公開 2025/09/08
Zキャリア編集部
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目次
フリーターで年収103万円を超えてしまったらどうなる?税金や親の扶養への影響、今すぐやるべきことを分かりやすく解説します。103万の壁を機に、今後の働き方を見直し、正社員を目指す選択肢も考えてみませんか?
フリーターとして働いていると、「103万円の壁」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。アルバイトの年収が103万円を超えると、税金や扶養にどのような影響があるのでしょうか。具体的な変化は以下の通りです。
各項目について、詳しく見ていきましょう。
年収が103万円を超えると、親の税金の負担が増加します。これは、税法上の「扶養」から外れてしまうためです。これまで扶養に入っていることで、親が納める税金が安くなる「扶養控除」という制度が適用されていました。ですが、年収が103万円を超えるとこの対象から外れ、控除が受けられなくなります。その結果、親が支払う所得税や住民税の金額が上がってしまうのです。
年収が103万円を超えると、自分で所得税を納める必要があります。103万円までは所得税がかかりませんが、それを超えた金額に対して税金が課せられます。例えば、年収が110万円だった場合、超えた7万円に対して所得税がかかるイメージです。所得税を納めるためには、原則として「確定申告」という手続きが必要になります。アルバイト先で年末調整をしてもらえない場合は、自分で手続きをしなければなりません。
自分の収入が増えたとしても、世帯全体の手取りが減る場合もあります。これは「働き損」とも呼ばれる状態で、注意が必要です。例えば、103万円を少し超えるくらい稼いだとします。すると、自分で払う所得税と、親の税金が増えた分を合わせると、収入が増えた分以上に支出が増えてしまうケースがあるのです。頑張って働いたのに、かえって家計の負担が増えるという少し残念な結果になりかねません。
うっかり年収が103万円を超えてしまった場合、どうすればいいのでしょうか。慌てずに対処することが大切です。対応すべきことは以下の通りです。
詳しく解説していきます。
年収が103万円を超えてしまったら、できるだけ早く親に報告しましょう。言いにくいかもしれませんが、隠していると後でさらに面倒なことになりかねません。親は、扶養に入っているものとして年末調整の手続きを進めている可能性があります。報告が遅れると、会社に修正の手続きをしてもらったり、親自身が確定申告をやり直したりする必要が出てきてしまいます。正直に話して、どうすればよいか一緒に考えることが大切です。
次に、確定申告の準備を始めましょう。「確定申告」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、所得税を正しく納めるための大切な手続きです。まずはアルバイト先から「源泉徴収票」という書類をもらってください。この書類には、1年間にどれだけ稼いで、どれだけ税金を仮払いしたかが書かれています。確定申告は、この源泉徴収票があればスマホからでも手続きができるので、まずは書類を準備することから始めましょう。
今回の出来事は、これからの働き方を見つめ直す良いきっかけになります。103万円の壁を意識して働くのか、それとも壁を気にせずもっと稼ぎたいのか、今後の働き方を見直すことが大切です。例えば、「来年からはシフトを調整して扶養の範囲内で働こう」とか、「これを機にいっそ正社員を目指して、収入の心配なく働けるようになりたい」など、色々な選択肢が考えられます。自分の将来のために、どういう働き方がベストなのかを考えてみましょう。
103万円の壁を意識した今後の働き方には、いくつかの選択肢があります。自分にとってどの働き方が合っているか考えてみましょう。主な選択肢は以下の通りです。
各項目について、詳しく見ていきましょう。
一つ目は、103万円の壁を気にせず、収入の上限を気にせず働く選択肢です。稼ぎたいだけ稼げる自由さはフリーターの魅力の一つです。ですが、この場合は「130万円の壁」も意識する必要があります。年収が130万円を超えると、親の社会保険の扶養からも外れ、自分で国民健康保険や国民年金に加入しなければなりません。保険料の負担がかなり増えるので、中途半端に超えるとかえって手取りが減る可能性が高くなります。
