- カジュアル面談が「うざい」と感じる理由
- 企業側がカジュアル面談を行う本当の目的
- 面談を有意義な時間にするための準備と対策
- 面談後に選考を断る際のスマートな方法
カジュアル面談が「うざい」と感じる本当の理由とは?
「お互いを気軽に知る場」であるはずのカジュアル面談。ですが、実際に参加してみると「話が違う…」とうんざりした経験があるかもしれません。なぜそのように感じてしまうのでしょうか。考えられる理由は以下の通りです。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
選考ではないと言われたのに評価されている気がする
カジュアル面談は選考ではないと聞いていたのに、根掘り葉掘り質問されて評価されているように感じると、不信感が募ります。「志望動機は?」「あなたの強みは?」といった面接のような質問が続くと、「話が違うじゃないか」とうざい気持ちになるのも当然です。
「もっとラフな雰囲気で、会社のことを知れると思ったのに…」という期待があった分、そのギャップにがっかりしてしまいます。企業説明会や通常の面接とは違うからこそ参加したのに、結局同じような内容であれば、時間の無駄だと感じてしまうでしょう。
企業からの質問ばかりでこちらの話を聞いてもらえない
こちらが聞きたいことがたくさんあるのに、企業側からの質問ばかりで終わってしまうケースもよくあります。まるで尋問のように一方的に質問され、ようやく質問できる番が来たと思ったらもう終了時間、なんてことも。
これでは、自分に合う会社かどうかを判断するための情報を得られません。「お互いを理解する場」とは名ばかりで、ただ自分たちが候補者を値踏みしたいだけなのでは、と感じてしまいます。これでは、企業への印象も悪くなってしまうでしょう。
事前準備に手間がかかり面倒に感じる
「カジュアル」という言葉から、特に準備は必要ないだろうと考えてしまいます。ですが、実際には企業側から「事前に資料を読んでおいてください」「何か質問を用意してください」などと求められることも少なくありません。
結局、面接と同じくらい準備に手間がかかるのであれば、「カジュアル」と呼ぶのはおかしいのでは、と感じます。気軽に参加できると思っていたのに、準備に追われてしまうと、面談そのものが面倒でうざいものに思えてくるでしょう。
担当者の態度が悪く不快な気持ちになる
まれなケースですが、担当者の態度が横柄だったり、やる気がなさそうだったりすると、それだけで不快な気持ちになります。腕を組んで話を聞いたり、パソコンの画面ばかり見ていたり、こちらの話に全く興味がなさそうな態度を取られたり…。
このような対応をされると、「この会社は人を大切にしない会社なんだな」という印象を持ってしまいます。会社の顔として出てきている担当者の態度が悪いと、カジュアル面談の場が苦痛な時間になるだけでなく、その企業への志望度も一気に下がってしまうでしょう。
面談後に連絡が来なくてモヤモヤする
面談の場は和やかに進み、「ぜひ次の選考に進んでほしい」といった雰囲気だったにもかかわらず、その後まったく連絡が来ない、いわゆる「サイレントお祈り」も、うざいと感じる大きな原因です。
合格か不合格かだけでも知りたいのに、連絡がなければやきもきしてしまいますし、他の企業の選考にも進みづらくなります。企業側の都合もあるのかもしれませんが、誠実な対応をしてもらえないと、「都合のいい時だけ連絡してくるんだな」と不信感が募ってしまいます。
「カジュアル」は嘘?企業側の面談に対する本音
うざいと感じてしまうカジュアル面談ですが、企業側はどのような意図で行っているのでしょうか。その本音を知ることで、少し見方が変わるかもしれません。企業側の目的は以下の通りです。
- 企業側も候補者の人柄やスキルを見ている
- お互いのことを知るための情報交換の場と捉えている
- 選考に進んでもらうかの判断材料にしている
各項目について、詳しく見ていきましょう。
企業側も候補者の人柄やスキルを見ている
