公開 2025/09/30
Zキャリア編集部
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目次
「INFJの自分にはどんな仕事が向いているんだろう?」その答えを探すあなたへ。この記事では、INFJの強み・弱みについて詳しく説明していきます。またINFJの強みがどんな仕事で活き、どのような形で社会に貢献することができるのかについても詳しく解説します。適職の選択肢を知り、自己理解を深めることで、あなたのキャリアの可能性を広げてください。
MBTI診断を受けて「INFJ」や「提唱者」といった診断結果が出たとき、「この単語は一体何を表しているのだろう」と疑問に思ったことはありませんか。実はこのINFJという単語には、「どのように物事を考えるクセがあるか」などあなたの性質を知るヒントが詰まっています。まずはINFJと、INFJという診断が出るMBTI診断について理解を深めていきましょう。
INFJとは、世界的に利用されているMBTI(マイヤーズ・ブリッグス・タイプ指標)という性格診断で分類される16のタイプの一つです。「提唱者型」とも呼ばれ、内向的でおとなしいながらも強い理想と他者や社会に対する貢献意欲を持っているのが特徴です。
この「INFJ」という4文字は、個人の興味関心の方向(I)、ものの見方(N)、判断の仕方(F)、外界への接し方(J)の頭文字を組み合わせたものです。
4つの指標の中で、2つの価値観のうちどちらが近いか、を組み合わせてMBTIは作られています。つまりINFJとは、「内向的(I)で、直感(N)を大切にし、感情(F)で物事を判断し、計画的(J)に行動する」タイプと言えます。
ちなみに、Web上で診断することができる16PersonalitiesとMBTI診断は別物です。16PersonalitiesはMBTI診断をより誰もが受けやすいようにアレンジされたWeb診断であり、例えば「外交官」「分析家」といったグループ分けはMBTI診断そのものに存在していません。
Webで診断できる分、16Personalitiesの方が身近で手軽ですが、回答するごとに診断が異なることがあるため、正確に自分のことを知りたい場合は、MBTI診断を受けましょう。
参照:「INFJ型の性格(提唱者)/16Personalities」
MBTI診断では、INFJ以外に15の性格タイプが存在し、16Personalitiesではそれらをさらに分かりやすく4つの大きなグループ(分析家、外交官、番人、探検家)に分類しています。このうちINFJは「外交官」グループに属し、共感力が高く、人々を導く力を持つとされています。他のグループのタイプもそれぞれ独自の特徴を持っており、互いの違いを理解することが円滑なコミュニケーションに繋がります。
ここまでMBTI診断とINFJについて解説してきました。ではこのMBTIは就職活動において、どんな影響を持っているのでしょうか。
以下の通り詳しく見ていきましょう。
まず、自分の性格の傾向を、客観的に把握できます。当然のことのように感じるかもしれませんが、自分でなんとなく感じていた不安やストレス、あるいは自信に名前が付くので、自分で自分をコントロールできる領域が増えて安心感が増します。
たとえば「その場で行われるグループワークが苦手だな」と漠然と感じていて、MBTI診断で調べてみたら内向的だった、と分かれば「どうして苦手なんだろう」と理由もなく自分を責めるのではなく、「自分は咄嗟のコミュニケーションが苦手だから、チームのフォローに回ろう」など対策を考えることができます。
このようにMBTI診断は自分の特性を正確に理解し、その上での行動を決めるために役に立ちます。
就職活動においては、これは、あなたと企業の双方にとってメリットがあります。なぜなら、MBTI診断を事前に受けて自分の特性を理解しておくことで、向いていない仕事をある程度把握することができるからです。
特に総合職採用の場合、働きたい企業に入社できたとしても、企業の都合などに基づいて、適性があまりない部署に配属される可能性も少なくないでしょう。
一度企業に入って個人的な理由ですぐに退職してしまうと、転職活動中に「自己分析ができていない」「ストレス耐性がないのでは」と何かとデメリットの方が目立ちます。その点、MBTI診断を事前に受けておくことで、あなたが働きたくて、さらに働きやすい職場・職種に合う確率が高まります。たとえば企業が求める人物像・募集要項の応募条件に載っている人物像と自分の診断結果を照らし合わせてみると、あなたが活躍できそうか、簡単に判断できるはずです。
