高卒フリーターから専門学校はアリ？メリット・デメリットと卒業後の就職
公開 2025/09/30
Zキャリア編集部
Zキャリア編集部は、初めて就職・転職する方々へ、就職活動に役立つ情報を発信しています。具体的な職種や業界に特化した情報提供を心がけ、将来のキャリアを考える上で参考になるような内容をお届けしています。
目次
- 高卒フリーターだけど将来が不安…専門学校って選択肢としてどう？
- フリーターから専門学校へ行くメリットって？
- 専門的なスキルや知識がしっかり身につく
- 就職に役立つ資格が取れるかも
- 学校からの就職サポートが期待できる
- 知っておきたい専門学校のデメリットや注意点
- やっぱり学費がかかる
- 時間の投資も必要になる
- 分野が合わないとキツイかも
- 専門学校に関するよくあるギモン解消Q&A
- 学費はどれくらい？フリーターでも払える？
- 奨学金って使えるの？種類や条件は？
- 奨学金利用の簡単な流れ（在学採用の場合）
- 何歳からでも大丈夫？周りは年下ばかり？
- 専門学校を卒業したら就職できる？有利になる？
- 後悔しない専門学校の選び方のポイント
- 本当に学びたい分野かじっくり考える
- 就職実績やサポート体制をしっかりチェック
- 通いやすさや学費もちゃんと確認する
- 専門学校だけじゃない？高卒フリーターからの他の道
- 専門学校進学 vs 正社員就職【どっちを選ぶ？】
- 今から正社員就職を目指すメリット
- 未経験からでもチャレンジしやすい仕事って？
- 未経験からチャレンジしやすい仕事の例
- フリーターから正社員になるためのコツ
- 自分に合った道を見つけるために
高卒フリーターで将来が不安…専門学校進学も考えるけど、学費や就職が心配。そんなあなたへ。専門学校のメリット・デメリット、学費事情、卒業後のリアルな就職について、わかりやすく解説します。後悔しない進路選びのために、ぜひチェックしてください。
高卒フリーターだけど将来が不安…専門学校って選択肢としてどう？
高校を卒業してからフリーターとして働いているけど、
「このままずっとフリーターでいいのかな？」
「もっと安定した仕事に就きたいな」
「何か特別なスキルを身につけたいかも」
…なんて、将来のことを考えると、漠然とした不安を感じていませんか？
周りの友達が大学や専門学校に進学したり、正社員としてバリバリ働き始めたりする姿を見ると、「自分だけ取り残されているような気がする…」と焦りを感じてしまうこともあるかもしれません。
そんな時、選択肢の一つとして「専門学校に進学する」という道が頭に浮かぶ人もいるでしょう。「専門的なことを学べば、就職に有利になるかも？」「フリーター生活から抜け出せるきっかけになるかも？」と期待する気持ちもあると思います。
ですが、同時に「学費はどれくらいかかるんだろう？」「今から勉強についていけるかな？」「卒業してもちゃんと就職できるの？」といった疑問や不安もたくさんあります。
この記事では、そんな高卒フリーターから専門学校への進学について、気になるアレコレを徹底解説します！
- 専門学校に行くメリット・デメリット
- 学費や奨学金のこと
- 年齢に関する不安
- 卒業後の就職のリアル
- 専門学校以外の選択肢（正社員就職）
この記事が、あなたの進路選びのヒントになり、前向きな一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
フリーターから専門学校へ行くメリットって？
フリーターには、時間の融通がきいたり、好きな仕事を選びやすかったりする自由さがあります。ですが、将来のことを真剣に考えると、専門学校で学ぶことには、フリーター生活では得られない大きなメリットがたくさんあります。
具体的にどんな良い点があるのか、一緒に見ていきましょう。
- 専門スキルが身につく
- 資格が取れるかも
- 就職サポートがある
- 同じ目標の仲間ができる
専門的なスキルや知識がしっかり身につく
フリーターのアルバイトでは、任される仕事の範囲が決まっていたり、教えてもらえる内容が限られていたりして、なかなか専門的なスキルを深く学ぶ機会は少ないかもしれません。
ですが、専門学校では、あなたが「これができるようになりたい！」と思う分野、例えば、
- かっこいいWebサイトを作るためのデザインやプログラミング
- 人をきれいにする美容やメイクの技術
