- 圧迫面接かどうかの見分け方
- 圧迫面接をする企業の本当の狙い
- 圧迫面接をされた時の具体的な対処法
- 今後圧迫面接を避けるための方法
圧迫面接をされたら入社はやめたほうがいい?
面接で不快な質問や高圧的な態度を取られると、「この会社に入っても大丈夫だろうか…」と不安になりますよね。圧迫面接をされた場合、入社を慎重に考え直したほうが良いかもしれません。その理由は以下の通りです。
- 入社後のミスマッチにつながる可能性が高い
- 社員のことを大切にしない社風かもしれない
- 早期離職につながるリスクがある
各項目について、詳しく見ていきましょう。
入社後のミスマッチにつながる可能性が高い
応募者に対して威圧的な態度をとる会社は、入社後も社員一人ひとりを尊重してくれない可能性があります。
面接は、応募者が会社を見極める場でもあります。その場で不安や不信感を覚えたなら、その直感は正しいことが多いです。もし入社したとしても、「思っていた社風と違った」と感じ、お互いにとって不幸な結果になってしまうかもしれません。
社員のことを大切にしない社風かもしれない
圧迫面接が当たり前になっている会社は、社員を大切にしない文化が根付いている可能性があります。
例えば、日常的に上司から部下へのパワハラがあったり、社員が困っていても誰も助けてくれなかったりする環境かもしれません。面接官の態度は、その会社の雰囲気を映す鏡です。応募者に配慮がない会社は、社員への配慮も欠けていると考えるのが自然でしょう。
早期離職につながるリスクがある
仮に圧迫面接を乗り越えて入社できたとしても、精神的なストレスが原因で、すぐに「辞めたい」と感じてしまうリスクがあります。
尊敬できない上司や、ギスギスした職場の人間関係の中で働き続けるのは、とても辛いことです。せっかく手に入れた内定でも、心や体を壊してしまっては意味がありません。長く安心して働ける環境を選ぶことが、何よりも大切です。
これって圧迫面接?具体的な見分け方
「今の質問、もしかして圧迫面接だったのかな?」と判断に迷うこともあるでしょう。ここでは、圧迫面接によくある具体的なケースを紹介します。見分け方のポイントは以下の通りです。
- 人格や能力を否定するような発言をされる
- 高圧的な態度で一方的に話される
- プライベートな質問を執拗にされる
- 明確な理由なく回答を深掘りされる
詳しく解説していきます。
人格や能力を否定するような発言をされる
「君みたいなタイプはうちではやっていけない」「その経歴で何ができるの?」など、能力や経験を馬鹿にするような発言は、典型的な圧迫面接です。
このような発言は、応募者の自信を失わせ、冷静な判断力を奪うことが目的です。面接官は応募者を評価する立場ですが、人格を否定する権利はありません。言われたことを真に受けて、落ち込む必要は全くありません。
高圧的な態度で一方的に話される
言葉だけでなく、面接官の態度にも注意が必要です。腕を組んでふんぞり返る、ため息をつく、相槌を打たずに無視するなど、威圧的な態度も圧迫面接の一種です。
応募者が話しているのに、パソコンばかり見ていたり、書類に目を通さなかったりするのも、誠実な態度とは言えません。こうした態度は、相手への敬意が欠けている証拠です。
プライベートな質問を執拗にされる
仕事に直接関係のないプライベートな内容を何度も聞くことも、圧迫面接に該当する可能性があります。
例えば、「恋人はいるの?」「ご両親はどんな仕事をしてるの?」といった質問は、本来答える義務はありません。特に、思想や信条、家庭環境など、個人のプライバシーに関わる繊細な質問は、不適切と言えるでしょう。
明確な理由なく回答を深掘りされる
回答に対して「なんで?」「それで?」「具体的には?」と、理由もなく詰問のように繰り返される場合も注意が必要です。
もちろん、自己PRや志望動機について詳しく知るために深掘りされることはあります。ですが、相手を困らせることが目的であるかのような執拗な深掘りは、圧迫面接と判断してよいでしょう。
企業が圧迫面接をする狙い
なぜ、企業はわざわざ応募者に不快な思いをさせるような圧迫面接をするのでしょうか。その狙いには、いくつかの理由が考えられます。具体的には以下の通りです。
