脱毛サロンの残業は多い？仕事のきつさとホワイトな職場の見つけ方

脱毛サロンの残業はどのくらい？その実態を解説

脱毛サロンでの働き方を考える上で、残業がどのくらいあるのかは気になるところです。ここでは、残業が発生する主な理由について、以下の4つの項目で解説します。

各項目について、詳しく見ていきましょう。

閉店後の片付けや翌日の準備で残業が発生する

サロンの営業終了後、閉店後の作業によって残業が発生することが多くあります。お客様が帰った後も、スタッフの仕事は終わりではありません。施術で使用したベッドのシーツ交換やタオルの洗濯、器具の消毒、その日の売上計算やカルテの整理など、やるべきことは山積みです。

これらの片付けや翌日の準備を丁寧に行うことで、お客様が常に清潔で快適な環境で施術を受けられるようになります。お客様に安心してサービスを提供するための大切な仕事ですが、日々の業務として積み重なると、どうしても残業につながりやすくなるのが実情です。

施術の延長やカウンセリングの長引きも原因になる

お客様対応による時間超過も、残業の大きな原因の一つです。脱毛の施術は、お客様一人ひとりの毛質や肌質に合わせて丁寧に行うため、予定していた時間を少し超えてしまうことがあります。特に、初めて来店されたお客様はじっくりとカウンセリングを行う必要があります。

お客様が抱える悩みや不安に真摯に耳を傾け、納得してもらえるまで説明すると、カウンセリングが長引くことも少なくありません。最後の予約のお客様の対応が延びてしまうと、その分だけ退勤時間が遅くなり、結果として残業になってしまいます。

研修やミーティングが時間外に行われることもある

日々の業務以外に、営業時間外の研修や会議が残業の原因となるケースもあります。脱毛技術は常に進化しているため、新しい機械の導入研修や、より良いサービスを提供するための接客スキルの勉強会などが定期的に行われます。

また、店舗の売上目標達成に向けたミーティングや、スタッフ間の情報共有のための会議が開かれることもあります。これらの研修や会議は、スタッフのスキルアップやチームワーク向上に欠かせないものですが、営業終了後に行われることが多く、拘束時間が長くなる一因と言えるでしょう。

シフト制でも予約状況によってはすぐに帰れない

多くの脱毛サロンはシフト制で勤務時間が決まっていますが、予約が詰まっていると定時で帰れないこともあります。特に夕方から夜にかけては、仕事終わりのお客様で予約が集中しやすくなります。

自分の担当する最後のお客様の施術が長引いてしまうと、退勤時間になってもすぐに帰ることはできません。次のシフトのスタッフへの引き継ぎをきちんと済ませる必要もあります。お客様にスムーズなサービスを提供するためには仕方ない面もありますが、日々の残業につながる可能性があります。

残業以外にもある？脱毛サロンの仕事がきついと言われる理由

脱毛サロンの仕事は、残業以外にも「きつい」と感じられる側面があります。ここでは、仕事の厳しさにつながる主な理由について、以下の4つの項目で解説します。

詳しく解説していきます。

売上ノルマや勧誘のプレッシャーがある

多くのサロンでは、店舗全体や個人に売上目標やノルマが課されています。目標を達成するために、施術だけでなく、お客様に化粧品や追加の脱毛コースをおすすめすることも大切な仕事の一部です。

ですが、勧誘が苦手な人にとっては、この目標が大きなプレッシャーになることがあります。目標を達成できないと上司から指導を受けたり、職場の雰囲気が気まずくなったりすることも。お客様に喜んでもらいたいという気持ちと、売上を上げなければならないというプレッシャーとの間で悩んでしまう人も少なくありません。

立ち仕事が多く体力的に負担が大きい

脱毛サロンの仕事は、一日中立ちっぱなしの体力勝負な面があります。施術中は長時間同じ姿勢を続けたり、中腰になったりすることも多く、足腰に大きな負担がかかります。一日に何人ものお客様を連続して担当すると、営業が終わる頃には足がパンパンにむくんでしまうことも日常茶飯事です。

華やかなイメージとは裏腹に、実際は体力的にハードな仕事です。特に、体力にあまり自信がない人の場合、日々の疲れが積み重なって「きつい」と感じやすいかもしれません。お客様に最高のサービスを提供するためにも、日々の体調管理がとても重要になります。

女性社会特有の人間関係に悩むことがある

脱毛サロンは、スタッフのほとんどが女性という職場です。そのため、スタッフ同士の人間関係に悩んでしまうケースも見られます。もちろん、スタッフ全員が仲良く、協力し合える雰囲気の良い職場もたくさんあります。