- おいしい料理を作るための調理スキル
- 病気やケガで困っている人を助ける医療の知識
- 子どもたちの成長を支える保育のノウハウ
など、特定の分野について基礎から応用まで、ぎゅっと集中して学ぶことができます。
座学だけでなく、実際に手を動かす実習も多いので、頭と体の両方でスキルを吸収できます。プロとして働くために必要な知識や技術を、ゼロから段階を踏んで、体系的に身につけられるのは、専門学校ならではの大きな魅力です。
「将来こんな仕事がしたい！」という夢があるなら、専門学校で学ぶことで、その夢への具体的で確実な一歩を踏み出すことができるでしょう。
就職に役立つ資格が取れるかも
目指す仕事によっては、特定の資格が必要だったり、持っていると就職活動で有利になったりすることがありますよね。
専門学校の中には、授業内容が資格取得に直結していたり、資格試験対策をしっかりサポートしてくれたりするところがたくさんあります。学校によっては、卒業と同時に特定の資格が取得できたり、受験資格が得られたりする場合もあります。
例えば、以下のような資格は、専門学校で学んで取得を目指すのが一般的なルートです。
資格は、あなたが「これだけのスキルを持っています！」と客観的に証明してくれる武器になります。就職活動で自信を持って自分をアピールするためにも、資格取得を目指せるのは大きなメリットです。
学校からの就職サポートが期待できる
フリーターが一人で就職活動をするのは、正直、結構大変です。求人情報をどこで探せばいいのか、履歴書はどう書けばいいのか、面接で何を話せばいいのか…わからないことだらけで、不安になってしまいます。
ですが、専門学校には「キャリアセンター」や「就職指導室」といった、学生の就職活動を専門にサポートしてくれる部署や先生がいます。
- 学校だけに届く特別な求人情報の紹介
- 魅力的な履歴書やエントリーシートの書き方指導・添削
- 本番さながらの面接練習や的確なアドバイス
- 業界の最新動向や企業情報の提供
- キャンパス内での企業説明会の開催
- 卒業生との交流会
このように、一人で悩まずに、就職のプロのサポートを受けながら活動を進められるのは、本当に心強いです。特に、特定の業界や企業とのつながりが強い専門学校なら、有利に就職活動を進められる可能性もあります。
知っておきたい専門学校のデメリットや注意点
専門学校への進学は、たくさんのメリットがある一方で、もちろん良いことばかりではありません。「こんなはずじゃなかった…」と後で後悔しないためにも、決断する前に、知っておくべきデメリットや注意点もしっかり確認しておきましょう。
- 学費の負担が大きいこと
- 時間的な制約があること
- 分野選びを間違えると辛いこと
- 必ず就職できる保証はないこと
やっぱり学費がかかる
専門学校に通うためには、残念ながらまとまったお金が必要になります。入学金や授業料、実習に必要な道具や材料などの教材費、施設を使うための費用などを合わせると、選ぶ分野や学校によって差はありますが、年間100万円以上かかることも珍しくありません。
フリーターとして働きながら、これを全額自分で貯めるのは、正直かなり大変です。一人暮らしをしている場合は、生活費もかかるので、なおさら厳しいでしょう。
入学前に、「卒業までに総額いくら必要なのか」「どうやって支払っていくのか」という具体的な資金計画をしっかり立てることが絶対に必要です。親に援助をお願いできるのか、後で説明する奨学金制度を利用するのかなど、現実的な方法を考えておきましょう。
時間の投資も必要になる
専門学校に入学すると、生活はガラッと変わります。基本的に平日は毎日授業があり、予習・復習や課題、実習の準備など、学業に集中するための時間をしっかり確保する必要があります。
フリーター時代のように、「今日は疲れたから休もう」「来週はたくさんシフトに入ろう」といった自由な時間の使い方は難しくなります。
もちろん、アルバイトを続けることは可能ですが、学業との両立は想像以上に大変になる可能性があります。授業についていけなくなったり、体調を崩してしまったりしないように、無理のないスケジュール管理が重要になります。専門学校で学ぶということは、お金だけでなく、自分の貴重な時間を投資することでもある、という意識を持っておきましょう。
分野が合わないとキツイかも
専門学校は、大学と違って、特定の分野を深く、専門的に学ぶ場所です。これはメリットであると同時に、注意点でもあります。
