公開 2025/07/18
Zキャリア編集部
Zキャリア編集部は、初めて就職・転職する方々へ、就職活動に役立つ情報を発信しています。具体的な職種や業界に特化した情報提供を心がけ、将来のキャリアを考える上で参考になるような内容をお届けしています。
目次
職歴なしで起業したいと考えていませんか?この記事では、職歴がなくても起業を成功させるための具体的なステップ、メリット・デメリット、注意点を分かりやすく解説します。自分に合った道を見つけるヒントにしてください。
「正社員として働いた経験はないけど、いつか自分の会社やお店を持ってみたい…」そんな夢を持っている人もいるかもしれません。職歴なしでの起業は、決して不可能なことではありません。ですが、勢いだけで成功するほど甘くないのも事実です。職歴なしでの起業の可能性と、知っておくべき現実について、具体的には以下の通り解説します。
念入りな準備をすれば、職歴がなくても起業することは十分に可能です。ここで言う準備とは、「何を」「誰に」「どうやって」売るのかを具体的に考える事業計画のこと。
自分のやりたいことや得意なことをしっかりと理解し、それがビジネスとして成り立つように計画を立てることが成功への第一歩です。勢いだけで始めると、お金が足りなくなったり、何をすればいいか分からなくなったりして失敗しやすくなります。まずは情報収集から始めましょう。
若さそのものが大きな武器になります。20代前半なら、もし失敗してもやり直せる時間とエネルギーが十分にあります。
また、会社員経験がないからこそ、常識にとらわれない新しいアイデアが生まれやすいのも強みです。「若いのにすごいね」と、周りの大人たちが応援してくれることも多いでしょう。その若さと情熱を武器に、思い切ってチャレンジできるのは今だからこそです。
ですが、ビジネスの経験不足は大きな壁になることも事実です。例えば、お金の管理(経理)や契約に関するルール(法務)など、会社で働いていれば自然と身につく知識がない状態でスタートすることになります。
ビジネスマナーやメールの書き方一つとっても、知らないと相手に不快な思いをさせてしまうかもしれません。こうしたスキルや経験の不足を、どう学び、カバーしていくかが成功へのカギとなります。
職歴がないことは、不利なことばかりではありません。むしろ、職歴なしだからこそのメリットも存在します。具体的には以下の通りです。
会社員経験がないからこそ、自由な発想でビジネスを考えられます。「普通はこうするものだ」「昔からこのやり方だ」といった会社の常識やルールにとらわれることなく、今までにない新しいサービスや商品を生み出すチャンスがあります。
あなたのユニークな視点や、Z世代ならではの感覚が、大きな強みになるかもしれません。
失うものが少ないのも大きなメリットです。例えば、高い社会的地位や安定した給料があるわけではないので、万が一うまくいかなくても、「またゼロから頑張ろう」と再スタートを切りやすいです。
家族を養う責任などもまだない場合が多く、自分一人の覚悟で挑戦できます。守りに入らず、思い切ったチャレンジができるのは、職歴がない今のうちだからこその特権です。
若さや情熱はポテンシャルとして評価され、応援してくれる人や協力してくれる人が現れやすい傾向があります。
例えば、クラウドファンディングなどで事業資金を集める際にも、「若い人を応援したい」という気持ちから支援が集まりやすいでしょう。あなたの「これを実現したい!」というエネルギッシュな姿勢が、人を惹きつける力になります。
もちろん、良いことばかりではありません。起業に挑戦する前に、デメリットもしっかりと理解しておくことが大切です。以下の点には特に注意が必要です。
社会的な信用を得にくいという点は、覚悟しておくべき大きなデメリットです。例えば、事業のためのオフィスを借りたり、銀行からお金を借りたり、企業と取引をしたりする場面で、職歴がないことが不利に働く場合があります。
プライベートでも、クレジットカードを作ったり、ローンを組んだりする際の審査に通りにくくなることがあります。
ビジネスの基本的な知識や経験が不足しているため、自分では思ってもみなかった部分でつまずいてしまう可能性があります。
敬語の使い方や電話応対、メールの書き方といった基本的なビジネスマナーから、請求書の作り方、税金の計算といった経理の知識まで、すべて自分で学びながら進めなければなりません。
自己資金が少ない場合、資金調達のハードルはかなり高くなります。事業の実績がないため、銀行などの金融機関から融資を受けるのは特に難しいでしょう。
日本政策金融公庫の「新創業融資制度」など、若者や未経験者向けの制度もありますが、誰でも利用できるわけではありません。審査を通過するには、専門家も納得するような、しっかりとした事業計画書が必要です。
では、具体的にどうすれば、職歴なしからの起業を成功に近づけられるのでしょうか。闇雲に動くのではなく、計画的に進めることが大切です。
まずは「自分に何ができるか」を分析することから始めましょう。「これなら何時間でもできる」というくらい好きなこと、得意なこと、友達からよく褒められることは何ですか?