ですが、店舗によってはスタッフ間の相性や、ちょっとした意見の食い違いから、気まずい空気が生まれてしまうことも。チームで目標を追いかける中で、スタッフ同士の連携は非常に重要です。人間関係がうまくいかないと、仕事に行くこと自体がストレスになってしまう可能性もあります。

クレーム対応で精神的に疲弊してしまう

お客様に満足してもらうことを第一に考えていても、時にはお客様からのクレームに対応しなければならない場面があります。「思ったように効果が出ない」「予約がなかなか取れない」といったご意見や、時には厳しい言葉を受けることも。

お客様の不満や怒りを直接受け止めるのは、精神的に大きな負担となります。真摯に対応してもなかなか理解してもらえないと、自分の仕事に自信をなくしてしまったり、精神的に疲れてしまったりすることもあります。お客様と真剣に向き合うからこそ、クレーム対応は特にきついと感じる仕事の一つです。

脱毛サロンで働くことのメリット

大変な面もありますが、脱毛サロンの仕事にはそれを上回る魅力やメリットもたくさんあります。ここでは、働くことで得られる喜びや利点について、以下の4つの項目で紹介します。

各項目について、詳しく見ていきましょう。

働きながら自分も綺麗になれる

脱毛サロンで働く大きなメリットは、自分自身も綺麗になれることです。多くのサロンでは、社員割引制度が設けられており、通常よりもお得な価格で脱毛の施術を受けられたり、サロンで扱っている化粧品を購入できたりします。

働きながら自分自身のムダ毛の悩みも解消でき、美容への意識も自然と高まります。また、仕事を通じて最新の美容情報に常に触れることができるため、プライベートでも役立つ知識がたくさん身につきます。美しくなりたいという気持ちが強い人にとっては、最高の環境と言えるでしょう。

お客様からの感謝がやりがいにつながる

お客様からの「ありがとう」の言葉がモチベーションになる、という声は非常に多く聞かれます。ムダ毛は、多くの人にとってデリケートで深い悩みです。その悩みに寄り添い、施術を通じてコンプレックスを解消する手助けができるのは、この仕事ならではの大きなやりがいです。

お客様が施術を重ねるごとに肌が綺麗になり、自信を持って明るい表情になっていく姿を間近で見られるのは、何物にも代えがたい喜びです。「担当してもらえて良かった」という一言が、日々の疲れを吹き飛ばしてくれるほどの力になります。

未経験からでも美容の専門知識が身につく

脱毛サロンの求人は「未経験者歓迎」のものが多く、働きながら専門的なスキルが身につくのも魅力です。入社後はしっかりとした研修制度が整っているサロンがほとんどで、皮膚の構造や毛の周期、脱毛機の仕組みといった基礎から丁寧に教えてもらえます。

最初は覚えることが多くて大変かもしれませんが、一度身につけた知識や技術は一生ものです。美容業界でキャリアを積んでいきたいと考えている人にとって、エステティシャンとしての第一歩を踏み出すのに最適な環境と言えるでしょう。

実力次第で高い給与を目指せる可能性がある

脱毛サロンの給与体系は、固定給に加えてインセンティブ（成果給）がプラスされることが多いです。そのため、頑張りが給与に反映されるシステムになっており、自分の努力次第で高い収入を目指すことが可能です。

例えば、お客様からの指名が多かったり、おすすめした化粧品の販売実績が良かったりすると、その分がお給料に上乗せされます。目標に向かって努力するのが好きな人や、成果が目に見える形で評価されることにやりがいを感じる人にとっては、モチベーションを高く保ちながら働ける環境です。

脱毛サロンで働くことのデメリット

メリットがある一方で、もちろんデメリットもあります。長く働き続けるためには、事前に厳しい面も理解しておくことが大切です。ここでは、特に知っておきたい4つのデメリットを解説します。

詳しく解説していきます。

拘束時間が長くプライベートを確保しにくい

プライベートとの両立が難しいと感じる場合がある点は、デメリットの一つです。脱毛サロンは土日祝日がお客様にとっての来店チャンスなので、スタッフは平日に休みを取ることが一般的です。友人や家族と休みを合わせることが難しいと感じるかもしれません。

また、サロンの営業時間が夜遅くまでであることも多く、残業が重なると帰宅が深夜になることもあります。仕事後の時間を趣味や休息に充てることが難しくなり、ワークライフバランスの確保に悩む可能性があります。

給与が売上やインセンティブに左右されやすい

メリットの裏返しになりますが、収入が不安定になりがちな点もデメリットと言えます。インセンティブ制度は頑張り次第で高収入を目指せる一方で、毎月の給与が安定しにくいという側面も持っています。