もし、「なんとなく面白そう」「友達が行くから」といった軽い気持ちで入学してしまい、いざ授業が始まってみたら「思っていた内容と全然違った…」「この分野、自分には向いてないかも…」と感じてしまった場合、途中で辞めたくなってしまうリスクがあります。
大学なら、他の学部の授業を受けたり、途中で専門を変えたりすることも比較的しやすいですが、専門学校ではそれが難しい場合が多いです。入学前に、その分野が本当に自分の興味関心に合っているのか、将来その仕事に就きたいと強く思えるのかを、時間をかけてじっくり考えることが、何よりも大切です。
専門学校に関するよくあるギモン解消Q&A
さて、専門学校進学を具体的に考え始めると、次から次へと色々な疑問や不安が浮かんできます。「実際のところ、どうなんだろう？」と気になるポイントについて、Q&A形式で一つずつ答えていきます！
- 学費って、結局いくらかかるの？
- 奨学金って借りられるのかな？
- 今から行っても遅くないかな？
- 卒業したらちゃんと就職できる？
学費はどれくらい？フリーターでも払える？
先ほども少し触れましたが、専門学校の学費は、分野や学校、都市部か地方かによっても大きく異なります。
あくまで目安ですが、多くの学校では年間100万円～150万円程度の学費がかかると考えておくとよいでしょう。これに加えて、入学金（初年度のみ10万～30万円程度）や、教科書・実習着・道具などの教材費、施設利用料などが別途必要になる場合があります。
正直なところ、フリーターの収入だけでこれを全額まかなうのは、かなり大変です。
例えば、あなたが時給1,200円で、月に160時間（週40時間ペース）働いたとします。月収は192,000円ですが、税金や社会保険料が引かれると、手取りはだいたい16万円前後になるでしょう。もし一人暮らしなら家賃や光熱費、食費などの生活費がかかりますし、実家暮らしでも多少は家にお金を入れるかもしれません。そう考えると、年間100万円以上を貯めるのは、かなり計画的に節約を頑張らないと難しいことがわかります。
まずは、興味のある学校のパンフレットを取り寄せたり、ウェブサイトを見たりして、正確な学費を把握することが第一歩です。そして、その費用をどうやって準備するのか、親に相談してみる、貯金計画を立てる、次に説明する奨学金を検討するなど、無理のない資金計画を立てることが非常に重要です。
オープンキャンパスや説明会に参加して、学費の詳細や支払い方法（分割払いなど）について、直接質問してみるのが一番確実です。学費以外にかかる費用についても忘れずに確認しましょう。
奨学金って使えるの？種類や条件は？
「学費を自分で用意するのが難しい…」「親にもあまり負担をかけたくない…」そんな時に頼りになるのが奨学金制度です。専門学校生が利用できる奨学金には、いくつかの種類があります。
最も多くの人が利用しているのが、日本学生支援機構（JASSO）の奨学金です。JASSOの奨学金には、大きく分けて2つのタイプがあります。
- 給付型奨学金：原則として返済が不要な奨学金です。「学びたい」という強い意欲があれば、家庭の経済状況（収入や資産）に応じて支援が受けられます。学力基準もありますが、高校の成績だけでなく、レポートや面談で学習意欲を示すことでも評価されます。
- 貸与型奨学金：卒業後に返済が必要な奨学金です。無利子の「第一種奨学金」と、利子が付く「第二種奨学金」があります。第二種の方が基準は緩やかですが、将来の返済額が増える点に注意が必要です。
これらの奨学金を利用するには、世帯収入や資産、学力（または学習意欲）に関する基準を満たす必要があります。基準は毎年見直される可能性があるので、最新情報を確認することが大切です。
申し込みは、進学前の予約採用（高校3年生の時など）と、進学後の在学採用があります。フリーターから進学する場合は、在学採用で申し込むことになるでしょう。申し込み時期が決まっているので、進学を決めたら早めに情報収集を始めることが重要です。
注意点として、貸与型奨学金は、将来必ず返済しなければならない「借金」です。 卒業後の収入を見据えて、無理なく返済できるかしっかり考えた上で、必要な金額だけを借りるようにしましょう。
奨学金利用の簡単な流れ（在学採用の場合）
情報収集と準備
- 学校の奨学金担当窓口やJASSOのウェブサイトで情報を集める
- 必要な書類（収入証明など）を準備する