では、INFJが持つ強みについて見ていきましょう。強みを具体的に理解することで適性がわかるとともに、「あなたの強みは何ですか」という面接の頻出質問に答えやすくなります。また、強みと志望職種に求められる適性が合っていれば活躍できる可能性が高いので、自信を持って面接に挑めるようになるはずです。
INFJの最大の強みは、他者の気持ちを深く理解し共感できる点にあります。一対一の対話に強く、相手をよく観察しているので、相手の表情や声色の変化から心の状態を敏感に察知できます。そのため、少人数と親密な信頼関係を築きやすいのが特徴です。そのため、少人数チームで動く職場の方が働きやすいでしょう。
INFJは責任感が強く、一度任された仕事に対して最後まで責任を持って取り組むことができます。「周囲の人の期待に応えたい」という気持ちが強く、また期待に応えるための努力をし続けることができるタイプです。この強い責任感は、長期的なプロジェクトや対人支援を要する業務において大きな強みとなります。
INFJは様々な人との対話を通して様々な立場から物事を見つめることができるため、「こうなったらもっとあの人のため・社会のためになる」と新しいアイデアを生み出すことができます。こうした発想力を発揮しやすいのは特に個人の裁量が大きい職場です。また、INFJのアイデアを具体化できる人が同じ職場にいると、役割分担ができるうえ、アイデアの実現が叶うため、大きなやりがいとなるでしょう。
一方でINFJの強みは、時として自分を苦しめる弱みにもなり得ます。あらかじめ苦手なことを知っておき、上手に対処していきましょう。以下の通り解説していきます。
INFJは相手のことを深く理解したいと考えているため、複数人との短い交流に対して苦手意識を持つことがあります。多くの人と協力して進めるような仕事で、連絡やミーティングなどが頻繁だと、戸惑いを覚えることも。
例えばカスタマーサポートや窓口業務といった毎日多くのお客様とお話しをするような仕事は一人一人と真剣に向き合おうとするあまり、精神的に疲弊してしまうこともあるでしょう。そのため、個人ではなくチームで動く仕事や、一人一人に寄り添ってできる仕事を選びましょう。
また、常に「こうありたい」「こうあるべき」という理想像が頭の中にあるため、現実の自分や自分を取り巻く環境と理想のギャップを感じてしまうことがあります。そうすると、理想と現実のギャップに悩み、「自分はまだまだだ」と必要以上に自分を追い込んでしまうことがあります。例えば毎月数字を追うような仕事は、「数値目標に追いついていないこと」にばかり目が向いて、「早くできるようにならないと」「どうしてこんなにできないのだろう」と自分を追い詰めがちです。
ですが、できなかったとしても、今できなかっただけかもしれません。できないことに囚われているのではなく、「どうすればうまくできるだろう」と頭を切り替えるクセをつけましょう。
どうしても「完璧にやらなければ」という強迫観念から逃れられない場合は「〇〇まではできてる」「なんとかなる」「自分は頑張っている」と自分に暗示をかけることも有効です。
「他者に共感する力が強い」ということは、他者の感情にのめり込みやすいということでもあります。そうすると周囲の人間関係・環境の変化に影響されやすくなります。例えば、事業部同士の対立が激しい職場や、体制がすぐに変わる職場などは、ストレスを感じやすいでしょう。人間関係が狭く、マニュアルが完備されている職場がおすすめです。
ここまでINFJの特性について解説してきました。他者への理解が深く、また他者のために動くことにモチベーションを持っているINFJは社会や困っている人を直接支援しやすい仕事と相性が抜群です。以下の通り、適性を活かして活躍しやすい仕事について解説していきます。
カウンセラーは人の話を聞く仕事です。この仕事では、「他者に共感する力」というINFJの強みを最大限に活かして働くことができます。また、相談する人が「〇〇さんに相談してよかった」「〇〇さんに聞いてほしいことがあって」などあなた自身との交流を望んでいるとき、「誰かの役に立っている」という実感と欲求を満たすことができるでしょう。共感力が強いため、他者の悩みに引っ張られて自分も思い悩まないように切り替える力を鍛える必要がありますが、カウンセラーはその人自身がたくさん悩んで、それを乗り越えてきた人の方が話に厚みが出て、より頼ってもらいやすくなるでしょう。今悩んでいるあなただからこそ、同じように悩んでいる人に寄り添うことができるはずです。
INFJは介護する人と介護される人の間を取り持つケアマネージャーに向いています。双方の要望を丁寧に聞き取り、介護プランを提案していくこの仕事は、まさに「誰か」のために力を尽くす仕事です。INFJは目に見える状況だけでなく心情にも深く共感し、最後まで完璧を追い求める力があるため、双方の要求を満たしやすいプランを提案できるでしょう。
