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しがジョブパークご担当者様に取材|「自分をふりかえり、一歩ふみだす」を合言葉に若者の就職を支える滋賀県のワンストップ支援

しがジョブパークご担当者様に取材|「自分をふりかえり、一歩ふみだす」を合言葉に若者の就職を支える滋賀県のワンストップ支援
公開 2026/07/16 更新 2026/07/17

就職活動への不安、自分に合う仕事がわからない焦り、SNSで流れてくるネガティブな情報。今、多くの若者が就職や転職について一人で抱え込みやすい時代になっています。そんな中、滋賀県では「しがジョブパーク」が、若者を中心に幅広い世代の就職をワンストップで支えてきました。県と労働局が連携した独自の運営体制や、SJP未来塾・しがプロインターン・WORKしが博といった多彩なプログラムを通じて、相談者の「次の一歩」に寄り添っています。今回は、しがジョブパークのご担当者様(以下、しがジョブパークご担当者様)に、支援にかける思いや具体的な取り組みについてお話を伺いました。

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しがジョブパークについて

しがジョブパークの看板
しがジョブパークの看板
  • 名称:しがジョブパーク
  • 沿革:2020年(令和2年度)に現名称で運営開始(前身はおうみ若者未来サポートセンター等)
  • 運営体制:滋賀県、滋賀労働局(ハローワーク)、滋賀県地域若者サポートステーション、若年者地域連携事業事務局が同じ施設で連携するワンストップ型施設
  • 主な対象:学生を含む、概ね40代までの求職者
  • 提供内容:自己分析、書類添削、面接練習、セミナー、合同企業説明会、インターンシップなど

「自分をふりかえり、一歩ふみだす」という思いを込めた就職支援

Zキャリアガイド編集部────しがジョブパークのウェブサイトでは「自分をふりかえり、一歩ふみだす」というメッセージが印象的でした。このコンセプトに込められた思いや、支援において大切にしている価値観について教えてください。

過去を否定せず、次の一歩を肯定的に選び取れる支援を目指す

しがジョブパークご担当者様────キャリア支援においてもっとも大切にしているのは「その人の人生を否定しない」という姿勢です。過去のことを後悔しても、前に進むエネルギーが削がれることはあっても、湧いてくることはありません。「もう少し頑張れたのではないか」と自分を責めてしまったり、優秀に見える人と比較して自己肯定感を低くしてしまったりする方は、就職活動でつまずきやすい傾向があります。

一方で、華やかなキャリアを歩んでいく方は実はごく一部です。多くの方は、うまくいかない経験や挫折も抱えながら、今を一生懸命に生きていらっしゃいます。

だからこそ、キャリア支援として大切なのは、過去の経験にしっかりと意味づけをしていくことだと考えています。地方で働くことや中小企業で働くことは、自分に合った前向きな選択肢のひとつと言えます。

これまでの人生を肯定したうえで、次の一歩を選び取れるよう背中を押す。それが「自分をふりかえり、一歩ふみだす」というメッセージに込めた、私たちのスタンスです。

県と労働局が一体で運営するワンストップ体制の強み

Zキャリアガイド編集部────しがジョブパークは滋賀県と労働局が一体となって運営されている点が特徴だと伺いました。しがジョブパークならではの強みはどんなところにあるとお考えですか。

中立的な立場で長期的に伴走できる公的支援

しがジョブパーク入口
しがジョブパーク入口

しがジョブパークご担当者様────地域企業を含めた選択肢をフラットに提示できる点が、ひとつの強みだと感じています。

しがジョブパークは、滋賀県によるキャリア相談・書類添削・面接対策と、ハローワークによる職業紹介、さらに地域若者サポートステーションによる就労準備支援が、同じ施設の中で連携しています。書類の書き方から面接、企業紹介、その先のフォローまで、ひとつの場所で対応できる点が大きな特徴です。

加えて、相談者の希望に応じてキャリアの将来像を見据えた長期的なフォローを行えることも、公的機関ならではの役割だと考えています。「採用がゴール」ではなく、その先のキャリア形成まで意識した伴走支援を行えるよう、日々の対応を積み重ねています。

