- 五月病の具体的な症状
- 五月病になってしまう原因
- 今日からできる五月病の抜け出し方
- 五月病とうつ病の違い
五月病からの抜け出し方はまず症状を知ることから
「これって五月病なのかな?」と不安に思っているかもしれません。まずは、どんな症状があるのかを知ることが第一歩です。具体的な症状は以下の通りです。
- なんとなくやる気が出ない
- 朝起きるのがつらい
- 仕事に集中できない
- 人と話すのが億劫になる
各項目について、詳しく見ていきましょう。
なんとなくやる気が出ない
これまで楽しかったことにも興味が湧かなくなり、何をするにも「めんどくさい」と感じてしまうのは、五月病の代表的なサインです。特に、4月から新しい生活を頑張ってきた人ほど、連休明けにプツンと糸が切れたように無気力になりやすい傾向があります。
仕事や学校に行く気力がなく、ただぼんやりと過ごしてしまう時間が増えたら、心と体が休息を求めているのかもしれません。無理にやる気を出そうとせず、まずは「疲れているんだな」と自分の状態を認めてあげることが大切です。
朝起きるのがつらい
ベッドから出るのが異常につらい、一日中体が重くてだるい、といった強い倦怠感もよく見られる症状です。しっかり寝たはずなのに疲れが取れず、日中も眠気に襲われることがあります。
これは、新しい環境での緊張やストレスによって自律神経が乱れ、心身のオンオフの切り替えがうまくいかなくなっていることが原因の一つです。体の疲れだけでなく、心の疲れが倦怠感として現れている状態といえるでしょう。
仕事に集中できない
仕事中に簡単なミスが増えたり、話の内容が頭に入ってこなかったりするなど、集中力や思考力の低下を感じることもあります。普段ならすぐに終わる作業に時間がかかったり、物事をネガティブに考えやすくなったりするのも特徴です。
頭にモヤがかかったような状態で、効率が上がらずに焦りを感じてしまうかもしれませんが、自分を責める必要はありません。これは一時的な不調であり、決して能力が落ちたわけではないのです。
人と話すのが億劫になる
これまで普通にできていた、同僚や友人との会話が億劫に感じるようになるのも、五月病のサインの一つです。一人でいる方が楽だと感じ、人との関わりを避けるようになります。
周りの人に気を遣いすぎたり、新しい人間関係に疲れてしまったりすることで、コミュニケーション自体がストレスになってしまうのです。無理に人と関わろうとせず、まずは一人の時間を大切にするのも良いでしょう。
なぜ五月病になってしまうの?
五月病は誰にでも起こりうるものです。その原因を知ることで、対策が立てやすくなります。主な原因は以下の通りです。

詳しく解説していきます。
新しい環境へのストレスが溜まる
4月から新しい学校や職場に適応しようと、知らず知らずのうちに頑張りすぎてしまうことがあります。新しい人間関係や仕事内容、生活環境など、変化に対応するために心も体も常に緊張状態が続きます。
その緊張の糸が、ゴールデンウィークという長期休暇で一旦緩みますが、休み明けに再び緊張状態に戻ろうとするときに、心身がついていけずに不調として現れるのです。
連休明けで生活リズムが崩れる
ゴールデンウィーク中は、夜更かしや朝寝坊などで生活リズムが乱れがちです。楽しい休暇を過ごすことはリフレッシュになりますが、休み明けに元の生活リズムに戻すのは意外と大変です。
この生活リズムの乱れが自律神経のバランスを崩し、だるさや眠気、やる気の低下といった不調を引き起こす原因になります。特に、普段から規則正しい生活を送っていた人ほど、影響を受けやすいかもしれません。
理想と現実のギャップに直面する
新しい生活が始まる前は「こんな風に頑張ろう」「きっと楽しい毎日が待っている」と大きな期待や理想を抱くものです。ですが、実際に働き始めると、思い通りにいかないことや、想像していたものと違う現実に直面することがあります。
この理想と現実のギャップが大きいほど、失望感や無力感につながり、「こんなはずじゃなかった」という気持ちが五月病の引き金になることがあります。
