西田さんのプロフィール
- 所属:カスタマーサクセス
- 担当業務:人材紹介会社向けのカスタマーサクセス業務、チームマネジメント
- 経歴:大学中退後、飲食・接客業を中心に複数のアルバイトを掛け持ち。25歳で採用支援の会社に正社員として入社し、法人営業を経験。その後、株式会社ROXXに転職し、現在はリーダーとしてチームを率いる
今回は、株式会社ROXXでカスタマーサクセスのリーダーを務める西田さん(仮名)にインタビューを実施しました。6年間のフリーター生活から正社員へ踏み出した経緯、管理職としての視点の変化、そして「大変だからこそ価値がある」という仕事観について、率直に語っていただきました。
19歳から25歳まで。6年間のフリーター生活を振り返る
――フリーター期間について教えてください。どのくらいの期間、どのようなお仕事をされていたのですか。
大学に進学したものの、実質的には1年ほどで通わなくなり、19歳から25歳まで約6年間フリーターとして過ごしていました。アルバイトは常に3つほど掛け持ちしていて、トータルでは10箇所以上で働いています。飲食チェーン店、居酒屋、ガソリンスタンド、コールセンター、家電量販店、フードデリバリーなど、基本的にはサービス業が中心でしたね。なかでも飲食チェーン店での閉店作業のアルバイトは6年以上続けていて、22時に出勤して深夜1〜2時に終わるという生活を送っていました。
――6年間のフリーター時代、どのようなことを感じていましたか。
時期によって心境は大きく変わりました。19〜20歳の頃は、楽しさしかなかったですね。昼過ぎに起きて、夜にバイト先へ行き、深夜から明け方まで仲間と過ごす。昼夜逆転の日々でしたが、とにかく毎日が充実していました。ところが23歳くらいになると、周囲の友人が大学を卒業して就職し始めたんです。一緒に遊んでいた仲間と生活リズムが合わなくなり、少しずつ焦りを感じるようになりました。
「ちゃんと働いてほしい」。正社員を意識した転機
――正社員になろうと思ったきっかけは何でしたか。
決定的だったのは、当時お付き合いしていた方からの言葉です。結婚を意識し始めたときに「正社員として働いてほしい」とはっきり伝えられました。24歳の頃ですね。それまで漠然と感じていた焦りが一気に具体的な行動に変わりました。同年代が社会人として歩み始めていたことも重なり、アルバイトの掛け持ち生活から正社員就職を本気で考え始めた時期です。心境の変化としては、楽しい日々から将来への焦りへ移り変わり、最終的に就職という決断に至った流れでした。
――就職活動はどのように進めましたか。
未経験でもチャレンジできる営業職やサービス職を中心に探していました。当時はエージェントという存在自体を知らなかったので、自分で求人を検索して応募するスタイルでしたね。それまでの接客経験を生かせそうな仕事に絞り込んで、ご縁があった会社にアルバイトとして入り、半年ほどで正社員に登用していただきました。
面接では「ありのまま」を語る。自分を飾らない強さ
――面接でブランク期間について聞かれたとき、どのように答えましたか。
すべてありのまま話していました。フリーター時代の経緯も、楽しかったことも、正直に伝えましたね。「一生分遊んだので、これからは頑張れると思います」と。自分の過去の選択に多少の後悔はありつつも、遊んでいたことに対して負い目は感じていないというスタンスで臨みました。堂々と、淡々と、自分の人生を語ること。変に取り繕うよりも、そうした姿勢が結果的に信頼につながったのだと感じています。
――正社員への就職活動の難易度はいかがでしたか。
正直、運が良かった部分も大きかったと思います。ただ一つ言えるのは、自分の過去を卑下しすぎないことが大切だということ。これまでの接客やサービス業の経験をしっかり強みとして伝え、自分の価値観や企業の雰囲気がマッチする場所を見つけるまで応募し続ける。どこかに必ず自分を評価してくれる企業や担当者がいるので、それまで粘り強く動くことが大事ではないでしょうか。
フリーター経験は「武器」になる
――フリーター時代の経験に、今振り返ってどのような価値を感じていますか。
後悔がまったくないわけではありませんが、得たものも多くあります。さまざまな業種のアルバイトを経験したことで、本当にいろいろな立場の方がいることを知れました。飲食、接客、配送など幅広い現場で働いた経験は、多様な方への対応力として今の仕事にも生きています。もう一つ大きいのがストレス耐性ですね。厳しい環境のなかで理不尽な場面もありましたが、それを乗り越えた経験が、社会人生活の土台になっています。正社員かどうかに関係なく、仕事で得る経験は地続きです。フリーターの方も、自信を持っていただきたいですね。