- ストレス耐性を見極めようとしている
- 予期せぬ事態への対応力を試している
- 単に面接官のスキルが低い
各項目について、詳しく見ていきましょう。
ストレス耐性を見極めようとしている
企業側の狙いとして最も多いのが、ストレス耐性をチェックすることです。わざと厳しい状況を作り出し、応募者がどのように対応するかを見ています。
特に、営業職やコールセンターなど、お客様からのクレーム対応が求められる仕事では、プレッシャーのかかる場面での冷静な対応力が重視されることがあります。ですが、圧迫面接が良い方法とは言えません。
予期せぬ事態への対応力を試している
予期せぬ質問を投げかけることで、機転の利かせ方や対応力を見ている場合もあります。
仕事では、マニュアル通りにはいかないトラブルや、難しい判断を迫られる場面がつきものです。そうした状況で、パニックにならずに冷静に対処できる人材かどうかを確かめたい、という意図があるかもしれません。
単に面接官のスキルが低い
実は、面接官の能力不足や準備不足が原因であるケースも少なくありません。
会社として圧迫面接を推奨しているわけではなく、面接官個人の思い込みや古い考え方で、結果的に圧迫面接になってしまっているパターンです。このような場合、会社の採用教育がしっかりしていない可能性も考えられます。

圧迫面接をされた時の具体的な対処法
もし面接中に「圧迫面接かも」と感じたら、どのように対応すればよいのでしょうか。パニックにならず、冷静に対処するための具体的な方法を紹介します。ポイントは以下の通りです。
- 冷静に質問の意図を考えて回答する
- 事実と自分の意見を分けて伝える
- 不快な質問には回答を丁寧に断る
- どうしても辛いなら面接を辞退する
詳しく解説していきます。
冷静に質問の意図を考えて回答する
まずは落ち着いて、面接官が何を知りたいのか、質問の意図を考えてみましょう。
例えば、「うちの仕事は厳しいけど大丈夫?」という質問は、ストレス耐性や覚悟を知りたいのかもしれません。その場合は、「はい、大丈夫です」と答えるだけでなく、「前職でも〇〇という大変な状況がありましたが、工夫して乗り越えました」と具体的なエピソードを交えて伝えると、説得力が増します。
事実と自分の意見を分けて伝える
否定的なことを言われたとしても、感情的にならず、事実と意見を切り分けて話すことが大切です。
例えば、「あなたの経験はうちでは役に立たないね」と言われたとします。その際は、「〇〇の経験が直接活かせるわけではないかもしれません。ですが、その経験を通じて培った課題解決能力は、御社の△△という業務で貢献できると考えております」と、冷静に返してみましょう。

不快な質問には回答を丁寧に断る
どうしても答えたくない質問や、プライベートすぎる質問には、無理に答える必要はありません。
その際は、「申し訳ありません。そのご質問は、私のプライベートに関わることですので、回答を控えさせていただきます」と、丁寧にお断りしましょう。毅然とした態度で断ることで、自分の意見をしっかり持っていることを示すことができます。
どうしても辛いなら面接を辞退する
もし、あまりにも不快な言動が続いて精神的に辛くなった場合は、面接を途中で切り上げるという選択肢もあります。
「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。大変恐縮ですが、今回の選考は辞退させていただきます」と伝え、退室しましょう。自分の心を守ることを最優先に考えてください。
今後のために圧迫面接を避ける方法
できれば、圧迫面接をするような企業は事前に避けたいものです。ここでは、応募する前にミスマッチを防ぐための方法を紹介します。事前にできる対策は、以下の通りです。
- 企業の口コミサイトで評判を調べる
- 転職エージェントから内部情報を得る
- 面接の逆質問で社風を確認する
各項目について、詳しく見ていきましょう。
企業の口コミサイトで評判を調べる
応募を考えている企業の口コミサイトをチェックするのは、有効な方法の一つです。