「選考ではない」とは言いつつも、企業側は当然、自社に合いそうな人材かを見ています。履歴書や職務経歴書だけでは分からない、その人の雰囲気や話し方、仕事に対する考え方などを知りたいと考えているのです。
これは、入社後のミスマッチを防ぐためでもあります。スキルがあっても社風に合わなければ、お互いにとって不幸な結果になってしまいます。そのため、カジュアルな雰囲気の中で素の人柄を見たい、というのが企業の本音の一つです。
お互いのことを知るための情報交換の場と捉えている
多くの企業は、カジュアル面談を一方的な評価の場ではなく、情報交換の場と位置付けています。企業の魅力を伝え、仕事内容をより深く理解してもらうことで、応募への意欲を高めてもらいたいと考えています。
また、候補者からの質問を通して、自社が外からどう見られているのか、どんな点に興味を持たれているのかを知る機会にもなります。お互いにとって有益な時間にしたい、というのが本来の目的なのです。
選考に進んでもらうかの判断材料にしている
最終的には、次の選考に進んでもらうかどうかを判断する材料にしています。面談での会話を通して、「この人なら活躍してくれそう」「ぜひ面接に来てほしい」と思えば、次のステップを案内します。
逆に、「少し自社の雰囲気とは違うかもしれない」と感じた場合は、お見送りになることもあります。「カジュアル」という言葉の裏には、こうした企業側の評価の視点も含まれていることを理解しておくと、面談当日の心構えも変わってくるでしょう。
うざい面談をチャンスに変えるための事前準備
どうせ参加するなら、カジュアル面談を「うざい」で終わらせず、自分にとって有益な時間にしたいものです。少し準備をしておくだけで、面談の質は大きく変わります。チャンスに変えるための準備は以下の通りです。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
会社の事業内容や特徴を最低限調べておく
面談に行く前に、その会社が何をしている会社なのか、基本的な情報は調べておきましょう。公式サイトの事業内容や企業理念のページに目を通しておくだけでも十分です。
全く何も知らない状態で行くと、企業説明だけで時間が終わってしまい、自分が聞きたいことを聞けずに終わってしまう可能性があります。少しでも知識があれば、より深い質問ができ、担当者にも「本気で興味を持ってくれているな」と良い印象を与えられます。
自分が企業に聞きたい質問リストを作成しておく
カジュアル面談は、自分が企業を面接するくらいの気持ちで臨むことが大切です。そのために、事前に聞きたいことをリストアップしておきましょう。「どんな人が活躍していますか?」「1日の仕事の流れを教えてください」など、具体的な質問が良いです。
質問を用意しておくことで、会話の主導権を握りやすくなり、一方的に質問される展開を防げます。また、質問を通して自分の疑問や不安を解消できれば、その会社が本当に自分に合っているのかを判断する材料になります。
これまでの経歴や自己紹介を簡単にまとめておく
「簡単に自己紹介をお願いします」と言われる場面は多いです。その時に慌てないように、これまでの経験や自分のことを1分程度で話せるように準備しておきましょう。
長々と話す必要はありません。アルバイト経験や学んできたこと、仕事で活かせそうな自分の長所などを簡潔にまとめるだけで大丈夫です。「こういう経験をしてきたので、御社の〇〇という事業に興味を持ちました」というように、企業への興味とつなげられると、より好印象です。
あくまで情報交換の場だとリラックスして臨む
一番大切なのは、過度に緊張せずリラックスして臨むことです。「評価される場」と考えると緊張してしまいますが、「会社のことを知るための情報交換の場」と捉え直してみましょう。
少し肩の力を抜いて、普段の自分で話すことを心がけるのがポイントです。その方が、担当者も心を開いて話しやすくなり、結果的にお互いにとって有意義な時間になります。準備をしっかりしたら、あとは「楽しんでこよう」くらいの気持ちで臨んでみてください。
カジュアル面談で失敗しないための当日の注意点
