- 逃げるべき「やばい会社」の見極め方
- 会社に居続けることの本当のデメリット
- 後悔しないための円満な退職方法
- 転職活動を乗り越えるための心構え
やばい会社から逃げるのは甘えじゃない!見極めるサイン
「今の会社を辞めたいなんて、自分が弱いだけかも…」と感じてしまうかもしれません。ですが、自分の心や体を守るために環境を変えることは、決して甘えではありません。ここでは、会社から離れることを考えた方がよい、具体的なサインについて解説します。
- 心身に不調が出始めている
- 会社の将来性に希望が持てない
- 明確な評価制度がなく成長できない
- ハラスメントが横行している
各項目について、詳しく見ていきましょう。
心身に不調が出始めている
もし、仕事のことが原因で眠れなかったり、朝起きるのが異常に辛かったりするなら、それは心と体がSOSを出しているサインです。食欲がなくなったり、逆に食べ過ぎてしまったり、休みの日に何もやる気が起きないといった症状も注意が必要です。
仕事は生活のために大切ですが、健康を犠牲にしてまで続けるべきものではありません。自分でも気づかないうちにストレスが溜まり、気づいた時には心身ともにボロボロになってしまうこともあります。少しでも「おかしいな」と感じたら、まずは自分を大切にすることを最優先に考えてください。
会社の将来性に希望が持てない
会社の業績がずっと悪かったり、扱っている商品やサービスが時代に合わなくなってきたりしていませんか。会社の将来が見えない状況で働き続けるのは、大きな不安を伴います。給料が上がらないどころか、いつか会社自体がなくなってしまうかもしれません。
また、会社のトップが将来のビジョンを語れなかったり、いつもその場しのぎの対応を繰り返していたりする場合も危険信号です。自分がこの先何年も安心して働き続けられる環境かどうか、冷静に考えてみることが大切です。
明確な評価制度がなく成長できない
毎日頑張って働いているのに、それが全く評価されない環境は辛いものです。頑張りが給料や昇進に反映されないと、仕事へのモチベーションも下がってしまいます。上司の気分次第で評価が変わるような会社では、正当な評価は期待できません。
また、毎日同じことの繰り返しで、新しいスキルが全く身につかない環境も問題です。数年後に「自分には何もできることがない」と後悔しないためにも、自分が成長できる環境かどうかを見極めることは非常に重要です。
ハラスメントが横行している
上司からの厳しい言葉や理不尽な要求、同僚からの無視や悪口など、職場で嫌な思いをしていませんか。パワハラやセクハラは我慢する必要がありません。そういった行為が当たり前になっている会社は、働く人のことを大切に考えていない証拠です。
「自分が我慢すれば丸く収まる」と考えてしまうかもしれませんが、ハラスメントは心に深い傷を残します。健全な人間関係を築けない職場は、心身の健康を害する「やばい会社」の典型的な特徴です。すぐに離れることを検討しましょう。
それ職場崩壊かも?退職ラッシュが起きる会社の特徴
最近、周りで辞めていく人が増えていませんか。それは、会社が危険な状態にあるサインかもしれません。ここでは、退職者が続出する「職場崩壊」寸前の会社の特徴を解説します。
- 優秀な人材から次々と辞めていく
- 引き継ぎがほとんど行われない
- 残った社員の業務負担が増え続ける
- 社内にネガティブな空気が蔓延している
各項目について、詳しく見ていきましょう。
優秀な人材から次々と辞めていく
特に注意したいのが、仕事ができて周りから頼りにされていた人から辞めていくケースです。優秀な人ほど、会社の将来性や自分のキャリアを冷静に判断しています。彼らが会社を去るということは、その会社に見切りをつけた可能性が高いです。
「あの人が辞めるなら、この会社はもう長くないかも…」と感じるのは自然なことです。優秀な人がいなくなると、残されたメンバーで仕事を回すのがどんどん難しくなり、会社の力も弱っていきます。
引き継ぎがほとんど行われない
辞める人が多すぎると、一人ひとりの引き継ぎが雑になりがちです。十分な引き継ぎがないまま担当者がいなくなり、残された人が手探りで仕事を進めなければならない状況は、職場の混乱を招きます。
「前の担当者に聞かないと分からない」ということが頻繁に起こり、仕事がスムーズに進まなくなります。これは、会社が社員の退職をきちんと管理できていない証拠であり、組織として機能不全に陥っているサインと言えるでしょう。
