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株式会社RE BOND's 代表 松宮 一真様にインタビュー——「不満の奥底」にある願いを引き出し、ローストレスなキャリアをつくる支援のあり方

株式会社RE BOND's 代表 松宮 一真様にインタビュー——「不満の奥底」にある願いを引き出し、ローストレスなキャリアをつくる支援のあり方
公開 2026/07/08

転職エージェント事業を中心に、キャリア支援・企業支援を手がける株式会社RE BOND's(リボンズ)の代表・松宮 一真様にインタビューを実施しました。独自のアプローチで、2,000人以上のキャリア相談に対応してきた松宮様。転職後も「ローストレス」で働き続けるためのキャリア設計と、その土台にある「自己理解」の考え方について伺いました。

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株式会社RE BOND'sについて

  • 社名:株式会社RE BOND's(リボンズ)
  • 設立:2019年(8期目)
  • 所在地:静岡県藤枝市(2025年8月に東京・渋谷から本社移転)
  • 事業内容:転職エージェント事業(キャリア支援)、企業の創業支援、教育事業、ワークショップ開催
  • 特徴:20代〜30代前半の未経験・キャリアチェンジ層を中心に、「不満の考察」を起点とした独自のキャリア支援を展開。一度きりの転職支援ではなく、数年にわたる継続的な伴走を重視している

今回は、株式会社RE BOND's代表・松宮 一真様(以下、松宮様)にインタビューを実施しました。キャリア支援で大切にしている「不満の考察」や「自己理解」の考え方、そして地域に根ざした活動について率直に語っていただきました。

株式会社RE BOND's 代表の松宮 一真様
株式会社RE BOND's 代表の松宮 一真様

「希望」ではなく「不満」に耳を傾ける独自のキャリア支援

Zキャリアガイド編集部────はじめに、RE BOND'sの事業内容と、松宮様が支援の中で特にこだわっていらっしゃる点を教えてください。

2,000人以上と向き合い、たどり着いた「希望より不満を聞く」という方法

松宮様────弊社は転職サポートをメインの事業として、20代から30代前半の方を中心に支援しています。年収400万円未満の方のキャリアチェンジが入り口として多いですね。第二新卒の方や、まだキャリアの方向性に迷っている方が多く相談に来られます。

支援で一番こだわっているのは、目の前の方の「不満」をとことん聞くことです。これまで2,000人以上のキャリア相談に乗ってきましたが、「どうなりたいですか」と希望を聞いて、腹の底から答えられた方は20人もいませんでした。99%の方がふわっとしています。でも「不満は何ですか」と聞くと、本音が溢れ出してくるんです。

Zキャリアガイド編集部────希望よりも不満のほうが、本音に近い情報が出てくるということでしょうか。

幼少期まで遡って、「潜在的な願い」を言語化する

松宮様────そうですね。しかも直近の不満だけではなく、幼少期まで遡ります。高校、中学、小学校と幼少期まで遡って掘り下げていきます。すると「本当はこうしたかったのにできなかった」という奥底の感情が出てきます。たとえば「目立ちたかった」「ちやほやされたかった」「かっこつけたかった」といった、職業や役職とは関係のない原点的な願いです。

最初は「事務の仕事がしたい」と話していた方が、よくよく掘り下げていくと「本当はスポットライトを浴びたかったのに、自分には無理だと諦めていた」と気づく。それなら全然できますよ、とお伝えした結果、事務希望だった方が営業職に就いて活躍しているケースもあります。

入社後のローストレスな働き方を見据えたキャリア設計

Zキャリアガイド編集部────求人を選ぶ際に気をつけているポイントについても教えてください。

目先の面接対策ではなく、「入社後にストレスなく働き続けられるか」を重視

松宮様────不満を考察した結果、出てくる願いや希望と合致するかどうか。そこだけをものすごく気をつけています。合致する求人が見つかれば、面接対策にもそのままつながるんです。「自分はこうなりたかった。でも叶わなかった。この先の人生では絶対に叶えたい。御社でならそれが実現できると感じた」と自分の言葉で語れるようになるので。

ただ、私が重視しているのは面接の通過よりも、入社してからローストレスで働き続けられるかどうかです。仕事はストレスがあって当たり前という考え方が根強いですが、ローストレスになれば、日々のストレス解消に充てていた出費が抑えられ、結果として生活の手残りに余裕が生まれるケースも多いですね。さらに仕事を楽しんでいれば評価され、昇給にもつながります。

