楽器業界への再挑戦を実現したSさんのストーリー
Zキャリアは、学歴や職歴に関わらず、未経験から正社員就職を目指す方をサポートする転職エージェントサービスです。専任のキャリアアドバイザーが、履歴書や職務経歴書の作成から面接対策まで、一人ひとりの状況や強みを丁寧にヒアリングしながらサポートしており、忙しい在職中の方でも安心して転職活動を進められるよう伴走します。
今回ご紹介するSさんは、ピアノ調律師の養成校を卒業後、楽器店での調律師、上場企業のサービスエンジニア、施工管理職と幅広い経験を積まれてきた方です。「もう一度楽器に関わる仕事がしたい」という想いからZキャリアのサポートを受け、現在は楽器の買取営業として、好きな楽器に毎日触れられる環境で活躍されています。
楽器好きが転じて、キャリアのはじめの一歩を踏み出したピアノ調律師の道
――本日はよろしくお願いいたします。まず、Sさんのこれまでのご経歴を教えてください。
北関東の出身で、高校までは地元で過ごしました。中学時代の職業体験学習がきっかけで、ピアノ調律師という仕事を知ったんです。もともと保育園のころからピアノを習っていて、ギターなども好きだったので、楽器店で体験学習をしたいと考えていました。
ただ、第一志望の楽器店が受け入れ態勢を整えられなかったこともあり、同系列の別の店舗に行くことに。そこでたまたま出会ったのが、ピアノ調律師というお仕事でした。
――偶然の出会いだったんですね。高校卒業後はそのまま調律師の道に?
高校は普通科に通っていたんですが、卒業後は調律師の養成校に進みました。1年間のプログラムで、ピアノメーカーが運営する職業訓練校のような位置づけの学校です。
調律師を養成する学校は全国でも数えるほどしかなく、当時楽器メーカーの養成校や音楽系の専門学校の調律学科、音楽大学に付属する養成機関といった選択肢がありました。
――調律師のお仕事というのは、やはり高い専門性が求められるものなのでしょうか。
学問的な知識だけでなく、耳を鍛えることや、手先の細かな技術が求められます。たとえば、ネジを回せばすぐに音が合うわけではなく、弦の状態やその日の気候など、さまざまな要素を微調整していく作業なんです。
料理にたとえると、まったく同じ味つけを毎回再現するような繊細さが必要で、経験の差も出やすい仕事ですね。
やりがいと現実のギャップ。1社目での葛藤
――養成校を卒業後、最初の就職先ではどのようなお仕事をされていたのですか。
地域の学校や教育機関に教科書を販売している会社に入社しました。その会社では教科書販売のルートを活かして楽器販売事業も展開しており、音楽教室の運営やピアノの販売にも携わっていました。
自分がやりたかった楽器の領域にしっかりはまった職場で、調律師としてお客様のもとへ伺い、ピアノの調整やメンテナンスを行う仕事です。
――ご希望のお仕事に就くことができたのですね。実際に働いてみていかがでしたか。
ピアノ調律師という仕事そのものには、大きなやりがいを感じていました。ただ、3年ほど続けるなかで、給与面が自分の望むライフプランと合わなくなってきたんです。
将来的に結婚や家庭を持つことを考えると、このままの水準で長く働き続けるのは難しいと感じました。昇給やキャリアアップの見通しも立ちにくい環境だったので、自分の将来を見据えて転職を考え始めました。
2社目で得たスキルと、新たな課題
――転職した先の会社ではどのようなお仕事をされていたのですか。
上場企業のサービスエンジニアとして入社しました。スーパーや飲食店に設置された冷蔵機器の定期点検や、故障時の緊急対応が主な業務です。
調律師として培った「お客様のもとへ伺い、ものを調整する」という経験に加え、もともと趣味で電子工作やパソコンの自作をしていたので、電気系統の部品交換なども比較的スムーズにこなせました。
――前職のスキルを活かせる環境だったんですね。
はい。その後、社内での職種転換があり、施工管理の業務に移りました。新しく開店する店舗への機器搬入や、既存店舗の設備入れ替えに伴う工事の管理です。業者さんの取りまとめ、コスト管理、安全管理、品質管理と幅広い業務に携わっていました。
ただ、工事となると早朝から現場に出て、日中は監督業務と翌日の発注をこなし、夕方に工事が終わったあとは会社に戻って工程表を作成する日々で。稼働時間の長さが、自分の望むワークライフバランスと合わなくなっていきました。
――そこから再び転職を考えられたということですか。
長く働き続けることを考えたときに、もう少し働き方に余裕のある環境を求めたいと思ったのが一つ。もう一つは、やはり一度離れた楽器の業界にもう一度戻りたいという気持ちが強くなったことがきっかけです。そのタイミングでZキャリアに登録しました。
Zキャリアとの出会い。書類作成のサポートが転職の後押しに
――Zキャリアを知ったきっかけを教えてください。
インターネットの広告で見つけて、登録してみようと思いました。最初の面談では、楽器に関わる仕事がしたいということと、あるいは販売や営業のような仕事にも挑戦してみたいという希望をお伝えしました。
――以前の転職活動を振り返って、今回のZキャリアでの活動で感じたことはありますか?
以前の転職活動では、多忙な日々の中で「自分の強みはどこにあるのか」を見つめ直す余裕も時間もなくて、書類作成に限界を感じていたのが正直なところでした。そのため、当時は会社の実態を十分に理解しきれないまま決断を急いでしまった、という反省があったんです。
Zキャリアでは面談を通じて、アドバイザーの猪田さんがそんな私の状況に寄り添い、職務経歴書への落とし込みを徹底的にサポートしてくださいました。当時は業務が忙しく、転職準備に時間を割く余裕がほとんどなかったので、書類作成を代行していただけたのは非常に助かりましたね。
念願の楽器業界へ。現在の仕事と今後のキャリア
――現在のお仕事について教えてください。
楽器の買取営業を行う会社に入社し、横浜を拠点に働いています。お客様のご自宅を訪問して楽器を査定・買取するのが主な業務で、1日あたり5件から8件ほどを回っています。
もともと自分自身がお客さん側として買取サービスを利用したことがあったので、現場で何が起きるかはイメージできていました。入社して3か月ほどですが、収入面はこれまでで一番良い水準になっています。
――働く環境としてはいかがですか。
休みはしっかり取れていますし、体調不良のときにも休みやすい環境が整っています。お客様のご自宅を訪問する仕事なので、体調管理への理解がある職場だと感じています。
拘束時間はやや長い日もありますが、自分が好きな楽器に毎日触れられる喜びが大きいですね。
――今後のキャリアについて、何か目標はありますか。
今は買取営業として外回りをしていますが、社内には楽器のリペアや販売を担当する部門もあります。将来、体力的な面で外回りが難しくなったときには、そうした内勤のポジションへのキャリアチェンジも視野に入れています。
いずれの形であっても、楽器に携わる仕事をずっと続けていきたいというのが、今の目標です。
――本日は貴重なお話をありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
まとめ
Sさんのように、「好きなことを仕事にしたいけれど、収入や働き方とのバランスが取れない」と悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか。Zキャリアでは、一人ひとりの経験や希望に寄り添いながら、専任のキャリアアドバイザーが書類作成から求人紹介まで転職活動をサポートしています。過去の経験をどう活かすか迷っている方も、まずはお気軽にご相談ください。あなたらしいキャリアへの一歩を、一緒に踏み出してみませんか。

取材日:2026年1月9日
執筆者:株式会社ROXX Zキャリアマーケティング事業部 平井祐樹