- 非正規雇用が使い捨てと言われる理由
- 非正規雇用のメリットとデメリット
- 非正規から抜け出せないときの考え方
- 正社員へ転職するための具体的な方法
非正規雇用は使い捨てって本当?
「自分は使い捨てなのかも」と感じて、モヤモヤしている人もいるかもしれません。まずは非正規雇用の仕組みを知っておくと、必要以上に不安にならずにすみます。ここでは押さえておきたい3つの基本を挙げます。
- 期間を区切って働く雇われ方を指す
- 契約満了で仕事が終わることはある
- 契約途中の一方的なクビは認められにくい
仕組みの話から順番に確認していきます。
期間を区切って働く雇われ方を指す
非正規雇用とは、働く期間が決まっている雇われ方のことです。契約社員や派遣社員、パート・アルバイトなどがこれにあたります。「有期雇用」や「非正社員」と呼ばれることもあるでしょう。
正社員との大きな違いは、半年や1年といった契約の期間がある点になります。「3ヶ月ごとに更新」と言われているなら、非正規雇用で働いている状態です。まずは手元の契約書を見直してみてください。
契約満了で仕事が終わることはある
非正規雇用では、契約期間が終わると同時に仕事も終わる場合があります。会社が次の契約を結ばないことは「雇い止め」と呼ばれ、これが「使い捨て」と言われる大きな理由です。
ですが、何度も更新を重ねてきた人を急に切るような場合は、認められないこともあります。更新されるか不安なときは、早めに上司や派遣会社の担当者に確認しておくと安心です。
契約途中の一方的なクビは認められにくい
契約期間の途中で辞めさせることは、法律で厳しく制限されています。よほどの理由がない限り、期間中はクビにできない決まりになっています。「明日から来なくていい」と急に言われても、そのまま受け入れなくて大丈夫です。

非正規雇用だからといって、何をされてもいいわけではありません。
非正規雇用で使い捨てと感じやすい理由
仕組みがわかっても、毎日の職場で「扱いが軽い」と感じる場面はあるかもしれません。モヤモヤの正体がわかると、気持ちを整理しやすくなります。よくある3つの理由を挙げてみます。
- 契約が更新されない不安がある
- 正社員並みの責任を任される
- 待遇や職場での扱いに差を感じる
自分に当てはまるものがないか、ひとつずつ確かめていきましょう。
契約が更新されない不安がある
使い捨てと感じる一番の理由は、先の見通しが立たないことです。更新の時期が近づくたびに「次もあるのかな」と落ち着かなくなるかもしれません。
たとえば、仕事に慣れてきたころに契約終了を告げられると、がんばりが無駄になった気がしてしまいます。この不安が続くと、仕事への意欲も下がりやすくなるでしょう。不安の大きさは、働き方を見直すサインだと考えてみてください。
正社員並みの責任を任される
非正規雇用なのに、正社員と同じ仕事を任されることもあります。たとえば、新人の教育やリーダー役、クレーム対応などを任される場面です。
責任は重いのに立場や待遇が変わらないと、都合よく使われていると感じてしまいます。ですが、任される仕事が増えているのは、それだけ力がついている証拠になります。その経験は、正社員を目指すときのアピール材料として使えます。
待遇や職場での扱いに差を感じる
雇用形態によって、ボーナスや昇給に差があることもあります。研修に参加できるかなど、小さな違いに気づく場面もあるでしょう。
同じ職場で働いているのに扱いが違うと、自分が軽く見られている気がしてしまいます。ただ、雇用形態だけを理由にした不合理な差は、法律で禁止されています。おかしいと感じたら、ひとりで抱えずに相談窓口を頼ってみてください。
非正規雇用のメリット
ここまで読んで、非正規雇用には悪いところばかりだと感じたかもしれません。良い面も知っておくと、今の経験を前向きに活かしやすくなります。ここでは2つのメリットを取り上げます。
- 働く時間や日数を選びやすい
- 未経験の仕事に挑戦しやすい
働く時間や日数を選びやすい
非正規雇用には、働く時間を調整しやすい良さがあります。週3日だけ働く、夕方までで上がるなど、自分の生活に合わせやすい働き方です。
たとえば、資格の勉強や家族の用事と両立したいときには助かるでしょう。趣味や自分の時間を大切にしながら、満足して働いている人もいます。今の自由さが自分に合っているかどうか、一度振り返ってみるといいかもしれません。
未経験の仕事に挑戦しやすい
非正規雇用の求人は、未経験から始めやすいものが多いです。いきなり正社員で応募するより、気軽にいろいろな仕事を試せます。
たとえば、倉庫や販売、工場の仕事を経験して、自分に向いている仕事がわかることもあるでしょう。こうした経験は、次の仕事選びのヒントになります。

