公開 2025/06/04
Zキャリア編集部
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目次
大学中退を履歴書にどう書けばいいか悩んでいませんか?この記事では、Z世代向けに、中退理由の伝え方から面接対策まで、就職を成功させるための履歴書の書き方を分かりやすく解説します。
大学を中退したけれど、就職活動で履歴書にどう書けばいいんだろう… 」
「中退したことが不利になるんじゃないか… 」
そんな不安を抱えていませんか?
大学中退の事実は、履歴書に正直に書く必要があります。ですが、書き方や伝え方次第で、あなたの印象は大きく変わります。この記事では、大学中退の経歴を持つあなたが、自信を持って就職活動に臨めるように、履歴書の書き方から面接での答え方まで、分かりやすく解説していきます。
正しい知識を身につけて、前向きな一歩を踏み出しましょう!
大学を中退した事実を履歴書にどう書くか、悩むのは当然のことです。まずは、なぜ正直に書くべきなのか、そして中退後の学歴や就職への影響について見ていきましょう。
「大学中退のことは書かずに、高卒ってことにしておけばバレないかな?」
もしかしたら、そんな風に考えてしまう人もいるかもしれません。ですが、大学中退の事実を隠して履歴書に嘘を書くのは絶対にNGです。
もし嘘がバレてしまった場合、以下のようなリスクがあります。
後で後悔しないためにも、履歴書には正直な情報を記載しましょう。
大学を中退した場合、あなたの最終学歴は原則として「高校卒業」になります。
たとえ大学に数年間通っていたとしても、卒業していなければ「大学卒業(大卒)」とはなりません。
履歴書の学歴欄には、高校卒業の次に、入学した大学と中退した事実を記載するのが一般的です。
詳しい書き方は後ほど説明しますので、安心してください。
「大学中退だと、就職活動で不利になるんじゃないか…」
そう心配する気持ちも分かります。確かに、中退という経歴に対してマイナスなイメージを持つ採用担当者がいないわけではありません。
中退理由が前向きなものであったり、やむを得ない事情があったり、そしてその経験をバネに「頑張りたい!」という意欲を示すことができれば、決して不利になるとは限りません。
むしろ、正直に自分の状況を伝え、これから頑張りたいという熱意をアピールすることで、プラスの評価に繋がることもあります。
それでは、実際に大学中退の事実を履歴書にどう書けば良いのか、基本的な書き方をステップごとに見ていきましょう。難しく考える必要はありません。ポイントを押さえれば大丈夫です。
履歴書の学歴欄は、一般的に高校卒業から記載します。
中学校卒業から書く必要はありません。
学校名を書くときは、省略せずに正式名称で書きましょう。
例えば、「〇〇高校」ではなく「〇〇県立〇〇高等学校」のように書きます。学部や学科名も同様に正式名称で記載してください。
大学を途中で辞めたことを示す場合、履歴書には「中途退学」と書くのが正式な書き方です。
口頭では「中退」と言うことも多いですが、履歴書のような正式な書類では、略さずに記載しましょう。
【書き方の例】
令和〇年 〇月 〇〇大学 △△学部 □□学科 入学
令和〇年 〇月 〇〇大学 △△学部 □□学科 中途退学
このように、入学した大学・学部・学科名の次の行に、中退した年月と「中途退学」と記載します。
中退した年月は、できるだけ正確に記載しましょう。
もし正確な日付を忘れてしまった場合は、大学に問い合わせて確認するのが確実です。大学によっては「在学期間証明書」などを発行してもらえる場合もあります。
あいまいな情報を書いてしまうと、後で確認されたときに困ってしまう可能性があります。
面倒でも、きちんと調べてから書くように心がけましょう。
中退理由を履歴書に書くかどうか、また書くならどこまで書くかは悩むポイントです。
基本的には、学歴欄に簡潔に添えるか、もしくは何も書かずに面接で詳しく説明するという方法があります。
