- ボーナスをもらってから転職する重要性
- 夏と冬のボーナス後のベストな転職タイミング
- ボーナスをもらってすぐ辞める時の注意点
- 転職先でのボーナス事情
ボーナスをもらってからの転職でタイミングは重要?
仕事を辞めるなら、どうせならボーナスをもらってからにしたい、と考えるのは当然のことです。そして、退職を伝えるタイミングはなによりも重要になってきます。退職を伝えるタイミングが重要な理由について具体的に解説していきます。
- 支給条件を満たさないとボーナスがもらえないから
- 円満退職できるかどうかに関わるから
- 転職活動のスケジュールが立てやすくなるから
支給条件を満たさないとボーナスがもらえないから
一番の理由は、ボーナスがもらえなくなるリスクを避けるためです。多くの会社では「ボーナスの支給日に会社に在籍していること」が、ボーナスをもらうための条件になっています。もし、ボーナスが支給される日よりも前に退職してしまうと、これまで頑張ってきた分のボーナスがもらえなくなってしまうかもしれません。
たとえば、夏のボーナス支給日が6月30日だったとします。もし6月29日に退職してしまったら、たった1日の違いで数十万円を損してしまう可能性だってあります。せっかく頑張って働いたのですから、もらえるものはしっかりもらってから次のステップに進みたいものです。だからこそ、会社のルールをしっかり確認して、退職のタイミングを見極めることがとても大事になります。
円満退職できるかどうかに関わるから
ボーナスをもらってから退職するタイミングは、円満に会社を辞められるかどうかにも大きく関わってきます。たとえば、ボーナスが支給された翌日に「辞めます」と伝えたら、周りの人はどう思うでしょうか。「ボーナスだけが目当てだったのかも」と、少し気まずい雰囲気になるかもしれません。
もちろん、ボーナスをもらった後に退職するのは働く人の権利です。ですが、お世話になった会社の人たちと良い関係のままお別れするためにも、タイミングには少し配慮が必要です。ボーナスをもらってすぐに辞めるのではなく、少し期間を空けてから退職の意思を伝えたり、引き継ぎを丁寧に行ったりすることで、周りからの印象は大きく変わります。気持ちよく次の職場へ向かうためにも、円満退職を心がけていきましょう。
転職活動のスケジュールが立てやすくなるから
ボーナスの支給時期を目安にすると、転職活動全体の計画を立てやすくなります。転職活動は、自己分析や書類作成、面接対策など、やることがたくさんあります。いつから本格的に動くべきか、なかなか決められないこともあるでしょう。
そんな時、「夏のボーナスをもらったら転職活動を本格化させよう」とか「冬のボーナスが支給されるまでに次の会社の内定をもらっておこう」といったように、ボーナスを一つのゴールに設定できます。そうすると、逆算して「じゃあ、いつから求人を探し始めよう」「いつまでに履歴書を準備しよう」と、具体的なスケジュールが見えてきます。計画的に進めることで、焦らずにじっくりと自分に合った転職先を見つけられるようになります。
そもそもボーナスがもらえる仕組みとは?
ボーナスをもらってから転職するためには、まずボーナスの基本的な仕組みを知っておくことが大切です。仕組みを理解することで、損をしないための動き方が分かります。ポイントは以下の通りです。
- ボーナスは会社の業績や個人の評価で決まる
- 支給日に在籍していることが条件の場合が多い
- 就業規則でボーナスのルールを確認する
ボーナスは会社の業績や個人の評価で決まる
ボーナスの金額は一定ではありません。会社のその時期の売上や利益といった「業績」と、一人ひとりの働きぶりに対する「個人評価」の2つを組み合わせて決まるのが一般的です。会社全体の調子が良ければボーナスの金額も上がりやすいですし、逆に厳しい状況だと下がってしまうこともあります。
また、同じ会社で働いていても、仕事の成果や頑張りによってもらえる金額は変わってきます。求人票などで「ボーナス年2回(基本給の4ヶ月分)」と書かれているのを見たことがあるかもしれませんが、これはあくまで目安です。自分の評価がどうなっているのか、会社の業績はどうなのかによって、実際の金額は変動するということを覚えておきましょう。
支給日に在籍していることが条件の場合が多い
これが最も重要なポイントですが、多くの会社ではボーナス支給日に在籍していることが支給の絶対条件になっています。これを「支給日在籍要件」と呼びます。ボーナスは、過去の働きに対するご褒美という側面と、これからも頑張ってほしいという期待が込められたものです。
