- 大学中退から就職するメリット・デメリット
- 就職を成功させるための具体的な進め方
- 履歴書の書き方と面接での答え方のコツ
- 未経験・無資格から目指せるおすすめの仕事
大学中退・無資格での就職、不安に思う必要はありません
大学を中退したからといって、正社員としての就職を諦める必要は全くありません。むしろ、若さを武器にできるメリットもあります。具体的には以下の通りです。
- 若さとポテンシャルが評価されやすい
- 早いうちから社会人経験を積める
- 高卒以上が応募条件の求人を選べる
各項目について、詳しく見ていきましょう。
若さとポテンシャルが評価されやすい
20代前半の若さは大きな武器になります。多くの企業は、これからの成長に期待して若い人材を「ポテンシャル採用」という形で積極的に採用しています。
社会人経験がなくても、素直さや学ぶ意欲をアピールできれば、高く評価されるチャンスは十分にあります。
早いうちから社会人経験を積める
同年代よりも早く社会に出て働き始めることで、実践的なスキルやビジネスマナーを身につけることができます。
大学を卒業した同級生が社会人になる頃には、あなたは数年分の経験を積んだ先輩になっているかもしれません。この経験は、その後のキャリアを考える上で大きなアドバンテージになるでしょう。
高卒以上が応募条件の求人を選べる
大学中退は最終学歴としては「高卒」扱いになりますが、これは決して不利なだけではありません。世の中には「学歴不問」や「高卒以上」を応募条件とする求人が数多く存在します。
例えば、あなたが大学1年生で中退した場合でも、高校は卒業しているので「高卒以上」の求人に応募できます。視野を広げれば、あなたが活躍できるフィールドはたくさん見つかります。
大学中退からの就職活動の全体像については、大学中退からの就職完全ガイド|おすすめの仕事を紹介しますで詳しく解説しています。
大学中退での就職活動におけるデメリット
もちろん、大学中退での就職活動には知っておくべきデメリットもあります。事前に把握しておくことで、対策を立てやすくなります。具体的には以下の通りです。
- 中退した理由を面接で聞かれる
- 一部の求人には応募できない場合がある
- ネガティブな印象を持たれる可能性がある
詳しく解説していきます。
中退した理由を面接で聞かれる
面接では、中退した理由についてほぼ確実に質問されます。採用担当者は、あなたが物事を途中で投げ出してしまう人ではないか、入社してもすぐに辞めてしまわないか、という点を気にしています。
ここでしどろもどろになったり、ネガティブな印象を与えたりしないような準備が必要です。面接での中退理由の伝え方の具体的な例文については、大学中退からの就職面接、自信を持って中退理由を伝える方法と例文で詳しく解説しています。
一部の求人には応募できない場合がある
企業によっては、応募条件を「大卒以上」としている求人もあります。特に、専門的な知識が求められる職種や、大手企業の一部ではその傾向が見られます。
そのため、応募できる求人の選択肢が、すべての人と比べて少し狭まる可能性があることは理解しておきましょう。
ネガティブな印象を持たれる可能性がある
残念ながら、「大学中退=忍耐力がない」という先入観を持つ人がいることも事実です。
ですが、これはあくまで先入観です。あなたの意欲や人柄をしっかりと伝えることができれば、その印象を覆すことは十分に可能です。大切なのは、伝え方と準備です。
就職を成功させるための具体的な進め方
では、具体的にどうすれば就職を成功させられるのでしょうか。大切なポイントは以下の通りです。

