がまだ仕事をしている…」「先に帰ったら、やる気がないと思われるかも…」といった、言葉にはされないプレッシャーが、サービス残業の原因になることがあります。
直接「残業しろ」と言われなくても、帰りづらい雰囲気や、残業する人が評価されるような社風が、従業員にサービス残業をさせてしまうのです。
本当は早く帰りたいのに、断ると人間関係が気まずくなると感じて、つい残業してしまうケースも多いです。
「これを断ったら、明日の仕事がやりにくくなるかも」「チームの輪を乱したくない」といった気持ちから、自分の本音を押し殺してしまうのです。特に、人手不足の職場では「自分がやらないと仕事が回らない」という責任感から、サービス残業を受け入れてしまいがちです。
特に若手のうちは、「先輩たちが残っているから帰れない」という気持ちになりやすいものです。
「自分だけ先に帰るのは申し訳ない」「新人だから一番最後まで残るべきだ」といった、周りに合わせようとする気持ちが、サービス残業につながります。これが習慣化してしまうと、サービス残業が「当たり前」のことになってしまいます。
「むかつく」と思いながら働き続けるのは、心身ともに良くありません。現状を変えるために、今すぐできることから始めてみましょう。具体的なアクションは以下の通りです。
まずは、自分がどれだけ働いているかを正確に把握することから始めましょう。先ほど紹介した「証拠集め」と同じです。
毎日の出勤時間と退勤時間、休憩時間をスマホのメモアプリや手帳に記録するだけでも構いません。「何時から何時まで、どんな仕事をしていたか」を具体的に書けるとさらに良いです。この記録が、自分の働き方を見直すきっかけや、誰かに相談する際の貴重な資料になります。
サービス残業をなくすためには、勇気を出して断ることも必要です。もちろん、いきなり全てを断るのは難しいかもしれません。
まずは「週に1日は定時で帰る」と決めたり、「今日は予定があるので、お先に失礼します」と伝えたりすることから始めてみましょう。ただ断るだけでなく「この仕事の締め切りは明日でも大丈夫でしょうか?」と代替案を出すと、角が立ちにくくなります。
一人で抱え込まず、誰かに相談することも大切です。社内に信頼できる上司や先輩、人事部などの相談窓口があれば、話してみましょう。
もし社内の人に相談しにくい場合は、社外の専門家に頼るのも一つの手です。特に転職エージェントは、働き方に関する様々な悩みを聞いてきたプロです。客観的なアドバイスをもらえるだけでなく、必要であれば新しい環境を探す手伝いもしてくれます。
自分なりに行動しても状況が改善しない場合や、そもそも会社自体に問題がある場合は、転職を考えることも重要です。自分の未来を守るために、危険なサインを見逃さないようにしましょう。見極めるべきサインは以下の通りです。
何よりも大切なのは、自分自身の健康です。「最近よく眠れない」「食欲がない」「朝起きるのが本当につらい」といったサインは、体や心が限界に近い証拠です。
仕事のために健康を犠牲にしてはいけません。このような状態が続くなら、すぐにでもその環境から離れることを考えましょう。
勇気を出して上司や会社に相談したにもかかわらず、「わかった」と言うだけで何もしてくれない、あるいは「みんな我慢しているんだ」と逆に責められるような場合は、その会社に未来はありません。
従業員の声を真摯に受け止め、改善しようとしない会社にいても、状況は悪くなる一方です。真剣に転職を検討すべきタイミングと言えます。
よく考えてみると、サービス残業だけでなく、人間関係や給料、評価制度など、他にも多くの不満がある場合も危険なサインです。
サービス残業は、そういった多くの問題の中の一つに過ぎないのかもしれません。会社全体の体質に問題がある可能性が高く、一つの不満が解決しても、また別の問題が出てくることが考えられます。
もし転職を決意したなら、次は後悔しない会社選びが重要です。同じ失敗を繰り返さないために、会社を見極めるポイントを押さえておきましょう。具体的なポイントは以下の通りです。
面接は、自分をアピールするだけの場ではありません。自分が働くかもしれない会社を、しっかりと見極める場でもあります。
「皆さんは、月に平均でどのくらい残業されていますか?」のように、残業の実態について質問するのは、全く失礼なことではありません。むしろ、働く意欲があるからこそ、長く働ける環境かを確認したいという姿勢を示すことができます。
求人票を見るときは、給料の欄にある「みなし残業代(固定残業代)」という項目を必ずチェックしましょう。
これは、毎月の給料に、あらかじめ一定時間分の残業代が含まれている制度です。何時間分の残業が含まれているのか、それを超えた場合は追加で残業代が支払われるのか、といった点は非常に重要なので、しっかりと確認が必要です。
実際にその会社で働いている人や、過去に働いていた人のリアルな声が書かれた口コミサイトも、貴重な情報源になります。
求人票だけでは分からない、社内の雰囲気や人間関係、残業の実態などを知る手がかりになります。ですが、書かれていることが全て正しいとは限らないので、あくまで参考程度に、複数のサイトを見比べて判断することが大切です。
これまで紹介した方法を試しても状況が変わらないなら、自分を大切にするための最終手段として、転職エージェントのようなプロの力を借りることを強くおすすめします。具体的なメリットは以下の通りです。
サービス残業のない、いわゆる「ホワイト企業」を自力で見つけ出すのは、実はとても大変です。
転職エージェントは、たくさんの会社情報を持っており、どの会社が本当に働きやすい環境なのかを熟知しています。一人で悩むよりも、プロに相談する方が、理想の職場にたどり着く近道になります。
サービス残業でつらい思いをしているなら、まずはZキャリアのキャリアアドバイザーに話してみませんか。
「サービス残業がむかつく」という正直な気持ちを、そのままぶつけてみてください。キャリアアドバイザーはその気持ちを受け止め、どうすれば解決できるかを一緒に考えてくれます。
無料で相談できるのはもちろん、自分では見つけられない非公開の優良求人を紹介してもらえたり、面接でどう話せば良いかといった対策を手伝ってもらえたりします。もう一人で悩む必要はありません。新しい一歩を踏み出すためのサポートを、ぜひ利用してみてください。
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