介護福祉士は介護が必要な人の日常生活を支える専門的な仕事です。具体的には、食事や入浴、排泄の介助といった身体的なサポートだけでなく、生活全般の相談に応じたり、本人や家族に寄り添って精神的な安心感を提供したりする役割を担います。
利用者やその家族と向き合い、彼らのしたいこと・辛いことなど心情を丁寧に汲み取りながら、相手が快適に過ごせるようなサービスを提供する必要があります。そのため一対一の会話に長け、相手の感情に心から共感できるINFJに向いている仕事だと言えるでしょう。
また発想力を活かし、ただお願いされたことだけではなく「どうすればもっと快適に過ごしてもらえるか」を考えて現場で工夫を取り入れることもできます。ただし、相手の状況に寄り添いすぎて疲弊するリスクもあるため、チームの協力をあおぐなど常に自分だけで取り組むことがないように気を配りましょう。
キャリアコンサルタントは、就職や転職、キャリア形成に悩む人の相談に応じ、適性や希望を踏まえて最適な道を一緒に考える仕事です。この仕事はまさに今あなたと同じように就職について悩む人の支援ができる仕事です。また、自分自身が苦労した経験があるほど相談者から信頼されやすく、「自分の経験を誰かの役に立てる」という点で自己肯定感を高めることもできます。
単に選択肢を提示するのではなく、共感力の高いINFJならその人に寄り添ったサポートを提供することができるはずです。
教師は子どもや学生に学びを提供し、学力だけでなく人格形成や将来にも大きな影響を与える仕事です。授業を通して知識を伝えるだけでなく、生徒一人ひとりの個性や悩みを理解しながら成長を支援する姿勢が求められます。INFJは相手の気持ちを尊重しながら寄り添う力が高いので、信頼を得やすく生徒にとって「安心して悩みを打ち明けられる人」として心の拠り所となる存在になれるでしょう。また、「こうあるべき」という理想像を持つことが多いINFJは、長期的な視点から生徒の可能性を育てることにやりがいを感じられるでしょう。ただし、責任感が強すぎるあまり抱え込みすぎることもあるため、同僚や保護者と協力して支える意識が大切です。
営業は困っている人の話をヒアリングし、その悩みを解決できる商品を提案する仕事です。一般的には外交的で積極的な人が向いていると思われていますが、実は内向的なINFJも活躍できる可能性の高い仕事の一つです。INFJは「誰かのため」に行動するときに能力が発揮されるため、「お客様ファースト」の姿勢が求められる営業にはぴったりです。相手の立場や感情を理解した上で、本当に提案の内容でその悩みを解決できるかお客様と同じ目線で考えることができるため、お客様からの信頼を得やすいでしょう。
ただし、常に数値に追われるプレッシャーや短期での成果を求められる環境の下では自らの理想とのギャップに苦しむかもしれません。個人営業や飛び込み営業よりは長期的な関係構築が重要視される法人営業やコンサルティング営業などがINFJには向いているといえます。
コンテンツマーケターは記事や動画、SNS投稿などを通じてユーザーに価値ある情報を提供し、企業や商品のファンを増やす仕事です。単なる宣伝ではなく一般の消費者や自社のユーザーの行動のデータを収集して「相手が本当に求めているものは何か」を考えることが必要です。INFJは他者の感情に寄り添い、他者の視点で物事を見ることが得意であることが多いので、こうした強みを活かして働ける可能性があります。
一方で数字による成果測定を求められる場面ではプレッシャーを感じやすいため、データ分析が得意なメンバーとチームを組むことで力を発揮しやすくなります。
上記の選択肢を見て自分が目指したい仕事がなかったり、目指したいけれど新卒から目指すのはハードルが高いと感じることもあるかもしれません。そんなときに覚えておいてほしい考え方があります。以下の3つのポイントについて解説していきます。
まずあなたに伝えたいのは、MBTI診断はあなたという人を100%完璧に分析できるツールではないということです。MBTI診断はあくまで「このさき、どのように自分の好き・嫌いなどの特性を深掘り、その特性が現れた経験と繋げてアピールを作っていけばいいか」を示す道標であり、それ自体が自己分析のゴールではないのです。
ですから、診断結果や適性のある職業にしっくりこなくても、全く問題はありません。「INFJだから、こうである」と自分の可能性を狭めずに、「こういう特性もあるんだ」と元々持っていた自分像に特性を増やすための方法の一つとして、軽く捉えましょう。