Zキャリアガイド編集部────たしかに、働く時間自体を楽しめれば、プライベートも含めて好循環が生まれますね。サポートの期間や頻度についてはいかがですか。

最長1か月・最低10回のやり取りで、一人ひとりに深く向き合う

松宮様────支援期間は長くても1か月ですが、その間に最低10回はやり取りしています。約2日に1回のペースでお話しする計算ですね。電話でのやり取りが多く、LINEも含めればほぼ毎日コミュニケーションを取っています。

弊社に相談に来られる方のほとんどが、大手のエージェントで一度相談済みの方なんです。大手エージェント様はスピード感のある網羅的な支援を強みとするところが多いですが、弊社ではおひとりお一人と濃密にお付き合いしています。

本当の「共感」は、まず自分を理解することから

Zキャリアガイド編集部────松宮様ご自身のキャリア支援のスタイルが確立されたきっかけについても伺えますか。

単なる「同調」から本当の「共感」へ——自分の過去と向き合ったことで変わった面談の質

松宮様────最初から今の支援スタイルだったわけではありません。私も当初は「同調」の面談をしていました。「辛かったよね」「しんどかったよね」と言葉では寄り添っても、それは取ってつけた反応でしかない。

転機になったのは、自分自身の過去をきちんと考察し始めたことです。共感の定義を調べると「他人の体験する感情・心的状態、あるいは人の主張を、自分も全く同じように感じたり理解したりすること」とある。つまり、自分がきちんと考察している感情以外では、本当の意味での共感は成立しないんです。

自分の過去の不満や不安をきちんと考察し、それを、「恥ずかしいこと」という誤認識から、「真っ当な考察対象」と認識するようになってから、面談の質が変わりました。求職者の方が「実は初めてお話しするんですけど」と、これまで誰にも話せなかった過去の経験を打ち明けてくださるようになった。その瞬間が支援スタイルの転換点でしたね。

Zキャリアガイド編集部────自己理解を深めた結果、支援そのものが変化したということですね。

短期的な成果より、その人のキャリアにとっての最善を優先し、リファラル(知人の紹介)だけで月5〜10人の相談が生まれた

松宮様────はい。180度変わりました。それまでずっと「人のために」と相手に矢印を向けていたのを、同じぐらい自分にも矢印を向けたんです。結果として起きたのが、リファラル(紹介)の増加でした。過去に支援した方の配偶者やご友人、親戚の方をご紹介いただくケースが増えて、今は私自身が対応している案件はすべてリファラルです。月に5〜10人の方とお話ししていますが、広告経由ではなく過去のご支援先からのご紹介だけで成り立っています。大切にしているのは、今すぐの転職を勧めるのではなく、本当にその方のキャリアにとって最善かどうかを一緒に考えることです。「今の職場でもその願いは叶えられるのでは」とお伝えすることもあります。短期的な成果よりも、目の前の方が長くローストレスで働けるかどうかを優先しています。

地域に根ざした「自己理解ワークショップ」の取り組み

Zキャリアガイド編集部────RE BOND'sでは転職支援以外にも、イベントやワークショップを開催されていると伺いました。

毎月無料で開催、「自分との付き合い方」を見つめ直す場

松宮様────藤枝市内のコワーキングスペースで、毎月無料のワークショップを開催しています。テーマは「自己理解」です。キャリアに限った話ではなく、自分の人生を考えてみようという内容で、自分の感情や過去を振り返る時間をつくっています。

人付き合いを大事にしたいと思ったら、まず自分との付き合いを大事にすることが出発点だと考えています。経営者向けに見えるかもしれませんが、会社員の方にもぜひ参加してほしいですね。雇用形態を問わず、「自分は経営者だ」という視点で日々の仕事に取り組むと、働き方は変わります。勤務先を「取引先」として捉え、自分の成果に対する対価として給料をいただいているという意識を持てば、仕事への向き合い方がローストレスになっていきますから。

ワークショップに参加されたことがきっかけで、弊社に入社した方もいらっしゃいます。地元の企業にも協力いただきながら、今後も続けていきたいですね。

まとめ

松宮様のお話からは、「希望」ではなく「不満」を起点にするという独自のアプローチと、その根底にある「自己理解」への徹底したこだわりが伝わってきました。幼少期まで遡って潜在的な願いを引き出し、転職の先にある「ローストレスな働き方」を設計する。一度きりの支援ではなく、数年先のキャリアまで伴走する姿勢が、リファラルによる信頼の循環を生んでいます。

詳しい情報を知りたい方は株式会社RE BOND'sの公式サイトやSNSで、支援内容やワークショップの開催情報をチェックしてみてください。

取材日:2026年05月15日

執筆者:株式会社ROXX Zキャリアマーケティング事業部 平井祐樹

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