残った社員の業務負担が増え続ける
人が辞めれば、その人の仕事は残された誰かがやらなければなりません。一人当たりの仕事量がどんどん増えて、毎日残業しないと仕事が終わらない…なんてことになっていませんか。
会社が新しい人をすぐに補充してくれれば良いですが、退職ラッシュが起きている会社は採用も上手くいかないことが多いです。その結果、残った社員が心身ともに疲弊してしまい、さらなる退職者を生むという悪循環に陥ってしまいます。
社内にネガティブな空気が蔓延している
職場で交わされる会話が、会社の悪口や仕事の愚痴ばかりになっていませんか。挨拶がなかったり笑顔が消えたりするのも、危険なサインです。社員のモチベーションが著しく低下し、チームワークも失われている状態です。
このようなネガティブな空気は伝染しやすく、職場全体の生産性を下げてしまいます。前向きな気持ちで仕事に取り組むことが難しい環境は、心身の健康にも良くありません。職場の空気感を注意深く観察してみましょう。
やばい会社に居続けることのデメリット
「辞めたいけど、今辞めたら迷惑がかかるし…」と、会社に残る選択を考えてしまうかもしれません。ですが、無理して働き続けることには、想像以上に大きなデメリットがあります。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
心と体の健康を損なう
これが最も大きなデメリットです。無理を続けることで心身のバランスを崩してしまうと、回復までに長い時間がかかってしまいます。最悪の場合、働きたくても働けない状態になってしまうかもしれません。
ストレスの多い環境に身を置き続けると、常に緊張状態が続き、心も体も休まりません。一度健康を損なってしまうと、次のキャリアを考えるどころではなくなってしまいます。自分の健康以上に大切なものはありません。
貴重な時間を無駄にしてしまう
特に20代の時間は非常に貴重です。この時期にどんな経験を積み、どんなスキルを身につけるかが、将来のキャリアを大きく左右します。成長できない環境でただ耐えるだけの時間は、将来の可能性を狭めてしまうことになりかねません。
「石の上にも三年」という言葉もありますが、それは成長できる環境であることが前提です。やばい会社で無駄に時間を過ごすよりも、新しい環境で価値ある経験を積む方が、長い目で見て自分のためになります。
転職市場での価値が下がる
スキルアップが見込めない環境に長くいると、同年代の他の人と比べて経験やスキルで見劣りする可能性があります。転職しようと思った時に、アピールできる強みがなく、選択肢が限られてしまうかもしれません。
また、「なぜそんな環境で長く働いていたのですか?」と面接で聞かれた際に、明確な理由を説明できないと、主体性がないと判断されてしまうこともあります。自分の市場価値を下げないためにも、早めの決断が重要です。
会社の責任を押し付けられる
人がどんどん辞めていく職場では、残った人に責任が集中しがちです。経験が浅くても無理な役職や仕事を任され、失敗した時に「君の責任だ」と言われてしまうケースもあります。
本来であれば会社が組織として負うべき責任を、個人に押し付けるのは健全な状態ではありません。気づいた時には、自分一人では抱えきれないほどの重圧を背負わされていた、なんてことにならないように注意が必要です。
後悔しないための「逃げ方」のポイント
「辞める」と決めたら、次はどう行動するかが大切です。感情的に辞めてしまうと、後悔につながることもあります。ここでは、円満かつスムーズに次のステップへ進むためのポイントを解説します。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
感情的にならず冷静に判断する
「もう無理だ!」と、その場の感情で辞表を叩きつけるのは避けましょう。一時的にスッキリするかもしれませんが、後の転職活動で不利になったり、収入が途絶えて生活が苦しくなったりする可能性があります。
まずは一度深呼吸をして、「なぜ辞めたいのか」「次にどんな仕事をしたいのか」を冷静に整理することが大切です。計画的に行動することで、自分にとってベストな選択ができます。
次の転職先を決めてから行動する
可能であれば、在職中に転職活動を進め、次の職場を決めてから退職するのが理想的です。収入が途絶える心配がないため、焦らずに自分に合った会社をじっくりと探すことができます。
