公開 2025/08/12
Zキャリア編集部
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NPO法人の履歴書の書き方で悩んでいませんか?本記事では、株式会社との違いや、採用担当者に響く志望動機・自己PRの書き方のポイントを分かりやすく解説します。例文を参考に、あなたの熱意が伝わる履歴書を完成させましょう。
NPO法人の選考を受けるにあたり、履歴書の書き方で戸惑うことがあるかもしれません。まずは、一般企業との違いを理解し、基本的なルールを押さえることが大切です。以下のポイントについて解説します。
NPO法人は、利益が目的ではない「非営利組織」です。活動によって得た利益は、株主などに分配せず、団体の活動目的を達成するために使われます。ですが、「非営利」だからといって、給料がもらえないわけではありません。NPO法人も職員を雇用し、事業として活動しているため、きちんと給与は支払われます。履歴書を書く上では、こうした利益を追求しない組織の特性を理解し、お金儲けのためではなく「社会的な課題を解決したい」という想いを伝えることが重要になります。
一般企業の履歴書では職歴を「入社」「退社」と書きますが、NPO法人の場合は「入職」「退職」と記載するのが一般的です。会社に仕えるという意味合いの「入社」ではなく、その職務に就くという意味の「入職」を使う方が、組織の性質上ふさわしいとされています。細かい点ですが、こうした配慮ができると、団体のことをよく理解しているという印象を与えられます。
(例) 令和〇年 〇月 特定非営利活動法人〇〇 入職 令和〇年 〇月 一身上の都合により退職
普段よく耳にする「NPO法人」は、実は通称です。履歴書のような正式な書類では、特定非営利活動法人と書くのがマナーです。これは、応募先の法人の名称を書くときも同じです。必ず公式ホームページなどで正式名称を確認し、一字一句間違えずに記載しましょう。例えば「(特非)」のように略さず、「特定非営利活動法人〇〇」と書くことが、丁寧な印象につながります。
NPO法人の選考で最も重視されるのが「志望動機」です。なぜなら、活動への熱意や共感が、仕事へのモチベーションに直結するからです。以下のポイントを押さえて、想いが伝わる志望動機を作成しましょう。
ただ「理念に共感しました」と書くだけでは不十分です。団体のホームページや活動報告を読み込み、なぜ共感したのかを伝えることが大切です。例えば「子どもの未来を応援する」という理念に共感した場合、「私自身が、地域の方に勉強を教えてもらった経験から、子どもたち一人ひとりの可能性を信じることの重要性を感じており、貴法人の理念に強く共感しました」のように、自身の経験と結びつけて具体的に説明しましょう。
世の中には、似たような活動をしているNPO法人がたくさんあります。その中で、その法人でなければならない理由を明確に伝えられると、志望度の高さが伝わります。そのためには、他の団体と何が違うのかを研究することが欠かせません。例えば、同じ子ども支援でも「学習支援に特化している」「体験活動を重視している」「特定の地域に根差している」など、法人ごとの特徴があるはずです。その法人ならではの魅力を見つけ、そこに関わりたいという熱意をアピールしましょう。
これまでの経験を、入職後にどう活かせるかを具体的に示すことで、採用担当者は入職後の活躍をイメージしやすくなります。立派な経歴である必要はありません。例えば、飲食店のアルバイトで培ったコミュニケーション能力は、イベントで様々な人と関わる際に役立ちます。部活動でチームをまとめた経験は、プロジェクトを進める上で活かせるかもしれません。「塾講師のアルバイトで、根気強く生徒と向き合った経験を活かし、貴法人の学習支援活動に貢献したいです」のように、自分の経験と法人の活動を結びつけてアピールしましょう。
志望動機で熱意を伝えたら、自己PRで「自分には何ができるか」を具体的に示しましょう。NPO法人で働く上で、特に評価されやすい経験やスキルは以下の通りです。
NPO法人は少人数の組織も多く、一人ひとりが自分で考えて行動することが求められます。そのため、自ら考えて動いた経験は高く評価されます。例えば、「文化祭で新しい企画を提案し、仲間と協力して成功させた」「アルバイト先で、業務効率を上げるための改善案を店長に提案した」など、指示を待つのではなく、主体的に動いたエピソードを伝えましょう。結果の大小よりも、その過程での姿勢が大切です。