準備を万端にしても、当日の振る舞い一つで印象が大きく変わってしまうこともあります。お互いに気持ちの良い時間にするために、いくつか注意しておきたいポイントがあります。当日の注意点は以下の通りです。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
ただ話を聞くだけの受け身の姿勢で参加しない
カジュアル面談では、受け身にならず積極的に会話に参加する姿勢が大切です。ただ黙って話を聞いているだけでは、担当者も「本当に興味があるのかな?」と不安になってしまいます。
相手の話に相槌を打ったり、話の内容からさらに質問を広げたりと、コミュニケーションを意識しましょう。「〇〇というお話がありましたが、具体的にはどういったことですか?」のように、会話のキャッチボールを心がけることで、意欲的な姿勢をアピールできます。
質問攻めにして一方的な会話にしない
質問を用意しておくことは大切ですが、用意した質問を一方的に投げ続けるのはNGです。まるで尋問のようになってしまい、相手を困らせてしまいます。
会話の流れを大切にしましょう。相手が話している時はしっかりと耳を傾け、話が一区切りついたタイミングで質問を挟むなど、自然なコミュニケーションを心がけることが重要です。あくまで「会話」の場であることを忘れないようにしてください。
給与や福利厚生の話ばかりを質問しない
給与や休日、残業時間などの待遇面は、働く上でとても重要なポイントです。ですが、面談の冒頭から待遇の話ばかりするのは避けましょう。「仕事内容よりも条件のことしか興味がないのかな」という印象を与えかねません。
まずは事業内容や仕事のやりがい、社風などについての質問から始め、会話が盛り上がってきた後半や、担当者から「何か他に質問はありますか?」と促されたタイミングで、聞きにくい質問をするのがスマートです。
経歴やスキルについて嘘をつかない
自分を良く見せたいという気持ちから、できないことを「できる」と言ったり、経歴を盛ったりするのは絶対にやめましょう。嘘はいつか必ずバレますし、入社できたとしても後で自分が苦しむことになります。
正直に話すことが一番です。もしスキルや経験が不足していると感じるなら、「〇〇の経験はありませんが、学ぶ意欲はあります」「これから△△のスキルを身につけていきたいです」というように、前向きな姿勢を伝えることで、熱意をアピールできます。
面談後に選考へ進みたくない場合のスマートな対応
カジュアル面談を通して「この会社は自分には合わないかもしれない」と感じることもあるでしょう。その場合、無理に選考に進む必要はありません。ですが、断る際にもマナーがあります。スマートな対応方法は以下の通りです。
- お礼と共に辞退する旨をメールで丁寧に伝える
- 辞退理由は「方向性の違い」などと簡潔に記載する
- 無視や無断での音信不通は絶対に避ける
各項目について、詳しく見ていきましょう。
お礼と共に辞退する旨をメールで丁寧に伝える
選考に進まないことを決めたら、できるだけ早くメールで連絡を入れましょう。その際は、まず面談の機会を設けてもらったことへの感謝を伝えます。
「先日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました」といった一言があるだけで、印象が大きく変わります。感謝の気持ちを伝えた上で、「慎重に検討した結果、今回は選考を辞退させていただきたく存じます」と、辞退の意思を明確に伝えましょう。
辞退理由は「方向性の違い」などと簡潔に記載する
辞退理由を詳しく書く必要はありません。「検討の結果、自身のキャリアプランと方向性が異なると感じたため」といったように、簡潔な理由を添えるのが一般的です。
企業の批判をしたり、ネガティブな内容を書いたりするのはマナー違反です。あくまで自分の都合であることを伝え、角が立たないように配慮することが大切です。誠実な対応を心がけることで、将来どこかでまた縁があった際にも、良好な関係を築けるかもしれません。
無視や無断での音信不通は絶対に避ける
一番やってはいけないのが、連絡を無視したり、そのまま連絡を絶ったりすることです。これは社会人としてのマナーに反しますし、採用担当者に多大な迷惑をかけてしまいます。
