- 職場のエアコンが汚れる原因
- 汚れたエアコンが体に与える影響
- 自分でできる範囲の対処法
- 会社への上手な頼み方
- 改善しないときの選択肢
職場のエアコンが汚い主な原因
職場のエアコンが汚れて見えるのには、いくつかの原因があります。主なものは以下の通りです。
- フィルターにたまったホコリ
- 冷房内部に発生するカビ
- 排水トレーにたまる汚れ
フィルターにたまったホコリ
エアコンの汚れで多いのが、ホコリ詰まりです。空気を吸い込む部分には、毎日少しずつホコリがたまっていきます。掃除をしないまま使い続けると、ホコリがフィルターをふさいでしまいます。そうなると風が弱くなり、ホコリっぽいニオイのもとにもなります。
とくに人の出入りが多い職場では、たまるスピードも速くなりがちです。フィルターをのぞいてみて、灰色っぽいホコリの膜ができていたら、汚れがかなり進んでいるサインかもしれません。
冷房内部に発生するカビ
見えない部分でやっかいなのが、内部のカビです。冷房を使うと、エアコンの中に水滴がつきます。この湿った状態が続くと、カビが育ちやすくなります。カビが増えると、風と一緒にイヤなニオイやカビの粒が部屋に広がってしまいます。
夏に久しぶりにスイッチを入れたとき、ツンとしたすっぱいニオイがしたら要注意です。それは内部でカビが進んでいる合図になります。表からは見えないぶん、気づきにくいのが困ったところです。
排水トレーにたまる汚れ
意外と見落としがちなのが、排水トレーの汚れです。エアコンは冷房中に出た水を、内部のトレーから外へ流しています。このトレーにホコリや水分がたまると、ぬめりや雑菌のもとになります。流れが悪くなると水が逆流して、足元にポタポタと水漏れが起きることもあります。
汚れが原因の水たまりは、見た目にも不衛生です。床がぬれたままだと、転んでケガをする心配も出てきます。掃除をするときは、フィルターだけでなく、この排水まわりまで気にかけてみてください。

同じエアコンでも、環境によって汚れるスピードが早くなります。自分の職場に当てはまるものがないか、チェックしてみましょう。
汚れたエアコンが体に与える悪い影響
汚れたエアコンを使い続けると、体にもよくないことが起きます。気をつけたい影響は以下の通りです。
- アレルギーや咳などの症状
- 部屋にこもるイヤなニオイ
- 集中力ややる気の低下
アレルギーや咳などの症状
汚れたエアコンは、アレルギー症状を招くことがあります。カビやホコリが風と一緒に部屋へ広がると、それを吸い込んでしまいます。すると、くしゃみや咳、鼻づまりといった症状が出やすくなります。もともとアレルギーがある場合は、症状がさらにつらくなることもあります。
朝はなんともないのに、職場にいるときだけ咳が止まらない。そんなときは、エアコンの汚れが関係しているかもしれません。
部屋にこもるイヤなニオイ
カビやホコリは、気になるニオイを生み出します。一度ニオイがつくと、エアコンを動かすたびに部屋に広がってしまいます。自分では慣れて気づきにくくても、来客や新しく入った人は敏感に感じ取ります。
お客さんを通す部屋なら、職場の印象そのものにも関わってきます。消臭スプレーでごまかしても、もとの汚れが残っていればニオイはまた戻ってきます。
集中力ややる気の低下
不快な空気は、集中力の低下につながります。ニオイが気になったり、なんとなく息苦しかったりすると、目の前の仕事に集中しづらくなります。頭がぼんやりして、いつもより作業が遅くなることもあるでしょう。
気持ちよく働ける環境かどうかは、毎日の頑張りにも影響してきます。空気がきれいになるだけで、ふっと気分が軽くなることも少なくありません。仕事のミスが減って、一日を気持ちよく終えられるようにもなります。
エアコンをつけると虫がわくのはなぜ?