若者のリアルな悩みに応える多彩なプログラム

Zキャリアガイド編集部────ホームページを拝見すると、合同企業説明会の「WORKしが博」やインターン企画「しがプロ」、セミナー「SJP未来塾」など、さまざまなプログラムを展開されています。それぞれどんな狙いで設計されているのでしょうか。

カジュアルな合同企業説明会で企業と学生のコミュニケーションを活発にする

WORKしが博が開催されている様子
WORKしが博が開催されている様子

しがジョブパークご担当者様────「WORKしが博」は、20分ごとに参加企業を入れ替えていく形式の合同企業説明会です。ひとつの会社に長時間とどまらず、効率よく多くの企業と出会えるよう設計しています。

「ノースーツ」でリラックスして質問や会話ができる

学生は普段スーツを着慣れていないため、緊張から質問できなくなってしまうことが少なくありません。慣れない靴で疲れてしまい、途中で帰るケースもあります。参加者と企業の双方がカジュアルな服装になることで、ざっくばらんな質問が出やすくなり、対話の質も上がります。満足度調査でも高い評価をいただいている人気企画です。

WORKしが博の様子
WORKしが博の様子

学生が行き先を選ばないインターンシップ「しがプロインターン」

しがジョブパークご担当者様────「しがプロインターン」は、参加学生がインターン先の企業を選ばない、というユニークな仕組みのインターンシップです。学生が自分でインターン先を選ぼうとすると、知名度のある企業に応募が集中し、地域の中小企業はなかなか出会いの機会を得にくいという課題があります。また、学生にとっては、「情報が多過ぎて選びにくい」という課題もあります。そこで発想を逆転させ、企業選びをしがジョブパークが担い、学生は興味のあるテーマや自分の性格などをもとに企業とのマッチングを受ける形にしました。

どの企業でも一定の体験ができるよう、私たちがあらかじめテンプレートを用意し、内容のクオリティを担保している点も特徴です。「自分では選ばなかったけれど行ってみたら面白かった」という新しい出会いが生まれ、毎年そこから内定・入社につながるケースも出ています。

この取り組みは、経済産業省・厚生労働省・文部科学省などが後援する「学生が選ぶインターンシップアワード」において、「地方創生賞」を受賞した実績もあります。

セミナー「SJP未来塾」で自己理解を深める

セミナーの様子
セミナーの様子

しがジョブパークご担当者様────「SJP未来塾」は、年間50回程度開催しているセミナー企画です。書類の書き方や面接練習といった就活の基本的な内容も扱いますが、それだけではありません。「人と話すのが不安なあなたへ」「自分らしさを見つけよう」など、現代の若者の迷いや不安に寄り添うテーマも多く設けています。

SJP未来塾では、一人ひとりらしさを大切にしたうえで、社会の中でどう自分を表現していくかを学生目線に寄り添いながら一緒に考えるスタンスを取っています。

はじめての方も気軽に立ち寄れる相談体制

Zキャリアガイド編集部────実際にしがジョブパークを訪れる方は、どのような経路で来所されるのでしょうか。また、初めて相談に来られた方への向き合い方も教えてください。

多様な相談経路で気軽に初回相談を申し込みできる

しがジョブパークご担当者様────来所のきっかけは本当にさまざまです。ウェブサイトやSNSを見て知った方、大学からの紹介、ハローワークからの案内、口コミなど、ここ数年で入り口は大きく広がりました。

初めて来所される方の多くは、ハローワークを利用すべきなのか、面接練習から始めるべきなのか、自分にどの窓口が合うのかが分からないまま訪れています。だからこそ、最初は決めつけずに、まずはじっくりお話を伺うようにしています。一歩を踏み出してここまで来てくださっただけで、すでに大きな勇気を出されていると感じるからです。お話を伺ったうえで、その方に合った窓口や支援につないでいきます。