どんなに儲かりそうなビジネスでも、自分が情熱を注げない分野では、困難があった時に心が折れてしまいます。自分の「好き」や「得意」をどうやってビジネスに繋げられるか、じっくり考えてみてください。
次に、誰にどんな価値を提供するのか、具体的な事業計画を立てます。これを「ビジネスプラン」と呼びます。
商品やサービスの内容、価格、ターゲットにするお客さん、どうやって宣伝するかなどを、ノートやパソコンに詳しく書き出してみましょう。計画が具体的で、しっかりしているほど、成功の可能性は高まりますし、協力者も現れやすくなります。
起業には、パソコン代や事務所の家賃、商品の仕入れ代など、何かとお金が必要です。どれくらいの資金が必要になるかを計算し、どうやって準備するかを考えます。
最初はアルバイトで目標額まで貯めるのも、立派な準備の一つです。無計画にお金を使ってしまうと、事業が軌道に乗る前に資金が尽きてしまいます。
最初からお店を構えたり、人を雇ったりと、大きなリスクを取る必要はありません。まずは副業レベルで小さく始めてみるのがおすすめです。
例えば、フリマアプリで手作りの商品を売ってみる、SNSで自分のイラストやスキルを発信してみるなど、ほとんどお金をかけずに始められることから挑戦しましょう。そこで少しでも収益が出たり、お客さんから良い反応がもらえたりすれば、大きな自信になります。
一人で悩まず相談相手を見つけることは、起業を成功させる上で非常に重要です。自分一人で考えていると、考えが偏ったり、間違いに気づけなかったりします。
既に起業している先輩や、学校の先生、地域の商工会議所など、困った時に客観的なアドバイスをもらえる人との繋がりを作っておきましょう。
「起業に興味はあるけど、具体的なやりたいことがまだ見つからない」という人も多いでしょう。ここでは、特別な資格や専門スキルがなくても挑戦しやすい起業アイデアをいくつか紹介します。以下の通りです。
詳しく解説していきます。
Z世代のあなたにとって身近なInstagramやTikTokは、立派なビジネスになります。具体的には、企業のSNSアカウントを代わりに運用し、投稿の作成やフォロワーとのやり取りなどを行います。
多くの企業がSNSでの発信に力を入れたいと考えていますが、ノウハウがなくて困っています。普段からSNSを使っているあなたの知識やセンスを、そのまま仕事として活かすことができます。
YouTubeや企業のPR動画など、動画コンテンツの需要はこれからもどんどん高まっていきます。動画編集のスキルは、今や無料のソフトやスマホアプリからでも十分に学び始めることができます。
最初は、簡単なカットやテロップ(字幕)入れといった作業からスタートし、実績を積んでいくことで、より高単価の案件も狙えるようになります。
BASEやSTORESといったサービスを使えば、誰でも簡単に自分のネットショップを開設できます。初期費用や月額料金が無料で始められるものも多く、リスクが低いのが魅力です。
自分で作ったアクセサリーやイラストを販売したり、海外から仕入れた雑貨や古着を売ったりと、あなたのアイデア次第で様々なビジネスが可能です。
ハウスクリーニングや家の片付け代行も、特別な資格がなくても始められる仕事です。共働きの家庭や一人暮らしの高齢者などからのニーズが高まっています。
必要な道具も比較的安価で揃えることができます。何よりも、丁寧な仕事ぶりや人柄が直接評価に繋がりやすく、お客さんに喜んでもらえれば「またお願いしたい」とリピートに繋がりやすいのが特徴です。
最後に、勢いで起業して「こんなはずじゃなかった…」と後悔しないために、心に留めておいてほしい注意点を解説します。以下の通りです。
詳しく解説していきます。
100点満点を目指さないことが、実はとても大切です。素晴らしい計画を立てようと準備に時間をかけすぎて、結局何も始められないのが一番もったいないです。
まずは60点の出来でもいいのでスタートし、お客さんの反応を見ながらサービス内容ややり方を改善していく、という考え方を取り入れましょう。行動しながら学ぶことが、成功への一番の近道です。
起業すると、自分が社長なので、全てのことを自分で決め、実行しなければなりません。ですが、苦手なことや分からないことまで、無理せず周りを頼りましょう。
例えば、お金の計算や税金の申告(確定申告)といった難しい作業は、税理士のような専門家にお願いするのも一つの手です。一人で全部やろうとすると、心も体も疲れてしまい、事業を続けるのが難しくなってしまいます。
希望を持って事業を始めるのは素晴らしいことですが、同時に、万が一失敗した時のことも考えておくと、心に余裕が生まれます。
「貯金が〇円になったら事業は一度やめる」「半年やってみて目標に届かなかったら就職活動に切り替える」といった、自分なりの「撤退ライン」を事前に決めておきましょう。起業の経験は、たとえうまくいかなくても、その後の就職活動などで必ずあなたの強みになります。
ここまで起業への道筋を見てきましたが、もしかしたら「一度就職して社会経験を積んでからでも遅くないかも」と感じた人もいるかもしれません。どちらの道が正解ということはありません。
「起業したいけど、やっぱり不安も大きい…」「自分には就職と起業、どっちが向いているんだろう?」
そんな風に悩んだら、一人で答えを出そうとしないでください。
私たちZキャリアは、あなたのような20代の若年層の就職・転職を専門にサポートしています。キャリアのプロであるエージェントが、あなたの強みや考えを丁寧にヒアリングし、起業という選択肢も含めて、あなたにとってベストな道は何かを一緒に考えます。
一度就職して、ビジネスの基礎や専門スキル、そして起業資金を貯めてから独立するという道も、成功への近道となる立派な選択肢です。
相談したからといって、必ず就職する必要はまったくありません。まずはあなたの今の気持ちを、私たちに聞かせてください。
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