警備員の志望動機で受かりやすいのは？例文から注意ポイントまで徹底解説

警備員の会社を志望しているけど、

• 「志望動機でなんて言えばいいのかわからない」
• 「どんな風に答えると受かるの？」

といった悩みをお持ちのあなたへ。

この記事では、「警備員の仕事内容や給料」「受かりやすい志望動機の例文」「内定をゲットするための書類や面接のポイント」を徹底解説します。これを読めば、自信を持って面接に臨めるはずです。

警備員はどんな仕事？

まずは、警備の仕事の基本についておさらいしておきましょう。

仕事内容

警備の仕事は、大きく分けて以下の4種類に分類されます(※1)。

• 1号警備: 施設警備（ビル、マンション、工場など）
• 2号警備: 交通誘導警備（道路工事現場、駐車場など）
• 3号警備: 運搬警備（現金輸送など）
• 4号警備: 身辺警備（要人警護など）

一般的に警備員の仕事としてイメージされるのは、1号警備と2号警備です。

• 1号警備は、建物への出入管理や巡回、監視などを行い、盗難や火災などの発生を防止します。
• 2号警備は、工事現場やイベント会場などで、人や車両の誘導を行い、安全を確保します。

参考(※1):「3号警備とは？依頼できる警備内容や1号・2号・4号警備との違いなどを詳しく解説 | SPDノート | 警備・防犯会社のSPD」(データ参照日:2025/01/06)

年収

警備員の年収は、雇用形態や勤務条件によって大きく異なります。

正社員として警備会社に勤務する場合、平均年収は約353万円です(※2)。 多くの正社員の年収は317万円から361万円の範囲に収まりますが、全体の給与幅としては274万円から620万円と比較的広く、勤務先や経験、求められるスキルによって差が生じます。

一方、パートやアルバイトとして働く場合は、平均時給は1000円から1200円程度となります。このように、警備員の収入は働き方によって大きく変わるため、自身のライフスタイルやキャリアプランに合わせて雇用形態を選択することが重要です。

参考(※2):「警備員の仕事の平均年収は353万円／平均時給は1,075円！給料ナビで詳しく紹介｜求人ボックス」(データ参照日:2025/01/06)

資格

警備の仕事に就くために必ず資格が必要というわけではありませんが、資格を取得することで、就職やキャリアアップに有利になります。

警備に関する資格は以下の6種類ありますが、その中でも「施設警備業務検定」は、1号警備を行う上で特に重要な資格です。

施設警備業務検定(１級・２級)

• 空港保安警備業務検定(１級・２級)
• 交通誘導警備業務検定(１級・２級)
• 雑踏警備業務検定(１級・２級)
• 貴重品運搬警備業務検定(１級・２級)
• 核燃料物質等危険物運搬警備業務検定(１級・２級)

参考(※3):「警備員検定にはどのような資格がありますか？｜一般社団法人 東京都警備業協会 Tokyo Security Service Association」(データ参照日:2025/01/17)

さらに、以下の３つの資格も合わせて取得しておくと、より活躍の場が広がります。これらの資格を取得することで、災害発生時における冷静かつ的確な対応、そして人命救助といった、警備員としての重要な役割を担うための知識とスキルを習得できます。

• 自衛消防技術認定
  • 東京都火災予防条例に基づく自衛消防技術試験に合格することで取得できる、東京都限定の資格です。
• 防災センター要員/自衛消防業務講習
  • 火災や地震などの災害発生時に、防災センターや自衛消防組織の要員として必要とされる総合的な対応要領を学ぶ講習です。「防災センター要員」は東京都限定の資格です。
• 上級救命講習
  • 普通救命講習の内容だけでなく、傷病者の管理法や手当の仕方、搬送法などを学ぶ講習です。

参考(※4):「施設警備2級とはどんな資格？取得するメリット・デメリットや試験内容を解説 | 警備メディア」(データ参照日:2025/01/17)

