- 職場のエアコンが寒く感じる原因
- 今すぐ自分でできる寒さ対策
- 周囲に角を立てずに状況を伝える方法
- 職場環境が改善しない場合の選択肢
- 快適な職場を見つけるための転職活動のコツ
職場のエアコンが寒くて仕事に集中できない…
こんなに寒いのは自分だけ?
「周りの人は平気そうなのに、自分だけが寒がっている気がする…」と感じて、なかなか言い出せないことがありませんか。ですが、体感温度は人それぞれで、決して珍しいことではありません。
一人で悩まずに、まずは「寒いと感じるのは自分だけではないかもしれない」と気持ちを少し楽に持ってみてください。
また、常に寒い環境にいると、知らず知らずのうちに自律神経が乱れてしまい、なんとなく体がだるい、疲れが取れないといった状態になることもあります。たかが寒さと軽く考えずに、自分の体が出しているサインにしっかりと耳を傾けることが大事です。
この先で具体的な対策や伝え方、そして新しい環境を探す方法まで紹介していきますので、一つひとつ確認しながら、自分にとって一番良い方法を見つけていきましょう。
職場のエアコンが寒く感じる主な理由
なぜ職場はこんなに寒く感じるのでしょうか。その原因を知ることで、対策も立てやすくなります。考えられる理由は以下の通りです。

詳しく解説していきます。
設定温度と体感温度に差がある
エアコンのリモコンに表示されている設定温度と実際に感じる温度には、ズレがあることが多いです。たとえば、日当たりの良い場所やパソコンなどの機器が集まっている場所は温度が上がりやすく、エアコンはそこを基準に冷やし続けてしまいます。
その結果、日陰の席や部屋の隅は、設定温度よりもかなり低い室温になっていることがあります。また、湿度によっても体感温度は変わるため、同じ25℃でもジメジメしている日とカラッとしている日では、寒さの感じ方が違ってきます。
男女の基礎代謝の違いが影響する
一般的に、男性と女性では筋肉量に差があり、それが基礎代謝の違いにつながります。筋肉は熱を生み出す働きがあるため、筋肉量が多い人は体が温まりやすく、暑がりなことが多いです。
そのため、オフィスでは男性に合わせてエアコンの温度が設定されると、女性にとっては寒すぎると感じてしまうケースがよくあります。これはどちらが悪いという話ではなく、体のつくりの違いが原因で起こる、仕方のないことなのかもしれません。
エアコンの風が直接当たる席にいる
エアコンの吹き出し口の真下や、風の通り道になる席に座っていると、冷たい風が直接体に当たってしまい、実際の室温以上に寒く感じます。
たとえ室温が適切でも、常に風にさらされていると体の熱がどんどん奪われてしまいます。オフィスのレイアウトによっては、どうしても風が直撃してしまう席ができてしまうこともあります。自分の席が風の通り道になっていないか、一度確認してみるのも良いでしょう。
建物の構造や空調設備の古さが原因
建物の構造や空調設備そのものが、寒さの原因になっている場合もあります。たとえば、古いビルだと断熱性が低かったり、窓からの隙間風が入ってきたりして、部屋が冷えやすくなります。
また、空調設備が古くて温度の微調整ができなかったり、フロア全体で一括管理されていて部署ごとの設定ができなかったりすることも考えられます。こうなると個人の努力だけでは解決が難しく、会社全体での対応が大事になってきます。
職場の寒さを我慢し続けるデメリット
「少し寒いくらいなら…」と我慢してしまうかもしれませんが、その積み重ねは心身に悪影響を及ぼす可能性があります。具体的なデメリットは以下の通りです。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
仕事のパフォーマンスが著しく低下する
寒い環境では、仕事の効率が明らかに落ちてしまいます。体が冷えてしまうと、無意識に体を縮こまらせたり、手がかじかんでキーボードが打ちにくくなったりします。
寒さで頭がボーっとしてしまい、普段ならすぐに終わる作業に時間がかかってしまうこともあるでしょう。快適な環境でこそ、人は本来の力を発揮できるものです。寒さを我慢することは、自分の能力を十分に活かせないことにもつながってしまいます。
肩こりや頭痛など体調不良を引き起こす
寒さを我慢していると、体に直接的な不調が現れやすくなります。体が冷えることで血管が収縮し、血の巡りが悪くなるのが主な原因です。
