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株式会社キャリアロケッツ代表 澤山浩和氏に聞く 若年層転職支援への想い

株式会社キャリアロケッツ代表 澤山浩和氏に聞く 若年層転職支援への想い
公開 2026/06/17

人材紹介・採用コンサルティングを手がける株式会社キャリアロケッツの代表・澤山浩和様にインタビューを実施しました。人事責任者として1万人以上の面接を経験した澤山様が、なぜ独立し、未経験層の転職支援に力を入れるのか。キャリアアドバイザーでありながら「転職を勧めない」という理念の真意と、求職者の自信を引き出す支援の実態について伺いました。

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株式会社キャリアロケッツについて

株式会社キャリアロケッツ代表 澤山浩和氏
株式会社キャリアロケッツ代表 澤山浩和氏
  • 社名:株式会社キャリアロケッツ
  • 設立:2023年
  • 事業内容:転職エージェント(人材紹介)、採用代行、企業向け研修・セミナー、退職代行
  • 特徴:人材・人事に関する幅広いサービスを展開し、特に未経験・若年層の転職支援に注力。求職者のキャリア形成を長期的な視点でサポートしている

今回は、株式会社キャリアロケッツ代表・澤山浩和様(以下、澤山様)にインタビューを実施しました。若年層支援にかける熱い想いや、日々のサポートにおけるこだわりについて、率直に語っていただきました。

1万人以上の面接経験から生まれた、独立への決意

Zキャリアガイド編集部────まず、株式会社キャリアロケッツの事業内容と、澤山様のご経歴を教えてください。

「もっと広い視野で人の支援がしたい」という強い思い

澤山様────2023年に設立した会社で、私の社会人経験は20年以上になります。大学では法学部に在籍し、もともとは弁護士を目指していました。法律への関心からまずは法務の仕事からキャリアをスタートし、その後、縁があって人事の道に進みました。人事責任者も務めましたが、人事の仕事は自分にとって天職だと感じていましたね。

事業内容としては、転職エージェント事業を中心に、採用代行やコンサルティング、社員向けの研修・セミナーの開催、退職代行事業など、人材や人事に関わる領域を広く手がけています。採用周りの支援を通じて、企業の発展と人の成長、ひいては社会全体に貢献したいという思いで取り組んでいます。

Zキャリアガイド編集部────法務から人事へ、そして独立と、幅広いご経験をお持ちですね。転職エージェント事業を始めたきっかけを教えていただけますか。

企業側の都合でお断りせざるを得なかった優秀な人材を、輝ける場所へ繋ぎたいと考えたことがきっかけ

澤山様────人事をしている時には1万人以上の方と面接をしてきました。募集すればかなりの応募が集まる企業だったので、とにかく面接数をこなしていたんです。ただ、1万人の中から採用できるのは数%で、大半の方はお断りせざるを得ない状況でした。

断る理由も、その方の能力の問題ではないケースが多いんです。たとえばタイミングの問題や、そのときの組織構成の都合など、企業側の事情で不採用となることも少なくありませんでした。そんな中、不採用とした方が別の場所で活躍されているのを見ると、自社の中だけで完結するのではなく、もっと広い視点でキャリア支援に関わりたいと感じるようになりました。この優秀な方を求めている企業は必ずあるはずだと。それが独立の一番のきっかけですね。

未経験・若年層のキャリア形成に注力する理由と支援の流れ

Zキャリアガイド編集部────転職支援にもさまざまな対象がありますが、特に力を入れている層について教えてください。

自分の可能性に気づいていない若年層を、早い段階で支援

澤山様────入り口の段階で対象を区切っているわけではなく、実際の支援実績でいうと、18歳から50代後半のハイキャリアの方まで幅広く対応してきました。ただ、今一番力を入れているのは、未経験の若年層です。

この層の方々は、キャリア形成に関するリテラシーを持つ機会が少ない傾向にあります。放っておくと、ご本人の可能性に気づかないままキャリアの選択肢が狭まってしまう。だからこそ、早い段階で接点を持ち、キャリアについての知識をきちんとお伝えしたいんです。その方が社会で活躍できるよう案内できれば、それは社会全体にとってもプラスになると考えています。

Zキャリアガイド編集部────サポートの具体的な流れも教えていただけますか。

期間は2~3か月、平均6回の丁寧な面談でじっくり伴走

澤山様────明確なマニュアルは設けていませんが、振り返ると面談回数は大体6回前後です。初回のヒアリング、求人の提案、面接対策、面接ごとの振り返り、そして内定後の意思決定のサポートを含めた回数ですね。期間としては平均で2~3か月ほどです。急がせるつもりは一切ありませんし、求職者の方に費用が発生することもありません。