キャリアプラン

警備会社に正社員として勤務した場合、キャリアプランはたくさんあります。まず、資格を取得し自身のスキルを証明することで、より責任のある仕事や専門性の高い仕事に就けます。

そして、現場で経験を積むことで、リーダーや班長などのマネジメント職に就くことも可能です。部下の指導や育成に携わり、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献するなど、活躍の場は広がります。

さらに、これらの経験を通して実績を積み重ねていけば、係長、課長、部長といった役職を目指し、キャリアアップを実現していくことも夢ではありません。

警備会社でのキャリアは、自身の努力次第で大きく飛躍できる可能性を秘めていると言えるでしょう。

向いている人

警備の仕事は、人々の安全を守るという重要な役割を担っています。そのため、求められる人物像としては、まず真面目で責任感が強い人が挙げられます。

安全を守るためには、常に気を配り、責任感を持って行動することが重要です。また、警備業務には守秘義務がある場合もあり、情報管理を徹底できる真面目さも必要となります。

さらに、体力があり健康的なことも重要です。警備の仕事は、長時間立っていたり、屋外で作業したりすることが多く、体力勝負の側面もあります。また、緊急時には、人々の安全を守るために迅速に行動する必要があり、健康状態も良好であることが求められます。

そして、社会貢献意欲が強い人にとって、警備の仕事は大きなやりがいを感じることができるでしょう。人々の安全な暮らしを守るという、社会貢献度の高い仕事に誇りを持つことができるからです。

つまり、警備の仕事に向いているのは、

• 責任感
• 体力
• 社会貢献意欲

を兼ね備えた人と言えるでしょう。

警備会社の志望動機はどうまとめればいい？

ここからは、「警備会社への志望動機のまとめ方」と「受かりやすい例文」をご紹介します。

志望動機に困る人が多い

「警備の仕事に就きたい気持ちはあるけれど、志望動機をどう表現すればいいのかわからない」という人は少なくありません。

しかし、コツを押さえれば、面接で堂々と話せるようになり、通過率も高くなります。

職種への志望動機と会社への志望動機を分けることが大切

志望動機を考える際には、単に「警備員になりたい」という漠然とした気持ちではなく、「なぜ警備員という仕事を選んだのか」「なぜ数ある警備会社の中からその会社を選んだのか」をはっきりさせることが重要です。

つまり、

• 「職種への志望動機」
• 「会社への志望動機」

を分けて考える必要があるということです。

「職種への志望動機」では、「なぜ警備員という仕事自体を目指そうとしているのか」を説明しなければなりません。 人々の安全を守る仕事に魅力を感じているのか、社会貢献に繋がる仕事にやりがいを感じるのかなど、具体的な理由を明確にしましょう。

一方、「会社への志望動機」は、「数ある警備員の会社の中でもなぜ、その会社を希望するのか」を説明するものです。企業理念に共感した、教育体制が充実している、働き方が自分に合っているなど、その会社ならではの理由を具体的に示すことが大切です。

このように、志望動機を「職種」と「会社」の両面から掘り下げて考えることで、より説得力のある志望動機を作成できます。

警備職への志望動機は？

まずは、「なぜ警備員という仕事を目指そうとしているのか」という点について、志望動機のポイントを解説します。

一般的に求められる資質をアピールすることが大切

警備員の仕事は、人々の安全を守るという社会貢献性の高い仕事です。そのため、求人応募の際には、真面目さ、責任感、体力、そして社会貢献への意識など、警備員として求められる一般的な素質をアピールすることが大切です。

例えば、体力面をアピールするなら、学生時代に所属していた運動部での活動や、日々のトレーニング習慣について具体的に説明しましょう。

また、責任感の強さをアピールするなら、過去のアルバイト経験で、困難な状況に直面した際にどのように対応し、責任を果たしたのかを具体的に説明することで、説得力が増します。

さらに、警備員の仕事は、状況を冷静に判断し、適切な行動をとる必要があります。観察力や判断力に自信がある方は、その能力を活かせるエピソードを盛り込むと良いでしょう。