血行不良は、肩こりや腰痛、頭痛といった症状を引き起こします。また、体が冷えることで免疫力が低下し、風邪をひきやすくなることも考えられます。毎日のように続く不調は、仕事だけでなくプライベートにも影響を与えてしまうかもしれません。
集中力の低下が思わぬミスにつながる
「寒い」という感覚に意識が向いてしまうと、目の前の仕事への集中力が途切れてしまいます。これは仕方のないことです。
集中力が散漫になると、普段ならしないようなケアレスミスをしてしまう可能性が高くなります。たとえば、数字の入力ミスや、メールの宛先間違いなど、小さなミスが大きなトラブルにつながることもあります。寒さは、仕事の質にも関わる大きな問題だといえます。
精神的なストレスが蓄積していく
毎日寒い職場で我慢しながら働くことは、精神的にも大きな負担になります。「また今日も寒いのか…」と出勤するのが憂鬱になったり、周りが快適そうにしている中で自分だけが辛いと感じることに孤独感を覚えたりするかもしれません。
このような小さなストレスが積み重なると、仕事へのモチベーションが下がってしまったり、会社に行くこと自体が嫌になったりすることもあります。心と体の健康を守るためにも、寒さの問題は早めに対処することが大切です。
今すぐ自分でできる職場の寒さ対策
上司に相談する前に、まずは自分でできることから試してみましょう。ちょっとした工夫で、体感温度はかなり変わります。具体的には、以下の方法が役立ちます。

羽織れる上着やひざ掛けを常備する
体温調節しやすい服装を心がけるのが、寒さ対策の基本です。カーディガンやパーカー、ストールなど、さっと羽織れるものを職場に置いておくと便利です。
足元が冷えやすい場合は、ひざ掛けやレッグウォーマーを使うのも良いでしょう。ブランケットのような大きなものだと周りの目が気になるかもしれませんが、小さめのひざ掛けなら使いやすいです。自分の体感に合わせて、こまめに着たり脱いだりして調節してみてください。
温かい飲み物で体を内側から温める
体を内側から温めることも、とても効果的です。休憩時間に、白湯やお茶、スープなど温かい飲み物を飲む習慣をつけてみましょう。
特に、生姜やシナモンが入った飲み物は体を温める作用が期待できるので、試してみる価値はあります。冷たい飲み物は体を冷やしてしまうので、夏場でもできるだけ避けたほうが安心です。タンブラーや水筒を持参すれば、いつでも温かい飲み物が飲めます。
保温性の高いインナーや靴下を着用する
見えない部分での防寒対策も重要です。最近は、薄手でも保温性が高い機能性インナーがたくさんあります。
たとえば、吸湿発熱素材のインナーを着るだけで、かなり暖かさが違ってきます。また、足元から冷えがくることも多いので、厚手の靴下や、保温効果のある素材の靴下を履くのも良い方法です。服装の規定が厳しい職場でも、インナーや靴下なら取り入れやすいでしょう。
簡単なストレッチで血行を促進する
長時間同じ姿勢で座っていると、血行が悪くなって体が冷えやすくなります。トイレに立ったついでや、少し席を外した時に、簡単なストレッチを取り入れてみてください。
たとえば、かかとの上げ下ろしをしたり、肩をぐるぐる回したりするだけでも、血の巡りが良くなります。デスクの下で足首を回したり、指をグーパーしたりするのも良いでしょう。周りに気づかれずにできる簡単な動きで、体をこまめに動かすことを意識してみましょう。
周囲に角を立てずに寒さを伝える方法
自分で対策してもまだ寒い場合、次は周りに働きかけるステップです。伝え方を工夫すれば、トラブルなく状況を改善できるかもしれません。ポイントは以下の通りです。
- まずは同じ悩みを持つ同僚に相談する
- 体調への影響を具体的に上司へ伝える
- 全員の意見として温度設定の変更を提案する
- サーキュレーターの導入など改善案を出す
各項目について、詳しく見ていきましょう。
まずは同じ悩みを持つ同僚に相談する
いきなり上司に言うのは勇気がいるかもしれません。まずは、「寒いと感じているのは自分だけかな?」と、席の近い同僚や話しやすい先輩に軽く聞いてみましょう。
「実は私も寒かったんだ」と同じように感じている人が見つかるかもしれません。仲間がいると心強いですし、「みんなが感じているなら」と、話を進めやすくなります。一人で抱え込まず、まずは周りの意見を聞いてみるのが最初の一歩になります。