そのため、たとえボーナスの金額が決まる「算定期間」にしっかり働いていたとしても、支給される日より前に辞めてしまうと、1円ももらえなくなってしまうケースがほとんどです。ボーナスをもらってからの退職を考えている場合は、必ず自分の会社のボーナス支給日を確認し、その日までは在籍しているように退職日を調整することが大切です。
就業規則でボーナスのルールを確認する
ボーナスに関する細かいルールは、会社の「就業規則」に書かれています。就業規則は、その会社で働く上でのルールブックのようなものです。ここには、ボーナスの支給日や、支給の条件、金額の計算方法などが具体的に記載されています。
「ボーナスをもらってすぐ辞めたら、返さないといけないのでは?」と不安に思うかもしれませんが、基本的には返還の義務はありません。ですが、念のため就業規則にそういった特別な記載がないか確認しておくと安心です。就業規則は、社内の共有フォルダに入っていたり、人事部や総務部に言えば見せてもらえたりします。転職を考え始めたら、まず一度目を通しておくようにしましょう。
夏のボーナスをもらってから転職する最適なタイミング
夏のボーナスをもらってからの転職は、一つの大きなチャンスです。タイミングをしっかり見計らうことで、スムーズに活動を進められます。具体的な動き方は以下の通りです。
- 6月支給なら7月以降に退職交渉を始める
- 7月支給なら8月以降に退職交渉を始める
- 求人が増え始める秋の転職市場を狙う
6月支給なら7月以降に退職交渉を始める
夏のボーナスが6月に支給される会社の場合、退職の意思を伝えるのは7月に入ってからがベストです。まず、ボーナスが無事に口座に振り込まれたことを確認しましょう。そして、支給日から少し時間を置いて、たとえば7月の上旬から中旬あたりに、直属の上司に「ご相談したいことがあります」と時間を取ってもらうのがスマートな流れです。
ボーナスをもらってすぐに辞意を伝えると、どうしても「ボーナス目当て」という印象を与えかねません。少し期間を空けることで、その印象を和らげることができます。退職の意思を伝えてから実際に退職するまでは、引き継ぎなどで1ヶ月〜2ヶ月ほどかかるのが一般的なので、逆算してスケジュールを立てていきましょう。
7月支給なら8月以降に退職交渉を始める
ボーナスの支給が7月の会社も多いです。その場合は、8月に入ってから退職交渉を始めるのが良いタイミングになります。お盆休みなどが入る会社も多いので、上司のスケジュールを確認しながら、お盆休み明けなどに話を切り出すのも良いかもしれません。
7月中に転職活動を進めておき、内定をもらった状態で8月を迎えるのが理想的な動き方です。そうすれば、ボーナスを受け取った後、スムーズに退職交渉に入ることができます。転職活動には平均して3ヶ月ほどかかると言われているので、4月や5月頃から少しずつ準備を始めておくと、余裕を持って進められます。

求人が増え始める秋の転職市場を狙う
夏のボーナス後に転職活動をすることは、秋の採用シーズンに合わせられるというメリットもあります。多くの企業では、下半期が始まる10月に向けて、新しい人材を確保しようと採用活動を活発化させます。そのため、9月頃から求人の数が増え始める傾向があります。
夏のボーナスをもらってから転職活動を本格化させると、この求人が増えるタイミングにちょうど乗ることができます。選択肢が多い中で自分に合った会社を探せるのは、大きなアドバンテージです。ボーナスのタイミングは、転職市場の動きとも連動していることが多いので、このチャンスをうまく活用していきましょう。
冬のボーナスをもらってから転職する最適なタイミング
冬のボーナスを受け取ってからの転職も、年度の切り替わりと重なるため、とても良いタイミングです。計画的に進めるためのポイントは以下の通りです。
- 12月支給なら1月以降に退職交渉を始める
- 年末年始を挟むためスケジュールに余裕を持つ
- 年度末に向けて求人が増える時期を狙う
12月支給なら1月以降に退職交渉を始める
冬のボーナスは12月に支給されるのが一般的です。その場合、年が明けた1月以降に退職を伝えるのがおすすめです。年末の忙しい時期に退職の話をするのは避けた方が無難ですし、上司も落ち着いて話を聞く時間が取りにくいかもしれません。
ボーナスを受け取り、年末年始の休暇で気持ちをリフレッシュさせてから、新年の仕事始めのタイミングで「今後のキャリアについてご相談が…」と切り出すのがスムーズです。1月に退職の意思を伝えれば、1ヶ月〜2ヶ月の引き継ぎ期間を経て、3月末での退職、4月からの新しい職場でのスタートという、きりの良いスケジュールを組むことができます。