申し込みと選考
- 学校を通じて、決められた期間内に申し込み手続きを行う
- 日本学生支援機構による選考結果を待つ
採用後の手続き
- 採用が決定したら、必要な書類を提出する
- 毎月、指定の口座に奨学金が振り込まれる
JASSO以外にも、地方自治体や民間の団体が設けている奨学金制度もあります。進学先の専門学校に相談してみると、利用できる制度を紹介してくれるかもしれません。
何歳からでも大丈夫？周りは年下ばかり？
「専門学校って、高校卒業してすぐの18歳が行くイメージが強いけど…フリーターしてたら、もう入学するには遅いかな？」「クラスで浮いちゃわないかな？」そんな風に、年齢のことが気になる人もいるかもしれません。
ですが、結論から言うと、専門学校で学ぶのに「遅すぎる」ということは全くありません！
確かに、高校を卒業したばかりの10代後半の学生が多いクラスもあるでしょう。ですが、専門学校には、
- 大学を卒業してから学び直しに来た人
- 一度社会人を経験してからキャリアチェンジを目指す人
- 子育てが一段落して、新しいことを学びたい人
- そして、あなたのようにフリーター経験を経て、目標を見つけて入学する人
など、本当に様々な年齢やバックグラウンドを持った人たちが学んでいます。
実際にクラスに入ってみると、最初は少し年齢差を意識するかもしれませんが、同じ目標に向かって一緒に頑張る仲間として、すぐに打ち解けられるはずです。年齢が違うからこそ、お互いに刺激し合えたり、年上の人からは社会経験に基づいたアドバイスがもらえたり、逆に年下の人からは新鮮な視点を学べたりと、プラスになることもたくさんあります。
むしろ、フリーターとして働いた経験があるからこそ、「何のために学ぶのか」という目的意識がはっきりしていたり、働くことの大変さを知っていたりするため、より真剣に授業に取り組めるかもしれません。
大切なのは年齢ではなく、「ここでしっかり学んで、将来に繋げたい！」というあなたの熱意です。自信を持って、チャレンジしてみてください。
専門学校を卒業したら就職できる？有利になる？
これが一番気になるところであり、不安に感じる点かもしれませんね。「高い学費と時間をかけて専門学校に行ったのに、結局就職できなかったらどうしよう…」と考えるのは自然なことです。
まず、大前提として「専門学校を卒業すれば、誰でも必ず希望通りの就職ができる」という保証はありません。これは大学卒でも同じことです。
ですが、専門学校で身につけた専門的な知識やスキルは、間違いなく就職活動において大きな武器になります。
特に、美容師、調理師、看護師などのように、特定の資格や専門知識が必須となる職業を目指す場合は、専門学校で学ぶことが就職へのほぼ唯一の道と言えるでしょう。
また、IT、デザイン、建築などの分野でも、企業は即戦力となるスキルを持った人材を求めているため、専門学校で実践的なスキルを習得した卒業生は、採用ターゲットとして重視される傾向があります。学校によっては、特定の企業と強いつながり（コネクション）を持っていて、推薦枠などで有利に就職できる場合もあります。
ただし、最終的に就職できるかどうかは、
- 学校でどれだけ真剣に学び、高いスキルを身につけたか
- 資格取得など、目標達成に向けて努力したか
- 就職活動にどれだけ積極的に取り組み、自分をアピールできたか
といった、あなた自身の頑張りによるところが非常に大きいです。「専門学校に入れば安心」ではなく、入学後も目標を見失わずに努力し続けることが何より大切です。
「フリーターだった経歴は、就職で不利になるんじゃないか？」という心配もあるかもしれません。確かに、面接では「なぜフリーターをしていたのですか？」「そこからなぜ専門学校で学ぼうと思ったのですか？」といった質問をされる可能性が高いです。
ここで大切なのは、フリーター期間をネガティブに捉えるのではなく、前向きな理由や学びがあった期間として説明することです。「色々な仕事を経験する中で、本当にやりたいことを見つけた」「目標のために学費を貯めていた」など、目的意識を持って行動していたことを伝えられれば、マイナス評価になるとは限りません。むしろ、目標達成のために努力できる人材として、プラスに評価される可能性だってあります。
面接では、フリーター経験から何を学び、それが専門学校での学びや将来の仕事にどう活かせるかを具体的に話せると良いですね。キャリアセンターの先生に相談して、面接対策をしっかり行いましょう。