体調への影響を具体的に上司へ伝える
上司に相談する際は、感情的にならずに事実を伝えることがポイントです。「寒いから温度を上げてください!」とストレートに言うのではなく、「寒さで少し体調が優れず、仕事に集中しづらい時があります」というように、業務への影響を具体的に伝えてみてください。
「肩こりがひどくて…」「お腹が痛くなることがあって…」など、自分の体調を正直に話すことで、上司も「それは大変だ」と問題の重要性を理解しやすくなります。あくまでも相談という形で、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
全員の意見として温度設定の変更を提案する
もし、他にも寒いと感じている同僚がいるなら、「何人かが寒いと感じているようです」と、個人の意見ではなく、複数の意見として伝えるのも良い方法です。
「もし可能でしたら、エアコンの設定温度を1度だけ上げていただくことは難しいでしょうか?」のように、控えめにお願いしてみましょう。暑がりの人もいることを考慮して、「ひざ掛けなども使いますが、それでも少し辛いので…」と、自分でも対策していることを伝えると、より聞いてもらいやすくなります。
サーキュレーターの導入など改善案を出す
ただ「寒い」と伝えるだけでなく、具体的な解決策を一緒に提案すると、前向きな姿勢が伝わります。たとえば、「サーキュレーターを置いて、部屋の空気を循環させてみてはどうでしょうか」といった提案です。
サーキュレーターを使えば、冷たい空気が一箇所に溜まるのを防ぎ、室内の温度ムラをなくす効果が期待できます。他にも、エアコンの風向きを調整してもらう、席替えを検討してもらうなど、会社側の負担が少ない改善案をいくつか用意しておくと、話がスムーズに進むかもしれません。
職場の寒さは法律で規制されている?
「こんなに寒いのは普通じゃないのでは?」と感じた時に、法律ではどうなっているのか気になるかもしれません。ここでは、法律との関係について簡単に触れておきます。
- 事務所衛生基準規則で努力義務が定められている
- 違反しても罰則があるわけではない
- 会社の安全配慮義務が関係する場合もある
事務所衛生基準規則で努力義務が定められている
実は、職場の室温について定めた法律があります。「事務所衛生基準規則」というもので、会社は室温を18度以上28度以下に保つように目安が定められています。
この規則は、働く人が健康で快適に仕事ができるようにするためのものです。もし職場の室温がこの範囲を大きく外れている場合は、会社が働く環境への配慮を怠っている可能性があります。このルールを知っておくだけでも、会社に相談する際の根拠になるかもしれません。
参考:「事務所衛生基準規則/e-gov 法令検索」
違反しても罰則があるわけではない
ここで大事なのは、この室温のルールは「努力義務」であるという点です。つまり、会社がこの温度を守らなかったからといって、すぐに法律違反となり罰則が科せられるわけではありません。
ですが、だからといって会社が何もしなくて良いということにはなりません。働く人の健康を守るのは会社の責任です。このルールは、会社に対して「ちゃんと働く人のことを考えて、快適な環境を作ってくださいね」というメッセージだと考えてください。
会社の安全配慮義務が関係する場合もある
もう一つ、「安全配慮義務」という考え方があります。これは、会社が従業員の健康や安全を守るために、必要な配慮をしなければならないという法律上の義務です。
もし、極端な寒さが原因で体調を崩してしまった場合、会社がこの安全配慮義務を果たしていなかった、と見なされる可能性もゼロではありません。法律を盾に強く主張するのは難しいかもしれませんが、「会社には働く人の健康を守る責任がある」ということを覚えておくと良いでしょう。
対策しても職場環境が改善されない場合の選択肢
いろいろと試してみても、残念ながら状況が変わらないこともあります。その場合は、次のステップを考える必要があります。考えられる選択肢は以下の通りです。
- 席替えや部署の異動を願い出る
- 会社の相談窓口や労働組合に相談する
- 快適な環境を求めて転職を検討する
席替えや部署の異動を願い出る