年末年始を挟むためスケジュールに余裕を持つ
冬のボーナス後の転職活動では、年末年始の長期休暇を考慮に入れることが大切です。多くの会社が年末年始は休みになるため、その期間は企業の採用活動もストップします。書類選考の返信が遅れたり、面接の日程調整が難しくなったりすることもあります。
そのため、秋頃から転職活動を始めておき、年内には内定をもらっておく、という動き方ができると理想的です。もし年明けから活動を始める場合は、企業の動きが鈍くなることを想定して、少し長めに期間を見積もっておくと安心です。焦らず、自分のペースで進めるためにも、スケジュールには余裕を持たせておきましょう。

年度末に向けて求人が増える時期を狙う
冬のボーナス後の転職活動は、4月入社を目指す企業の採用活動が活発になる時期と重なります。多くの企業は、新年度が始まる4月に合わせて組織体制を整えようとします。退職者が出て欠員を補充したり、新しい事業のために人員を増やしたりするため、1月〜3月は求人数が一年の中でも特に増える時期です。
このタイミングで転職活動をすることで、たくさんの求人の中から自分に合った仕事を選べるチャンスが広がります。未経験者を歓迎するポテンシャル採用の求人が増えるのもこの時期の特徴です。新しいキャリアに挑戦したいと考えている人にとって、冬のボーナス後の転職は絶好の機会になるでしょう。
ボーナスをもらってすぐ辞める際の注意点は?
ボーナスをもらってから退職するのは賢い選択ですが、進め方を間違えるとトラブルになったり、気まずい思いをしたりする可能性もあります。円満に退職するために、以下の点に注意しましょう。
- 会社の就業規則を必ず確認する
- 引き継ぎは責任を持って丁寧に行う
- 転職先にボーナス目当てだと思われないようにする
- 会社への感謝の気持ちを忘れない
会社の就業規則を必ず確認する
繰り返しになりますが、まず最初に就業規則を確認してください。ほとんどの場合、一度支給されたボーナスを返す必要はありません。ですが、ごく稀に「ボーナス支給後、〇ヶ月以内に退職した場合は一部返還」といった特殊なルールを設けている会社も存在します。
後から「知らなかった」では済まされないトラブルになるのを避けるためにも、事前に自分の会社のルールを正確に把握しておくことが何よりも大切です。安心して次のステップに進むための、最初で最も重要な準備だと考えてください。
引き継ぎは責任を持って丁寧に行う
円満退職のために、後任者への引き継ぎは丁寧に行うようにしましょう。ボーナスをもらってすぐ辞めることに対して、少なからず申し訳ない気持ちがあるかもしれません。その気持ちを、責任ある行動で示すことが大切です。
自分が辞めた後、残されたメンバーが困らないように、仕事の内容や進め方をまとめた資料を作成したり、後任者と一緒に行動して丁寧に教えたりする姿勢が求められます。最後まで責任を持って仕事に取り組む姿を見せることで、周りの人も「新しい場所でも頑張ってね」と気持ちよく送り出してくれるでしょう。

転職先にボーナス目当てだと思われないようにする
転職活動の面接では、退職理由をポジティブに伝えることが重要です。「ボーナスをもらってから辞めます」と正直に言う必要はありませんし、言うべきではありません。面接官に「お金のことしか考えていないのかな?」というマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。
退職理由は「新しい環境で〇〇のスキルを身につけたい」「御社の〇〇という事業に魅力を感じ、挑戦してみたい」といった、前向きな内容を準備しておきましょう。ボーナスはあくまでタイミングの一つであり、転職の本来の目的は自分の成長やキャリアアップであることを、自分の言葉でしっかり伝えることが大切です。
会社への感謝の気持ちを忘れない
たとえ辞める会社であっても、お世話になったことへの感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。退職が決まったからといって、仕事への態度が雑になったり、会社の悪口を言ったりするのは絶対にNGです。社会人としてのマナー違反ですし、自分の評判を落とすことにもつながります。
業界によっては、転職先で前の会社の人と仕事で関わることもあります。どこでどんな縁があるか分かりません。最終出社日には、お世話になった上司や同僚にきちんと挨拶をして、感謝の言葉を伝えましょう。「終わりよければすべてよし」という言葉もあります。最後まで良い印象を残して、新しい門出を迎えたいものです。
転職先でボーナスはいつもらえる?