例えば、店舗全体の売上が伸び悩んだ月や、自分の販売実績が振るわなかった月は、インセンティブが少なくなり、手取り額が思ったより低くなってしまうことも。安定した収入を重視する人にとっては、給与の変動が不安要素になるかもしれません。

肌トラブルなどお客様との問題が発生するリスクがある

細心の注意を払って施術を行っていても、お客様の肌トラブルのリスクをゼロにすることはできません。施術後にお客様の肌に赤みやかゆみが出てしまったり、万が一やけどのような状態になってしまったりする可能性も考えられます。

このような事態が発生した場合、真摯な謝罪と適切な対応が求められます。お客様のデリケートな肌に直接触れる仕事だからこそ、常に大きな責任が伴います。こうしたプレッシャーが精神的な負担になることも覚悟しておく必要があるでしょう。

体力的な負担が大きく長く続けるのが難しい

体力的な負担の大きさから、年齢を重ねてもこの仕事を続けられるだろうかと不安に感じる人もいます。一日中立ちっぱなしで、時には中腰の不自然な体勢で施術を行うため、腰痛や肩こり、足のむくみは多くのスタッフが抱える悩みです。

若いうちは気力で乗り切れても、年齢とともに体力の衰えを感じると、同じように働き続けるのが難しくなるかもしれません。将来的なキャリアプランを考えた時に、体力的な負担が少ないポジションへの異動や、働き方の見直しが必要になる可能性があります。

後悔しない！ホワイトな脱毛サロン求人の見つけ方

せっかく働くなら、心身ともに健康でいられる「ホワイトな職場」を選びたいものです。ここでは、求人情報を見る際にチェックすべきポイントや、情報収集のコツを4つ紹介します。

各項目について、詳しく見ていきましょう。

「残業月〇時間以内」と明記されているか確認する

求人票をチェックする際は、残業時間の実績を確認することが非常に重要です。「残業ほぼなし」「月平均10時間以内」といったように、具体的な数字が記載されている求人は、残業時間に対する意識が高い企業である可能性が高いです。

逆に、残業について全く触れられていなかったり、「みなし残業代」の記載があったりする場合は注意が必要です。みなし残業代とは、一定時間分の残業代が給与に予め含まれている制度で、その時間内であればどれだけ残業しても追加の残業代は支払われません。面接の際に、実際の残業時間について質問してみるのも良いでしょう。

ノルマの有無を求人票でチェックする

売上ノルマのプレッシャーが苦手な場合は、「ノルマなし」の記載があるかしっかり確認しましょう。求人票に「個人ノルマなし」と書かれているサロンは、スタッフに過度なプレッシャーをかけることなく、チーム全体で目標を達成しようという方針の可能性が高いです。

ただし、「個人ノルマなし」でも「店舗目標あり」というケースは多いです。その場合、どのような形で店舗目標に貢献していくのか、達成できなかった場合にペナルティなどがあるのかを面接などで確認しておくと、入社後のギャップを減らすことができます。

口コミサイトでスタッフのリアルな声を確認する

企業の公式情報だけでなく、実際に働く人の声を参考にすることも大切です。企業の口コミサイトやSNSなどで、そのサロンで働いている人や、過去に働いていた人の書き込みを探してみましょう。

そこには、残業時間の実態や人間関係、給与体系など、求人票だけでは分からないリアルな情報が書かれていることがあります。もちろん、すべての書き込みが正しいとは限りませんが、複数の口コミを見ていくことで、そのサロンの全体的な雰囲気や働きやすさが見えてくるはずです。

充実した研修制度があるか確かめる

特に未経験から挑戦する場合は、未経験でも安心な研修制度が整っているかどうかがホワイトな職場を見極める重要なポイントになります。しっかりとした研修制度があるサロンは、スタッフを大切に育てようという姿勢の表れです。

求人票の「研修制度」の欄に、研修期間や内容が具体的に書かれているかチェックしましょう。例えば「入社後3ヶ月間の研修あり」「専任トレーナーによるマンツーマン指導」といった記載があれば安心です。研修制度が充実していれば、自信を持ってお客様の前に立つことができ、長く働き続けることにもつながります。

脱毛サロンの仕事に向いている人の特徴

ここまで脱毛サロンの仕事について様々な角度から見てきましたが、どのような人がこの仕事に向いているのでしょうか。ここでは、求められる資質や性格の特徴を4つ紹介します。

詳しく解説していきます。

美容や人と話すことが好きな人

何よりも、「好き」という気持ちが原動力になる仕事です。美容全般に興味があり、自分自身も綺麗になることに関心が高い人は、楽しみながら知識を吸収し、仕事に活かすことができます。