実際にその会社で働いていた人や、面接を受けた人のリアルな声が投稿されていることがあります。「面接の雰囲気が悪かった」「圧迫面接だった」といった書き込みがあれば、注意したほうが良いでしょう。複数のサイトを見て、総合的に判断することが大切です。
転職エージェントから内部情報を得る
転職エージェントを利用するのも、非常に効果的です。エージェントは、一般には公開されていない企業の内部情報を持っていることがあります。
例えば、会社の雰囲気や、過去の面接でどんなことが聞かれたか、どんな人が面接官だったか、などを教えてくれる場合があります。事前に情報を得ることで、心の準備ができますし、危険な会社を避けることにもつながります。
面接の逆質問で社風を確認する
面接の最後にある「何か質問はありますか?」という逆質問の時間も、企業の体質を見抜くチャンスです。
「若手の社員の方は、どのような場面でやりがいを感じますか?」や「入社後の研修制度について詳しく教えていただけますか?」といった質問をすることで、社員を大切にしているか、教育体制が整っているかなどを探ることができます。面接官の回答の仕方や表情からも、会社の雰囲気を感じ取れるでしょう。

圧迫面接で悩んだら一人で抱え込まないで
圧迫面接を受けると、まるで自分が全否定されたかのように感じて、深く傷ついてしまうことがあります。ですが、決して一人で悩まないでください。気持ちを切り替えるためのポイントは以下の通りです。
- 自分を責めずに気持ちを切り替える
- 信頼できる人に話して客観的な意見をもらう
詳しく解説していきます。
自分を責めずに気持ちを切り替える
まず大切なのは、「自分は悪くない」と考えることです。圧迫面接は、応募者ではなく、それを行う企業側に問題があります。
「あの時こう答えればよかったかも…」と後悔する気持ちは分かりますが、自分を責める必要は全くありません。「合わない会社に早めに気づけてラッキーだった」くらいに考えて、気持ちを切り替えていきましょう。
信頼できる人に話して客観的な意見をもらう
友人や家族、学校の先生など、信頼できる人に話を聞いてもらうだけでも、気持ちは楽になります。
一人で抱え込んでいると、どんどんネガティブな考えに陥ってしまいがちです。人に話すことで、頭の中が整理されたり、「それは会社がひどいよ」と共感してもらえたりして、客観的な視点を取り戻すことができます。
周りに就職活動・転職活動について相談する相手がいない…
就職や転職活動の悩みはデリケートなため、親しい友人や家族にはかえって相談しにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。特に圧迫面接のような不快な経験をした後は、誰かに話を聞いてほしいと思う一方で、心配をかけたくないという気持ちから一人で抱え込みがちです。
客観的な視点で的確なアドバイスが欲しい時、頼りになるのが就職・転職のプロであるキャリアアドバイザーです。
就職・転職に関する相談ならキャリアアドバイザーに相談!
- 周りの人には話しにくいことも相談できる
- Zキャリアのエージェントに相談してみよう
詳しく解説していきます。
周りの人には話しにくいことも相談できる
キャリアアドバイザーは守秘義務を持つプロフェッショナルです。そのため、現在の職場の人間関係や給与への不満、今後のキャリアに対する漠然とした不安など、身近な人には打ち明けにくい本音も安心して話すことができます。
第三者の専門家だからこそ、あなたの状況を客観的に分析し、感情に寄り添いながらも的確なアドバイスを提供してくれるので、思考を整理し次の一歩を踏み出す手助けになります
Zキャリアのエージェントに相談してみよう
圧迫面接で自信を失ってしまった時こそ、Zキャリアのエージェントにご相談ください。私たちはあなたの経験と気持ちに寄り添い、強みを再発見するお手伝いをします。企業の社風や面接の雰囲気といった内部情報にも詳しいため、あなたに合った働きやすい環境の企業をご紹介し、ミスマッチを防ぎます。
面接対策はもちろん、キャリアプランの相談だけでも大歓迎です。安心して転職活動を進めるために、まずは無料相談から始めませんか。