エアコンを動かすと虫が出てくる、という悩みもよく聞きます。その理由は以下の通りです。
- 排水まわりにたまる水分
- 内部に残る食べカスやホコリ
- 虫が好む暖かい環境
排水まわりにたまる水分
虫が寄ってくる理由のひとつが、たまった水分です。虫は水のある場所を好みます。エアコンの排水まわりは湿りやすく、虫にとって居心地のよい場所になりがちです。とくに排水ホースの出口が汚れていると、そこから入り込んでくることもあります。水回りをきれいに保つだけでも、寄せつけにくくなります。
内部に残る食べカスやホコリ
虫のエサになるのが汚れです。休憩室の近くにあるエアコンは、こまかな食べカスやホコリを吸い込みやすくなります。それがエアコンの中にたまると、虫にとってのごはん置き場になってしまいます。エサと水と隠れ場所がそろうと、住みつきやすくなります。職場で飲食をする場所の近くは、とくに気をつけたいポイントです。
虫が好む暖かい環境
虫が集まりやすいのが、暖かく暗い場所です。エアコンの裏側や内部は、暗くてほどよく暖かい空間になっています。これは虫が身を隠すのにちょうどよい条件です。冬の寒い時期でも、エアコンの周りだけは暖かく保たれることがあります。汚れを減らして風通しをよくしておくと、こうした隠れ場所を作りにくくできます。エアコンの周りに物を置きすぎないことも、ちょっとした対策になります。
業務用エアコンを掃除しないとどうなる?
オフィスやお店で使う業務用エアコンも、掃除をしないと困ったことが起きます。

それぞれの影響について、詳しく解説していきます。
電気代のムダな増加
掃除をサボると、電気代のムダにつながります。フィルターがホコリで詰まると、エアコンは少ない風で部屋を冷やそうと無理に働きます。そのぶん使う電気の量も増えてしまいます。
同じ温度にしているのに、なぜか電気代が高い。そんなときは、汚れが原因になっていることがあります。きれいにしておくだけで、ムダな電気を減らせる場合もあります。
効きの悪化と故障のリスク
汚れを放置すると、故障のリスクが高まります。ホコリやカビがたまると、風がうまく出てこなくなります。設定温度を下げてもなかなか冷えず、効きが悪いと感じやすくなります。
さらに、内部に負担がかかり続けると、急に動かなくなってしまうこともあります。真夏に故障すると、修理を待つあいだ職場全体がつらい状態になってしまいます。
カビや雑菌の広がり
掃除をしないままだと、カビの広がりが進みます。業務用エアコンは大きいぶん、内部にたまる汚れの量も多くなります。そこで増えたカビや雑菌は、広い部屋のすみずみまで風で運ばれていきます。人が多い職場ほど、その影響を受ける人も増えてしまいます。
定期的な掃除は、みんなが気持ちよく働くための土台になります。汚れがひどくなる前に手を打てば、掃除にかかる手間も少なくすみます。
職場のエアコンを自分でできる範囲で対処する方法
会社が動いてくれるまでのあいだ、自分でできることもあります。試しやすい対処法は以下の通りです。
- こまめに換気して湿気を逃がす
- 無理せず汚れを記録しておく
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
こまめに換気して湿気を逃がす
こまめに換気すると、カビの発生や増加を防ぐことができます。窓を開けて空気を入れ替えるだけでも、部屋の湿気を外へ逃がせるはずです。湿気が減ると、カビが育ちにくい環境に近づいていきます。冷房を切ったあと、少しのあいだ送風モードにしておくのも使えます。内部にたまった水分が乾いて、カビの発生をおさえやすくなります。お金をかけずにできる対策なので、まず取り入れてみてください。朝の出社直後など、時間を決めて習慣にすると続けやすくなります。
無理せず汚れを記録しておく
ここで大事になってくるのが、無理をしないことです。内部の分解や高い場所の掃除は、ケガや故障につながる心配があります。手の届く範囲だけにして、それ以上は会社や業者に任せたほうが安心です。代わりに、汚れている部分をスマホで写真に撮っておきましょう。あとで会社に伝えるとき、言葉だけよりずっと状況が伝わりやすくなります。
会社にエアコンの掃除を上手に頼む伝え方
自分でできることには限りがあります。会社に動いてもらうための伝え方は以下の通りです。
- 困っている事実を具体的に伝える
- 健康や仕事への影響を説明する
- 複数人でまとめて相談する
それぞれのコツについて、詳しくみていきましょう。
困っている事実を具体的に伝える
頼むときに大事なのが、具体的な事実です。「なんとなく汚い」だけでは、会社も動きにくくなります。「フィルターにホコリがたまっている」「冷房をつけるとカビ臭い」のように、見たままを伝えてみてください。汚さを証明するような写真があれば、一緒に見せてみると話が早くなります。事実をそろえて伝えると、わがままではなく、ちゃんとした相談として受け取ってもらいやすくなります。
健康や仕事への影響を説明する
伝わりやすいのは、仕事への影響です。「咳が出てつらい」「ニオイが気になって集中できない」など、自分への影響を素直に話してみてください。会社にとっては、社員が気持ちよく働けることも大事なポイントになります。掃除をすれば電気代のムダも減る、と伝えるのも一つの手です。お願いするだけでなく、会社にとってのメリットも添えると、前向きに考えてもらいやすくなります。
複数人でまとめて相談する
ひとりで言いにくいときに使えるのが、複数人で相談する方法です。同じように困っている同僚がいれば、一緒に声をあげてみてください。何人かが気にしていると分かれば、会社にも「対応したほうがよさそうだ」と思ってもらいやすくなるはずです。代表して一人が伝えるより、みんなの声として届けるほうが動いてもらえることもあります。みんなで困りごとを書き出しておくと、伝えるときの準備にもなります。

いきなり話すより、伝えるときの流れを決めておくと落ち着いて伝えられます。順番に進めていきましょう。
エアコンの汚れが原因で職場が暑くなったら、違法になる?