転職が無事に成功しても、気になるのが次の会社でのボーナスです。入社してすぐに満額もらえるわけではないので、その仕組みを理解しておきましょう。
- ボーナスには算定期間があることを理解する
- 入社後最初のボーナスは満額もらえないことが多い
- 求人票や面接で支給実績を確認する
ボーナスには算定期間があることを理解する
新しい会社でも、ボーナスには「算定期間」があります。これは、ボーナスの金額を計算するための対象となる期間のことです。たとえば、夏のボーナス(6月支給)の算定期間が「前年の10月〜当年3月」だったとします。もし4月に入社した場合、この算定期間には会社に在籍していなかったことになります。
そのため、入社して最初のボーナスは支給されなかったり、支給されても満額ではなかったりするのが一般的です。ボーナスは、その算定期間中の働きや貢献度に応じて支払われるものだということを理解しておきましょう。
入社後最初のボーナスは満額もらえないことが多い
前述の通り、入社後最初のボーナスは満額ではないケースがほとんどです。算定期間の途中で入社した場合は、在籍していた日数に応じて計算された金額(「寸志」と呼ばれることもあります)が支給されることが多いです。
たとえば、算定期間が6ヶ月のところ、最後の1ヶ月だけ在籍していた場合は、その1ヶ月分が考慮されて支払われる、といったイメージです。満額のボーナスがもらえるようになるのは、算定期間の全てに在籍した後の、次のボーナスからになるのが一般的です。転職直後の資金計画を立てる際は、この点を考慮に入れておくと安心です。
求人票や面接で支給実績を確認する
入社してから「思っていたのと違った」とならないように、ボーナスの支給実績は事前に確認しておきましょう。求人票に「賞与年2回」と書かれていても、実際には業績によってほとんど出ていない、というケースも残念ながらあります。
面接の終盤などで「差し支えなければ、昨年度の賞与の支給実績についてお伺いしてもよろしいでしょうか?」と質問してみるのは問題ありません。もし直接聞きにくい場合は、転職エージェントを通じて確認してもらうのがおすすめです。エージェントは企業の内部情報を持っていることも多いので、より正確な情報を得ることができます。
ボーナスと転職のタイミングは、転職のプロに相談してみよう
ここまでボーナスと転職のタイミングについて解説してきましたが、一人で全てを考えて行動するのは不安なこともあるかもしれません。そんな時は、転職のプロである転職エージェントに相談してみるのがおすすめです。
- 自分に合った転職時期のアドバイスがもらえる
- 円満退職に向けたサポートを受けられる
- 転職先のボーナス事情も事前に確認できる
自分に合った転職時期のアドバイスがもらえる
転職エージェントは、一人ひとりの状況に合わせた最適なタイミングを一緒に考えることもできます。今の会社の就業規則や、転職市場の動向、そして自分のキャリアプランなどを総合的に見て、「〇月頃に動き出すのがベストですよ」といった具体的なアドバイスをもらえます。
自分一人で考えていると、「本当に今でいいのかな?」と迷ってしまうことも多いです。客観的な視点からプロのアドバイスをもらうことで、自信を持って転職活動を進めることができます。
円満退職に向けたサポートを受けられる
円満退職に向けた具体的なサポートができることも転職エージェントの強みです。たとえば、「上司に退職を伝える時、何と言えば角が立たないか」「引き継ぎはどんな風に進めればスムーズか」といった、細かいけれど重要な悩みにも丁寧に答えてくれます。
退職交渉は、精神的にも負担がかかるものです。事前にシミュレーションをしたり、伝え方のコツを教えてもらったりするだけでも、心に余裕が生まれます。安心して退職手続きを進めるために、ぜひプロの力を借りてみてください。
転職先のボーナス事情も事前に確認できる
自分では直接聞きにくい、応募先企業のリアルなボーナス事情についても、転職エージェントによっては代わりに確認してくれることがあります。求人票に載っている情報だけでなく、「実際にどれくらい支給されているのか」「会社の業績は安定しているのか」といった、より踏み込んだ情報を教えてもらえる可能性があります。
入社後のミスマッチを防ぎ、納得して新しい会社に入社するためにも、お金に関する情報は非常に重要です。聞きにくいことを代わりに聞いてもらえるのは、エージェントを利用する大きなメリットの一つです。
Zキャリアのエージェントに相談してみませんか
ボーナスをもらってからの転職は、タイミングや進め方がとても大切です。少しでも不安や迷いがあるなら、一人で抱え込まずに、ぜひ私たちZキャリアのエージェントに相談してみてください。
Zキャリアは、特に20代の若手層の転職サポートを得意としています。これからのキャリアをどう築いていきたいか、どんな働き方がしたいか、じっくりお話を聞かせてください。円満退職のサポートから、自分では見つけられないような優良企業の紹介、面接対策まで、転職活動の全てを二人三脚でサポートいたします。