- 書店員の仕事のメリット(やりがい)
- 書店員の仕事のデメリット
- 書店員に向いている人の特徴
- 未経験から書店員になるための方法
書店員として働くメリット(やりがい)
書店員として働くことで得られるやりがいには、本好きにとって魅力的なものが多くあります。具体的には以下のメリットが挙げられます。
- 好きな本に囲まれて仕事ができる
- お客様からの感謝がやりがいになる
- 本に関する知識がどんどん深まる
- 店舗ディスプレイで個性を発揮できる
各項目について、詳しく見ていきましょう。
好きな本に囲まれて仕事ができる
好きなものに囲まれる充実感は、書店員ならではの大きなメリットです。毎日、数えきれないほどの本に触れながら仕事ができます。発売前の新刊をいち早くチェックできたり、今まで知らなかった面白い本に出会えたりと、本好きにはたまらない環境です。休憩時間に気になる本を読んだり、社員割引で購入できたりする職場も多く、公私ともに本漬けの毎日を送れます。
お客様からの感謝がやりがいになる
自分の知識や経験が、直接感謝される喜びに繋がるのも書店員の魅力です。プレゼント用の本を探しているお客様や、読みたい本のジャンルが漠然としているお客様に、ぴったりの一冊を提案できた時の達成感は格別です。「おすすめしてくれた本、すごく面白かったよ!」「ありがとう」といった言葉を直接かけてもらえると、この仕事をしていて良かったと心から感じられます。人の役に立っているという実感が、大きなやりがいになります。
本に関する知識がどんどん深まる
仕事を通じて、知識欲が満たされることもメリットの一つです。書店で働いていると、ベストセラーや話題書はもちろん、様々なジャンルの書籍情報が自然と入ってきます。最初は詳しくなかった分野の本でも、お客様に問い合わせられたり、棚を整理したりするうちに詳しくなっていきます。深まった知識は接客に活かせるだけでなく、プライベートでの読書の幅を広げ、人生をより豊かにしてくれるでしょう。
店舗ディスプレイで個性を発揮できる
自分のセンスを活かせるクリエイティブな仕事が多いのも、書店員の仕事の面白さです。季節やイベントに合わせたフェアの企画、注目作品を目立たせるためのPOP作成、お客様が本を手に取りやすいような棚のレイアウトなど、アイデアを形にする機会がたくさんあります。自分の作った売り場やPOPがきっかけで本が売れると、大きな達成感とやりがいを感じられます。お店の売上に貢献できたという実感は、仕事へのモチベーションに繋がるでしょう。

書店員として働くデメリット
やりがいが大きい一方で、書店員の仕事には大変な面もあります。長く働き続けるためには、デメリットも知っておくことが大切です。
- 体力的にハードな業務が多い
- 給与水準が低い傾向にある
- 覚えるべき業務内容が幅広い
詳しく解説していきます。
体力的にハードな業務が多い
書店員の仕事は、立ち仕事が基本であり、見た目以上に体力が求められます。段ボールに詰められた重い書籍を運んだり、高い場所にある本を取るために脚立を上り下りしたりと、一日中体を動かしています。広い店内を何度も往復して本を探したり、お客様を案内したりすることもあります。そのため、足や腰に負担がかかりやすく、体力に自信がないと辛いと感じるかもしれません。
給与水準が低い傾向にある
やりがいは大きいですが、残念ながら好きだけでは続けにくいと感じる場合もあります。一般的に、書店員の給与は他の業界の職種と比べると、高い水準とは言えないことが多いです。もちろん、正社員として経験を積んで店長などの役職に就けば、昇給も期待できます。ですが、働き始める段階では、給与面で厳しいと感じる可能性があることは覚悟しておく必要があるでしょう。
覚えるべき業務内容が幅広い
書店員の仕事は、レジでの接客や本の陳列だけではありません。覚えることが多いため、慣れるまでは大変に感じるでしょう。お客様からの問い合わせ対応、本の検索、出版社への発注・返品業務、在庫管理など、業務は多岐にわたります。特に、何万冊という本のタイトルや著者名、置いてある場所を把握するのは簡単なことではありません。