また、いくら「これが得意だからこんな仕事に適性があるはずだ!」と考えても、実はそこまで適性がなかったり、思ってもみなかった分野で適性が発揮されることもあります。職場環境や仕事内容は入社しないと詳しく知ることができない点も多いため、「希望と違う職種での入社となり不安を抱えていたけど、いざ働いてみたら意外に馴染めた・適性があった」という状態になる可能性も高いからです。
もちろん自分がなるべくストレスのない環境で働くために自分の特性を知っておくことは非常に重要です。しかし、仕事を覚えていく過程で、あるいは周囲の求めに応じて、など環境に影響されて性格が変わっていく可能性も否定できません。「今は分からなくても、この先意外といろんなことを楽しめるかもしれない」という意識を持っていれば、仕事選びに対する一喜一憂を少しコントロールしやすくなるはずです。
ここまで解説してきた通り、INFJという特性はあくまで自分から見た自分像を表しています。そのため、本当はできることでも「苦手だと思っている」から避けてしまう、など自分が無意識にフィルターをかけて可能性を狭めているかもしれません。自分の無意識のフィルターを取り払いたい場合は、第三者に聞いてみるといいでしょう。以下に相談先の候補を示します。
まずはあなたのことを幼少期から知っている家族に相談することをおすすめします。家族はあなたのプライベートな顔を一番よく知っている存在です。リラックスした状態であなたがどんなことを楽しんでいるのか、またどんなことで苛立ちを覚え、悲しむのか知っているでしょう。
可能であれば、家族に「私は小さい頃どんなことに興味があったの?」「頑固だなと思った瞬間ってある?」「どんなときにイライラしてた?」などあなたの今までについて詳しく聞いてみることをおすすめします。あなたも知らないかもしれないあなたの性質を理解することができるかもしれません。
次の選択肢はあなたの友人です。友人は現在のあなたのプライベート、また学校の中など公的な場所で見せる顔をよく知っている存在ですので、「現在のあなた」についての理解を助けてくれる存在だと言えます。また家族と異なり、対等な立場の存在として尊敬できるところなどを知っていることがあります。
「私と仲良くなるきっかけはどこだったの?」「直して欲しいなと思うところはある?」など質問をしてみると良いでしょう。家族からの印象と組み合わせれば、あなたの過去から現在に至るまでの価値観の変化を客観的に知ることができます。
今まであなたの学習を支えてきてくれた先生やアルバイトなどの先輩もあなたの特性を知る手がかりをくれる存在です。先生やアルバイトの先輩は、学校や職場といった特定の環境下で現れるあなたの「公的な顔」を知っています。そのため、これから本格的に仕事をするという段階であなたの印象について聞くと、「働くあなたの姿」を働き始める前に予測することができます。
「先生からみた私はどのような生徒ですか」「繁忙期の私はどんな感じではたらいているように見えますか」など、質問してみることをおすすめします。
関わりのある人に相談するのは安心感がある一方で、どう思われているか不安になり、素直に悩みを打ち明けにくいこともあります。そんな時は、思い切ってあなたを全く知らない存在に聞いてみるのも手です。特にキャリアアドバイザーは、様々な特性を持つ候補者の話を聞いて、就職支援をしてきた経験が豊富です。そのため、INFJというあなたの特性がどのような状況で活きやすいか的確なアドバイスをもらえる可能性が高いです。
またあなたの初対面の印象をフラットに教えてもらえるため、自分では気づいていない強みに出会えることもあります。
ここまでINFJの性質や適職、またさらなる自己分析の手段について解説してきました。INFJ(提唱者)は一人でじっくり自己分析をすることは得意ですが、一人だと主観的な自己分析に偏り、「苦手だと思っているけれどできること」や「得意なこと」の可能性に気がつけないこともあります。キャリアアドバイザーという客観的な視点を持つ専門家に相談することで、あなたの適性を客観的に理解し、ストレスなく働きやすい職場に出会う確率が高まるでしょう。
キャリアアドバイザーの中でも特に未経験特化の「Zキャリア」は、未経験から仕事をする候補者の支援実績が豊富です。あなたとの話し合いを通してあなたの適性を客観的に教えてもらうことや、またその適性が活きやすい仕事についてのアドバイスももらうことができるでしょう。
あなたがストレスなく働きやすい仕事を紹介することも可能ですので、まずはあなたの話をじっくり聞かせてください。INFJという適性を活かして働きやすい仕事を、アドバイザーと一緒に見つけましょう。
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