岩田さんのプロフィール
- 職種:インサイドセールス
- 担当業務:転職を検討する求職者との最初の接点づくり、相談機会の創出
- 経歴:大学在学中にプロゲーマーを志して中退。ITエンジニアの派遣、離島での地域おこしの仕事、配達などを経て、Zキャリアを運営する株式会社ROXXに正社員として入社
今回は、Zキャリアでインサイドセールスを務める岩田さんにインタビューを実施しました。プロゲーマーを目指した日々から正社員になるまでの歩みと、同じように迷う人へ伝えたい思いについて、率直に語っていただきました。
「好きなことで生きていく」。プロゲーマーを志した大学時代

――本日はよろしくお願いいたします。まず、岩田さんがプロゲーマーを目指されたきっかけを教えてください。
大学3年生の頃、21歳ぐらいの時期ですね。ちょうどプロゲーマーという職業が社会に認知され始めたタイミングでした。オンラインのカードゲームを大学1年生の頃からずっとプレイしていて、「好きなゲームで生きていけるなら、そっちの方がいい」と思ったんです。
正直、プロゲーマーが具体的にどういう職業なのかもよく分からないまま、「自分はプロになる」と宣言していました。やりたいことベースで将来を考えた結果ですね。
――当時、大学生活との兼ね合いはいかがでしたか。
大学での勉強にだんだんついていけなくなっていた時期でもありました。その状況の中でゲームに本気で向き合う決意をして、大学を離れることを選んだんです。
周囲からは「もったいない」と言われることもありました。でも、自分の直感を信じて好きなものに向き合いたいという気持ちの方が強かった。今振り返っても、あの時チャレンジしたこと自体に後悔はありません。
勝つために考え抜いた2年間と、成長の壁を感じた瞬間
――プロを目指すと決めてから、ゲームへの取り組み方に変化はありましたか。
大きく変わりましたね。それまでは感覚的にプレイしていたのですが、「勝つためにどうすればいいか」を徹底的に考えるようになったんです。カードゲームには実力の部分と運の部分があるのですが、運に左右されるとしても、自分でコントロールできる領域は必ずある。仮説を立てて試して、結果を振り返って改善する。仕事でいうPDCAのサイクルを、ゲームの中で自然と回していました。
長い日は10時間以上プレイすることもありましたし、「そもそも勝つとは何か」という抽象的なテーマまで、自分の言葉で言語化するようになりましたね。
――約2年間活動されたとのことですが、その後やめる決断に至った理由を教えてください。
一番大きな理由は、自分の成長を感じにくくなったことです。始めた頃は、勝てなかったものが勝てるようになっていく実感があって、本当に楽しかった。でも上達するほど伸びしろは小さくなっていきますよね。「一生やっていきたい」と思っていたものへの情熱が少しずつ薄れていく感覚がありました。
振り返ると、自分の中には「成長し続けたい」「変化していきたい」という強い欲求があったんだと思います。その欲求を満たせなくなったことが、ゲームから離れる決断につながりました。
――今振り返って、プロゲーマーを目指した2年間をどう捉えていますか。
あの経験は本当にやって良かったと思っています。大学を辞めたことも含めて、自分の直感を信じてまっすぐ打ち込んだからこそ、いろいろな気づきがありました。ただ、やり方には反省点もあります。当時は一人で黙々とやることが正しいと思い込んでいましたが、仲間と一緒に取り組んでいたらもっと早く成長できたはずです。
あと、自立した環境で挑戦していたら、覚悟も取り組む姿勢も違っていただろうなと。好きなことに本気で向き合うなら、自分の足で立ちながら打ち込む方がいい。これは今だから言えることですね。
派遣社員として社会に出て気づいた「意外とできる」自分