しがジョブパーク施設内
しがジョブパーク施設内
個別相談ができる窓口
個別相談ができる窓口

自分の軸をもち、就職ができた事例が多数

アドバイスを受けながら利用者が書類を作成している様
アドバイスを受けながら利用者が書類を作成している様

Zキャリアガイド編集部────実際に支援を通じて変化があった方のエピソードがあれば教えてください。

しがジョブパークご担当者様────一人で就職活動を続けてきたものの、なかなか結果につながらず、最後の頼りにと相談に来られるケースは少なくありません。最初は「面接の通り方を教えてほしい」「履歴書を見てほしい」という具体的な相談が多い印象です。

ところが、面接練習を重ねる中で、テクニックの問題ではなく「本当にやりたい仕事だったのか」という疑問が出てくる方もいらっしゃいます。そこから一緒に過去を振り返り、自分のやりたいことを言語化していくと、受ける業界や企業を見直す方もいれば、これまでの志望業界に対して自分の思いをはっきり語れるようになる方もおられます。

キャリアコンサルタント国家資格保有者に常時相談が可能

しがジョブパークご担当者様────また、しがジョブパークでは国家資格「キャリアコンサルタント」を持つ職員に、相談できる体制を整えています。同じ方を継続して担当するというより、複数の視点で支援できるよう、ローテーション制でフォローしているのが特徴です。

職員間の情報連携はしっかりと取りますので、相談者の方が毎回ゼロから話す必要はありません。就活前の準備からのサポートが必要と感じられる場合は、同じ施設内の地域若者サポートステーションと連携し、就労準備支援につなぐこともあります。一人ひとりの状況に応じて、最適な支援につながるよう柔軟に対応しています。

キャリア相談の様子
キャリア相談の様子

自分のペースで一歩を踏み出す

Zキャリアガイド編集部────最後に、就職や転職、これからのキャリアに不安を抱えている方へメッセージをお願いします。

1人で抱え込まずに、まずは立ち止まって振り返ってほしい

しがジョブパークご担当者様────働き方が多様化し、SNSや動画を通じてさまざまな選択肢が目に入る時代です。周りがキラキラと働いているように見えたり、独立して活躍している人の発信を目にしたりするほど、「失敗したくない」「早く正解を見つけたい」と焦ってしまう方も多いと思います。

そんなときに、いきなりテクニックを教えたり、求人をお勧めしたりするのではなく、まずは「自分は何をやりたかったのか」「どんな未来を描きたいのか」を一緒に振り返る場所として、しがジョブパークを活用していただきたいと考えています。立ち止まることは、決して後ろ向きなことではありません。次の一歩を、自分の軸で選び取るための大切な時間です。

1人で抱え込んでしまう前に、どうぞ気軽に頼ってください。自分のペースで歩んでいけるよう、私たちも一緒に考えていきます。

しがジョブパーク総合案内所
しがジョブパーク総合案内所

まとめ

しがジョブパークは、滋賀県、滋賀労働局(ハローワーク)、滋賀県地域若者サポートステーション、若年者地域連携事業事務局が同じ施設で連携し、若年層を中心に幅広い世代の就職を支えてきたワンストップ型支援施設です。今回の取材では、「自分をふりかえり、一歩ふみだす」というコンセプトに込められた思いと、現代の若者の不安に寄り添う具体的な取り組みが印象的でした。滋賀県内で就職や転職、キャリアについて悩みを抱えている方は、まずは公式サイトから情報を確認し、自分に合った相談の入り口を探してみてはいかがでしょうか。

施設情報

  • 名称:しがジョブパーク
  • 構成機関:就活支援コーナー(県委託事業)、滋賀新卒応援ハローワーク・滋賀わかもの支援コーナー(滋賀労働局)、滋賀県地域若者サポートステーション、若年者地域連携事業事務局
  • 開設:2020年(令和2年度)に現名称で運営開始
  • 対象:学生を含む、概ね40代までの求職者
  • 提供サービス:自己分析、書類添削、面接練習、セミナー(SJP未来塾)、合同企業説明会(WORKしが博)、インターンシップ(しがプロ) など
  • 公式サイト:詳細はしがジョブパーク公式サイトをご確認ください

取材日:2026年05月20日

執筆者:株式会社ROXX Zキャリアマーケティング事業部 平井祐樹

Zキャリア編集部
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