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キャリアコンサルタント・加藤晶子様に聞く——「正解」を探すのをやめたら、自分だけの道が見えてきた!未経験・フリーターからキャリアを切り開く考え方

キャリアコンサルタント・加藤晶子様に聞く——「正解」を探すのをやめたら、自分だけの道が見えてきた!未経験・フリーターからキャリアを切り開く考え方
公開 2026/08/21

「やりたいことが分からない」「自分に何ができるのか分からない」——そんな悩みを抱える20代は少なくありません。SNSを開けば他人のキャリアの「正解」が目に飛び込んでくる時代。でも、その正解は本当に自分にとっての正解でしょうか。銀行員から大手転職支援会社を経て独立し、数千人規模のキャリア相談に携わってきたキャリアコンサルタントの加藤晶子様(以下、加藤様)に、未経験やフリーターの方が自分の強みに気づき、一歩を踏み出すためのヒントを伺いました。

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加藤様プロフィール

キャリアコンサルタント/Happy Life Career代表。新卒で銀行に入行した後、大手転職支援会社に転職し、新卒採用を経験。その後営業として幅広い企業の採用支援に従事。大手から中小企業まで多様な現場を経験した後に独立。現在は数千人規模の個人キャリア相談に加え、社会的に孤立した状態にある方やフリーターの就職支援にも携わっている。

「やりたいことが不明確」は、特別なことじゃない

Zキャリアガイド編集部────加藤様ご自身も、最初からキャリアが明確だったわけではなかったそうですね。

新卒で働き始めた当初、将来像は描けていなかった

加藤様────新卒で銀行に入行した時点では、正直なところ明確な将来像はありませんでした。就職活動を通じて初めて「やりたいこと」や「自分の強み」を真剣に考えるようになった、というのが実際のところです。キャリアアドバイザーに相談すること自体に緊張したり、「こんな状態で相談していいのかな」と申し訳なさを感じる方もいらっしゃると思います。でも、やりたいことが明確でない状態で相談に来る方はとても多いです。むしろ、その段階で一歩踏み出せたこと自体に自信を持って欲しいと思っています。

転職直後の壁を乗り越えた行動の3原則

Zキャリアガイド編集部────加藤様が大手転職支援会社に転職された時、カルチャーのギャップに悩んだ経験があると伺いました。

上司から学んだ3つの言葉が、その後のキャリアの支柱になった

加藤様────銀行からの転職直後は、カルチャーの違いにかなり戸惑いました。やり方も評価の基準も全然違う環境の中で、自分に何ができるのかが分からなくなった時期がありました。その時、上司から教わったのが「すぐやる、言い訳しない、諦めない」という3つの行動原則です。シンプルな言葉ですが、これがその後のキャリアの支柱になりました。今でもキャリア相談の中で、この考え方をお伝えすることがあります。もちろん、無理をして心身を壊してしまっては元も子もありません。ただ、失敗を恐れて立ち止まるより、まずは小さな行動を起こしてみるというマインドセットは、どんな環境でも自分を助けてくれます。特に若い方には伝えたいのですが、知識を詰め込むことよりも、実際に挑戦して行動することでしか得られないスキルがあります。若手時代は、柔軟性や行動量を武器にスピード感を持って成長できる時期です。失敗を恐れて動かないよりも、動いた先に見えるものの方がずっと多いです。そう感じています。

他人の「正解」は、自分の正解ではない

Zキャリアガイド編集部────SNSで簡単に情報が手に入る時代だからこそ、キャリアの考え方で気をつけた方がいいことはありますか。

大切なのは、他人の基準ではなく自分自身の「納得解」を見つけること

加藤様────SNSで「こうすれば成功する」という情報を簡単に手に入れられる時代です。でも、他人の成功事例がそのまま自分に当てはまるとは限りません。むしろ、それを盲信してしまうと、自分の軸がぶれてしまう危険すらあります。大切なのは、他人の基準ではなく、自分自身の軸を持つことです。キャリアに「万人に共通する正解」はありません。あるのは、自分にとっての「納得解」だけです。その納得解を見つけるためには、自分の経験を振り返り、言語化していく作業が必要です。これは1人でやるのが難しいからこそ、キャリアの専門家と話す意味があると思っています。