――プロゲーマーを辞めた後、すぐに正社員就職を考えられたのですか。
いいえ。当時25歳で大学も中退しており、就職活動の経験がまったくありませんでした。既卒向けの就職支援サービスがあること自体を知りませんでしたし、自分のキャリアにどう向き合えばいいのか見当もつかない状態で。とにかく働かなければという一心で、複数の派遣会社に登録し、紹介していただいた仕事にすぐ飛び込みました。
――派遣社員として働いてみて、どんな発見がありましたか。
自分が思っていたよりも、ずっと普通に仕事ができるんだという実感がありました。上司にも恵まれて、「覚えが早い」と評価していただけたのはうれしかったです。
ただ、業務は定型的で、定時出社・定時退社の繰り返し。安定はしている一方で、やりがいや成長実感はあまり得られませんでした。実家暮らしだったのでお金は貯まるけれど、充実感が伴わないまま約2年が過ぎていきましたね。仕事に前向きではあったのですが、「ブランクの時期には戻りたくない」という思いが原動力になっていた面もあります。
離島での暮らしが教えてくれた、人に頼ることの大切さ
――その後、離島に移住されたそうですね。どのような経緯だったのですか。
変化や刺激が欲しかったんです。ずっと実家暮らしだったので、そろそろ環境を変えたい気持ちもありました。住み込みで働ける仕事を探していたところ、ある離島の地域活性化プログラムを見つけたんです。若い人に来てほしいということで、住居費を負担してくれる条件でした。
「これは絶対に面白い経験になる」と直感して、すぐに応募。島では行政の窓口に所属しながら、地域住民向けのイベント企画を担当していました。
――島での暮らしはいかがでしたか。
自然豊かな環境で、ご近所の方から食材をいただいたり、自分で釣りをしたり。個々の要素はすべて素晴らしかったのですが、コミュニティの距離の近さに戸惑いました。それまでは仕事とプライベートがはっきり分かれた生活だったのに、島ではその境目がほとんどない。密接な人間関係の中で過ごした経験が初めてで、ストレスを一人で抱え込んでしまったんです。
3か月の契約期間を終えて実家に戻りましたが、「誰かに助けを求める力」の大切さに気づけた経験でもありました。
正社員面接を突破した、準備と工夫のリアル
――その後、正社員への転職活動を始められたのですね。
はい。実家に戻ってからしばらくブランクの期間がありましたが、配達の仕事を始めると同時に転職活動をスタートさせました。最初は雇用形態にそこまでこだわっていなかったのですが、いくつか選考を受けるうちに、本格的に正社員を目指すようになりました。
――面接対策で特に意識されたことは何ですか。
「何を話すか」より「どう話すか」が大切だと痛感しました。話す内容はもちろん重要ですが、表情や目線、声のトーンといった非言語の部分は自分では気づけません。転職エージェントの方に率直なフィードバックをいただいたことで、自分の癖や改善点が見えてきました。
模擬面接は最低でも3回はやった方がいいです。僕は自分の面接を録画して見返すこともしていました。実際の面接では10個ほど想定質問への回答を準備して臨み、聞かれたのは3つほど。でも、準備の過程で「なぜゲームをやっていたのか」「自分が本当に大切にしていることは何か」を深く掘り下げていたので、本音をすっと伝えられた手応えがありました。
迷っているなら、それは「行きたい」というサイン

――最後に、同じような境遇の方に向けてメッセージをお願いします。
挑戦するなら、絶対に早い方がいいです。怖さは当然ありますよね。自分だって、社会人経験がないまま25歳で社会に出て、本当にやっていけるのか不安でした。でも、「正社員になろうかな」と迷っている時点で、心のどこかではそっちに行きたいと思っているはずなんです。本当に行きたくないなら、そもそも迷いませんから。
好きなことに打ち込んだ経験も、回り道をした時間も、やって後悔したことは一度もありません。ただ、もっと早く仕事に本気で向き合っていたら、違う景色が見えたかもしれないとは感じています。迷いがあるなら、その気持ちを大事にして、ぜひ一歩を踏み出してほしいですね。
――岩田さん、本日は貴重なお話をありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
まとめ
岩田さんのように、正社員としてのキャリアに一歩を踏み出すことをためらった経験のある方は少なくないのではないでしょうか。Zキャリアでは、一人ひとりの状況や想いに寄り添いながら、専任のキャリアアドバイザーが転職活動を丁寧にサポートしています。経歴に不安を感じていても、未経験から挑戦できる求人を多数ご用意しています。まずはあなたのこれまでの歩みや希望をお聞かせください。私たちと一緒に、新しいキャリアへの一歩を踏み出してみませんか。
取材日:2026年02月12日
執筆者:株式会社ROXX Zキャリアマーケティング事業部 平井祐樹