株式会社タイブレイクについて

- 社名:株式会社タイブレイク
- 事業内容:コンビニエンスストアの店舗運営、人材派遣・人材紹介事業
- 事業の柱:自社運営の店舗事業と、コンビニ業界に特化した人材派遣事業の2本柱
- 特徴:自社で店舗を運営しながら、その経営ノウハウを活かした派遣サービスを提供。完全週休2日制と残業ゼロを長年実現している
今回は、株式会社タイブレイクの代表取締役・大浦氏を取材しました。創業理念から生まれた働き方の仕組み、未経験者の育成方針、そして一人ひとりに寄り添うキャリア支援について、率直に語っていただきました。
「すべての笑顔が平等に」という理念に基づく事業展開
Zキャリアガイド編集部────はじめに、大浦様のご経歴と、株式会社タイブレイクを創業された経緯についてお聞かせいただけますか。
27歳での独立。理念実現のために選んだ起業という道
大浦氏────私は大学時代、IT関係の勉強をしていました。当時のITはまだ言葉として一般化しておらず、現在で言うAIに近い分野の研究をしていたんですね。そんな中、3年生の就職活動を意識し始めた時期に、ふと「世の中の笑顔が全部平等だったらいいな」という考えが頭をよぎりました。
その実現方法を考えたとき、最先端の技術者として関わる選択肢もありましたが、ゼロからコミュニティや組織を作る方が目的に近づけるのではないかと思ったんです。そこで大学卒業後は大手外食チェーンに就職し、経営やマネジメントを学んでいました。当時は10年くらい勤めるつもりだったのですが、ご縁とタイミングが重なり、27歳で起業に踏み切ったのが当社の始まりです。当時は大手コンビニチェーンの加盟店オーナーとして、20代の独立は珍しい時代でしたね。
Zキャリアガイド編集部────店舗運営からスタートし、後に人材派遣事業も立ち上げられたそうですが、事業の柱が2つになった背景には、どのような思いがあったのでしょうか。
同業他社の困りごとを、自社のノウハウで支援したいという思いから人材派遣事業もスタート

大浦氏────当社では15年ほど前から完全週休2日制を整え、10年ほど前には残業も実質ゼロという体制を確立していました。「すべての笑顔が平等に」という理念をかたちにしてきた結果です。一方で同じ業界に目を向けると、人手不足が深刻化する中で休みをなかなか取れない店舗運営者が数多くいらっしゃいました。
コンビニ業界は加盟店オーナーによる小規模な経営が中心で、採用・育成・定着のすべてに課題を抱えやすい構造です。そこで、理念に共感していただける同業の方々を、私たちの仕組みで後押しできればという思いから、人材派遣事業を立ち上げました。
コンビニの自社経営で培ったノウハウをコンビニ特化型派遣に活かす
Zキャリアガイド編集部────貴社の派遣事業は「派遣率100%継続」とのことで、非常に高い実績を維持されていますね。一般的な派遣会社との違いは、どのような点にあるのでしょうか。
「手配する会社」ではなく「経営する会社」だからこその仕組み
大浦氏────一般的な人材派遣会社さんは、人を集めて手配することがサービスの中心になっていると思います。例えば、ホテル業界に特化した派遣会社が自らホテルを経営しているケースは多くありません。当社は、コンビニの店舗運営を続けながら、同業向けに派遣事業を展開しているのが大きな特徴です。
24時間365日、人手不足とも向き合いながらシフトを組んできた経験があるため、「穴を開けない」ためのノウハウが社内に蓄積されています。当然、当社の店舗でも完全週休2日制を維持しながら運営できているわけですから、その仕組みをご利用店舗様の手配にも応用しているとイメージしていただければと思います。ご要望をいただいたシフトはすべて当社側でスケジューリングする形ですので、ご利用店舗様のご負担も最小限に抑えられます。
Zキャリアガイド編集部────いわゆる短期就労サービスとの違いも気になります。安定したシフト運営は、どう実現されているのでしょうか。
人材の安定供給とサービス品質の両立を実現

大浦氏────当社が派遣する人材は、まず自社の店舗で未経験から育成し、一定の水準に到達した方のみをご利用店舗様にご案内しています。店舗に来店されるお客様に満足いただけるであろう水準まで、当社が責任を持って育てた上でサポートに入る形です。
