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公開 2024/11/13
Zキャリア編集部
Zキャリア編集部は、初めて就職・転職する方々へ、就職活動に役立つ情報を発信しています。具体的な職種や業界に特化した情報提供を心がけ、将来のキャリアを考える上で参考になるような内容をお届けしています。
目次
アルバイトと違って正社員になるとプライベートが犠牲になると思っていませんか?正社員でもプライベートを充実させることは可能です。この記事では、正社員で働きながらプライベートを充実させる方法について解説しています。
この記事でわかること
正社員として働くことは、安定した収入や福利厚生の充実といった多くのメリットを提供します。しかし一方で、労働時間が長くなりがちで、プライベートの時間を犠牲にしなければならないという意見もよく耳にします。
特に日本では、長時間労働が当たり前の企業文化も、まだ見られることがあります。このような中で、正社員として働くことが、私たちの生活にどんな影響を与えるのかは、しっかりと考えていくべき大切な問題です。そこで今回は、正社員の労働環境について詳しく見ていきながら、本当にプライベートを犠牲にしなければならないのか、その理由や対策について考えてみましょう。
また、記事の最後には、未経験から残業をおさえて働ける具体的な職種も紹介しています。ぜひ参考にしてください。
正社員の残業時間は、業界や企業によって本当にさまざまです。残念ながら、日本の労働環境では、残業が当たり前になっているケースも少なくありません。法律では、1日8時間、週40時間を超えて働く場合は残業と認められ、残業代が支払われることになっています。しかし、実際には、多くの企業でこのルールが守られていないケースも見られます。
厚生労働省における「我が国における時間外労働の現状(※1)」によると、正社員とパートタイム労働者全体では総労働時間が減少傾向にある一方、正社員のみの総労働時間は横ばいであることが分かります。これは、パートタイム労働者の増加と労働時間減少が全体の数値を押し下げている一方で、正社員の労働時間には大きな変化がないことを意味しています。
さらに、正社員の所定外労働時間(残業時間)がパートタイム労働者のそれを大きく上回っている点も注目すべき点です。このデータからは、正社員の方が残業している可能性が高いことが推測されます。
さらに深刻な問題として、「サービス残業」があります。これは、実際には残業しているのに、残業代が支払われなかったり、残業時間が記録されなかったりする状況を指します。中には、上司が部下にそれとなく残業を強要したり、正社員としての責任感から、自ら進んで時間外労働をしてしまうケースもあるようです。
サービス残業が当たり前になってしまうと、正社員はますますプライベートの時間を削らなければいけなくなり、長い目で見ると健康や家庭生活にも悪影響を及ぼす可能性が高まります。
参考:「我が国における時間外労働の現状/厚生労働省」(2024年10月22日)※1
正社員として働くと、なぜプライベートを犠牲にしがちなのでしょうか。その理由は、労働環境だけでなく、正社員に期待される責任や業務内容、評価の仕組みにも関係しています。
正社員は、契約社員やアルバイトに比べて評価や昇給の機会が多く、キャリアの発展が期待される立場にあります。しかしその一方で、評価を受けるためには多くの成果を上げることが求められ、長時間働くことが、まるで真剣に仕事をしている証のように思われてしまうことが多いのかもしれません。
特に日本の会社では、上司や同僚に「一生懸命働いている姿」を見せることが大切だとされているため、定時に帰ったり、早く帰ったりすると、悪く思われてしまうこともあります。このような雰囲気も、正社員として働くことでプライベートを犠牲にしなければならない原因の一つと言えるでしょう。
正社員として働くことは、雇用が安定しているという大きなメリットがある一方で、仕事内容や部署の異動が自分の希望通りにいかないこともあります。そのため、たとえ仕事や環境が自分に合わなくても、簡単に転職することが難しいという現実があります。
このような状況では、無理をして働き続けなければならず、精神的な負担が大きくなって、プライベートの時間にも悪影響が出てしまうことがあります。
一方で、仕事が好きであるために、結果的にプライベートを後回しにしてしまうケースも存在します。例えば、自分が携わっているプロジェクトに強い情熱を持っている場合、長時間働くこと自体が苦にならず、むしろ楽しんで仕事に打ち込むことがあります。
実際、社会人1,000人へ「今の仕事が好きかどうか」について、ミライトーチ編集部が行ったアンケートによれば、38%の人が仕事が好きで打ち込んでいるという結果が出ています(※2)。
参考:「今の仕事が好きな人は38%!年代別の好き度の違いや好きな理由を1,000人に調査/ミライトーチMedia」(2024年10月22日)(※2)
どの職場でも完全にプライベートを充実させられるわけではありませんが、職場や働き方を工夫すれば、仕事とプライベートのバランスを取りやすくすることが可能です。重要なのは、自分の生活スタイルに合った働き方を見つけることです。
次に、具体的な方法を紹介します。これらのポイントを意識することで、正社員であってもプライベートの時間を確保しやすくなります。
残業が少ない職種や、労働時間が定められている職種を選ぶことが一つの方法です。比較的、定時退社がしやすい職種は以下のものになります。
プライベートを大事にしたいのであれば、上記の職種も合わせて検討してみてください。
働き方を自分で調整できる職種も、プライベートを充実させるために有効です。例えば、フレックスタイム制を導入している企業や、リモートワークが可能な職場では、業務時間を自由に設定できるため、家族との時間や趣味の時間を優先しやすくなります。