汚れがたまってエアコンの効きが悪くなると、職場環境にも影響が出ることがあります。特に夏にエアコンがあまり効かずに職場が暑すぎると、「これって違法では」と気になることもあるかもしれません。そんな時に使える考え方は以下の通りです。
- 職場の温度に関する一定の基準
- 会社が負う職場環境を整える義務
- 我慢が続くときの相談先
職場の温度に関する一定の基準
知っておきたいのが、温度の目安です。オフィスのような職場では、働きやすい室温の目安が定められているのが一般的です。「30度だから即アウト」と一つの数字だけで決まるわけではありませんが、暑すぎる環境を放っておくのはよくない状態です。エアコンが汚れて効きが悪く、室温がどんどん上がっているなら、それは見過ごせないサインになります。
まずは、今の環境が快適とは言えない状態だと知っておくことが大事です。
会社が負う職場環境を整える義務
おさえておきたいのが、環境を整える役割です。会社には、社員が安全に働けるように職場を整える役割があります。暑さで体調をくずす人が出るような環境は、会社としても放っておけない問題になります。エアコンの掃除や入れ替えも、その一部と考えられます。
「会社が対応するのは当然のこと」と分かっていれば、相談するときに気おくれしにくくなるでしょう。声をあげること自体は、わがままではありません。
我慢が続くときの相談先
上司に言っても変わらないときは、人事の担当や、社内の相談窓口を使う方法もあります。社外には、働く環境の悩みを聞いてくれる公的な相談先も用意されています。一人でずっと我慢していると、体も気持ちもすり減っていきます。どこに話せばいいか分からないときは、まず身近で話しやすい人に打ち明けるところから始めてみてください。
職場環境が改善しないときの選択肢
伝えても何も変わらないときは、これからのことを考えてみる時期かもしれません。とれる選択肢は以下の通りです。
- まずは信頼できる人に状況を話す
- 転職も選択肢として考える
それぞれの選択肢について、詳しく解説していきます。
まずは信頼できる人に状況を話す
まず試してほしいのが、信頼できる人に話すことです。家族や友だち、職場の先輩など、安心して話せる相手に今の状況を打ち明けてみてください。声に出すだけで、頭の中が整理されることがあります。「自分が気にしすぎなのかな」と思っていたことが、話してみると「それはつらいよ」と共感してもらえることもあります。一人で抱え込まず、まずは誰かに聞いてもらうところから始めてみましょう。
転職も選択肢として考える
どうしてもつらいときに覚えておきたいのが、転職という選択肢です。エアコンの汚れは、職場の状態をうつす一つのサインになることがあります。社員の働きやすさに気を配れない職場だと、ほかにも我慢していることがあるかもしれません。今の場所で頑張り続けることも立派ですが、環境を変える道もあります。
まだ転職を決めていなくても、ほかの会社を知るだけで、今の職場を見直すきっかけになります。求人を眺めてみると、世の中にはいろいろな働き方があると気づけるかもしれません。今すぐ動かなくても、選択肢を持っておくだけで気持ちが楽になります。
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