加えて、急な体調不良などで欠員が出る場面は、店舗運営をしてきた立場として日常的に経験しています。代替の人員を確実にアテンドする仕組みも、もともと運営ノウハウの中に組み込まれている部分です。「今日は人がいないので入れません」という事態は基本的に発生しません。一定水準以上のスキルを担保しながら、安定したシフト供給ができる点が、当社の派遣事業の差別化につながっているのではないでしょうか。
未経験から自分のペースで成長できる育成・組織体制
Zキャリアガイド編集部────応募される方の多くは未経験とのことですが、安心して長く働ける環境はどのように整えられているのでしょうか。
育成期間を設けず、一人ひとりの基準に合わせて見守る
大浦氏────もともと当社の店舗は、学生も住人も少ない人手不足の地域に1号店、2号店を構えてきました。「人がいない状態から育成する」ことを26年間続けてきた会社ですので、未経験者が前提という考え方が組織のすべてに織り込まれています。
研修では到達すべき基準は定めますが、期間は一切設けません。入社の前段階から「周囲と比較しないでください。あなたのペースで一つひとつ積み重ねていただければ大丈夫です」とお伝えしています。「3ヶ月でここまで進まないとダメ」「6ヶ月では任せるのが早い」といった基準は、当社には存在しません。「1つずつ着実にクリアし、続ける気持ちさえ持っていただければ良い」というスタンスですね。
Zキャリアガイド編集部────組織体制にも、若い方が安心して働ける工夫があるとお聞きしました。
リーダーが部下を持たない、チーム横断の組織運営

大浦氏────当社では、リーダーが特定の部下を持つ仕組みを採用していません。仕組みとしては、20人以上いるリーダーが1つのチームとして、全社員を横断して見ていく形となっております。一般的には1人のリーダーが5、6人のメンバーを率いますが、当社は「みんなで全員を見る、みんなで問題を解決する」という考え方です。
この仕組みにより、リーダー候補となった方も段階的にリーダー業務へ触れていけます。「リーダーになった瞬間に部下を持たされる」ことがないため、無理なくキャリアステップを踏めるようになっています。負担が1人に偏らず、評価のばらつきも生まれにくい。誰かが休みを取ることでチーム全体が困る、という構造そのものが存在しないため、安心して休暇を取得できます。
平日も土日も休める、独自の休日・休暇制度
Zキャリアガイド編集部────「休日事前申告制度」や「選択制長期休暇」など、独自の制度を整備されているとも聞きました。これらが生まれた背景を教えてください。
自由に休日を選べる「休日事前申告制度」
大浦氏────きっかけは令和元年の頃です。国全体で長い祝日を続けて設定する施策があり、「エッセンシャルワーカーとして社会インフラを支える人たちは、祝日や土日だから休めるわけではない」と改めて感じました。同時に「土日に休めない代わりに、平日いつでも休める仕組みは作れるのではないか」と思い至ったんです。
完全週休2日は崩さず、平日でも土日でも、希望に応じてバランスを取りながら休める。家族旅行は土日に、ライブは平日に、という両立を実現するための制度として「休日事前申告制度」を整えました。理由は問わず、過去にどのような理由で実際にお休みが取得されてきたかをリスト化したのが、当社の制度紹介に表れている形です。
Zキャリアガイド編集部────「選択制長期休暇」や「お助け制度」は、さらにユニークな仕組みですね。
ライフスタイルに合わせて、休暇も収入も自分で選べる
大浦氏────「選択制長期休暇」は最大30日間の無給休暇を取得できる制度です。年に5回ほど取得時期を設定しており、利用される方は全体の5%ほどです。当初は誰も利用しないかと思っていましたが、昨年は30日間取得した方が3名いらっしゃいました。それぞれが大切にしている時間を尊重するために設けた制度です。