また、施術中はお客様と一対一で過ごす時間が長いため、人と話すのが好きなことも大切です。お客様との会話の中から新たなニーズを引き出したり、リラックスできる雰囲気を作ったりすることもエステティシャンの重要なスキルの一つです。コミュニケーション能力はお客様の満足度に直結します。

コツコツと丁寧な作業ができる人

脱毛の施術は、細かい作業の正確さが求められます。全身の広い範囲から、指先などの細かい部分まで、照射漏れがないように丁寧に機械を操作しなければなりません。少しの気の緩みが、お客様の不満やトラブルにつながる可能性もあります。

また、お客様が直接肌に触れるタオルや器具の衛生管理を徹底することも非常に重要です。決められた手順を守り、どんな時でもコツコツと真面目に、丁寧な作業を続けられる集中力と責任感がある人が向いています。

相手の悩みに寄り添える共感力が高い人

お客様の気持ちに寄り添う姿勢は、信頼されるエステティシャンになるために不可欠です。ムダ毛の悩みは非常にデリケートな問題で、人に相談することに勇気がいるお客様も少なくありません。

お客様が安心して悩みを打ち明けられるよう、親身になって話を聞き、その気持ちに共感できる力が求められます。相手の立場に立って物事を考え、不安な気持ちを和らげるような温かいコミュニケーションが取れる人は、お客様から厚い信頼を得ることができるでしょう。

目標達成意欲が高く体力に自信がある人

売上目標があるサロンで働く場合、目標に向かって努力できるポジティブな姿勢も大切です。ノルマをプレッシャーと捉えるのではなく、自分の成長のためのステップと捉え、ゲーム感覚でクリアしていくような前向きさがあると、仕事がより楽しくなります。

そして、これまで何度も触れてきたように、この仕事は体力勝負です。一日中立ち仕事を続けられる体力と、自分自身の健康を管理する自己管理能力も必要不可欠。学生時代にスポーツに打ち込んでいたなど、体力に自信がある人にとっては、その強みを存分に活かせる仕事です。

今の職場の残業や環境が辛いと感じたら

もし今、脱毛サロンで働いていて「残業が多くて辛い」「職場の環境が合わない」と感じているなら、無理をしすぎる必要はありません。自分の心と体を守るためにできることを考えてみましょう。

詳しく解説していきます。

まずは自分の心と体の声に耳を傾ける

自分の心と体を最優先に考えることが何よりも大切です。「最近よく眠れない」「朝、仕事に行くのがとても憂鬱」「休みの日も仕事のことばかり考えてしまう」といったサインは、心と体が限界に近いことを示しているのかもしれません。

忙しい毎日を送っていると、つい自分のことは後回しになりがちです。ですが、一度立ち止まって、今の自分の状態を客観的に見つめ直す時間を作ってみてください。自分の心と体の声に正直になることが、次の一歩を踏み出すためのスタートラインになります。

無理せず働き方を見直すことも大切にする

辛いと感じている原因がはっきりしているなら、働き方を見直す勇気を持つことも必要です。例えば、残業の多さが原因なら、上司に相談してシフトを調整してもらえないか聞いてみるのも一つの手です。人間関係に悩んでいるなら、他の店舗への異動を希望するという選択肢もあるかもしれません。

すぐに状況が変わるのは難しいかもしれませんが、現状を改善するために自分から行動を起こすことが大切です。一人で抱え込まず、信頼できる上司や同僚に相談してみることで、解決の糸口が見つかることもあります。

労働環境が良い職場への転職も視野に入れる

今の職場で状況の改善が見込めない場合は、転職という新しい選択肢を考えるのも前向きな一歩です。世の中には、残業が少なく、スタッフが気持ちよく働ける環境づくりに力を入れている脱毛サロンもたくさんあります。

「転職」と聞くと大きな決断に感じるかもしれませんが、心身ともに健康で、やりがいを感じながら働ける場所を探すことは、自分の将来にとって非常に重要です。今の職場で得た経験やスキルは、次の職場で必ず活かすことができます。

Zキャリアのエージェントに相談してみよう

「でも、どうやって自分に合う職場を探せばいいか分からない」そんな時は、一人で悩まずプロに相談してみてください。私たちZキャリアのような転職エージェントは、非公開の求人情報を含め、たくさんの企業の情報を持っています。

これまでの経験や希望を伝えることで、自分に合った残業の少ない求人や、ノルマのないサロンを紹介してもらうことが可能です。履歴書の書き方から面接対策まで、転職活動全体をサポートしてくれるので、初めての転職で不安な人でも安心です。今の環境を変えたいと思ったら、まずは気軽に相談から始めてみませんか。