求職者の強みを見つけ、自信につなげる——キャリア支援のこだわり

Zキャリアガイド編集部────未経験の方とのやり取りの中で、特にこだわっているポイントはどこですか。

日常の仕事やアルバイトの中に眠る「本当の強み」を深掘りし、自信を引き出す

澤山様────まず一番大切にしているのは、ご本人に自信を持っていただくことです。未経験の方でも、20年近く生きてくれば必ず強みがあります。たとえば、飲食のアルバイトをずっと続けてきた方が「自分には何も誇れるものがない」とおっしゃることがあるんです。学歴もない、資格もない、パソコンも触れないと。でも、実際にお仕事の内容を詳しくお聞きすると、地道な作業をしっかりと継続できている。それは本当にすごいことなんですよね。そうした強みを見つけて深掘りし、自己PRとして自信を持って語れるようにする。そこに一番時間をかけています。

Zキャリアガイド編集部────求人を選ぶ際に大切にしていることについても教えてください。

「今やりたい仕事」より「将来のキャリア設計」を重視した提案

澤山様────求職者の方は「営業はやりたくない」「事務職がいい」といった希望を持たれていることが多いのですが、大切なのは今やりたいかどうかよりも、将来的にキャリア形成ができるかどうかです。最初の2~3年は大変でも、その先にどんなキャリアが開けるのかを丁寧にお伝えするようにしています。また、AIの発達が社会的なテーマになっている今、AIに代替されにくいキャリア形成という観点も必ず説明しています。技術職に就ける方には技術職を勧めますし、ハイキャリアの方には現場よりも上流工程を目指すよう提案していますね。

「転職を勧めない」エージェントであり続ける理由

Zキャリアガイド編集部────会社として掲げているビジョンについてお聞かせください。

求職者様のキャリアに対して常に正直であり続けたい

澤山様────「日本一転職をすすめないエージェントでありたい」と掲げています。ビジネスの観点だけで言えば、転職を促した方が目先の売上につながります。でも、面談の結果「今は転職しなくていいのでは」と感じたらそうお伝えしますし、「半年待った方がいい」と思えばそのようにお話しします。その方のキャリアに対して正直でありたいんです。その上で売上を作れなければ事業として成り立たないわけですが、やり方はあると考えています。正直に向き合った方が精神的にも楽ですし、お互いにとって良い結果につながりますから。

Zキャリアガイド編集部────その理念を体現するような、印象に残っている支援事例があれば教えてください。

【支援事例】飲食業界から、施工管理職へ転身したケース

澤山様────1つは、飲食店で新卒から2~3年働いていた方のケースです。休みがあるのかないのか分からない状態で、残業も多い環境だったそうです。「自分にもできる仕事なんてあるんですか...」と自信を失っていました。お話を重ねて施工管理職をご紹介したところ、研修制度がしっかりしていて、休みも有給休暇も取得でき、産休・育休の制度もある企業に決まりました。ご本人は「こんないい企業があるんですね」と本当に感動されていて。キャリアに関する情報を適切にお伝えしないと、このまま厳しい環境で働き続けてしまう方がいる。その事実を改めて実感した事例ですね。

【支援事例】営業のキャリアを諦めようとした求職者に「今は辞めない方がいい」と伝えたケース

澤山様────もう1つは、転職を勧めなかったエピソードです。20代の営業経験者の方でした。「営業はもうやりたくない」と話していましたが、よくよく聞くと上司との相性がよくないだけで、仕事自体は好きでやりがいもあると。プロジェクトも途中でしたので「もう少し頑張ってみませんか」とお伝えし、上司との関わり方についてもアドバイスしました。次に転職を考えるタイミングが来たら、改めてご相談いただけると思っています。

情報発信で求職者を守りたい——公式noteの取り組み

Zキャリアガイド編集部────公式noteでの情報発信にも力を入れていらっしゃいますね。どのようなコンセプトで記事を書かれていますか。

「机上の空論」ではなく、現場の経験に基づいたリアルな情報を届けたい

澤山様────人事としての経験やコンサルティング事業の実績をもとに、インターネット上で拾ってきた情報ではなく、リアルな実態をベースにした発信を心がけています。

特に、最近は退職代行サービスや給付金コンサルのような事業が増えています。退職代行は、本当に追い詰められている方が使う分には有効ですが、利用を安易に煽るような仕組みには注意が必要だと考えています。利用される方が正しい知識を持って判断できるよう、キャリアに関する情報をnoteを通じて届けていきたいです。

まとめ

澤山様のお話からは、「その人のキャリアに対して正直でありたい」という一貫した姿勢が伝わってきました。1万人以上の面接経験と人事の現場で培われた知見を活かし、求職者一人ひとりの強みを引き出し、将来を見据えた提案を行う。目先の売上よりも、求職者にとっての最適解を追求するその支援スタイルは、特に未経験からのキャリア形成に不安を抱える方にとって、心強い存在ではないでしょうか。

同社の公式noteでも、人事経験に裏打ちされたキャリアに関する実践的な情報が発信されています。ぜひ公式noteや公式サイトをチェックしてみてはいかがでしょうか。

取材日:2026年05月29日

執筆者:株式会社ROXX Zキャリアマーケティング事業部 平井祐樹

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