完璧主義で一人で抱え込んでしまう
「最初から完璧にこなさないと」「周りに迷惑をかけられない」と何事も真面目に取り組む人ほど、ストレスを溜め込みやすい傾向があります。わからないことがあっても周りに頼れず、一人で全部抱え込んでしまうのです。
このような完璧主義や責任感の強さが、自分自身を追い詰めてしまい、心身のエネルギーを消耗させてしまいます。適度に力を抜き、周りに助けを求めることも大切です。
今日からできる五月病の具体的な抜け出し方
気分が落ち込んでいるときに無理は禁物ですが、少しの工夫で心と体を軽くすることができます。すぐに試せる具体的な抜け出し方は以下の通りです。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
軽い運動で体を動かして気分転換する
ウォーキングやストレッチなどの軽い運動は、気分をリフレッシュさせるのに効果的です。体を動かすことで血行が良くなり、セロトニンという幸せホルモンが分泌されやすくなります。
激しい運動をする必要はありません。天気の良い日に近所を散歩したり、寝る前に簡単なストレッチをしたりするだけでも十分です。まずは5分、10分からでも良いので、日常生活に運動を取り入れてみましょう。
趣味や好きなことに没頭する時間を作る
仕事や悩みのことを一旦忘れて、好きなことに没頭する時間を作りましょう。音楽を聴く、映画を観る、ゲームをする、絵を描くなど、何でもかまいません。
時間を忘れて夢中になれることがあると、それが良い気分転換になり、ストレス解消につながります。たとえ短い時間でも、自分のためだけの時間を持つことが、心のエネルギーを充電するためにとても重要です。
信頼できる人に話を聞いてもらう
友人や家族、恋人など信頼できる人に、今の気持ちや悩みを話してみましょう。誰かに話すだけで、気持ちが整理されてスッキリすることがあります。
「こんなことで悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」と気づけたり、思わぬアドバイスがもらえたりすることもあるでしょう。一人で抱え込まずに、誰かに頼る勇気を持つことも大切です。
栄養バランスの良い食事を心がける
実は心の健康は腸内環境など体の健康の影響を受けることもあります。そのため、毎日忙しく過ごす中でファストフードやコンビニ弁当など手軽なもの以外にもバランスの取れた食事を取ることが大切です。
特に、幸せホルモン「セロトニン」の材料となるトリプトファン(肉、魚、大豆製品、乳製品などに多く含まれる)や、自律神経を整えるビタミンB群(豚肉、レバー、玄米などに多い)を意識して摂るのがおすすめです。まずは一日一食からでも、栄養バランスを考えてみましょう。
質の良い睡眠で自律神経を整える
質の良い睡眠を確保することは、心身の回復に欠かせません。寝る前にスマートフォンやパソコンを見るのは避け、部屋を暗くしてリラックスできる環境を整えましょう。
ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったり、アロマを焚いたりするのも効果的です。毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きることを心がけるだけでも、乱れた自律神経が整いやすくなります。
五月病とうつ病の気になる違い
「この不調、もしかしてうつ病かも…」と心配になることもあるかもしれません。五月病とうつ病の違いを正しく理解しておくことが大切です。主な違いは以下の通りです。
- 五月病は一時的な心身の不調である
- うつ病は専門的な治療が必要な病気である
- 不調が長引く場合は無理せず専門医に相談する
詳しく解説していきます。
五月病は一時的な心身の不調である
五月病は正式な病名ではなく、新しい環境への適応過程で起こる一時的な心身の不調を指す言葉です。多くの場合、新しい環境に慣れてくる6月頃には自然と症状が和らいでいきます。
