株式会社InVitroについて
- 社名:株式会社InVitro(インヴィトロ)
- 設立:2020年(人材紹介事業の開始は2023年)
- 対象:20代〜30代前半を中心とした転職希望者
- 事業内容:転職支援(人材紹介)、失業手当申請サポート(※退職・転職にまつわる公的な支援制度について、一般的な制度概要や活用方法の情報提供のみを行っています。)
- 特徴:転職の「きっかけ」と「目的」を分けて深掘りするヒアリング、ロープレを含む面接対策2回必須、8〜10回の面談による丁寧な伴走支援
今回は、株式会社InVitroの代表・ヤマシタヒロキ様(以下、ヤマシタ様)にインタビューを実施しました。転職支援を始めた背景と、求職者の考え方を変えることを大切にする支援スタイルについて、率直に語っていただきました。

社員のキャリア形成を支えてきた経験が、転職支援の原点に

Zキャリアガイド編集部────まず、株式会社InVitroの事業内容と、転職支援を始めた経緯を教えていただけますか。
受託営業会社でのマネジメント経験が、人材紹介事業の立ち上げにつながった
ヤマシタ様────弊社は2020年に設立し、最初の3年間は電気・ガス・水道・インターネットなどの商品を扱う営業の受託事業をメインで行っていました。受託という事業構造上、自社で商品を改善することが難しかったため、売上を伸ばすためにできることとして取り組んだのが、社員のキャリア形成の支援でした。なぜ今この仕事が必要なのか、どんなキャリアが描けるのかを定期的に話すことを、マネジメントの中に組み込んでいたんです。
そのノウハウが人材紹介にも活かせると感じ、2023年から転職支援事業と、退職後の失業手当申請サポートを同時にスタートしました。失業手当のサポートは、退職のタイミングで生活面が変わる方にも安心して次の一歩を踏み出していただくための事業です。退職・転職にまつわる公的な支援制度の正しい活用方法をご案内し、条件に該当する方にはスムーズな手続きに向けたサポートを行っています(※)。転職支援との組み合わせで、退職から再就職までをトータルで支援できる体制を整えています。
※退職・転職にまつわる公的な支援制度について、一般的な制度概要や活用方法の情報提供のみを行っています。
ネガティブなきっかけだけで転職すると、同じことを繰り返す——「きっかけ」と「目的」を分けて聞く面談

Zキャリアガイド編集部────面談ではどのようなことを深掘りされていますか。
「考え方が変わった」と言っていただける瞬間が、この仕事の一番のやりがい
ヤマシタ様────転職を考え始めるきっかけは、職場への不満や環境への不満など、ネガティブなものが多いです。ただ、そのきっかけと、転職によって何を達成したいかという目的は、本来は別のものです。この2つをしっかり分けて考えることを、面談の最初に大切にしています。
きっかけだけを起点に転職をすると、転職先でも同じような悩みが出てくることが多い。目的が明確になって初めて、どんな環境で働きたいか、5年後・10年後にどんなキャリアを築きたいかが見えてきます。転職はゴールではなく、その後の人生に何を積み上げるかが大切だと伝えるようにしています。「考え方が変わった」と言っていただける瞬間が、やりがいとして一番感じるところです。
面接対策はロープレを含め原則2回実施、内定まで平均8〜10回の面談で伴走する
Zキャリアガイド編集部────面談の流れと回数について教えてください。
ヤマシタ様────初回面談では求人の紹介よりも、今の状況を丁寧に聞くことに時間を使います。2〜3回目で自己分析や業界リサーチ、4〜5回目で求人を絞り込んで応募を進め、応募書類も一緒に作成します。そこから面接対策に入り、企業ごとに最低2回は行います。1回目は想定質問と面接のポイント整理、2回目はロールプレイングを実施しています。複数社に応募する場合はそれぞれに対策を入れるため、内定までに平均8〜10回の面談になります。
細かいやり取りは電話でも対応していますが、基本はオンライン面談で進めています。ここまで丁寧に進めるのは、求職者の方が自信を持って面接に臨めるよう、そして入社後に長く活躍できる場所に着地できるよう、という考えからです。
今の条件だけでなく、業界の将来性まで見て求人を選ぶ

Zキャリアガイド編集部────求人の選び方で気をつけていることはありますか。
長期的に安心して働き続けられる環境かどうかを軸に、市場の成長性まで確認して提案する
ヤマシタ様────求人を選ぶ際に大切にしているのは、ヒアリングで把握した求職者のニーズを長期的に叶えられるかどうかです。今の条件がよくても、その業界や職種の先行きが不安定であれば、長く安心して働き続けることは難しくなります。市場として伸びているか、業界リサーチも含めて確認した上で提案するようにしています。
営業からエンジニアへの転身、年収交渉で120万円アップ——2つの印象的なエピソード
Zキャリアガイド編集部────これまでの支援で特に印象に残っているエピソードを教えてください。
約5年間抱えてきた「違和感」の正体に気づき、エンジニア職への転身を果たした例
ヤマシタ様────20代の方で、大学卒業後約5年間ずっと営業を続けながら、どこかで違和感を抱えていた方がいました。これまで積み上げてきたキャリアがあるだけに、このまま続けるべきかどうか踏み切れない状態でいらっしゃいました。
面談の中でさまざまな業界の理解を深め、どんなキャリアが見込めるかを一緒に整理していくうちに、ご自身の向いていることや本当にやりたいことが少しずつはっきりしてきて、最終的にエンジニア職への転身を決意されました。印象的だったのは内定の報告だけでなく、「自己分析のやり方が分かった」という言葉でした。考え方の軸が変わったことへの感謝の言葉は、今でも記憶に残っています。
複数内定を活かした年収交渉で、120万円アップを実現した例
ヤマシタ様────経験者枠での支援では、複数の企業から内定と条件提示を受けた方の年収交渉をサポートしたケースもあります。ご本人の高い専門性が企業側に正しく評価されたこともあり、交渉の結果、最初の内定通知から年収が120万円ほど引き上げられました。「1人では交渉できなかったところを助けてもらえた」という言葉をいただいたことが嬉しかったです。
これから転職を考える方へ伝えたいメッセージ
Zキャリアガイド編集部────最後に、転職を検討している方へメッセージをお願いします。
転職活動中でなくても、キャリアの「健康診断」として気軽に使ってほしい
ヤマシタ様────エージェントに相談することに「転職させられるのでは」という不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、キャリアの健康診断という感覚で、定期的に第三者の意見を聞いておくことは、自分のキャリアを守る上でとても大切なことだと思っています。
今すぐ転職したいわけではない方でも、今の自分のキャリアがどういう状態かを確認する感覚で、気軽にご相談いただければと思います。
まとめ
転職のきっかけを整理するだけでなく、その先のキャリアを一緒に設計することを大切にしている株式会社InVitro。興味を持った方は、ぜひ公式サイトまたはYouTubeチャンネルよりご確認ください。
取材日:2026年06月09日
取材/執筆担当者:株式会社ROXX Zキャリアマーケティング事業部 平井祐樹