履歴書に中退理由を書く場合は、長々と書くのではなく、「経済的理由により」「学業不振のため」のように、ひと言で簡潔に添える程度で十分です。詳しい内容は面接で伝えるようにしましょう。
理由によっては、あえて履歴書には書かず、面接で口頭で説明した方が良い場合もあります。
例えば、以下のように書くことができます。
【理由を添える場合の書き方の例】
令和〇年 〇月 〇〇大学 △△学部 □□学科 入学
令和〇年 〇月 〇〇大学 △△学部 □□学科 中途退学(経済的理由により)
どちらが良いかは、あなたの状況や伝えたい内容によって変わってきます。次の章で、理由別の書き方について詳しく見ていきましょう。
大学を中退した理由は人それぞれです。ここでは、代表的な理由のパターン別に、履歴書への書き方と例文を紹介します。大切なのは、正直に、そしてできるだけ前向きな印象を与えるように工夫することです。
前向きな理由
やむを得ない理由
ちょっと言いにくい理由
他に本当にやりたいことが見つかったり、早く社会に出て特定のスキルを身につけたかったりといった、前向きな理由で中退した場合です。
【例文1:他に学びたい専門分野ができた】
令和〇年 〇月 〇〇大学 △△学部 □□学科 中途退学
(IT分野への関心が高まり、専門技術を早期に習得したいため)
【例文2:目標とする職業のため、早期に社会経験を積みたい】
令和〇年 〇月 〇〇大学 △△学部 □□学科 中途退学
(かねてより志望しておりました〇〇業界への就職を早期に目指したく、実務経験を重視したため)
ポイント:
なぜ中退してまでその道に進みたいのか、具体的な目標や熱意を伝えましょう。中退が目標達成のための手段であったことを示すと、採用担当者も納得しやすくなります。
経済的な事情、家庭の事情、あるいは自身の健康上の理由など、自分の意志だけではどうにもならなかったやむを得ない理由で中退した場合です。
【例文1:経済的理由】
令和〇年 〇月 〇〇大学 △△学部 □□学科 中途退学
(経済的理由により学業継続が困難となったため)
【例文2:家庭の事情】
令和〇年 〇月 〇〇大学 △△学部 □□学科 中途退学
(家庭の事情により学業継続が困難となったため)
【例文3:病気療養】
令和〇年 〇月 〇〇大学 △△学部 □□学科 中途退学
(病気療養に専念するため。現在は完治し、就業に支障はございません)
やむを得ない理由の場合、正直に事実を伝えることが大切です。もし健康上の理由で現在は問題なく働けるのであれば、その旨を一言添えておくと、採用担当者も安心できます。
ポイント:
やむを得ない事情を正直に伝えつつ、現在は就業に問題がないことを示すことが重要です。長々と説明する必要はなく、簡潔に事実を記載しましょう。
「勉強についていけなかった」「大学の雰囲気に馴染めなかった」など、少しネガティブに聞こえがちな理由で中退した場合です。
【例文1:学業不振】
令和〇年 〇月 〇〇大学 △△学部 □□学科 中途退学
(学業への取り組みが不十分であった反省を踏まえ、社会人として貢献したいと考えたため)
【例文2:大学での学びに興味を持てなかった】
令和〇年 〇月 〇〇大学 △△学部 □□学科 中途退学
(大学での専門分野とは異なる分野への関心が高まり、新たな道で挑戦したいと考えたため)
ポイント
言いにくい理由の場合でも、嘘をつくのはよくありません。正直に事実を認めつつ、その経験から何を反省し、今後どうしていきたいのかという前向きな姿勢を示すことが大切です。
「〇〇という経験から、△△の重要性を学びました。この経験を活かして貴社で貢献したいです」のように、反省と今後の意欲をセットで伝えられると良いでしょう。
どんな理由であれ、中退理由を書く際には避けるべきポイントがあります。マイナスな印象を与えないように注意しましょう。
これらのポイントに気をつけて、誠実な姿勢で履歴書を作成しましょう。
履歴書だけでなく、面接でも大学中退の理由について質問されることはよくあります。ここでは、面接で聞かれたときに、どのように答えれば好印象を与えられるか、そのポイントや心構えを解説します。