NPOの活動は、職員だけでなく、ボランティアや地域住民、行政など、様々な立場の人との協力なしには成り立ちません。チームで何かを成し遂げた経験は、協調性のアピールに繋がります。
部活動でレギュラー争いをしながらも、チームの勝利のために仲間と協力した経験や、グループワークで意見の違うメンバーの意見を調整した経験など、周りと協力して目標を達成したエピソードを具体的に話せるように準備しておきましょう。
もし応募先の活動に関連するボランティアなどに参加した経験があれば、それは活動への関心の高さを示す強力なアピール材料になります。経験を通じて何を感じ、何を学んだのか、そしてその学びを今後どう活かしていきたいのかを伝えましょう。もちろん、こうした経験がなくても問題ありません。「経験はありませんが、〇〇という社会課題に関心があり、入職後は積極的に学び、貢献していきたいです」というように、未来への意欲を示すことが大切です。
熱意やスキルをアピールしても、ちょっとしたミスでマイナスの印象を与えてしまうのは避けたいものです。履歴書を作成する際は、以下の点に注意してください。
働く上で給与や休日はもちろん重要です。ですが、NPO法人の選考では、活動への熱意を優先して伝えることが大切です。志望動機で待遇面のことばかりに触れてしまうと、「活動内容には興味がないのでは?」と思われてしまう可能性があります。給与や福利厚生に関する質問は、面接が進んだ段階や内定後に行うのが良いでしょう。履歴書では、まず理念への共感や貢献意欲を伝えましょう。
「社会貢献がしたい」という気持ちはとても尊いものです。ですが、それだけではなぜ、どのように貢献したいかが伝わりません。「社会」や「貢献」という言葉は非常に範囲が広いため、採用担当者には「誰にでも言えることだな」と受け取られてしまう可能性があります。「どの様な社会課題」に関心があり、「自分のどんな強みを活かして」「どのように貢献したいのか」まで具体的に掘り下げて表現することが、熱意を伝える鍵となります。
これはNPO法人に限りませんが、誤字脱字の多い履歴書は「注意力が散漫」「仕事が雑そう」といった印象を与えてしまいます。提出前に必ず見直すことを徹底しましょう。声に出して読んでみたり、一度時間を置いてから再度確認したりすると、ミスに気づきやすくなります。また、資格欄や趣味・特技欄などに空欄があると、意欲が低いと見なされることもあります。書くことがない場合でも「特になし」と記入するなど、すべての欄を埋めるのが基本的なマナーです。
NPO法人への応募を決意し、履歴書の書き方のポイントを理解したものの、「いざ作成するとなると、時間もかかるし、ミスなく書けるか不安…」と感じていませんか。特に、活動への熱意を伝える志望動機は、何度も書き直すことになるかもしれません。そんな方におすすめなのが、履歴書作成サービス「Zキャリア履歴書」です。NPO法人向けの履歴書作成に特有の悩みも、Zキャリア履歴書ならスマートに解決できます。
Zキャリア履歴書は、画面のステップに沿って入力していくだけで、誰でも簡単に整った履歴書を作成できます。職歴欄の「入職」といったNPO法人特有の表記にも迷うことはありません。また、作成途中でいつでも保存できるため、忙しい合間を縫って少しずつ書き進めることが可能です。誤字脱字の心配もなく、いつでもクリーンな状態の履歴書を準備できます。
本記事で解説した通り、NPO法人の選考では志望動機が非常に重要です。しかし、「理念への共感」や「自分の経験」を具体的に言語化するのは難しい作業です。Zキャリア履歴書なら、簡単な質問に答えるだけでAIがあなたの想いを整理し、志望動機の草案を作成します。抽象的な表現に留まらない、あなたの熱意が伝わる文章作成を強力にサポートします。
関心のあるNPO法人が複数ある場合、それぞれの法人の特徴に合わせて志望動機や自己PRを書き分ける必要があります。Zキャリア履歴書の複製機能を使えば、一度作成した履歴書を元に、応募先に合わせて内容を簡単に調整できます。複数の履歴書データを一元管理できるため、「どの法人のだっけ?」と混乱することもありません。あなたのNPO法人への就職・転職活動を、Zキャリア履歴書が全力で応援します。
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