- 勤労感謝の日が休みじゃなくても違法ではない理由
- 勤労感謝の日の意味と学校の休み
- 祝日も仕事がある人が多い職種
- 祝日に出勤したときの給料の考え方
- 祝日に休める職場の探し方
勤労感謝の日が休みじゃない職場は違法?
みんなが休んでいる祝日に出勤していると、「うちの会社っておかしいのかな」と不安になるかもしれません。法律のしくみを知っておくと、そのモヤモヤの正体がはっきりします。まずは押さえておきたい3つのポイントを確認していきます。
- 祝日に休ませる義務は法律で決まっていない
- 法律で決まっているのは週1日の休日
- 会社の休日は就業規則で決まる
ひとつずつ順番に見ていきましょう。
祝日に休ませる義務は法律で決まっていない
祝日を休みにする決まりは、働く人のための法律にはありません。祝日を定めた法律は「この日は国民の祝日です」と決めているだけで、会社に休みにするよう求めているわけではないからです。
そのため、勤労感謝の日に出勤日が入っていても、それだけで違法になることはありません。たとえばスーパーや工場では、祝日もふだんどおり営業・稼働していることがよくあります。祝日に働くこと自体は珍しくないので、まずは安心してください。
法律で決まっているのは週1日の休日
労働基準法で決まっているのは、週に1日以上の休日です。就業規則などで定めていれば、4週間で4日以上の休日をとる形も認められています。この法律で決まった休日は「法定休日」と呼ばれるものになります。
つまり、週1日の休みがきちんとあれば、祝日に出勤していても法律上は問題ありません。反対に、祝日どころか1週間まったく休みがない状態が続くなら、職場のルールを一度確認してみてください。
会社の休日は就業規則で決まる
祝日が休みかどうかは、会社の就業規則で決まります。就業規則とは、勤務時間や休日など、その会社で働くときのルールをまとめたもののことです。入社時にもらった雇用契約書や労働条件通知書に、休日の決まりが書かれていることもよくあります。自分の職場のルールは、次の流れで確認してみてください。

勤労感謝の日はどんな祝日?
祝日に働くこと自体は違法ではないとわかって、少しほっとした人もいるかもしれません。勤労感謝の日の意味を知ると、出勤する日の見え方も変わってきます。ここでは、祝日としての基本を3つ紹介します。
- 毎年11月23日に固定された国民の祝日
- 働くことに感謝する日
- 学校は基本的に休みになる
日付や由来から順にチェックしていきます。
毎年11月23日に固定された国民の祝日
勤労感謝の日は、毎年11月23日と日付が決まっている国民の祝日です。成人の日や海の日のように「◯月の第◯月曜日」と動く祝日とは違い、曜日に関係なく同じ日になります。
11月23日が日曜日にあたる年は、次の月曜日が振替休日になるしくみです。ただし、振替休日も祝日と同じ扱いなので、会社が休みになるかは職場のルール次第になります。
働くことに感謝し合う日
勤労感謝の日は、働くことを大切にし、みんなでお互いに感謝し合うための日です。その年の収穫を祝う「新嘗祭(にいなめさい)」という行事が由来で、1948年に今の名前の祝日になりました。
家族や職場の仲間に「いつもありがとう」と伝えるきっかけにする人もいます。祝日に働く人は、まさにこの日の主役の一人です。出勤する日であっても、自分の仕事に少し誇りを持ってみてください。
学校は基本的に休みになる
国民の祝日なので、学校は基本的に休みになります。公立の小学校・中学校・高校は、カレンダーどおりお休みです。ただし、私立の学校などでは、文化祭や行事、授業日にあてている場合もあります。
子どもがいる家庭や、学校に通いながら働いている人は、学校の年間予定表を早めに見ておくと安心です。シフトを入れるときの目安にもなります。
勤労感謝の日が休みじゃない人が多い仕事
勤労感謝の日の意味がわかると、「祝日に働いている人ってほかにもいるのかな」と気になってくるかもしれません。祝日も動いている仕事を知れば、自分だけが特別ではないと気づけます。代表的な4つの仕事を紹介します。
- 販売・接客の仕事
- 工場・製造の仕事
- 物流・ドライバーの仕事
- 介護・医療の仕事
それぞれ祝日に休みにくい理由とあわせて見ていきましょう。
販売・接客の仕事