原因が環境の変化によるストレスとはっきりしていることが多く、休息や気分転換などで回復が見込めるのが特徴です。まずは焦らず、心と体を休ませてあげましょう。
うつ病は専門的な治療が必要な病気である
一方、うつ病は脳のエネルギーが欠乏した状態で起こる、専門的な治療が必要な病気です。五月病と似た症状が現れますが、その症状がより深刻で、2週間以上ほぼ毎日続きます。
日常生活に大きな支障をきたし、気分の落ち込みだけでなく、食欲や睡眠の異常、自分を責める気持ちなどが強く現れます。自然に治ることは難しく、医療機関での治療が必要になります。
不調が長引く場合は無理せず専門医に相談する
もし、6月を過ぎても気分の落ち込みが改善しない、または症状がどんどん悪化していると感じる場合は、一人で悩まずに心療内科や精神科などの専門医に相談しましょう。
専門家に相談することは、決して特別なことではありません。体の不調で病院に行くのと同じように、心の不調を感じたら専門家の助けを借りることが、早期回復への一番の近道です。
参照:「電話相談窓口-悩みや年代によって選べる電話相談窓口があります/まもろうよこころ 厚生労働省」
周囲に五月病で悩む人がいる場合の接し方
自分だけでなく、友人や同僚が五月病でつらそうにしていることもあるかもしれません。そんなとき、どのように接すれば良いのでしょうか。ポイントは以下の通りです。
- 無理に励まさず話に耳を傾ける
- 具体的な手助けを申し出る
各項目について、詳しく見ていきましょう。
無理に励まさず話に耳を傾ける
相手が落ち込んでいると、「頑張って!」と励ましたくなるかもしれません。ですが、安易な励ましは逆効果になることがあります。本人はすでに十分頑張っていて、それでもうまくいかずに苦しんでいるかもしれないからです。
大切なのは、励ますことよりも、相手の話をじっくりと聞く姿勢です。気持ちに寄り添い、相手が安心して話せる雰囲気を作ってあげましょう。
具体的な手助けを申し出る
「何かできることがあったら言ってね」という言葉も、相手にとっては「何を頼めば良いかわからない」と負担になってしまうことがあります。「お昼ごはん一緒に食べない?」「この作業、少し手伝おうか?」など、具体的な提案をしてみましょう。
小さな手助けでも、相手にとっては「気にかけてくれているんだ」という安心感につながります。相手の負担にならない範囲で、さりげなくサポートする姿勢が大切です。

毎年繰り返すなら環境の見直しも選択肢
一時的な不調ではなく、毎年春になると気分が落ち込んでしまうなら、今の環境が合っていないサインかもしれません。根本的な解決策も考えてみましょう。
- 今の仕事に対する自分の気持ちを整理してみる
- 自分に合った仕事や環境を探してみる
詳しく解説していきます。
今の仕事に対する自分の気持ちを整理してみる
毎年同じ時期に不調を繰り返す場合、その原因は季節的なものではなく、職場環境にある可能性が考えられます。仕事内容や人間関係、働き方などが、気づかないうちに大きなストレスになっているのかもしれません。
「この仕事、本当に自分に合っているのかな?」「もっと自分らしく働ける場所があるんじゃないか?」と一度立ち止まって、自分の気持ちと向き合ってみる時間も必要です。
自分に合った仕事や環境を探してみる
心と体の健康を保ちながら長く働くためには、自分に合った環境を選ぶことが非常に重要です。人にはそれぞれ得意なことや苦手なこと、心地良いと感じる人間関係の距離感があります。
今の環境で無理をし続けるのではなく、自分の特性や価値観に合った仕事や職場を探すことで、毎年の憂鬱から抜け出せる可能性があります。環境を変えることは、決して逃げではありません。
転職のプロに悩みを相談してみませんか?
もし、今の環境が原因で毎年しんどさを抱えているなら、それは環境を変えるサインかもしれません。自分に合った職場を見つけることで、心も体も健やかに働けるようになることもあります。
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