製造業の派遣社員から施工管理へ。30歳を前に決意した未経験転職
――転職されて1年とのことですが、今のお仕事はいかがですか?
もうほぼ1年になりますね。覚えることの量は今もすごく多いです。未経験から始めているので、先輩や職人さんにこまめに質問しながら日々学んでいます。直前まではある工場内でのリフォーム工事に約1年間携わっていて、トイレの増設や駐車場の拡張、壁の建て替えなど多種多様な作業を経験しました。
次の現場では9階建てマンションの新築工事が始まる予定で、毎日100人から200人規模の職人さんが入ると聞いています。今までとは規模がまったく違うので、また1からのスタートという気持ちで臨むつもりです。
――以前の製造業と比べて、違いを感じる部分はありますか?
製造業では、一度仕事を覚えてしまえば毎日同じ作業の繰り返しでした。施工管理は現場の状況が日々変わっていくので、新しいことに取り組める環境だと感じています。覚えることは格段に多いですが、そのぶんやりがいも大きい。同じ一日が二度とない仕事だと思っています。
「土日休み」を最優先に。派遣社員として働き続けた理由
――これまでのご経歴について教えてください
高校卒業後、就職試験を受けて製造業の会社に入りました。ただ、配属先の作業環境が自分の体質と合わず、体調を崩してしまったんです。1年半ほど頑張りましたが、退職を決めました。
その後はアルバイトとして接客業で約4年間働いていました。時給が高く、同年代の仲間も多くて楽しかったのですが、「そろそろきちんとした就職先を見つけなければ」という気持ちがずっとありました。
――派遣という働き方を選ばれたのはなぜですか?
正社員に応募する前に、まず職場の環境を自分の目で確かめたかったからです。最初の就職先では入社前に聞いていた情報と実際の環境にギャップがあり、その経験が大きかった。派遣であれば実際に働きながら職場の雰囲気や業務内容を把握できるので、「ここなら長く働ける」と納得してから正社員を目指せると考えていました。
転職先を選ぶうえでの第一条件は「土日休み」。家族との予定を合わせやすい働き方を優先していたので、自然と工場系の仕事が選択肢に上がりました。
――派遣先で正社員になるチャンスはあったのでしょうか?
2つの派遣先で、仕事ぶりを評価していただき正社員登用試験の声をかけてもらいました。筆記試験は通過したのですが、面接で不合格に。試験を2回経験して思ったのは、「どれだけ現場で実績を積んでも、面接ですべてが決まる」ということでした。
その経験を踏まえ、次は登用試験のない職場を選びました。入れ替わりの多い環境でしたが、1日も休まず働いた結果、半年ほどで正社員登用の話をいただきました。
転職のきっかけは「収入への不安」。将来を見据えて動き出した
――転職を本格的に考え始めたきっかけは何でしたか?
直前の職場では、深夜帯の勤務手当が収入の大きな割合を占めていました。ところが業績の変化で夜勤がなくなり、日勤のみに切り替わるという話が出てきたんです。
そうなると収入が大幅に下がる見込みで、生活設計に不安を感じました。車のローンも抱えていたので、「このまま同じ働き方を続けていいのだろうか」と真剣に考え始めたのが転職のきっかけです。
――Zキャリアを知ったのはどのような経緯でしたか?
実はその前の派遣先を離れるタイミングで、インターネットで転職情報を調べていた際にZキャリアのサイトを見つけていたんです。プロフィールを登録したところ、キャリアアドバイザーの林さんからすぐに連絡がありました。
ただ、そのときはまだ転職の意思が固まっていなかったので、「今は考えていません」とお伝えしたまま約1年ほど時間が経ちました。複数のサービスに登録するといろいろな人から連絡が来て管理しきれなくなると思い、登録したのはZキャリアだけ。結果的に、その判断が良かったと思っています。

キャリアアドバイザーとの出会いが、知らなかった選択肢を広げた
――キャリアアドバイザーの林さんとはどのようなやり取りをされていましたか?