非正規雇用のデメリット
良い面がある一方で、長く続けるほど気になる点も出てきます。デメリットを先に知っておけば、後から困る前に手を打てます。ここでは特に気をつけたい3つを挙げます。
- 収入が安定しにくい
- 経験やスキルが評価されにくい
- 年齢とともに正社員への道が狭まる
将来に関わる部分なので、ひとつずつ確かめていきます。
収入が安定しにくい
非正規雇用は、収入が月によって変わりやすい働き方です。時給で働く場合、シフトが減った月はそのまま給料が少なくなってしまいます。
契約が終われば、次の仕事が見つかるまで収入がゼロになることもあるでしょう。家賃や生活費の支払いに追われて「生活できない」と焦る原因にもなります。まずは毎月いくら必要かを書き出してみてください。
経験やスキルが評価されにくい
非正規雇用では、がんばりが給料に反映されにくいことがあります。長く働いても時給がほとんど変わらない、昇進の対象にならないといったケースです。
仕事ができるようになっても評価されないと、やる気を保つのが難しくなるでしょう。ただ、身につけた経験そのものは消えません。評価してくれる場所に移れば、同じ経験が武器に変わります。
年齢とともに正社員への道が狭まる
非正規雇用のまま30代、40代になると、正社員の応募先が少なくなりやすいです。20代のうちは、経験が少なくても人柄や意欲を見てくれる会社がたくさんあります。
年齢が上がるにつれて、即戦力を求める求人が増えていきます。老後の蓄えや家族を持つことを考えると、早めに動くほど選べる道が広がるでしょう。今が一番若いタイミングだと考えて、一歩を踏み出してみてください。
非正規から抜け出せないのは甘え?
デメリットを知って、「抜け出せない自分が悪いのかな」と落ち込んだ人もいるかもしれません。原因を正しく知ると、自分を責める気持ちが軽くなります。ここでは2つの考え方を紹介します。
- 甘えや自己責任と決めつける必要はない
- 抜け出せない原因は環境にあることが多い
気持ちを切り替えるヒントとして、順に見ていきましょう。
甘えや自己責任と決めつける必要はない
非正規雇用で働いていることは、甘えではありません。就職の時期や家庭の事情、体調など、人それぞれにいろいろな理由があるものです。
「自己責任」という言葉で自分を責め続けると、動き出す元気まで失ってしまいます。大事なのは、これまでではなくこれからです。今までの働き方を否定せず、次にどうしたいかを思い浮かべてみてください。
抜け出せない原因は環境にあることが多い
抜け出せないのは、時間と情報が足りないことが原因の場合がよくあります。シフトで毎日忙しいと、求人を探したり面接の日程を組んだりする余裕がなくなりがちです。
周りに正社員へ転職した人がいないと、何から始めればいいのかもわかりません。つまり、やり方さえわかれば状況は変えられます。ひとりで抱えず、手伝ってくれる人を頼るのも立派な方法です。
非正規雇用から正社員へ転職する方法
自分のせいではないとわかったら、次は正社員への具体的な動き方を知っておきましょう。やり方を押さえておくと、遠回りせずに転職活動を進められます。ここでは3つの方法を取り上げます。
- 非正規の職歴も履歴書に書く
- 未経験歓迎の正社員求人を選ぶ
- 転職エージェントに相談する
できそうなものから取り入れられるよう、順番に紹介します。
非正規の職歴も履歴書に書く
非正規雇用で働いた期間も、立派な職歴として履歴書に書けます。「派遣やアルバイトは書かないほうがいいのかな」と迷うかもしれませんが、書かないと働いていなかった期間に見えてしまいます。
たとえば派遣なら、派遣会社名と派遣先、担当した仕事をセットで書くと伝わりやすいです。任されたリーダー役や工夫したことも、しっかりアピールしていきましょう。

未経験歓迎の正社員求人を選ぶ
正社員を目指すなら、未経験歓迎の求人から探すのがおすすめです。製造や物流、介護、建設などの業界には、経験よりやる気を見てくれる会社がたくさんあります。
研修制度がある会社なら、入社してから仕事を覚えられるので安心です。求人票に「正社員登用あり」ではなく「正社員」と書かれているかも確認してみてください。最初から正社員として働ける求人を選ぶと、遠回りせずにすみます。
転職エージェントに相談する
働きながら転職活動を進めるなら、転職エージェントを使うと負担が減ります。求人探しや面接の日程調整を代わりに進めてもらえるので、シフトで忙しい人も動き出しやすくなります。
Zキャリアのエージェントは、非正規雇用から正社員を目指す人の相談にも親身に乗っています。「使い捨てのような働き方から抜け出したい」と思ったら、まずはZキャリアのエージェントに相談してみてください。