後悔しない専門学校の選び方のポイント
よし、専門学校に進学する決意が固まってきた！…となっても、焦ってはいけません。日本全国にはたくさんの専門学校があります。入学してから「こんなはずじゃなかった…」「もっとちゃんと調べておけばよかった…」と後悔しないために、学校選びは超重要です。
ここでは、後悔しない専門学校を選ぶために、チェックすべきポイントをいくつか紹介します。
本当に学びたい分野かじっくり考える
これが全ての土台になります。まず一番大切なのは、「自分は一体、何を学びたいのか？」を明確にすることです。
- どんなことに興味がある？
- 将来どんな仕事に就いてみたい？
- 自分の得意なこと、好きなことは何だろう？
- 逆に、苦手なこと、やりたくないことは？
こういったことを、時間をかけてじっくり自己分析してみましょう。ノートに書き出してみるのも良い方法です。
気になる分野が見つかったら、次はその分野について深く調べてみましょう。
- 具体的にどんなことを学ぶんだろう？
- その分野の仕事にはどんな種類がある？
- 仕事内容は？やりがいは？大変なことは？
- 将来性はあるんだろうか？
インターネットで調べたり、関連する本を読んでみたり、可能であればその分野で働いている人の話を聞いてみたりするのも良いでしょう。表面的なイメージだけでなく、リアルな情報を集めることで、「本当に自分が進みたい道なのか」が見えてきます。
焦って決めるのが一番危険です。 「なんとなくカッコよさそうだから」「楽して稼げそうだから」といった安易な理由で選んでしまうと、後で必ず後悔します。自分の心としっかり向き合い、納得できる分野を見つけることが、後悔しないための最も重要な第一歩です。
就職実績やサポート体制をしっかりチェック
専門学校に進学する大きな目的の一つは、やはり「希望する分野への就職」ですよね。だからこそ、学校の就職実績は絶対にチェックしなければいけないポイントです。
- 卒業生は、具体的にどんな企業や職種に就職しているのか？ (自分の目指す業界や企業は含まれているか？)
- 就職率はどのくらいか？ (ただし、就職率の数字だけを鵜呑みにせず、その中身も確認することが大切)
- 希望通りの就職ができている学生は多いのか？
これらの情報は、学校のパンフレットやウェブサイトに掲載されていることが多いですが、可能であればオープンキャンパスや説明会で、直接先生や在校生に質問してみるのが一番確実です。
また、就職サポート体制がどれだけ充実しているかも非常に重要です。
- キャリアセンターは利用しやすい雰囲気か？
- 個別相談には親身に乗ってくれるか？
- 履歴書の添削や面接練習はしっかり行ってくれるか？
- 企業説明会やインターンシップの機会は豊富か？
どんなに良い授業を行っていても、就職サポートが手薄では意味がありません。「学生一人ひとりの就職を本気で応援してくれる学校か？」という視点で、サポート内容をしっかり確認しましょう。
通いやすさや学費もちゃんと確認する
どんなに魅力的な学校でも、現実的に通い続けられるかどうかは、非常に重要な問題です。
まず、自宅からの通いやすさ（立地）。専門学校は基本的に毎日通うことになるので、あまりにも家から遠かったり、乗り換えが複雑だったりすると、通学だけで疲れてしまい、勉強やアルバイトとの両立が難しくなってしまう可能性があります。無理なく通える範囲にあるか、交通費はどれくらいかかるのかも確認しておきましょう。
そして、やはり学費です。先ほども説明した通り、専門学校にはまとまった費用が必要です。
- 年間いくらかかるのか？
- 卒業までに総額いくら必要になるのか？ (入学金、授業料、教材費、施設費など全て含めて)
これを正確に把握し、支払い計画が立てられるかどうかをしっかり確認しましょう。奨学金や教育ローンを利用する場合も、将来の返済額をシミュレーションし、「本当に払い続けられるか？」を現実的に考えることが大切です。
オープンキャンパスなどでは、学費や奨学金について詳しく説明してくれる時間が設けられていることが多いので、積極的に参加して疑問点を解消しておきましょう。
専門学校だけじゃない？高卒フリーターからの他の道
ここまで、高卒フリーターから専門学校に進学する道について、メリット・デメリットなどを詳しく見てきました。専門学校で学ぶことは、確かに将来の可能性を広げる一つの有効な手段です。