また、職歴に空白期間(ブランク)ができないため、転職活動でも有利に働くことが多いです。「辞めたい」という気持ちが強い時こそ、次の安心材料を確保しておくことが、精神的な余裕につながります。
退職の意思は直属の上司に伝える
退職を決意したら、まずは直属の上司に直接伝えるのが社会人としてのマナーです。同僚や他の部署の人に先に話してしまうと、上司の耳に噂として入ってしまい、話がこじれる原因になります。
法律上は2週間前に伝えれば退職できますが、会社の就業規則を確認し、引き継ぎ期間などを考慮して1〜2ヶ月前には伝えるのが一般的です。落ち着いて話せるように、会議室などでアポイントを取ってから話すようにしましょう。
最低限の引き継ぎは責任を持って行う
お世話になった会社や同僚への最後の誠意として、後任者が困らないようにしっかりと引き継ぎを行いましょう。自分が担当していた仕事内容や進捗状況、取引先の連絡先などを資料にまとめておくと親切です。
円満に退社することで、気持ちよく新しいスタートを切ることができます。また、どこで縁があるか分かりません。最後まで責任ある行動を心がけることが、自分の未来のためにもなります。
これってヤメハラ?知っておきたい退職妨害
退職の意思を伝えた際に、会社から不当な引き止めや嫌がらせを受けることがあります。これを「ヤメハラ(辞めさせないハラスメント)」と呼びます。違法なケースもあるため、正しい知識を身につけておきましょう。
- 「辞めたら損害賠償」と脅される
- 有給休暇の取得を拒否される
- 執拗な引き留めに合う
- 必要な書類を発行してもらえない
各項目について、詳しく見ていきましょう。
「辞めたら損害賠償」と脅される
退職の意思を伝えた際に、「今辞められたら損害が出るから訴える」などと脅されるケースがあります。ですが、労働者には退職の自由があり、通常業務の範囲で退職することによって会社が損害賠償を請求することは、ほとんど認められません。
これは、退職を思いとどまらせるための脅し文句であることが多いです。もしこのようなことを言われても、冷静に対応し、法的に根拠のない脅しに屈する必要はありません。
有給休暇の取得を拒否される
残っている有給休暇を退職日までに消化したいと伝えた際に、「忙しいから無理」「引き継ぎが終わっていない」などと拒否されることがあります。しかし、有給休暇の取得は労働者に認められた正当な権利です。
会社が一方的に取得を拒否することはできません。退職日までのスケジュールを考慮し、計画的に有給休暇を消化する権利があります。諦めずに、取得する意思をはっきりと伝えましょう。
執拗な引き留めに合う
「君がいないと困る」「もう少し頑張ってみないか」といった引き留めはよくあることです。ですが、それが度を越して、何度も面談を設定されたり、感情に訴えかけてきたりする場合は問題です。
「期待しているから」「昇進させるから」といった言葉で引き留めようとすることもありますが、退職の意思が固いのであれば、曖昧にせずはっきりと断ることが大切です。一度受け入れる姿勢を見せてしまうと、さらに引き止めがしつこくなる可能性があります。
必要な書類を発行してもらえない
退職後、失業手当の申請や次の会社への提出に必要な「離職票」や「源泉徴収票」といった書類を発行してもらえないケースです。これらの書類の発行は会社の義務であり、意図的に発行しないのは違法行為にあたります。
もし発行を拒否されたり、手続きを後回しにされたりした場合は、発行を催促する内容証明郵便を送ったり、ハローワークや労働基準監督署に相談したりする方法があります。
転職で一番しんどいのはいつ?乗り越え方を解説
転職活動は、新しい未来への希望がある一方で、精神的に辛い時期もあります。どんな時にしんどさを感じやすいのかを知り、乗り越え方を知っておくことで、前向きに活動を進められます。
- 書類選考で落ち続ける時期
- 面接で不採用が続く時期
- 周囲と自分を比較してしまう時期
- 孤独を感じてしまう時期
各項目について、詳しく見ていきましょう。
書類選考で落ち続ける時期
転職活動の序盤でつまずきやすいのが、書類選考です。何社応募しても書類で落とされてしまうと、「自分は社会から必要とされていないのかも」と自信をなくしてしまいがちです。
