- 冬のボーナスが出ない主な理由
- 告知なしで支給されないときの判断基準
- ボーナスが出ない会社で働き続けるデメリット
- 辞める前にやっておきたい準備
冬のボーナスが出ないのはなぜ?主な理由
冬のボーナスを楽しみにしていたのに出ないと、がっかりしてしまうものです。出ない理由が分かれば、今の会社に残るかどうかを考える判断材料になります。よくある理由は、次の4つです。
- 会社の業績が悪化している
- 就業規則にボーナスの支給が決まっていない
- 入社して間もなく査定期間に届いていない
- 個人の評価が支給の基準に届いていない
それぞれの理由について、順番に説明します。
会社の業績が悪化している
冬のボーナスが出ない理由で多いのが、会社の業績悪化です。ボーナスは毎月の給料とは別に、会社のもうけから支払われることが多いお金になります。そのため、売上が落ちて赤字になると、減額されたり支給されなかったりすることがあります。たとえば、取引先からの注文が減った年は、会社に余裕がなくなりがちです。
就業規則にボーナスの支給が決まっていない
そもそもボーナスの決まりがない会社もあります。ボーナスは法律で必ず払うよう決められたお金ではなく、出すかどうかは会社ごとのルールで決まります。そのため、就業規則や雇用契約書に「賞与なし」と書かれていれば、冬のボーナスが出なくてもおかしくはないのです。求人票に「賞与あり」と書かれていても、「業績による」といった条件付きのケースもあるでしょう。一度、入社時にもらった書類を見返してみてください。
入社して間もなく査定期間に届いていない
入社したばかりの人は、査定期間が足りないために冬のボーナスが出ないことがあります。査定期間とは、ボーナスの金額を決めるために働きぶりを見る期間のことです。たとえば、6月から11月を査定期間とする会社に10月入社すると、対象外になるかもしれません。会社のルールどおりの扱いなので、次の支給からは受け取れる可能性があります。いつから対象になるのか、就業規則で確かめておくと安心です。
個人の評価が支給の基準に届いていない
会社によっては、個人の評価でボーナスが出るかどうかが変わります。遅刻や欠勤が多かったり、目標に大きく届かなかったりすると、支給の対象から外れることもあるのです。ただし、評価の基準が分からないまま「出ない」と言われても、納得しにくいかもしれません。その場合は、上司に「次の支給に向けて何を頑張ればいいか」を聞いてみてください。理由が分かれば、次に向けてやることがはっきりしていきます。
告知なしでボーナスが出ないのは違法?
理由が分かっても、何の説明もなく出ないとモヤモヤが残るかもしれません。違法かどうかの見分け方を知っておけば、泣き寝入りせずに済む場合もあります。判断のポイントは、次の3つです。
- 支給の決まりがなければ違法にはならない
- 支給の決まりがあれば受け取れる可能性がある
- 給与明細と就業規則を確認する
就業規則の書き方によって答えが変わるので、一つずつ確認していきます。
支給の決まりがなければ違法にはならない
就業規則や雇用契約書に支給の約束がない場合、原則として違法にはなりません。ボーナスを出すかどうかは、基本的に会社が決められるからです。「業績によっては支給しないことがある」と書かれている場合も、同じ考え方になります。事前に告知がなかったとしても、それだけで約束違反にはなりにくいのが実情です。とはいえ、説明がないままでは不安が残ってしまいます。上司や人事に、出なかった理由を聞いてみるのもいいかもしれません。
支給の決まりがあれば受け取れる可能性がある
就業規則に支給額や計算方法がはっきり書かれている場合は、受け取れる可能性があります。決まった金額を払う約束をしている以上、会社が勝手にゼロにはできないからです。就業規則の書き方による違いを、次の表にまとめました。
就業規則の書き方 | 違法になる可能性 | 取りたい行動 |
|---|---|---|
「賞与なし」と書かれている | 低い | 次の職場選びの条件に加える |
「業績により支給しないことがある」と書かれている | 低い | 出なかった理由を会社に聞く |
支給額や計算方法がはっきり書かれている | ある | 労働基準監督署などに相談する |
金額まで約束されているのに出ない場合は、一人で悩まず相談窓口を頼ってみてください。
給与明細と就業規則を確認する
モヤモヤしたときは、まず書類の確認から始めてみてください。会社へ問い合わせる前に事実をそろえておくと、話がスムーズになります。確認の流れは、次のとおりです。

