- 職場で換気できない主な原因
- オフィスの換気に関する法律の考え方
- 空気が悪いときに自分でできる対策
- 換気してくれない職場への相談の仕方
職場で換気できない主な原因
職場の空気がどんよりしているのに、窓を開けることもできずにモヤモヤしていませんか。換気できない理由がわかると、自分でできることや相談する相手が見えてきます。よくある原因は、次の3つです。
- 窓が開かないビルで働いている
- 換気設備が十分に動いていない
- 寒さや暑さを理由に換気を嫌がる人がいる
窓が開かないビルで働いている
オフィスビルの中には、窓が開かない造りになっているところがあります。高い階からの転落や、外の暑さ・寒さが入りこむのを防ぐためです。こうしたビルは、窓の代わりに建物全体の換気設備で空気を入れかえる前提になっています。
なので、窓を開けられないこと自体はめずらしくありません。ただ、設備がうまく働いていないと、空気がこもったように感じやすくなります。
換気設備が十分に動いていない
窓が開かない職場で空気が悪いときは、換気設備の不調を疑ってみてください。換気口にほこりがたまっていたり、節電のために換気扇が止められていたりするケースがあります。
また、人が増えて席がぎゅうぎゅうになったのに、設備はそのままという職場もあるでしょう。こうした場合は、設備の点検や運転の見直しで改善できることがあります。
寒さや暑さを理由に換気を嫌がる人がいる
窓が開く職場でも、周りの人の反対で換気できないことがあります。冬は「寒いから閉めて」、夏は「エアコンが効かない」と言われ、窓を開けにくくなるケースです。
暑さ寒さの感じ方は人それぞれなので、だれかが悪いわけではありません。お互いが困らない方法を探すことが、解決の近道になります。
オフィスの換気は法律で義務付けられている?
原因がわかると、「そもそも会社は換気しなくていいの?」と気になってくるかもしれません。法律の考え方を知っておくと、会社に相談するときに自信を持って話せます。押さえておきたいのは、次の3点です。
- 事務所の空気の基準は法律で決められている
- 会社には働きやすい環境を整える責任がある
- 窓が開かなくても換気設備で対応できる
事務所の空気の基準は法律で決められている
オフィスの空気については、法律で基準が決められています。働く人の安全や健康を守る「労働安全衛生法」と、それにもとづく「事務所衛生基準規則」というルールです。
このルールには、部屋の空気のきれいさや温度、換気についての決まりが書かれています。つまり、オフィスの換気は会社の気分しだいで決めてよいものではありません。
会社には働きやすい環境を整える責任がある
法律では、会社が職場環境を整える責任を持つことになっています。空気が悪くて体調をくずす人が出ないように、換気や設備の管理をするのは会社の役割です。
そのため、「換気してほしい」と伝えることは、わがままではありません。働く人として当たり前の相談なので、遠慮しすぎなくて大丈夫です。
窓が開かなくても換気設備で対応できる
法律で大事にされているのは、窓を開けることではなく空気を入れかえることです。窓が開かないビルでも、換気設備がきちんと動いていて、法律の基準を満たしていれば問題ありません。主な換気の方法を、しくみと使いやすさで比べてみます。
換気の方法 | しくみ | 窓が開かない職場での使いやすさ |
|---|---|---|
窓を開ける換気 | 窓から外の空気を入れて中の空気を出す | 使えない |
換気設備による換気 | 機械で空気を出し入れする | ビル全体で使える |
換気扇による換気 | 部屋の空気を外へ出す | 給湯室やトイレなどで使える |
窓が開かない職場では、設備がしっかり動いているかを確かめるのが第一歩になります。
換気が悪い職場で起こりやすい体の不調
法律でルールがあるとわかっても、毎日その空気の中で働く自分の体のほうが気になる人もいるでしょう。換気が悪いときに出やすい不調を知っておけば、早めに手を打てます。気をつけたいのは、次のような変化です。
- 頭痛や眠気が出やすくなる
- 集中力が下がりミスが増える
- 息苦しさを感じやすくなる
思い当たるものがないか、体のサインごとに確認していきましょう。
頭痛や眠気が出やすくなる
空気がこもった部屋に長くいると、頭痛や眠気を感じやすくなります。人が多い部屋では、はいた息で空気がよどみやすいためです。
「午後になるといつも頭が重い」「会議室に入ると眠くなる」といった場合は、空気の悪さが関係しているかもしれません。寝不足のせいだと決めつけず、職場の空気にも目を向けてみてください。
集中力が下がりミスが増える
空気が悪い状態が続くと、集中力が下がりやすくなります。頭がぼんやりして、いつもならしないような入力ミスや確認もれが増えることもあるでしょう。
自分のやる気や能力の問題だと思いこんでしまう人もいますが、原因は職場の環境にある場合があります。ミスが続いて落ちこんだときは、空気の入れかえができているかも見直してみてください。
息苦しさを感じやすくなる
オフィスで息苦しさを感じ、「酸素が薄い」と思うこともあるかもしれません。よどんだ空気の中に長くいると、だるさや息苦しさにつながることがあります。次のようなサインが出ていたら、空気の悪さを疑ってみましょう。