ですが、書類選考が通らないのは、能力がないからではなく、書類の書き方に問題があるケースがほとんどです。応募する企業に合わせて自己PRを書き換えたり、転職エージェントに添削してもらったりすることで、通過率は大きく改善します。
面接で不採用が続く時期
書類選考を通過しても、面接で「お祈りメール」が続くと精神的に堪えます。特に、最終面接まで進んで不採用だった時のショックは大きいものです。
面接は、企業との相性もあります。不採用が続いても「自分自身が否定された」と捉える必要はありません。毎回、面接での受け答えを振り返り、「次はこう話してみよう」と改善していくことが大切です。模擬面接などで練習するのも効果的です。
周囲と自分を比較してしまう時期
SNSなどで、同年代の友人が仕事で活躍している姿を見ると、「自分は何をやっているんだろう…」と焦りや劣等感を感じてしまうことがあります。特に、転職活動が長引いている時は、精神的に辛いものです。
ですが、人と自分を比べる必要は全くありません。人にはそれぞれのペースやタイミングがあります。一時的にSNSから離れるなどして、自分の転職活動に集中する時間を作ることも大切です。
孤独を感じてしまう時期
特に在職中に転職活動をしていると、周りに相談できる人がおらず、一人で悩みを抱え込みがちです。思うように進まない時、不安や焦りを共有できる相手がいないと、孤独を感じてしまいます。
そんな時は、家族や信頼できる友人に話を聞いてもらうだけでも、気持ちが楽になります。また、転職エージェントのキャリアアドバイザーは、転職活動のプロであると同時に、あなたの味方です。いつでも相談できるパートナーを見つけることが、活動を乗り切るコツです。
やばい会社から抜け出すための一歩を踏み出そう
今の会社から抜け出すと決めたら、具体的な行動に移しましょう。いきなり転職活動を始めるのではなく、まずは準備からスタートすることが成功への近道です。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
自分のキャリアを整理する
まずは、これまでの経験で何ができるようになったかを書き出してみましょう。これを「自己分析」と呼びます。難しく考える必要はありません。「〇〇という作業を早くできるようになった」「〇〇で工夫してお客様に喜ばれた」など、小さなことでも大丈夫です。
同時に、「これからどんな仕事がしたいか」「どんな働き方をしたいか」も考えてみましょう。自分の強みや希望をはっきりさせることで、次の仕事探しでのミスマッチを防ぐことができます。
転職市場の情報を収集する
世の中にはどんな仕事があるのか、自分に合う求人はないか、転職サイトなどで情報収集を始めましょう。色々な会社の求人情報を見ることで、給料の相場や求められるスキルなどが分かり、自分の市場価値を客観的に知ることができます。
すぐに転職するつもりがなくても、情報収集はいつでも始められます。「こんな面白そうな仕事もあるんだ」と知るだけで、視野が広がり、前向きな気持ちになれるかもしれません。
転職のプロにキャリア相談をする
自分一人で転職活動を進めるのが不安なら、転職エージェントに無料で相談するのがおすすめです。キャリアアドバイザーが、あなたの経験や希望に合った求人を紹介してくれたり、履歴書や職務経歴書の書き方をアドバイスしてくれたりします。
面接対策や、自分では言い出しにくい給料の交渉なども代行してくれるため、心強いパートナーになります。自分では見つけられなかった非公開の求人を紹介してもらえることもあります。
今の会社を辞める前に準備を始める
転職活動は、今の会社に在籍しながら進めるのが基本です。辞めてから活動を始めると、収入がなくなり、「早く決めないと」という焦りから、自分に合わない会社に妥協して入社してしまうリスクがあります。
働きながらの転職活動は大変ですが、自己分析や情報収集、エージェントへの登録など、空いた時間でできることから始めてみましょう。計画的に準備を進めることが、後悔しない転職につながります。
まとめ
今の会社から「逃げる」ことに罪悪感を覚える必要はありません。自分の心と体を守り、より良い未来に進むための大切な一歩です。もし、一人でどうすれば良いか分からなかったり、転職活動に不安を感じたりしているなら、Zキャリアのエージェントに相談してみませんか。あなたの状況を丁寧にヒアリングし、最適なキャリアプランを一緒に考え、後悔しない転職をサポートします。