フレックスタイム制とは、一定期間の総労働時間を定め、従業員一人ひとりが日々の始業時刻と終業時刻を自由に決めることができる制度です。従来のように会社で一律に勤務時間を決めるのではなく、従業員各自のライフスタイルや仕事の状況に合わせて、柔軟に勤務時間を設定できるという特徴があります。
福利厚生が整備されている企業を選ぶことも、重要なポイントです。例えば、有給休暇が取りやすい環境や、リフレッシュ休暇が制度化されている企業では、プライベートの充実がしやすくなります。また、労働時間の管理が厳しく行われている企業では、残業時間が少なく、定時退社が推奨されるため、プライベートの時間を確保しやすいです。
労働環境をよくする福利厚生としては、以下の5つが考えられます。
一方で、どれだけ努力しても定時通りに退社することが難しい仕事も存在します。以下にその特徴をいくつか挙げます。
例えば、営業職では、顧客からの依頼やクレーム対応が仕事の主な内容となるため、急な対応が必要になることが多く、定時に帰ることが難しくなります。また、プロジェクトの進捗に影響する要因が自分以外の他者によって左右される場合も、残業が増える傾向があります。
ライターや翻訳家、デザイナーなど、クリエイティブな業務やプロジェクトベースの仕事は、日々のタスクが変動するため、計画通りに業務を進めるのが難しいことがあります。これにより、予想外の時間外労働が発生することが多いです。
例えば、競争の激しい業界では、成果を上げるために他者よりも長時間働くことが求められることがあります。営業職や広告代理店、金融業などの職種では、競争に勝つために残業が常態化しやすいです。
プライベートが充実した仕事に、すぐに転職したいと思っても未経験だとなかなか難しいと思うかもしれません。しかし、未経験から挑戦できる、残業が少ない職種もあります。
実際に、アルバイトのみの経験や第二新卒からの内定実績が多くあります。これから紹介する職種は、非正規ではなく、正社員の求人も多くあります。正社員として働きつつ、プライベートも充実させられるのが魅力です。
未経験から目指せる残業が発生しにくい職種9選
事務職は、定時での退社がしやすく、残業も少ない傾向があります。業務内容はデータ入力や書類整理、電話応対などが中心となり、スケジュール通りに業務を進めやすいです。
カスタマーサポートスタッフは、問い合わせ対応が主な業務であり、シフト制を採用している企業も多いため、プライベートの時間を確保しやすいです。さらに、営業時間が決まっているため、基本的にその時間帯での勤務となり、残業が発生しにくいのも魅力です。 ワークライフバランスを重視したい方におすすめです。
ITヘルプデスクは、技術的なサポートを提供する仕事であり、こちらもシフト制が多く、残業が少ない職種です。リモートワークが可能な場合もあり、柔軟な働き方が可能です。
さらに、ITヘルプデスクは営業時間が決まっているのも大きな特徴です。 一般的な企業の営業時間内に対応することが多いため、夜遅くまで働くことはほとんどありません。 仕事とプライベートの時間調整がしやすく、ワークライフバランスを重視したい方におすすめです。
宅配ドライバーは、時間通りに業務を完了しやすい仕事です。運転に集中でき、勤務時間が比較的一定しているため、プライベートの時間も取りやすいです。
さらに、宅配業務では、決められた時間内に荷物を配り終えることができれば、その後は自由時間になるというケースも多いです。つまり、いかに効率的に業務をこなせるかが鍵となります。
荷物の積み込み方、配達ルートの選定、お客様へのスムーズな対応など、さまざまな工夫を凝らすことで、配達時間を短縮し、定時よりも早く仕事を終えることも可能です。
自分のペースで仕事を進め、時間管理能力を高めたいという方には、宅配ドライバーは最適な選択肢と言えるでしょう。
タクシードライバーも、近年ではシフト制で働くことが一般的になってきており、自分の働き方に合わせて勤務時間を調整しやすい職種です。さらに、頑張り次第で収入アップも可能です。
完全歩合制の会社も多く、お客様を多く乗せるほど収入に繋がりやすい仕組みになっています。自分のペースで働きながら、やる気次第で平均以上の給与を狙うことも夢ではありません。未経験者でも、充実した研修制度で安心してスタートできます。
警備員は、勤務時間が明確であり、定時での退社が基本です。体力を要する仕事ではありますが、残業は少なく、プライベートを充実させやすい職種です。
点検管理系の仕事は、スケジュール通りに進めることが求められるため、残業が発生しにくい職種です。業務内容は機械や設備の点検が主であり、比較的働きやすい環境が整っています。
工場作業員は、ライン作業や製品の検査などが主な業務であり、時間管理が厳格なため、残業が少ない傾向にあります。シフト制も採用されており、プライベートの時間を確保しやすいです。
清掃スタッフは、業務内容が決まっているため、定時で仕事を終えることが一般的です。特に、オフィスビルや商業施設の清掃は、作業が終了すればそのまま退社できるため、残業が少ない職種と言えます。
最後に、自分に合った職種を見つけるためのサポートサービスを利用することも検討してみましょう。専門的なアドバイスを受けながら、自分に最適な働き方を見つけることができるかもしれません。
Zキャリアでは、無料で転職サポートを提供しており、個々の希望に合った求人を紹介してくれます。経験豊富なキャリアカウンセラーが相談に乗り、あなたに最適な職場を見つける手助けをしてくれます。
Zキャリアでは、将来的なキャリアプランを踏まえた上で、現在できるベストな転職をサポートします。職場環境や働き方に満足できる転職を実現するためには、まずはプロに相談するのが一番です。
以上が、正社員で働きながらもプライベートを充実させるための具体的な方法です。働き方を見直し、自分に合った職場を選ぶことで、より良いワークライフバランスを実現しましょう。
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