症状が強いときやなかなか治らないときは、無理をせず病院で相談してください。
職場の空気が悪いときに自分でできる対策
体のサインに心当たりがあり、「今すぐなんとかしたい」と感じた人もいるでしょう。会社に相談する前でも、自分の工夫で過ごしやすさを上げることはできます。手軽に始められるのは、次の3つです。
- サーキュレーターで空気を動かす
- 休憩中に外の空気を吸う
職場のルールに合わせて取り入れやすいものから、順に紹介していきます。
サーキュレーターで空気を動かす
窓が開かない職場では、サーキュレーターで空気を動かすのが手軽です。空気がよどみやすい部屋の角や、人が集まる場所に風を送ると、こもった感じがやわらぎます。置き方のポイントは次のとおりです。

自分の机に置ける小型のものなら、上司にも相談しやすいでしょう。
休憩中に外の空気を吸う
職場の空気がつらいときは、休憩中に外へ出るだけでも気分が変わります。昼休みに少し散歩したり、トイレ休憩のついでに屋外で深呼吸したりしてみてください。
ずっと同じ部屋にいると、空気の悪さに慣れて気づきにくくなってしまいます。戻ったときに「この部屋、空気がこもっているな」と気づけるのも、外に出るメリットです。
換気してくれない職場への相談の仕方
自分でできる工夫をしても、職場全体の空気が変わらなければ根本的な解決にはなりません。上手に相談できれば、会社に設備の見直しを考えてもらえる可能性があります。相談するときのポイントは、次の2つです。
- 上司や総務担当者に相談する
- 体調への影響を具体的に伝える
言い出しにくさをやわらげるコツも交えて、順番に説明していきます。
上司や総務担当者に相談する
換気の悩みは、まず上司や総務担当者に相談してみてください。設備の点検やビルの管理会社とのやりとりは、総務などの担当部署が受け持っていることが多いためです。会社によっては、職場環境をチェックする衛生管理者がいる場合もあります。次の流れで進めると、話がスムーズになります。

体調への影響を具体的に伝える
相談するときは、体調への影響を具体的に伝えるのがポイントです。「空気が悪い気がする」だけだと、気のせいだと受け流されることがあります。
「午後になると頭痛がする」「会議室だと息苦しくなる」のように、いつ・どこで・どうなるかを話してみてください。困っているのが自分だけでないなら、同僚の声も合わせて伝えると、会社も動きやすくなるでしょう。それでも改善されず、法律の基準を満たしていない疑いがある場合は、労働基準監督署に相談する方法もあります。
改善されない職場は転職を考えるべき?
相談しても何も変わらないと、「このまま我慢するしかないのかな」と落ちこんでしまうかもしれません。職場を変えるという選択肢を知っておくと、気持ちに余裕が生まれます。考えておきたいのは、次の2つです。
- 体調に影響が出ているなら転職を考える
- 働く環境を重視して求人を選ぶ
無理に我慢を続けないために、それぞれの考え方を見ていきます。
体調に影響が出ているなら転職を考える
相談しても改善されず、体調に影響が出ているなら、転職を考えるのもひとつの方法です。毎日頭痛やだるさが続くと、仕事だけでなくプライベートまでつらくなってしまいます。
働く環境は、自分の力だけでは変えにくいものです。体を壊してから動くよりも、元気なうちに次の職場を探しはじめたほうが安心です。
働く環境を重視して求人を選ぶ
転職するときは、職場の環境にも目を向けて求人を選んでみてください。仕事内容や給料だけで決めると、また同じ悩みをくり返すかもしれません。
面接や職場見学のときに、窓や換気設備、席の間隔などを見ておくと安心です。気になることがあれば、面接の逆質問で聞いてみるのもいいでしょう。
まとめ
職場で換気できない状態が続くと、体にも気持ちにも負担がかかります。まずは原因を知り、自分でできる対策や会社への相談から始めてみてください。改善が見込めないときは、Zキャリアのエージェントに相談してみましょう。体調や働きやすさを大切にしながら、自分に合う職場探しを一緒にサポートします。