このように、過去の経験を具体的に語り、自分の性格やポテンシャルが警備員にピッタリであることを説明することで、採用担当者にあなたの魅力がより伝わりやすくなります。

警備会社への志望動機は？

次に、「警備会社への志望動機の作り方」と例文をご紹介します。

警備員として働ける会社は多くありますが、その中でもなぜその会社を選んだのかを明確に伝えましょう。

会社がもつ特徴を盛り込むことが大切

会社の求人票やホームページをよく見て、強調されている会社の特徴をチェックしましょう。他の会社にはない特徴を魅力的に感じているという形で志望動機を伝えることが効果的です。

職種と企業への志望動機をどう混ぜればいい？

ここまで「職種への志望動機」と「企業への志望動機」を分けて解説してきました。これらを分けて言うべきか、合わせて言うべきか迷っている方もいるかもしれません。基本的には、合わせて伝えることが望ましいです。

結論：「職種→企業」という順番で志望動機をまとめていこう

面接官の質問によっては、「職種への志望動機」「企業への志望動機」を分けて答える場面もあるかもしれませんが、基本的には、合わせて伝える方が自然でわかりやすいです。 「職種への志望動機」を述べた後に、「企業への志望動機」を述べるという流れでまとめると、スムーズに伝わります。

志望動機を作成する際の注意点

最後に、志望動機を作成する際の注意点をご紹介します。

仕事内容を軽く考えている印象を与えない

警備の仕事は、未経験の方でも取り組みやすい仕事ではありますが、決して楽な仕事ではありません。人々の安全を守るという重要な役割を担っており、高い責任感と注意力、そして状況に応じた適切な判断力が求められます。

面接では、「警備の仕事は簡単そうだから」「体力に自信があるから楽にこなせるだろう」といった発言は避け、仕事に対して誠実で謙虚に向き合う姿勢を示すことが大切です。

例えば、警備の仕事について事前にしっかりと調べ、具体的な仕事内容や求められる能力を理解していることをアピールしましょう。

また、警備員として働く上でどのような点に注意すべきか、どのようなスキルを身につける必要があるのかなど、積極的に質問することで、仕事に対する熱意を伝えられます。

常に気を配り、責任感を持って業務に取り組むことをアピールすることで、仕事内容を軽く考えている印象を与えないようにしましょう。

自分の都合ばかりを押し出さない

警備会社の中には、副業や会社以外での活動を許容してくれるところが多いです。芸能活動などもできる会社も、他の職種に比べて多いでしょう。そういった活動に熱意を示したい気持ちは理解できますが、面接では、自分の都合ばかりを押し出さないように注意しましょう。

「副業をしたいから」「自分の活動時間を確保したいから」といった理由を優先的に伝えるのではなく、まずは警備の仕事に対する意欲を明確に示すことが重要です。

就職する以上は、会社の規則を守り、責任を持って仕事に取り組むことを伝えましょう。その上で、自分のスキルや経験を活かして、どのように会社に貢献できるのかをアピールすることで、会社と自分の目標を両立させることができるという印象を与えられます。

書類の内容と面接の受け答えに統一感を出す

選考は書類選考から始まっているという意識を持ちましょう。提出した書類の内容と、面接での受け答えに食い違いがあると、いい加減な印象を与えてしまいます。「履歴書の内容を覚えていない」「志望動機が曖昧」といった状況は避けなければなりません。

面接では、提出した書類の内容を踏まえ、一貫性のある受け答えを心がけましょう。具体的には、履歴書に記載した職務経歴や自己PRの内容について、具体的なエピソードを交えながら説明できるように準備しておきましょう。

また、志望動機についても、なぜその会社で警備員として働きたいのか、自分の経験やスキルをどのように活かしたいのかを明確に伝えられるように整理しておくことが重要です。