もし、寒さの原因がエアコンの風が直接当たる席であるなら、席替えを申し出るのが一番手っ取り早い解決策かもしれません。上司に相談して、風が直接当たらない席に移動できないか聞いてみましょう。
また、会社によっては部署ごとに空調が違ったり、フロアが異なったりすることもあります。もし可能であれば、部署の異動を願い出るというのも一つの手です。ただし、これは仕事内容も変わる大きな決断なので、慎重に考えることが大事です。
会社の相談窓口や労働組合に相談する
直属の上司に相談しても改善されない場合、会社の他の窓口を頼るという方法もあります。たとえば、人事部や総務部、あるいはコンプライアンス窓口のような相談窓口が設置されている会社もあります。
また、もし労働組合があれば、そこに相談するのも良いでしょう。労働組合は働く人の味方なので、個人では言いにくいことも会社側に伝えてくれることがあります。一人で悩まず、会社の仕組みをうまく利用してみてください。
快適な環境を求めて転職を検討する
あらゆる手を尽くしても状況が変わらず、心身の健康に影響が出ているなら、その職場を離れる「転職」も真剣に考えるべき選択肢になります。
毎日我慢し続けることで、仕事への意欲を失ってしまっては元も子もありません。働く環境は、給料や仕事内容と同じくらい大事な要素です。自分が健康で快適に働ける場所を探すことは、決して逃げではありません。未来のための前向きな一歩だと考えてみてください。
転職で快適な職場環境の会社を見つけるには?
転職を決意した場合、次の職場で同じ悩みを繰り返さないために、会社の環境をしっかり見極めることが大切です。会社選びのポイントは以下の通りです。
- 求人票の福利厚生や設備欄を確認する
- 面接で職場環境について質問してみる
- 企業の口コミサイトでリアルな声を確認する
- 転職エージェントから内部情報を得る
詳しく解説していきます。
求人票の福利厚生や設備欄を確認する
求人票をチェックする際は、仕事内容や給料だけでなく、「福利厚生」や「設備」の欄にも注目してみてください。「オフィス環境充実」や「最新の空調設備」といった記載があれば、会社が働く環境に気を配っている可能性があります。
また、フリーアドレス(自由席)制度を導入している会社なら、その日の体調に合わせて自分で席を選べるかもしれません。小さな記述からでも、会社の姿勢を読み取ることができる場合があります。
面接で職場環境について質問してみる
面接は、会社について直接質問できる貴重な機会です。面接の終盤にある「何か質問はありますか?」と聞かれたタイミングで、職場環境について聞いてみましょう。
たとえば、「社員の皆さんはどのような服装で勤務されていますか?」と聞けば、体温調節しやすい服装がOKかどうかが分かります。「オフィスで働く上で、快適な環境づくりのために会社として工夫されていることはありますか?」といった聞き方をすれば、会社の考え方を知ることができます。
企業の口コミサイトでリアルな声を確認する
実際にその会社で働いていた人や、現在働いている人のリアルな声を知るには、企業の口コミサイトを参考にするのも一つの手です。
「オフィスの環境」や「働きやすさ」といった項目で、空調に関する書き込みが見つかるかもしれません。ただし、口コミはあくまで個人の感想なので、すべてを鵜呑みにせず、参考情報の一つとして見るようにしましょう。ポジティブな意見とネガティブな意見、両方をチェックするのがポイントです。
転職エージェントから内部情報を得る
転職エージェントは、一般には公開されていない企業の内部情報を持っていることがあります。たとえば、オフィスの雰囲気や、社員の定着率、働く環境に関するリアルな情報などです。
「寒さに弱いので、空調が個別で調整できるような職場はありますか?」というように、自分の希望を具体的に伝えれば、それに合った求人を紹介してくれるかもしれません。自分一人で探すよりも、効率的に快適な職場を見つけられる可能性があります。
職場の寒さで悩んだらプロに相談しよう
もし職場の寒さで悩み、転職を少しでも考えているなら、まずはZキャリアのエージェントに相談してみませんか。
今の状況を話すだけでも、気持ちが整理されたり、新しい選択肢が見えたりするかもしれません。プロの視点から、今の悩みを解決するためのアドバイスをもらえます。まずは今抱える悩みの相談から始めてみませんか?