中退理由を前向きに説明できるようにする
まずは、なぜ大学を中退したのかをポジティブに変換する作業から始めましょう。
例えば「授業がつまらなくて大学に行かなくなった」という事実があったとします。それをそのまま伝えるのではなく、「大学での学びとは別に、早く社会に出て実践的なスキルを身につけたいという気持ちが強くなった」というように、未来への意欲につなげて説明することが重要です。
自分の強みややりたいことを整理する
次に、自己分析で自分の得意なことや好きなことを見つけます。特別なスキルがなくても、「人と話すのが好き」「コツコツ作業するのが得意」「体を動かすのが好き」といったことも立派な強みです。
自分のことを理解することで、どんな仕事が向いているのか、面接でどんなことをアピールすれば良いのかが見えてきます。
未経験者歓迎の求人を中心に探す
就職活動では、「未経験者歓迎」や「学歴不問」の求人を積極的に探しましょう。こうした求人は、これまでの経験よりも人柄やこれからのポテンシャルを重視してくれる企業が多い傾向にあります。
Zキャリアのような若年層向けの転職サイトを活用すると、あなたに合った求人を効率的に見つけられます。
履歴書の書き方と面接の練習を徹底する
書類選考と面接は就職活動の要です。履歴書は丁寧に書き、誤字脱字がないか必ず声に出して読み上げるなどしてチェックしましょう。
面接は、聞かれそうな質問への回答をあらかじめノートに書き出して準備し、声に出して話す練習をすることが大切です。自信を持って本番に臨めるように、準備を万全にしましょう。
履歴書の学歴欄、どう書けばいい?
多くの人が悩む履歴書の書き方について解説します。特に学歴欄のポイントは以下の通りです。
- 「中途退学」と正直に記載する
- ポジティブな中退理由を添える
詳しく解説していきます。
「中途退学」と正直に記載する
学歴欄には、「〇〇大学 〇〇学部 中途退学」と正直に書きましょう。ここで嘘をついたり、ごまかしたりするのは絶対にNGです。
経歴を偽ることは、後で発覚した際に信頼を失うだけでなく、最悪の場合、経歴詐称として内定取り消しになる可能性もあります。
ポジティブな中退理由を添える
ただ「中途退学」と書くだけでなく、備考欄や自己PR欄で前向きな理由を補足すると良いでしょう。
例えば、「経済的な理由により中途退学しましたが、一日も早く社会に出て自立し、貴社に貢献したいという思いから応募いたしました」のように、就職への意欲を示すことで、採用担当者もあなたの状況を理解しやすくなります。大学中退の場合の履歴書の書き方全般については、大学中退、履歴書の書き方に困ってない?好印象を与える方法を徹底解説で詳しく解説しています。
面接で中退理由を聞かれた時の答え方のコツ
面接の最重要関門とも言える中退理由の伝え方について、押さえておきたいコツは以下の通りです。

嘘をつかずに正直に話す
履歴書と同様に、面接でも嘘をつくのは絶対にやめましょう。面接官は多くの応募者を見ているプロです。話の矛盾や不自然な点はすぐに見抜かれてしまいます。
うまく話そうとするよりも、正直に話すことで、あなたの誠実な人柄をアピールすることにもつながります。
反省点と仕事への意欲をセットで伝える
中退という選択について、自分なりの反省点を述べた上で、その経験をどう仕事に活かしたいかを伝えましょう。
「計画性が足りなかった点は反省していますが、その分、一度決めた目標に向かって努力し、達成することへの強い意欲を持つようになりました」のように、反省と意欲をセットにすることで、成長できる人材だと評価してもらえます。
他人のせいにせず自分の選択として話す
たとえ理由が家庭の事情や大学の環境にあったとしても、「誰かのせい」「環境のせい」という伝え方は避けましょう。
「最終的に中退を決めたのは自分です」という主体的な姿勢を見せることが大切です。それにより、責任感があり、自立した人物であるというポジティブな印象を与えることができます。
大学中退・無資格から目指せるおすすめの仕事
ここからは、大学中退・無資格からでも挑戦しやすく、キャリアを築いていけるおすすめの仕事を具体的に紹介します。職種の例は以下の通りです。

成果が評価されやすい営業職
営業職は、学歴よりもコミュニケーション能力や成果が重視される代表的な仕事です。お客様との信頼関係を築き、商品やサービスを提案します。
売上などの数字で結果が分かりやすいため、頑張り次第で高い評価や収入を得ることが可能です。人と話すことが好きな人や、目標達成にやりがいを感じる人に向いています。
体を動かすことが得意な方向けの施工管理
建設現場で職人さんたちをまとめ、工事がスケジュール通り安全に進むように管理する仕事です。学歴不問の求人が多く、体力やリーダーシップが活かせます。
関係者との調整力も求められますが、建物が完成した時の達成感は大きく、社会を支えている実感を得られる魅力的な仕事です。
一人での作業が好きなドライバー
トラックや配送車を運転して、荷物を目的地まで届ける仕事です。普通免許さえあれば始められる求人も多くあります。
基本的には一人で仕事を進める時間が長いため、自分のペースで働きたい人や、車の運転が好きな人におすすめです。
人々の生活を支えるインフラ作業員
電気・ガス・水道・通信といった、私たちの生活に欠かせないインフラを整備・保守する仕事です。景気に左右されにくく、安定した需要があるのが特徴です。
チームで作業することが多く、社会貢献性が高い仕事です。専門技術を身につけることで、長く活躍できます。
これから需要が高まるITエンジニア
パソコンやシステムを作るITエンジニアも、近年、未経験から育てる研修制度が充実した企業が増えています。学歴よりも、物事を順序立てて考える力や、新しいことを学ぶ意欲が問われる世界です。
手に職をつけ、将来性の高い分野で活躍したいという意欲があるなら、挑戦してみる価値は十分にあります。
就職活動の悩みを一人で抱えていませんか?
ここまで読んで、大学中退からの就職活動のイメージは湧きましたでしょうか。ですが、いざ一人で始めようとすると、「自分に合う求人が見つからない」「面接の練習相手がいない」など、新たな不安が出てくるかもしれません。
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