書類の内容と面接での受け答えに統一感を持たせることで、誠実で信頼できる人物であることをアピールしましょう。

面接でどこまで熱意を伝えればいい？

ここまで整理した志望動機を面接ではどのように伝えればいいでしょうか？書類の内容をすべて伝えることが必ずしも重要ではありません。以下の2つのポイントを意識しましょう。

ほどよく熱意を伝えることが大事

面接では、自分の熱意を適切に伝えることが重要です。熱意が高すぎる場合は、空回りしたり、一方的に話しすぎてしまったりする可能性があります。逆に、熱意が低すぎると、やる気がないように見られてしまう可能性があります。

面接官の反応を見ながら、ほどよく熱意を伝えるように心がけましょう。最初は冷静に、ハキハキと受け答えをし、誠実な印象を与えることが大切です。面接官と打ち解けてきたら、自分の思いや事情などを、より熱意を込めて伝えるようにすると良いでしょう。

例えば、過去の経験を通して、警備の仕事にどのように魅力を感じているのか、どのような貢献をしたいのかを具体的に話すことで、あなたの熱意が伝わりやすくなります。

言いたいことを全部伝えようとしない

面接では、限られた時間の中で、効果的に自己PRをする必要があります。そのため、言いたいことを全部伝えようとせず、要点を絞って話すことが大切です。

書類に書かれている内容を一方的に棒読みするのではなく、面接官との会話を通して、あなたの個性や能力をアピールしましょう。聞かれたことに対して、簡潔で分かりやすい言葉で答えるように心がけてください。

端的に答えることで、面接官がさらに質問してくれる可能性が高くなります。具体的なエピソードや経験を交えながら、内容を深めていくことも大事です。

伝えたい情報はたくさんあるかもしれませんが、優先順位をつけて、最も伝えたいことを中心に話すようにしましょう。

書類の添削や面接の対策は必要？

書類の添削や面接対策をしないで内定を獲得できるでしょうか？ポテンシャルや今までの経験や実績にかかるので一概には結論は出せませんが、できるならするべきです。

結論：できるならやるべき

警備の仕事に初めて挑戦するのであれば、可能な限り書類の添削や面接の対策を受けた方が良いでしょう。自分の書類の書き方や面接の受け答えを誰かに見てもらうことで、改善点が見つかり、より効果的な対策を立てられます。

また対策をすることで、本番に緊張せずに答えられるようになるでしょう。

どこまで対策するのが良い？

書類選考と面接対策、どちらも完璧を目指したい気持ちは分かりますが、限られた時間の中で効率的に準備を進めることが重要です。

書類は、誤字脱字や内容の矛盾がないか、第三者にチェックしてもらうことを前提に、2～3回見直せば十分でしょう。面接対策は、本番の2週間ほど前から始めると、余裕を持って準備できます。

面接練習では、予想される質問への回答を事前に用意しておくだけでなく、実際に声に出して練習することが重要です。友人や家族に面接官役をお願いしたり、鏡を見ながら話したりすることで、本番を考えた練習ができます。

また、対面面接かウェブ面接かなど、本番の形式に合わせて練習することで、より効果的に対策できます。ウェブ面接の場合は、カメラの位置や照明、背景などを事前に確認しておきましょう。

誰にやってもらえばいい？

書類や面接対策は、客観的な視点でアドバイスをもらえる人が適任です。親しい友人や家族に見てもらうのも良いですが、転職のプロである「転職エージェント」に頼るのもおすすめです。

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まとめ

警備員の仕事内容、給与、資格、キャリアプランから、志望動機の作り方、面接対策まで網羅的に解説しました。

警備員は人々の安全を守る責任ある仕事で、真面目さ、体力、社会貢献意欲が求められます。志望動機は「なぜ警備員になりたいのか」「なぜその会社を選んだのか」をはっきりさせ、職種と会社への志望動機を分けて考えましょう。

例文を参考に、自身の経験を具体的に盛り込み、説得力のある志望動機を作成しましょう。面接では、熱意を伝えつつも、簡潔で分かりやすい受け答えを心がけましょう。

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