同世代との差を埋めた正社員1年目の努力
――25歳で正社員になり、同世代との知識や経験の差はどのように埋めましたか。
とにかく勉強しました。ありがたいことに、その年の新入社員と一緒に研修を受けさせてもらえたんです。同じスタートラインに立てたので、基礎の差はそこまで感じませんでした。ただ、配属後は同年代に3〜4年先を行く先輩がいるわけですから、当然大きなギャップがあります。業務時間内外で積極的にインプットを重ね、できる先輩に徹底的についていく。泥臭いですが、インプット量で勝負していました。営業成績としては2年目には同世代でトップクラスに入ることができましたね。
大変な仕事の先にある「報酬」と「やりがい」
――現在のお仕事は楽しいですか? それとも大変ですか。
大変ですね。ただ、大変だからこそ価値があると考えています。向き合う課題が大きければ、それだけ解決したときの成果も報酬も大きくなる。逆に簡単な仕事は、課題が小さい分だけリターンも限られるのではないでしょうか。日々の作業単位で見るのではなく、自分が所属する組織や事業が「何に向き合っているのか」という視点を持つこと。そこに共感できれば、大変でも楽しいと感じられる働き方ができると思います。
――大変さを乗り越える秘訣があれば教えてください。
転職する際にも、その会社や事業が向き合っている課題をしっかり確認した方がいいと思っています。大きな組織の一員であっても、事業全体が取り組む課題は一人ひとりの仕事と地続きです。条件面だけでなく、その課題に対して自分が共感できるかどうか。ここが仕事のモチベーションに大きく作用しますし、大変さの先にある価値を信じられるかどうかの分かれ目になると感じています。
メンバーからリーダーへ。視点が「個人」から「組織」に変わる
――リーダーに昇格されて、業務や視座はどう変わりましたか。
明確に変わりました。最も大きかったのは、自分個人の成果ではなく、チーム全体のパフォーマンスを最大化するという発想への転換です。最初は「自分が一番成果を出せばいい」と考えていたのですが、すぐに限界が来ましたね。メンバーへの伝え方や、チームのリソース配分、コミュニケーションコストの最適化など、個人プレーでは意識しなかった領域と向き合う必要が出てきたんです。3人のチームが1+1+1で3になるのではなく、4や5にする。そのレバレッジを生み出すことがマネジメントの本質だと実感しました。
――昇進を目指している方に、具体的なアドバイスはありますか。
明確にあります。リーダーが普段やっていることを観察して、自分でもできるようになること。ほかのメンバーへのアナウンスやチーム運営にかかわる業務を「自分がやります」と少しずつ引き取っていくんです。そうすると自然に「この人に任せて大丈夫だ」と判断されるようになります。役職がついてから学ぶのではなく、つく前からすでに動いていること。これが昇進への一番の近道だと思いますね。
キャリアに悩むあなたへ。西田さんからのメッセージ
――最後に、キャリアに不安を感じている方へメッセージをお願いします。
やってみなきゃわからない。これに尽きます。今のキャリアは、20歳の自分にはまったく想像できないものでした。でも振り返ると、大変だったけれどすごく充実しています。未来を具体的に描くのは難しいですし、そこにこだわりすぎる必要もないと思っています。大切なのは、今自分が持っている手札のなかから、いいカードを切ること。そして切った先にあるものを楽しむこと。目標が明確でなくてもいいんです。目の前の選択肢に飛び込んでみれば、道は開けていきます。
まとめ
西田さんのように、フリーターとしての期間に不安を感じながら正社員就職を考えている方は少なくないでしょう。Zキャリアでは、一人ひとりの経歴や状況に寄り添い、専任のキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしています。未経験から挑戦できる求人も多数そろえていますので、まずはあなたのキャリアに関するお悩みをお聞かせください。一緒に、次の一歩を考えてみませんか。
取材日:2026年03月04日
執筆者:株式会社ROXX Zキャリアマーケティング事業部 平井祐樹