ひきこもりで高いプライドが邪魔…強みに変える就職の考え方

ひきこもりとプライド、なぜ行動できなくなるの？

ひきこもり状態にある時、プライドが行動の妨げになることがあります。その理由について、以下の3つの項目で解説します。

各項目について、詳しく見ていきましょう。

過去の成功体験に固執してしまう

学生時代や過去の仕事で成功した経験があると、「あの頃の自分ならできたはず」という思いが強くなります。その輝かしいイメージと現在の状況を比べてしまい、現実を受け入れられずに動けなくなることがあります。プライドが、今の自分を認めることを難しくしているのです。過去の自分に縛られず、今の自分からできることを探していく視点が大切になります。

失敗して傷つくことを極端に恐れる

高いプライドは、失敗に対する恐怖心も大きくします。「もし就職活動がうまくいかなかったらどうしよう」「周りになんて思われるだろう」と考えると、プライドが傷つくのを恐れて挑戦自体を避けてしまうのです。例えば、求人に応募するボタンを押す直前で、「やっぱり自分には無理だ」と考えてやめてしまうケースです。何もしなければ失敗もしない、という考えに陥りがちですが、それでは状況は変わりません。

他人と自分を比較して自信を失う

SNSなどで活躍している同世代の友人などと自分を比べてしまい、「自分はなんてダメなんだ」と落ち込んでしまうことがあります。高いプライドがあるからこそ、他人との比較で感じる劣等感が大きくなり、社会に出る自信をさらに失ってしまうのです。友人が仕事で成果を出している話を聞くたびに、焦りと無力感が募ってしまうかもしれません。ですが、人は人、自分は自分です。比べるべきは過去の自分であり、少しでも前に進もうとする今の自分を認めてあげることが重要です。

そのプライドがもたらす社会復帰のメリット

高いプライドは、必ずしも悪いものではありません。社会復帰する上でのメリットについて、以下の2つの項目で解説します。

各項目について、詳しく見ていきましょう。

理想を追求する向上心がある

プライドが高いということは、自分の中に高い理想や目標を持っている証拠です。その向上心は、仕事の質を高めたり、スキルを習得したりする上での大きな原動力になります。「どうせやるなら良いものを作りたい」「もっと上手くなりたい」という気持ちは、成長には欠かせません。妥協しない姿勢は、特に専門的な知識や技術が求められる仕事で高く評価される可能性があります。

強い責任感を持って仕事に取り組める

「中途半端なことはできない」というプライドは、仕事に対する強い責任感につながります。任された仕事は最後までやり遂げようとする真面目さや誠実さは、どんな職場でも信頼を得るための重要な要素です。例えば、一度引き受けた作業は、誰に見られていなくても丁寧に仕上げようとするでしょう。その姿勢は、周りの人からの信頼を着実に積み重ねていくことにつながります。

そのプライドがもたらす社会復帰のデメリット

メリットがある一方で、高いプライドが社会復帰の妨げになることもあります。デメリットについて、以下の2つの項目で解説します。

各項目について、詳しく見ていきましょう。

応募できる求人の幅を狭めてしまう

「自分にはもっと良い仕事があるはずだ」というプライドが、応募へのハードルを上げてしまいます。未経験から始められる仕事や、自分の知らない業界の求人を見下してしまい、せっかくのチャンスを逃してしまう可能性があります。本当は自分に向いているかもしれない仕事なのに、「この仕事は自分らしくない」という思い込みだけで選択肢から外してしまうのは、非常にもったいないことです。

助けを求められず孤立しやすい

働き始めた後も「こんなことも知らないのかと思われたくない」というプライドが邪魔をして、周りに質問したり助けを求めたりすることが難しくなります。結果的に一人で問題を抱え込み、小さなミスが大きなトラブルに発展してしまうこともあります。そうなると、職場に居づらさを感じ、再び働くのが辛くなるという悪循環に陥りかねません。

プライドを強みに変えるための具体的なステップ

高いプライドと上手く付き合い、強みに変えていくための具体的な方法があります。以下の3つのステップで解説します。

各項目について、詳しく見ていきましょう。

小さな目標を設定し達成感を味わう

いきなり「正社員になる」という大きな目標ではなく、ごく簡単な目標から立ててみましょう。「1日に10分だけ求人サイトを見る」「気になる企業を1社リストアップする」といったことです。小さな成功体験を積み重ねることで、「自分にもできる」という感覚が少しずつ回復し、行動への抵抗が和らぎます。この小さな一歩が、自信を取り戻すための重要なトレーニングになります。

自分の価値観を客観的に見つめ直す

「何をしている時にやりがいを感じるか」「どんなことなら続けられそうか」など、自分の価値観を紙に書き出してみましょう。プライドに縛られず、自分が本当に大切にしたいことを見つめ直すことが重要です。例えば、「人と話すのは苦手だけど、コツコツ作業するのは好き」といった発見があるかもしれません。そうすれば、世間体や他人の評価ではなく、自分に合った仕事の方向性が見えてきます。

第三者に話を聞いてもらい視野を広げる

自分一人で考えていると、プライドによる思い込みで視野が狭くなりがちです。家族や友人、または転職のプロなど、第三者に話を聞いてもらうことで、自分では気づかなかった強みや、新しい仕事の選択肢が見つかることがあります。客観的な意見をもらうことで、「自分はこうでなければならない」という思い込みから解放されるきっかけになります。一人で考え込まずに、外からの視点を取り入れてみましょう。

一人で悩むのは終わり！転職のプロに相談しよう

プライドとの付き合い方に悩み、就職活動に踏み出せないなら、専門家の力を借りるのも一つの手です。プロに相談するメリットについて、以下の項目で解説します。

各項目について、詳しく見ていきましょう。

客観的なアドバイスで自信がつく

転職エージェントは、これまでの経歴や気持ちに寄り添いながら、プロの視点で客観的なアドバイスをくれます。「こんな自分でも大丈夫だろうか」という不安も、プロに相談することで「こうすれば大丈夫」という自信に変えることができます。自分の強みや、向いている仕事などを具体的に教えてもらえるため、一人で悩んでいた時には見えなかった可能性に気づけるでしょう。

自分に合った仕事を紹介してもらえる

求人サイトには載っていない非公開求人など、多くの選択肢の中から自分に合った仕事を紹介してくれます。プライドを満たしつつ、無理なくスタートできる職場を見つけやすくなるのが大きなメリットです。希望や適性を伝えるだけで、膨大な求人の中から候補を絞ってくれるため、自分で探す手間も省けます。効率的に就職活動を進めることができるでしょう。

Zキャリアのエージェントに相談してみよう

もしプライドが邪魔をして一歩を踏み出せずにいるなら、Zキャリアのエージェントに相談してみませんか？あなたのプライドを否定せず、強みとして活かせるキャリアプランを一緒に考えます。面接対策や書類作成のサポートも充実しているので、安心して就職活動を始められます。一人で悩まず、まずは気軽に話を聞かせることから始めてみましょう。