二つ目は、来年以降は年収103万円以内に調整して働く方法です。税金や扶養のことを気にせず、安心して働きたい場合に適した選択肢です。この働き方を選ぶなら、月収の目安を8万5千円程度に設定し、シフトを管理することが重要です。年末に慌ててシフトを減らすといったことがないように、計画的に働くことを心がけましょう。安定して扶養内で働きたい場合は、職場にその希望を伝えておくのも良い方法です。
三つ目は、この機会に正社員として就職するのがおすすめです。正社員になれば、103万円や130万円といった壁を気にする必要がなくなり、安定した収入を得ることができます。「フリーターから正社員なんてなれるのかな?」と不安に思うかもしれませんが、全く問題ありません。特に若いうちは、経験よりも人柄ややる気を評価してくれる会社がたくさんあります。将来のことを考えると、安定したキャリアを築ける正社員は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。
フリーターから正社員になると、働き方や生活に多くの良い変化があります。収入面だけでなく、将来の安心にも繋がります。主なメリットは以下の通りです。
詳しく解説していきます。
正社員になると、毎月の収入が安定することが大きな魅力です。時給制のアルバイトと違い、毎月決まった給料がもらえる月給制が基本なので、祝日が多い月でも収入が減る心配がありません。また、会社の業績によってはボーナス(賞与)が支給されることもあります。収入が安定すると、貯金をしたり、趣味にお金を使ったりと、将来の計画が立てやすくなります。
正社員になると、手厚い社会保険に入れることもメリットです。会社の健康保険や厚生年金に加入することになります。健康保険料の半分は会社が負担してくれるため、自分で全額払う国民健康保険よりも負担が軽くなる場合が多いです。また、厚生年金に加入することで、将来もらえる年金の額も増えるため、老後の安心にも繋がります。
正社員として働くことで、働きながら成長できるチャンスがあります。アルバイトよりも責任のある仕事を任されることが多く、専門的なスキルや知識が自然と身についていきます。経験を積むことで、昇進して役職についたり、給料が上がったりするキャリアアップも目指せます。自分の成長が実感できることは、仕事の大きなやりがいになるでしょう。
一方で、正社員になることにはデメリットと感じる可能性のある点もあります。フリーターの働き方と比較して、どのような違いがあるか見ていきましょう。考えられる点は以下の通りです。
各項目について、詳しく見ていきましょう。
正社員になると、アルバイトの時よりも仕事への責任が大きくなります。任される仕事の範囲が広がり、会社の目標達成に貢献することが求められるようになります。ですが、責任が大きくなる分、仕事のやりがいも増えていきます。難しい仕事をやり遂げた時の達成感は、正社員ならではのものです。最初は大変に感じるかもしれませんが、周りのサポートを受けながら成長していくことができます。
フリーターと比べると、働く時間の自由度は低くなります。多くの場合、「月曜から金曜の9時から18時まで」のように勤務時間や休日が決められており、自分の都合で自由にシフトを組むことは難しくなります。「平日にライブに行きたい」「長期の旅行に行きたい」といった希望は、アルバイト時代より叶えにくくなるかもしれません。ですが、有給休暇を使えば平日に休むことも可能ですし、土日祝日が休みでプライベートの予定を立てやすいというメリットもあります。
これからの働き方を一人で決めるのは、なかなか難しいことです。もし迷ってしまったら、一人で抱え込まずに誰かに相談してみましょう。具体的な相談先は以下の通りです。
詳しく解説していきます。
まずは、親や学校の先生、信頼できる友人など、身近な大人に話してみるのも良い方法です。自分の悩みや考えていることを話すことで、気持ちが整理できることがあります。自分では気づかなかった視点から、客観的なアドバイスがもらえるかもしれません。「正社員もいいけど、まずはこういう働き方もあるんじゃない?」といった、新しい選択肢が見つかるきっかけにもなります。身近な人に相談することで、安心して次のステップに進めるでしょう。
就職を具体的に考え始めたら、就職のプロに無料で相談できるのが転職エージェントです。転職エージェントは、たくさんの求人情報を持っているだけでなく、就職活動の進め方を一からサポートしてくれます。103万円の壁をきっかけに、将来のことを真剣に考えてみたいと思ったら、ぜひ一度Zキャリアのキャリアアドバイザーに相談してみてください。何から始めればいいかわからないという段階でも大丈夫です。一人ひとりの希望や適性に合った働き方を、一緒に見つけていきましょう。
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