従業員が10人以上の職場では、就業規則は会社が働く人に見せることになっている書類です。見せてもらえないときは、それ自体が会社を見直すきっかけになるかもしれません。
ボーナスが出ない会社で働き続けるデメリット
月給や手当で還元している会社もありますが、会社のルール上は問題がないと分かっても、このまま働き続けて大丈夫か気になる人もいるでしょう。デメリットを先に知っておけば、後から「もっと早く動けばよかった」と後悔するのを防げます。気をつけたい点は、3つあります。
- 年収が上がりにくい
- 仕事へのやる気を保ちにくい
- 会社の将来に不安が残る
どれも今すぐ困ることではありませんが、長く働くほど影響が大きくなるものばかりです。
年収が上がりにくい
ボーナスが出ない会社では、年収が伸びにくくなります。たとえば月給が同じ22万円だとしても、ボーナスがある会社とない会社では、1年で受け取る金額に大きな差がつきます。毎月の給料だけでは、引っ越しや車の購入など、まとまったお金が必要なときに困ってしまいがちです。貯金のペースも上がりにくく、将来の計画が立てにくくなるかもしれません。もちろん、月給を高めにして補っている会社もあります。年収全体で見て、今の収入に納得できているか考えてみてください。
仕事へのやる気を保ちにくい
ボーナスがないと、頑張りが報われないと感じやすくなります。繁忙期に残業して乗り切っても、冬に何もご褒美がないと、気持ちが落ち込むのは自然なことです。周りの友人がボーナスの話をしていると、余計に比べてしまうかもしれません。やる気が出ない状態が続くと、仕事のミスが増えたり、体調を崩したりすることもあります。「最近ずっと気持ちが沈んでいる」と感じたら、働き方を見直すサインとして受け止めてみてください。
会社の将来に不安が残る
赤字が理由でボーナスが出ない場合は、会社の先行きにも目を向けておきたいところです。一度だけの赤字なら、翌年には持ち直すこともあります。ただし、何年も続けて出ない場合は、立て直しがうまくいっていない可能性もあるでしょう。次のようなサインが重なっているときは、早めに情報を集めておくと安心です。

ボーナスが出ない会社を辞める前にやること
年収全体で考えてみて、やはり今の会社では将来が不安だと感じた人もいるでしょう。勢いで辞めてしまうと、次の職場で再び同じ悩みを抱えるおそれがあります。後悔しないために、次の3つを準備しておきたいところです。
- 今の会社の待遇を整理する
- 求人票で賞与の支給実績を確認する
- 転職エージェントに相談する
今の会社の待遇を整理する
辞めるかどうか決める前に、まずは今の待遇を書き出してみてください。月給や残業代、手当、休みの日数など、ボーナス以外にも働きやすさを左右する条件はたくさんあります。たとえば、ボーナスはなくても家賃補助が手厚く、休みもしっかり取れる職場なら、手放すのはもったいないかもしれません。反対に、ボーナスも昇給もなく残業ばかりなら、転職を考えてもいいタイミングでしょう。書き出してみると、次の職場に求める条件もはっきりしていきます。
求人票で賞与の支給実績を確認する
次の職場選びでは、賞与の支給実績をチェックしておくと安心です。求人票に「賞与あり」と書かれていても、業績しだいで出ない年もあるからです。「昨年度実績」のように、実際に支給された記録が書かれている求人なら目安にしやすいでしょう。ほかにも、次の点を見ておくと入社後のギャップを減らせます。

求人票に書かれていない場合は、面接で質問しても失礼にはなりません。
転職エージェントに相談する
一人で求人を探すのが不安なら、転職エージェントを頼ってみてください。仕事探しから面接の準備までを、無料で手伝ってくれるサービスです。求人票だけでは分からない、ボーナスの支給状況を教えてもらえることもあります。Zキャリアのエージェントは、若い世代の正社員への転職を応援しています。「冬のボーナスが出なくて不安」という気持ちのままで大丈夫なので、まずは気軽に相談してみませんか。