面接で中退理由を話すときも、基本は正直に伝えることです。嘘やごまかしは、いずれ見抜かれてしまう可能性がありますし、自分自身も苦しくなります。
ですが、ただ事実を述べるだけでは不十分です。大切なのは、中退という経験をどのように捉え、そこから何を学び、これからどうしていきたいのかを前向きに伝えることです。
例えば、「授業がつまらなかったから辞めました」とだけ言うのと、「大学で学ぶ中で、本当に自分がやりたいことは〇〇だと気づき、その分野で早く専門性を高めたいと考え、中退を決意しました。そして現在は△△の勉強に力を入れています」と伝えるのでは、印象が全く違います。
中退という事実は変えられません。ですが、その事実をどう解釈し、未来にどう繋げるかはあなた次第です。採用担当者は、あなたの反省点や成長、そして今後の可能性を見ています。
中退という経験は、決して無駄なものではありません。その経験を通じて、何か気づいたこと、学んだこと、あるいは自分自身が変わったこと、成長できたことがあるはずです。
これらの学びや成長を、具体的なエピソードを交えながら伝えることで、あなたの言葉に説得力が増し、採用担当者にも「この人は中退経験をバネに成長しているな」という印象を与えることができます。
面接官に「なるほど」と納得してもらい、良い印象を持ってもらうためには、伝え方にも工夫が必要です。
これらのポイントを意識して、面接の練習をしておくと、本番でも落ち着いて対応できるはずです。
ここでは、いくつかの状況別に、面接で中退理由を答える際の例文を紹介します。あくまで例文なので、あなた自身の言葉で、正直な気持ちを伝えることが大切です。
状況1:他にやりたいことが見つかった場合
「大学で〇〇を学ぶ中で、以前から興味のあったIT分野への関心がより一層強くなりました。特にプログラミング技術を早期に習得し、実践的なスキルを身につけたいという思いが募り、中退を決意いたしました。現在は、プログラミングスクールに通いながら、資格取得に向けて勉強しております。この経験で培った主体性や学習意欲を活かし、貴社では一日も早く戦力となれるよう努力したいと考えております。」
状況2:経済的な理由の場合
「学費の捻出が困難になったため、やむを得ず中退いたしました。ですが、この経験を通じて、働くことの意義や経済的な自立の重要性を改めて認識いたしました。現在はアルバイトで生活費を賄いながら、貴社で正社員として貢献できる日を目指し、〇〇のスキルアップに励んでおります。逆境を乗り越える力と、目標達成への強い意欲には自信があります。」
状況3:学業不振の場合
「正直に申し上げますと、入学当初の学習計画が甘く、学業についていくことができませんでした。この経験を深く反省し、目標設定の重要性と計画的な努力の必要性を痛感いたしました。中退後は、気持ちを切り替え、社会人として貢献するために何ができるかを考え、以前から関心のあった〇〇職に必要な知識やスキルを独学で習得してまいりました。この反省を活かし、貴社では地道な努力を続け、着実に成果を上げていきたいと考えております。」
大学中退の方が就職活動を進める上で、履歴書の書き方以外にも様々な疑問が出てくることでしょう。ここでは、よくある質問とその回答をまとめました。
はい、基本的な考え方は大学中退の場合と同じです。
最終学歴(中学卒業や高校卒業など)を記載した後、入学した学校名と「中途退学」という事実、そして必要であればその理由を簡潔に記載します。
【例:高校中退の場合】
平成〇年 〇月 〇〇中学校 卒業
平成〇年 〇月 △△県立△△高等学校 普通科 入学
平成〇年 〇月 △△県立△△高等学校 普通科 中途退学(理由:〇〇のため)
大切なのは、事実を正確に、そして誠実に伝えることです。
まだ大学に在籍しているものの、すでに中退することが決まっている場合は、その旨を正直に記載します。
【書き方の例】
令和〇年 〇月 〇〇大学 △△学部 □□学科 入学
令和〇年 〇月 〇〇大学 △△学部 □□学科 中途退学予定
(令和〇年〇月末日付にて中途退学予定)
