Nさんのプロフィール
- 所属:エンジニアチーム
- 担当業務:スクワッド制のもと、プログラミングにとどまらず、ビジネス成果に直結するプロダクト開発全般を担当
- 経歴:製造業の営業職を4年経験したのち、独学でプログラミングを学び、未経験からITエンジニアへ転職。現在はROXX入社3年目
今回は、株式会社ROXXでITエンジニアを務めるNさんにインタビューを実施しました。営業職からエンジニアに転身した経緯と、未経験からIT業界に飛び込むためのアドバイスについて、率直に語っていただきました。
メーカー営業として過ごした4年間と、転職を考えた理由

――まず、Nさんのファーストキャリアについて教えてください。
2015年に新卒でメーカーの営業職に就きました。部品の量産受託を行う企業で、取引先への提案活動と、受注後の量産ラインの立ち上げ管理を兼務するような仕事です。営業の手法としてはルート営業が基本でしたが、見込み顧客が不足していたこともあり、展示会での新規開拓が業務の大部分を占めていましたね。実は当時、コミュニケーションに苦手意識があって、それを克服するためにあえて営業職を選んだんです。苦手なことに正面から向き合おうという考え方だったので、就職活動はかなり苦労しました。最終的に公的な就職支援サービスを通じてご縁をいただいた形です。
――苦手を克服するために飛び込んだわけですね。実際、営業を通じて変化はありましたか。
かなり変わりました。初対面の方と話すのも難しかった状態から、4年間で自然にコミュニケーションが取れるようになった実感があります。仕事自体は業務範囲がとても広く、本来は別の部門が担当するような業務も含めて対応していました。負荷は高かったですが、そのぶん幅広い経験が積めた環境でしたね。
――転職を考え始めたきっかけは何だったのでしょうか。
自分の成果や努力が、報酬面に十分に反映されていないと感じるようになったことです。社内で高い成果を上げている先輩社員を見ても、報酬面での大きな差がないように見えました。同業界で転職を検討しても給与水準に大きな変化は期待しにくく、であれば業界や職種そのものを変えようと考えたのがきっかけです。
ITエンジニアを目指した理由と、最初の一歩
――なぜITエンジニアを選ばれたのですか。
スキルが正当に評価される職種は何かという視点で調べていく中で、候補に挙がったのがITエンジニアでした。ほかにもいくつか検討しましたが、仕事内容を調べるうちに一番興味を持てたのがエンジニアだったんです。友人にITエンジニアがいたので、実際に話を聞けたのも大きかったですね。
――具体的に、まず何から始めましたか。
エンジニアの友人に相談したところ、「まずコードを書いてみるといい」とアドバイスをもらいました。エンジニアの世界は、独学でスキルを身につけられる領域が広い。そこで、評判の良いプログラミングの入門書を1冊選んで取り組みました。在職中に約1か月かけて感覚をつかみ、退職後の有給期間で1冊をやりきった形です。実際にやってみて「自分は向いているかもしれない」と感じられたのが、大きな後押しになりました。
――プログラミングの向き不向きは、その段階で判断できるものなのでしょうか。
比較的判断しやすいと思います。要領の良さとは別の次元の話で、独学だけですんなりコードを書ける方もいれば、どうしても合わない方もいる。入門書を1冊こなしてみて、つまずかずに進められるかどうかは一つの指標になるのではないでしょうか。
未経験から3社応募・全社内定。転職成功の決め手とは
――転職活動はどのように進められましたか。
転職エージェントを利用して、未経験可の求人に3社応募しました。結果的にすべて内定をいただけたんです。理由として考えられるのは、「すでにプログラミングを独学で学んでいる」という点と、「営業経験で培ったコミュニケーション力」の2つが評価されたのではないかと思っています。
――未経験から応募する際、面接で特に見られるポイントは何でしょうか。
大きく2つあります。1つ目は、プログラミングへの適性があるかどうか。2つ目は、コミュニケーション力です。エンジニアを志望する方の中にはコミュニケーションに課題を抱えている方も少なくないため、採用側はその点をしっかり確認する傾向があります。面接での話し方や受け答えも含めて、「チームで一緒に仕事ができそうか」という視点で見られていると考えてよいでしょう。前職でお客様との折衝経験や社内調整の実績があれば、積極的にアピールすると効果的です。
――勉強期間はどのくらい取るのが理想ですか。
完全未経験からであれば、1か月ほどは必要だと思います。大切なのは期間の長さではなく、何をやって何ができたのかを示せること。入門書の実践編などで「動くもの」を一つ作り上げておくのが理想ですね。教材ベースの成果物でも、未経験の段階であれば十分なアピール材料になります。
ITエンジニアに転職して良かったこと、大変なこと