ですが、あなたの未来の選択肢は、専門学校進学だけではありません。
もう一つの有力な選択肢として、「今から正社員として就職する」という道があります。
専門学校に行くための学費や時間を、社会に出て実際に働きながら経験を積むことに使う、という考え方もあるのです。どちらが良いかは、あなたの価値観や状況によって異なります。
ここで少し、専門学校進学と正社員就職を比較してみましょう。
専門学校進学 vs 正社員就職【どっちを選ぶ？】
メリット
- 専門知識・スキルを集中的に学べる
- 資格取得に有利な場合がある
- 学校の就職サポートを受けられる - 学生生活を楽しめる
デメリット
- まとまった学費がかかる
- 卒業まで時間がかかる（通常2年以上）
- 分野が合わないと辛い
- アルバイトとの両立が大変な場合がある
メリット
- すぐに安定した収入を得られる
- 実務経験を積みながらスキルアップできる
- 社会保険などの福利厚生がある
- 経済的に早く自立できる
デメリット
- 未経験だと仕事の選択肢が限られる可能性
- 働きながら学ぶ意欲が必要
- 学生のような自由な時間は減る
- 最初は給料が低い場合もある
今から正社員就職を目指すメリット
フリーターから正社員になることには、専門学校進学とはまた違った、たくさんのメリットがあります。
- 安定した収入と生活：アルバイトよりも給料が高く、ボーナスが出る会社も多いです。毎月決まった収入が見込めるので、生活設計が立てやすくなり、精神的な安定にもつながります。
- 充実した福利厚生：健康保険や厚生年金、雇用保険といった社会保険に加入できます。会社によっては、家賃補助、通勤手当、退職金制度など、さらに手厚い福利厚生が用意されていることもあります。
- 働きながらスキルアップ：実際の仕事を通して、実践的なスキルや知識を身につけることができます。会社によっては、研修制度が充実していたり、資格取得を支援してくれたりする場合もあります。
- キャリアアップの可能性：経験を積み、成果を出すことで、昇給したり、責任あるポジションに昇進したりする道が開けます。将来的に、より条件の良い会社に転職することも可能になります。
- 社会的信用の向上：正社員という立場は、フリーターよりも社会的な信用が高いと見なされることが多いです。例えば、家を借りる、ローンを組む、クレジットカードを作るといった場面で、有利になることがあります。
専門学校に通う2年間（またはそれ以上）を、社会に出て実務経験を積む期間に充てることで、同年代の専門学校生よりも早く経済的に自立し、キャリアをスタートさせることができるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
未経験からでもチャレンジしやすい仕事って？
「でも、自分には特別なスキルも経験もないし、高卒フリーターから正社員なんて、本当に就職できるの…？」と、不安に思う気持ちもよくわかります。
ですが、諦めるのはまだ早いです！ 世の中には、学歴や職務経験を問わず、未経験者を積極的に採用している会社や職種がたくさん存在します。「人柄や意欲を重視します！」という会社も少なくありません。
例えば、以下のような仕事は、比較的未経験からスタートしやすいと言われています。
未経験からチャレンジしやすい仕事の例
- 製造・工場スタッフ: 製品の組立、機械操作、検品、梱包など。手順が決まっている作業が多く、マニュアルがしっかりしている職場が多いです。コツコツ作業するのが好きな人に向いています。
- 販売・接客スタッフ: アパレルショップ、家電量販店、飲食店、ホテルのフロントなど。人と話すのが好きな人、コミュニケーション能力に自信がある人に向いています。
- 営業職: 商品やサービスをお客様に提案・販売する仕事。「売る」スキルは、どんな業界でも役立ちます。成果が給与に反映されやすいインセンティブ制度がある会社も。
- ITエンジニア（育成枠採用）: プログラミングやネットワークの知識を、入社後の研修で基礎から学びながら働くスタイル。IT業界は人手不足なので、未経験者を採用して育てようという企業が増えています。
- 介護スタッフ: 高齢者や障がいを持つ方の日常生活をサポートする仕事。体力は必要ですが、「人の役に立ちたい」という気持ちがあれば、やりがいを感じられる仕事です。