断りの連絡を入れるのは気まずいかもしれませんが、ほんの数分で済みます。きちんとけじめをつけることで、自分自身も気持ちを切り替えて、次の転職活動に進むことができます。最後まで誠実な対応を心がけましょう。
うざいカジュアル面談をそもそも避けたいなら
ここまでカジュアル面談の対処法について解説してきましたが、それでも「やっぱり面倒」「できれば避けたい」と感じる人もいるでしょう。そんな場合に試せる方法は以下の通りです。
- 転職エージェントに企業とのやり取りを任せる
- 企業の口コミサイトで社風や評判を確認しておく
- 応募前に面談の目的を担当者に質問しておく
各項目について、詳しく見ていきましょう。
転職エージェントに企業とのやり取りを任せる
転職エージェントを利用すると、キャリアアドバイザーが自分に代わって企業とのやり取りを行ってくれます。カジュアル面談の日程調整はもちろん、面談の雰囲気や聞かれる内容などを事前に教えてもらえることもあります。
また、面談後に選考を辞退したい場合も、アドバイザーが代わりに伝えてくれるため、気まずい思いをする必要がありません。企業探しの段階から、自分に合いそうな社風の会社を紹介してくれるので、ミスマッチが起こりにくいのも大きなメリットです。
企業の口コミサイトで社風や評判を確認しておく
応募を検討している企業の口コミサイトをチェックするのも有効な手段です。実際に働いている人や、過去に働いていた人のリアルな声を見ることで、公式サイトだけでは分からない社内の雰囲気や働きがいなどを知ることができます。
「面接の雰囲気が高圧的だった」「社員同士のコミュニケーションが少ない」といった情報があれば、カジュアル面談を受ける前に、自分に合う企業文化かどうかをある程度判断できます。
応募前に面談の目的を担当者に質問しておく
カジュアル面談の案内が来た際に、その面談の目的を事前に確認するのも一つの手です。「当日はどのようなお話をさせていただけますでしょうか?」と質問することで、企業側の意図を把握できます。
もし返答が曖昧だったり、面接と変わらないような内容だったりした場合は、参加を見送るという判断もできるでしょう。事前に目的をすり合わせておくことで、「思っていたのと違った」というがっかり感を減らすことができます。
まとめ:転職の悩みは一人で抱え込まずプロに相談
カジュアル面談が「うざい」と感じてしまう理由から、その対処法まで解説してきました。最後に、この記事のポイントを振り返ってみましょう。
- カジュアル面談は自分に合う会社か見極める機会
- 合わないと感じたら無理に選考に進む必要はない
各項目について、詳しく見ていきましょう。
カジュアル面談は自分に合う会社か見極める機会
カジュアル面談は、企業が候補者を見る場であると同時に、自分が企業を見極める絶好の機会でもあります。担当者の態度や会話の内容から、その会社の雰囲気や文化を感じ取ることができます。
「うざい」と感じることも、見方を変えれば「この会社は自分には合わないな」ということが事前に分かった、とポジティブに捉えることができます。面談を有効活用して、自分にぴったりの職場を見つけるための判断材料にしていきましょう。
合わないと感じたら無理に選考に進む必要はない
もし面談を通して違和感を覚えたなら、自分の直感を信じて、無理に次の選考に進む必要は全くありません。合わない会社に入社しても、長く働き続けるのは難しいでしょう。
断ることに罪悪感を感じる必要はありません。転職活動は、企業と個人が対等な立場で進めるものです。たくさんの会社の中から、心から「ここで働きたい」と思える一社を見つけることが、何よりも大切です。
Zキャリアのエージェントに相談してみよう
「カジュアル面談がやっぱり面倒」「自分に合う会社の見つけ方がわからない」など、転職活動に関する悩みや不安があるなら、一人で抱え込まずにプロに相談してみませんか。
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