「中途退学予定」と書き、いつ退学するのか(あるいは、いつ退学したことになるのか)具体的な日付も添えておくと、採用担当者も状況を把握しやすくなります。面接で理由を聞かれる可能性が高いので、しっかりと説明できるように準備しておきましょう。
高校を卒業せずに、高等学校卒業程度認定試験(高卒認定、旧:大学入学資格検定・大検)に合格してから大学に入学し、その後中退した場合は、その経緯が分かるように学歴を記載します。
【書き方の例】
平成〇年 〇月 高等学校卒業程度認定試験 合格
令和〇年 〇月 〇〇大学 △△学部 □□学科 入学
令和〇年 〇月 〇〇大学 △△学部 □□学科 中途退学
高卒認定に合格した年月をまず書き、その後に大学の入学と中退の情報を記載します。これにより、採用担当者はあなたの学歴の流れを正しく理解することができます。
大学中退後、すぐに就職活動を始めずに期間が空いてしまった場合、そのブランク期間について面接で質問されることがあります。
大切なのは、その期間何をしていたかを正直に、そして前向きに説明することです。
「何もしていませんでした」と答えるのではなく、たとえ小さなことでも、その期間に努力していたことや考えていたことを具体的に伝えましょう。「この期間があったからこそ、〇〇の重要性に気づきました」のように、ブランク期間をポジティブな経験として語れると良いでしょう。
新卒ではない場合や、企業によっては、履歴書と合わせて職務経歴書の提出を求められることがあります。
大学中退後にアルバイト経験がある場合は、それも立派な職務経験として職務経歴書に記載できます。
アルバイト経験を書く際は、ただ「〇〇でアルバイトをしていた」と書くだけでなく、そこでどんな業務を担当し、どんなスキルを身につけ、どんな工夫をして成果に繋げたかなどを具体的に書くと、効果的なアピールになります。
例えば、「飲食店での接客アルバイトでは、お客様への気配りを徹底し、リピーター獲得に貢献しました。コミュニケーション能力や臨機応変な対応力が身につきました」のように書けます。
もし正社員としての職歴がない場合でも、アルバイト経験を通じて得た学びやスキルは、あなたの強みになります。自信を持って記載しましょう。
大学中退からの就職活動は、色々な不安や疑問が次々と出てきて、一人で抱え込んでしまうこともあるかもしれません。ですが、あなたは一人ではありません。ここからは、前向きに就職活動を進めるためのヒントと、Zキャリアができるサポートについてお伝えします。
「どんな仕事が自分に向いているんだろう…」
そう悩むのは、大学中退者に限らず、多くの人が通る道です。まずは自分自身と向き合い、何に興味があり、どんな働き方をしたいのかをじっくり考えてみましょう。
特にノンデスクワーク(オフィス以外での仕事、例えば販売、サービス、製造、建設、運送など)の分野では、学歴よりも人柄や意欲を重視してくれる企業も多く、未経験からでもチャレンジしやすい仕事がたくさんあります。
体を動かすのが好きな人、人と接するのが好きな人、手に職をつけたい人など、あなたの個性を活かせる場所がきっと見つかるはずです。
大学中退からの就職活動、何から始めればいいのか、履歴書や面接はどうすればいいのか、不安なことだらけかもしれません。そんな時は、ぜひ私たちZキャリアのエージェントに相談してみてください。
Zキャリアは、特にZ世代のノンデスクワーカーを目指す方々の就職・転職をサポートしています。
大学中退という経歴を理解し、あなたの強みや可能性を引き出しながら、最適なキャリアプランを一緒に考えます。
一人で悩まず、まずは気軽にあなたの話を聞かせてください。
新しい一歩を踏み出すあなたを、Zキャリアは全力で応援します!
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採用担当者は「なぜ中退したんだろう?」「すぐに辞めてしまわないかな?」といった点を気にすることがあります。
ですが、大切なのは「なぜ中退したのか」という理由と、「その経験から何を学び、これからどうしたいのか」をしっかりと伝えられるかどうかです。