- 配送ドライバー: 荷物をお客様のもとへ届ける仕事。普通自動車免許があれば始められる求人も多いです。一人で黙々と運転するのが好きな人に向いています。
- 建設作業員: 建物を建てたり、道路を作ったりする仕事。体を動かすのが好きな人、チームで協力して何かを作り上げるのが好きな人に向いています。
大切なのは、「自分にはどうせ無理だ」と最初から決めつけずに、まずは色々な求人情報に目を向けてみることです。「未経験OK」「学歴不問」といったキーワードで検索してみると、意外なほどたくさんの仕事が見つかるはずです。
私たちZキャリアでも、まさに未経験から正社員を目指すあなたを応援するための求人を、たくさん紹介しています。
フリーターから正社員になるためのコツ
「よし、正社員就職を目指してみよう！」と思ったら、次は就職活動を成功させるための準備です。フリーターから正社員への就職活動をスムーズに進めるためには、いくつか押さえておきたいコツがあります。
まず、フリーター時代のアルバイト経験も、決して無駄ではありません。 それも立派な「職務経験」です。「どんな仕事内容だったか」「その中でどんな工夫をしたか」「どんなことを学んだか」「何か達成したことや褒められたことはあるか」などを具体的に振り返り、自分の言葉で説明できるように整理しておきましょう。例えば、「接客業でコミュニケーション能力が身についた」「複数のバイトを掛け持ちしてスケジュール管理能力が養われた」など、アピールできるポイントが見つかるはずです。
次に、面接では「なぜフリーターではなく、正社員として働きたいのか」という意欲や熱意を、しっかり伝えることが非常に重要です。「給料が安定するから」だけでなく、「この会社でこんなスキルを身につけたい」「将来はこんな風に活躍したい」といった、前向きで具体的な理由を自分の言葉で話せるように準備しましょう。
そして、基本的な言葉遣い、服装、時間管理といった社会人としてのマナーも、採用担当者は意外とよく見ています。「この人なら安心して仕事を任せられそうだ」と思ってもらえるように、面接だけでなく、電話やメールのやり取りから丁寧な対応を心がけましょう。
最後に、そしてこれが非常に効果的な方法ですが、一人で就職活動を進めるのではなく、就職支援サービスを積極的に活用することです。ハローワークや、私たちZキャリアのような民間の就職エージェントに相談すれば、
- あなたの希望や適性に合った求人を紹介してくれる
- 履歴書や職務経歴書の書き方をアドバイスしてくれる
- 面接対策を一緒に行ってくれる
- 企業との面接日程の調整などを代行してくれる
など、様々なサポートを無料で受けることができます。プロの力を借りることで、効率よく、そして有利に就職活動を進めることができるでしょう。
自分に合った道を見つけるために
ここまで、高卒フリーターから専門学校に進学するという道について、メリットやデメリット、注意点などを詳しく見てきました。そして、専門学校以外にも、「正社員として就職する」という道があることもお伝えしました。
専門学校でじっくり専門知識を深める道。
すぐに社会に出て、働きながら実務経験を積む道。
どちらの道が絶対に正しくて、どちらが間違っているということはありません。どちらにも、良い点と大変な点があります。
一番大切なのは、「あなた自身がどうしたいのか？」ということです。
- あなたの今の状況（貯金、家族の協力など）
- あなたの興味や関心、得意なこと
- あなたが将来どんな働き方をしたいか、どんな生活を送りたいか
こういったことを総合的に考えて、「自分にとって、今一番納得できる道はどちらだろう？」と、じっくり向き合ってみてください。
焦って答えを出す必要はありませんよ。色々な情報を集めたり、信頼できる家族や友人に相談したり、オープンキャンパスに行ってみたり、求人サイトを眺めてみたり…。行動する中で、少しずつ自分の気持ちが見えてくることもあります。
今日のこの記事が、あなたの進路選択のヒントとなり、未来への一歩を踏み出すための後押しになれば、これ以上嬉しいことはありません。
もし、「専門学校も魅力的だけど、やっぱり正社員として働く道も気になるな…」「そもそも、自分にはどんな仕事が向いているのかわからない」「フリーターから就職活動って、具体的に何から始めたらいいんだろう？」…そんな風に、まだ迷いや疑問があるなら、
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