――転職して一番良かったと感じることは何ですか。
自分の力で学び、どんどん先に進めることですね。プログラミングができるようになったら、次はアプリケーションを丸ごと1つ作る。そうやってできる領域を着実に広げていける。ITを使ってビジネス成果を上げるというスコープで、必要なことは何でもやるという姿勢で取り組んできた結果、今ではビジネスサイドの人と連携しながら「何を作るべきか」を考えるところから関われるようになりました。前職の製造業だと、スキルアップに必要な設備や環境が自力では用意しにくい面がありましたが、ITならパソコン1台で自習できる。この違いは大きいです。
――逆に、大変だと感じる部分はありますか。
継続的な学習が欠かせないところですね。ITの仕事は一つの言語やツールを習得したら終わりではなく、次の言語、次のインフラ基盤と、常に新しい技術をキャッチアップし続ける必要があります。公式ドキュメントのような淡白な情報を読み解く読解力と、それに向き合い続ける粘り強さは欠かせません。自分は毎月1冊程度の技術書を読むようにしていますが、上のレベルを目指すならさらに学習量は増えていくでしょう。
AI時代にITエンジニアを目指すなら?これからの戦略

――AIの登場で、エンジニアの仕事はどう変わっていますか。
トップ層はさらに高い報酬を得られるようになり、一方でAIに代替されやすい定型的な作業を中心に担っている層は報酬が下がっていく。その差が拡大していく流れにあると思います。AIを活用して自力でビジネス価値を生み出せる人材が求められる時代です。技術力だけでなく、ビジネスサイドとのコミュニケーションやニーズの整理など、複合的なスキルを持つエンジニアの市場価値が高まっていますね。
――2026年の今、完全未経験からITエンジニアを目指すとしたら、どう動くべきでしょうか。
AI登場以前は、まずコーディングの基礎を学ぶところから入る方法が一般的でした。でも今は、AIコーディングツールの進化によって、一人でも動くウェブサイトやちょっとしたアプリを比較的短期間で作れるようになっています。だから、AIツールを積極的に活用しながら実際にものを作ってみて、それをポートフォリオとして就職活動に活用する。この方向性が有効ではないでしょうか。たとえばちょっとした予定管理アプリや、自分のブログサイトなど、身近なテーマで構いません。AIに初歩的な質問をしても丁寧に答えてくれるので、学習のハードルも以前より下がっています。
ITエンジニアを目指す方へ
――最後に、未経験からITエンジニアを目指す方へメッセージをお願いします。
ITエンジニアの仕事は、一人でビジネス成果を上げるという方向にどんどん進化してきていて、今後はその傾向がさらに強まると思います。キャッチアップや勉強は確かに大変ですが、そのぶん、自分の力で大きな成果を生み出せる職種です。そういう可能性を感じられる方には、ぜひ目指していただきたいですね。
――Nさん、本日は貴重なお話をありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
まとめ
Nさんのように、営業職などの異業種からITエンジニアへのキャリアチェンジを考えている方は増えています。未経験からの転職は不安がつきものですが、正しいステップを踏めば道は開けます。Zキャリアでは、一人ひとりのスキルや経験に合わせて、専任のキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしています。「自分に向いている職種が分からない」「未経験でも挑戦できる求人を探したい」という方は、まずはお気軽にご相談ください。あなたのキャリアの可能性を、一緒に広げていきましょう。
取材日:2026年03月17日
執筆者:株式会社ROXX Zキャリアマーケティング事業部 平井祐樹