一方で「もっと働きたい」という方向けに「お助け制度」も用意しています。所定労働時間は月158時間、1日7時間15分と、業界の中ではかなり短い設定です。そのうえで、5時間、10時間、20時間など、あらかじめ自己申告した時間分を多く働き、その分を毎月の手当として上乗せできる仕組みです。利用率は2割ほどですね。「今は少し負担を感じるので短くしたい」という相談がしづらい若い方のために、最初から短く設定しておいて、希望者のみ自己申告で増やす形にしています。
候補者のペースを尊重した選考フローと、社内でのキャリアチェンジ支援
Zキャリアガイド編集部────採用の選考は非常にスピーディーだとお聞きしたのですが、スピードを重視されている理由と、選考で見ているポイントを教えてください。
選考結果がすぐにわかる!スピードを重視した選考
大浦氏────選考スピードを重視している理由は、理念そのものに直結しています。求職活動中の方にとって、結果が早く出ることは次のアクションに移りやすいというメリットがあります。エージェント経由の応募が多い当社では、エージェントの方々にとってもリードタイムが短い方が支援しやすいはずです。一方で、オファー面談などゆっくり検討したい方には個別に対応していますので、ペースは柔軟に調整しています。
選考で重視しているのは、理念の共有と、これまでの歩みを丁寧にお聞きすることです。高校卒業後に今の大学を選んだ理由、転職を重ねてきた背景、今後の方向性などを過去から振り返って伺います。そのうえで「一緒にこういう方向で進んでいけそうか」をすり合わせる対話を、選考の中で大切にしています。
Zキャリアガイド編集部────入社後にキャリアの方向性を変えられる制度もあるそうですね。
退職ではなく社内異動で、信頼関係を活かしたまま挑戦できる
大浦氏────若い方ほど、入社後に考えが変わることや、新しい挑戦をしたくなる場面が出てきます。その変化を「退職して転職する」という形でしか解決できないと、これまで築いた信頼関係やコミュニケーションがゼロにリセットされてしまいます。社内で別の業務に挑戦できる体制を整えれば、お互いにとって良い関係を続けられると考えました。
実際に、人材コーディネーターとして入社した方が、店舗運営に興味を持って店づくりの方向にキャリアを移したケースもあります。逆に、店舗運営からスタートした方が、複数の店舗をサポートで回るうちにコーディネーターの仕事に魅力を感じて転換した事例もあります。どちらが多いというわけではなく、年に数名はキャリアチェンジが生まれていますね。面談の頻度も人によって異なり、毎月話す方もいれば、半年ペースの方もいます。
タイブレイクへの応募を考える方へのメッセージ
Zキャリアガイド編集部────最後に、プライベートも仕事も大切にしたいと考えている求職者の方へ、メッセージをお願いします。
周囲と比較せず、一人ひとりに合わせたペースで進められる
大浦氏────外から見えにくい当社の最大の特徴は「一人ひとりに合わせる」ことだと考えています。プライベートを大切にしたい、仕事のペースをこう保ちたい、それぞれの希望は当然違いますし、自分ではゆっくりだと思っていても世間一般では早いペースである場合もあります。わからないことがあって当然ですので、対話しながら一緒に進めていきましょう、というスタンスです。
周囲と比較する必要はなく、時期も時間も決めなくて良い。それが当社の育成や社内環境の特徴です。これまでうまくいかなかった経験がある方も、選考の場で率直にお話しいただけたら嬉しく思います。少しでも興味を持っていただけたなら、まずはリラックスした気持ちで話を聞きに来てくださると嬉しいです。
まとめ
「すべての笑顔が平等に」という理念を起点に、完全週休2日制、残業ゼロ、休日事前申告制度、選択制長期休暇など、ライフスタイルに寄り添う制度を着実に積み重ねてきた株式会社タイブレイク。自社で店舗運営を続けるからこそ生まれる派遣ノウハウや、リーダーが部下を持たないチーム横断型の組織、一人ひとりのペースを尊重する育成体制など、独自の仕組みが多面的に整備されている点が印象的でした。
同社の取り組みや具体的な制度の詳細については、公式の採用ホームページをご確認ください。
取材日:2026年05月25日
執筆者:株式会社ROXX Zキャリアマーケティング事業部 平井祐樹