岡根さんのプロフィール
- 所属:情報システム部門
- 担当業務:社内SE(デバイス管理、アカウント管理、情報セキュリティ運用、入退社対応、認証資格の維持管理など)
- 経歴:美容師、営業職、キャリアアドバイザーを経験した後、情報システムの世界へ。現在はZキャリアで社内SEとして会社全体のIT基盤を支えている
今回は、Zキャリア(運営:株式会社ROXX)の情報システム部門で社内SEを務める岡根さんにインタビューを実施しました。4つの職種を経験してきたキャリアの共通点と、未経験から情シスを目指すための具体的なステップについて、率直に語っていただきました。
4つの職種を経験。変わらなかった「課題解決」の軸
――これまでのキャリアを振り返って、共通している軸はありますか?
一貫しているのは、相手の困りごとを解決して感謝されるという部分ですね。職種はガラッと変わってきましたが、相手の状況を丁寧に聞いて、課題を整理して、一番良い形を一緒に見つけていくというプロセスは、どの仕事でも同じでした。美容師時代も営業時代もキャリアアドバイザー時代も、そして今の情報システムの仕事でも、やっていることの本質は変わっていないと感じています。
――情報システムの仕事を始めて、どれくらいになりますか?
約8〜9か月です。正直、まだまだだなと感じています。システムの構造面への理解や、過去の設計意図の把握など、落とし込みが必要な部分がたくさんあります。自己評価としては、全体の4〜5割くらいかなという感覚ですね。ただ、少人数の部署なので、やりたいと思えば挑戦できる領域は広い。スキルが追いつけば、できる仕事はどんどん広がっていく環境です。
情シスの仕事のリアル。デバイス管理からセキュリティ運用まで
――情報システム担当の主な業務を教えてください。
大きく三つの柱があります。一つ目は、社用パソコンやスマートフォンなどのデバイス管理と、アカウントの運用管理。全社員分のデバイスを管理しているので、かなりの数になりますね。セットアップの自動化も進めていますが、入退社の対応は毎月のルーティンとして発生します。二つ目は情報セキュリティの運用です。社内で新しいアプリケーションを使いたいという申請があれば安全性を確認しますし、取引先のセキュリティ環境のチェックも行います。三つ目が、認証資格の維持・更新ですね。会社としてセキュリティの基準を満たしていることを証明する資格の管理も担っています。
――セキュリティの運用とは、具体的にどのような業務ですか?
たとえば毎月、社内のセキュリティ運用状況を確認するアンケートを実施しています。これは、社員全体に「こういうルールを守る必要がある」という再認識をしてもらう機会にもなっています。ほかにも、事業部からセキュリティに関する相談を受けて、「この運用方法で問題ないか」とアドバイスすることもあります。セキュリティの知識を網羅していないと的確な助言ができないので、ここは日々勉強が欠かせない領域ですね。
情シスの魅力。「会社の土台を支えている」実感
――情報システムの仕事のやりがいはどのような点にありますか?
会社全体の生産性や働きやすさに直結するところです。たとえば、トラブル対応を早く解決できると、問い合わせをくれた方から「仕事が止まらなくて助かりました」と言ってもらえる。運用を整えて同じ問い合わせを減らすことができれば、社内全体がスムーズに動くようになります。目立つ仕事ではないですが、会社の土台を支えているという実感が得られる。縁の下の力持ち的な役割にやりがいを感じられる人には、とても向いている仕事だと思いますね。
――逆に、大変なところはどこですか?
専門知識が必要な場面が多いことと、問題の原因を切り分ける力が求められることですね。たとえば、システム連携がうまくいかないという相談を受けた場合、管理者権限の設定なのか、ネットワークの問題なのか、アプリケーション側の仕様なのかを、冷静に切り分けていく必要があります。時にはコマンドラインツールを使って端末の状況を直接確認することもあるので、ハードスキルの面でも学び続ける姿勢が求められます。
情シスに向いている人の資質。「相手目線」と「冷静さ」
――情報システムの仕事に向いている人の資質を教えてください。
一番大切なのは、相手目線の姿勢ですね。問い合わせをしてくる方は、必ずしも技術的な知見を持っているわけではありません。状況を丁寧に聞いて、わかりやすい言葉で説明する力が必要です。あとは、問題がどこにあるのか冷静に切り分ける力。焦って対応するとミスにつながりますし、情報システムのミスは影響範囲が大きくなりがちです。丁寧さと責任感を持って仕事に向き合える人は、この仕事で活躍できると思います。
――キャリアアドバイザーの経験は、情シスの仕事に活きていますか?
相手の状況をヒアリングして課題を整理するプロセスは、まさにキャリアアドバイザーの仕事と共通しています。「何に困っているのか」を正確に把握した上で、最適な解決策を提示するという流れは同じですね。接客業や営業の経験がある方であれば、その対人スキルは情シスの仕事でも十分に活かせます。
未経験から情シスを目指す。資格とルートの選び方
――未経験から情報システムの仕事を目指す場合、まず何から始めるべきですか?
資格の取得が最もとっつきやすい入口だと思います。おすすめは「情報セキュリティマネジメント」の資格ですね。広く浅く情報セキュリティの基礎を学べるので、情シスの業務全体をイメージしやすくなります。受験資格も特にないので、完全未経験の方でも挑戦できます。そのほか、ITパスポートや基本情報技術者の資格も、基礎固めとしては有効です。余力があれば、クラウド系のベンダー資格なども視野に入れると、さらに選択肢が広がりますね。
――キャリアのルートとしては、どのような道がありますか?
未経験からであれば、ITヘルプデスクや社内SEの補助から入るのが現実的です。問い合わせ対応や端末管理といった実務から経験を積んでいくルートですね。ほかにも、IT運用代行のサービスを提供する会社で経験を積む方法もあります。まずは目の前の実務を丁寧にこなしながら、わからないことはそのままにせず調べて手順化していく。その積み重ねが、未経験からでも活躍できる情シスへの近道だと感じています。
未経験から情シスを目指す方へ
――最後に、情報システムの仕事にチャレンジしたいと考えている方にメッセージをお願いします。
技術だけの仕事ではありません。困っている人を助けて、会社全体の土台を作る仕事です。最初からすべてできる必要はないので、まずは基礎を学びながら、問い合わせ対応や端末管理など、目の前の業務を丁寧に積み上げていくことが一番の近道だと思っています。わからないことがあれば放置せず、調べたり周囲に聞いたりして、それを手順化して次に活かす。そのサイクルを続けていけば、未経験からでも十分に活躍できる情シスになれるはずです。ぜひ頑張ってください。
――岡根さんの4つの職種を貫く「課題解決」の視点が印象的でした。本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
まとめ
岡根さんのように、異業種からIT領域へのキャリアチェンジを考えている方もいるのではないでしょうか。Zキャリアでは、一人ひとりの経験や志向に合わせて、専任のキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしています。「IT系に興味があるけど、何から始めればいいかわからない」「自分の経験がどう活かせるか知りたい」という段階からでも相談可能です。まずはお気軽に、あなたのキャリアに関するお悩みをお聞かせください。
取材日:2026年03月05日
執筆者:株式会社ROXX Zキャリアマーケティング事業部 近藤研吾