すぐに転職する気がない期間も、林さんはこまめに連絡をくれていました。頻度は正直もう覚えていませんが、「しっかりした方だな」という印象が残っています。
そして転職を考え始めたまさにそのタイミングで、久しぶりに林さんからメッセージが届いたんです。「ちょっと話だけでも聞いてみるか」という気持ちになれたのは、あの連絡があったから。あのタイミングで届かなければ、おそらく同じ派遣元でまた別の工場に行っていたと思います。
――「施工管理」という仕事をどのように知りましたか?
林さんから初めて教えてもらいました。施工管理という仕事があること自体、まったく知らなかったんです。
一般的に、建設業は景気の波に左右されにくく、安定した収入が見込めるだろうという説明を聞いて、直前の職場で収入面の不安を経験していた自分にとって一番の魅力でした。林さんからの説明だけでなく、自分でもインターネットで徹底的に調べましたね。
徹底的に調べて臨んだ未経験転職。入社後のギャップは?
――入社前にご自身でもかなり調べられたそうですね
今回は派遣からの正社員登用ではなく、いきなり正社員としての入社だったので、失敗が怖かったんです。口コミサイトはもちろん、施工管理の仕事に関する動画コンテンツも見ました。林さんからも「こういう動画がありますよ」と情報を提供してもらい、そこからさらに自分で調べを広げました。
ネガティブな情報もあえて避けずに確認して、不安な点は林さんに率直に質問しました。業界の労務環境に関する法整備が進んでいるという説明を受けて、安心材料になりましたね。
――実際に働いてみて、想像とのギャップはありましたか?
事前に調べていたイメージとほぼ一致していました。1年目ということもあり、比較的落ち着いた現場に配属してもらえたのも大きかったです。残業は月に10時間あるかないか程度で、精神的にも体力的にも余裕がありました。上司や先輩も丁寧に教えてくれる方ばかりで、配属先には恵まれたと感じています。
ただ、配属先によって環境は異なるので、「どの現場でも同じ」とは言い切れません。それは正直にお伝えしておきたいところです。
仕事もプライベートも充実。1級施工管理技士を目指す今
――今後のキャリアについてはどのようにお考えですか?
今は1級施工管理技士の資格取得に向けて勉強しています。試験まであと約9か月あるので、毎日少しずつ進めているところです。
会社でも資格取得のための講習を定期的に実施してくれていて、先日も実技形式の安全講習を受けてきました。動画を見せて終わりではなく、実際に体を動かして体験する形式だったので、現場で活きる知識が身につくと感じています。
――お休みの日はどのように過ごされていますか?
ゲームが好きで、休日はのんびり楽しんでいます。学生時代は吹奏楽部でトランペットやクラリネットを演奏していて、今でもたまにピアノを弾くこともあります。
仕事とプライベート、どちらも充実していると実感できる毎日ですね。正社員として安定した環境に身を置けたことで、将来の生活設計についても前向きに考えられるようになりました。
――最後に、転職を考えている方へメッセージをお願いします
周りの友人にも転職に悩んでいる人がいたら、ぜひ勧めたいと思っています。僕自身、30歳を目前にして「正社員にならなければ」とずっと考えていたけれど、なかなか動き出せなかった。
でも、林さんとの出会いをきっかけに、施工管理という自分では思いつかなかった選択肢を知り、今こうして充実した日々を送れています。周りより少し遅かったかもしれないけれど、動いてよかったと心から思っています。
――お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。今後のご活躍をお祈りしています。
ありがとうございました。
Mさんのように、「正社員になりたいけれど、どう動けばいいか分からない」「今の働き方に不安はあるけれど、次の一歩が踏み出せない」と感じている方は少なくないのではないでしょうか。
Zキャリアでは、一人ひとりの状況や希望に合わせて、専任のキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしています。すぐに転職する予定がなくても、まずは気軽に相談してみてください。あなたがまだ知らない選択肢が、きっと見つかるはずです。

取材日:2025年11月13日
執筆者:株式会社ROXX Zキャリアマーケティング事業部 平井祐樹