失敗は終わりではなく、「リカバリー能力」を鍛える機会

Zキャリアガイド編集部────転職活動で何社も落ちたり、入社後にうまくいかなかったりすると、心が折れてしまう方もいます。

失敗から学んで次に活かす力こそが、キャリアの武器になる

加藤様────失敗を「終わり」として捉えてしまう方が多いですが、実は失敗からどう立ち直るかというリカバリーの力こそが、キャリアの武器になります。転職活動で落ちた経験も、職場でうまくいかなかった経験も、振り返りを行って次に活かすことで、確実に自分の市場価値は上がっていきます。大切なのは、失敗したこと自体ではなく、そこから何を学んだかです。

「何がしたいか」ではなく、「どう働きたいか」から整理する

Zキャリアガイド編集部────働くことに対してネガティブな気持ちを持っている方に、まず何を伝えますか。

過去の経験を「棚卸し」することで、自分でも気づいていなかった強みが見えてくる

加藤様────まずは、なぜ働くのかという目的を考えてみてほしいと思います。「何がしたいか」が見つからなくても、「どう働きたいか」なら考えやすいかもしれません。チームで働く方が好きなのか1人で集中する方が好きなのか、人と話す仕事がいいのかコツコツ手を動かす方がいいのか、職種名ではなく、働き方の好みから整理していくアプローチです。その上で、過去の経験を細かく「棚卸し」してみてください。アルバイトでも部活でも日常生活でも、「あの時こういうことができた」「こういう場面で頼りにされた」という体験は必ずあります。それを言語化することで、自分でも気づいていなかった強みが見えてきます。また、働くことのネガティブな側面ばかりに目を向けるのではなく、社会との関わりや他者への貢献、大きな成果を上げた時の達成感など、こうしたポジティブな側面にも目を向けていただきたいです。長い人生の中で、経験値を高めて自分の市場価値を上げていくことは、確実にプラスの資産になります。

「社会人基礎力」は、どんな仕事でも求められる共通のスキル

Zキャリアガイド編集部────未経験の方がまず身につけるべきことは何でしょうか。

対人対応力・タスクマネジメント・主体性——この3つはアルバイトでも鍛えられる

加藤様────キャリアの基盤として重要なのが「社会人基礎力」です。具体的には、「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力です(※)。これはどんな仕事にも共通して求められるスキルで、アルバイトの経験を通じても身につけることが可能です。多くの企業が若手の未経験者に求めているのは、高度な業務スキルではありません。仕事に向き合う姿勢やスタンスです。主体性、ポジティブさ、行動力、周囲と協力する協調性、これらは現場のリーダー層にも共通する特性であり、入社時点で完璧に備わっている必要はなくても、意識して取り組む姿勢があるかどうかは見られています。

※参照:「社会人基礎力/経済産業省

最初から理想のキャリアに到達しなくていい——段階的に積み上げる戦略

Zキャリアガイド編集部────「とりあえず何でもいいから早く決めたい」と焦ってしまう方へのアドバイスはありますか。

販売やコールセンターも、将来に向けた重要な通過点になり得る

加藤様────最初から理想のキャリアに到達しようとする必要はありません。やりたいことが見つからない場合でも、できそうだと思える仕事からスタートし、そこでビジネスの基礎を身につけることも、将来に向けた重要な通過点です。短絡的に成果を求めるのではなく、地道に経験を積むことが、結果的に理想のキャリアへの近道になります。一方で、非正規雇用を長く続けることの将来的なリスクについても知っておいてほしいと思います。若いうちに経験を積まないと、年齢を重ねるにつれて選択肢が狭まる可能性があります。「いつかやろう」ではなく、若さという武器があるうちに一歩を踏み出すことが大切です。

悩んでいるなら、それは成長の兆し

Zキャリアガイド編集部────最後に、キャリアに悩んでいる方へメッセージをお願いします。

悩みを抱えながらも行動を止めないことが、納得解を見つける唯一の方法

加藤様────自分のキャリアに悩むこと自体が、実は成長の兆しです。悩んでいるということは、今の自分を変えたいと思っている証拠だからです。すぐに答えが出なくても大丈夫です。悩みを抱えながらも行動を止めず、小さな挑戦を続けていくこと。それが、自分にとっての納得解を見つける唯一の方法だと思っています。1人で考え込まなくても大丈夫です。話を聞いてもらうだけでも、頭の中が整理されて次の一歩が見えてくることがあります。気軽に声をかけてください。

まとめ

キャリアに悩む若手・未経験の方に向けて、加藤晶子様が語ったのは「正解を探すな、納得解を見つけろ」というメッセージでした。キャリアの相談は、加藤様のInstagramからDMで受け付けています。

取材日:2026年06月24日

取材/執筆担当者 株式会社ROXX Zキャリアマーケティング事業部 平井祐樹

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