あなたは当てはまる?書店員に向いている人の特徴
ここまで紹介したメリット・デメリットを踏まえて、どんな人が書店員に向いているのでしょうか。主な特徴は以下の通りです。
- とにかく本が好きな人
- 人とコミュニケーションを取るのが好きな人
- 地道な作業をコツコツ続けられる人
- 体力に自信がある人
詳しく見ていきましょう。
とにかく本が好きな人
何よりも、本への情熱が強みになる仕事です。ジャンルを問わず様々な本に興味を持てる人は、楽しみながら知識を吸収し、仕事に活かすことができます。仕事で大変なことや壁にぶつかった時でも、根底に本への愛情があれば、それを乗り越えるための原動力になります。お客様に本の魅力を伝える際も、その情熱が相手に伝わるはずです。
人とコミュニケーションを取るのが好きな人
静かに本を読むのが好きというイメージとは少し違い、接客を楽しめることも重要な素質です。書店員は、お客様と話す機会が非常に多い仕事です。お客様の探している本を一緒に探したり、どんな本が好みかを聞き出したりと、会話の中からニーズを汲み取る力が求められます。また、スタッフ同士で情報を共有したり、連携して作業したりすることも多いため、コミュニケーション能力は欠かせません。
地道な作業をコツコツ続けられる人
華やかなイメージの裏で、地道な作業の積み重ねが店舗運営を支えています。毎日大量に入荷する本を検品し、棚に並べ、売れ残った本を返品する作業は、根気が必要です。また、本棚の整理や店内の清掃など、お客様が気持ちよく過ごせる環境を保つための細やかな作業も欠かせません。こうした目立たない仕事も、お店のために必要なことだと理解し、真面目に取り組める人が向いています。
体力に自信がある人
デメリットでも触れた通り、書店員の仕事にはある程度の体力が必要です。一日中立ちっぱなしで、重い本を運ぶことも日常茶飯事です。そのため、体力に自信がある人の方が、無理なく長く続けやすいでしょう。学生時代に運動部に所属していた経験や、立ち仕事のアルバイト経験がある場合は、アピールポイントになるかもしれません。
未経験から書店員になるための方法
書店員になるために、特別な資格は必要ありません。未経験からでもチャレンジできる仕事です。具体的なステップは以下の通りです。
- 求人サイトで情報を集める
- 志望動機と自己PRを準備する
- 面接対策をしっかり行う
詳しく解説していきます。
求人サイトで情報を集める
まずは、求人サイトでどのような書店がスタッフを募集しているか調べてみましょう。アルバイトから始めるのも、業界を知る上でとても良い方法です。アルバイトとして経験を積んだ後、正社員登用制度を利用してキャリアアップできる場合もあります。家の近くや好きな雰囲気の書店など、自分が働きたいと思える場所を探すことから始めてみましょう。
志望動機と自己PRを準備する
応募したい求人が見つかったら、履歴書に書く志望動機と自己PRを考えます。なぜ他の仕事ではなく書店員になりたいのか、熱意を伝えることが何よりも大切です。「本が好き」というだけでなく、「その書店で働きたい理由」や「自分のどんな強みを仕事に活かせるか」を具体的に伝えられると、採用担当者にも気持ちが伝わりやすくなります。
面接対策をしっかり行う
書類選考を通過したら、次はいよいよ面接です。書店は接客業なので、明るい表情やハキハキとした話し方など、人柄が重視されます。清潔感のある身だしなみを心掛けることも非常に重要です。「なぜこの書店を選んだのですか?」「好きな本のジャンルは何ですか?」といった質問をされることが多いので、事前に自分の言葉で答えられるように準備しておきましょう。

書店員の仕事探しに迷ったら
「書店員になりたいけど、自分に合っているか不安」「どうやって仕事を探せばいいかわからない」と悩んだら、一人で抱え込まずにプロに相談するのも一つの手です。
- 仕事内容や適性を客観的に判断してもらう
- 非公開求人を紹介してもらう
- Zキャリアのエージェントに相談してみよう
詳しく見ていきましょう。
仕事内容や適性を客観的に判断してもらう
自分一人で考えていると、「好き」という気持ちが先行してしまい、冷静な判断が難しくなることがあります。転職エージェントに相談すれば、プロの視点から客観的なアドバイスをもらうことができます。これまでの経験や性格をヒアリングした上で、本当に書店員の仕事が向いているのか、あるいはもっと活躍できる別の仕事があるのか、一緒に考えてくれます。
非公開求人を紹介してもらう
転職エージェントは、一般的な求人サイトには掲載されていない「非公開求人」を扱っていることがあります。これらは、エージェントだけが持つ求人情報です。例えば、「オープニングスタッフの募集」や「急募の正社員求人」など、好条件の求人に出会える可能性があります。自分一人で探すよりも、選択肢の幅が大きく広がるでしょう。
Zキャリアのエージェントに相談してみよう
書店員の仕事はやりがいも大きいですが、向き不向きがあるのも事実です。自分に合った仕事を見つけるために、まずは情報収集から始めてみませんか?Zキャリアは、若年層の転職サポートに特化したエージェントです。キャリアアドバイザーが、一人ひとりの希望や不安に寄り添い、ぴったりの仕事探しを全力でサポートします。一人で悩まずに相談することで、新しい道が開けるかもしれません。少しでも気になったら、気軽に声をかけてください。