スーパーやコンビニ、飲食店などの販売・接客の仕事は、祝日こそ忙しいことが多いです。お客さんが休みの日にお店が開いていないと困るため、祝日もいつもどおり営業しています。
その分、平日に休みをとれるシフト制の職場が多く、空いている時間に買い物や役所の手続きをしやすい良さもあります。祝日出勤を「損」と感じるより、平日休みの良さに目を向けてみるのもひとつの考え方です。
工場・製造の仕事
工場では、機械を止めずに動かすために祝日も稼働しているところがあります。自動車や食品の工場など、決まった量を毎日つくる現場では、交代で休みをとるしくみが多いです。
一方で、カレンダーどおりに休む工場もあり、職場によって大きく変わります。祝日が休みになる工場では、ゴールデンウィークや年末年始に長めの連休があることも珍しくありません。気になる場合は、求人の休日欄を見比べてみてください。
物流・ドライバーの仕事
倉庫作業や配送ドライバーなどの物流の仕事も、祝日に動いていることが多い仕事です。ネット通販の荷物は祝日も届けられるため、倉庫や配送の現場は休みにくくなります。特に11月は年末に向けて荷物が増えてくる時期で、勤労感謝の日も出勤になりやすいです。
その代わり、平日に休みが入ったり、出勤した分の手当がついたりする会社もあります。働き方は会社ごとに違うので、面接で確認しておくと安心です。
介護・医療の仕事
介護施設や病院では、祝日も交代制の出勤が基本です。利用者や患者さんの生活に休みはないので、祝日も日勤や夜勤のシフトが組まれています。
その分、休みは月ごとのシフトで決まり、平日に連休をとれることもあります。人の役に立っている実感を持ちやすく、祝日に働くことにやりがいを感じる人も多い仕事です。
勤労感謝の日に出勤したときの給料の考え方
祝日に働く仕事が多いとわかっても、「せっかく出勤するなら給料はどうなるの?」という点は気になるところです。しくみを知っておくと、損をしていないかを自分で確かめられます。押さえておきたいのは次の3つになります。
- 祝日手当がつくかは会社によって異なる
- 法定休日の出勤なら割増賃金がもらえる
- 振替休日や代休をもらえる場合もある
手当や休みの扱いを順番に確認していきましょう。
祝日手当がつくかは会社によって異なる
祝日に出勤したときの手当は、会社ごとのルールで決まります。法律で決まった休日(法定休日)以外の日に働いた場合、祝日だからといって給料を上乗せする決まりは法律にないからです。
ただし、会社が独自に「祝日手当」や「休日出勤手当」を出していることもあります。給与明細に手当がついているか、就業規則にどう書かれているかを一度見てみてください。
法定休日の出勤なら割増賃金がもらえる
勤労感謝の日が法定休日にあたる場合は、ふだんより多い割増賃金がもらえます。法定休日の出勤には、通常の給料に一定の割合を上乗せして払う決まりがあるためです。祝日と法定休日の違いを、表にまとめました。
休日の種類 | 出勤したときの給料 | ポイント |
|---|---|---|
法定休日 | 原則として35%以上の割増 | 週1日(または4週4日)の法律上の休日 |
法定休日以外の祝日 | 法律上の上乗せはなし | 1日8時間・週40時間をこえた分は残業代の対象 |
自分の職場でどの日が法定休日なのかは、就業規則で確認してみてください。
振替休日や代休をもらえる場合もある
祝日に出勤する代わりに、別の日に休みをもらえる職場もあります。あらかじめ休日と出勤日を入れかえるのが「振替休日」(祝日が日曜日に重なったときの振替休日とは別のものです)、休日に働いたあとで休みをとるのが「代休」です。どちらの形になるかで、手当がつくかどうかが変わることもあります。休みをとるときに気をつけたい点も確認しておきましょう。

祝日に休める職場を探すときのポイント
給料や休みのしくみを知ると、「次はもっと休みやすい職場で働きたい」と思う人もいるかもしれません。求人を見るときのコツを知っておけば、入社後の「こんなはずじゃなかった」を防げます。ここでは3つのポイントを紹介します。
- 求人の年間休日を確認する
- 土日祝休みの記載をチェックする
- 面接で休日の取り方を質問する
求人を見る段階から面接まで、順にたどっていきます。
求人の年間休日を確認する
休みの多さを比べるときは、年間休日の日数に注目してみてください。年間休日とは、1年間で会社が決めている休みの合計日数のことです。土日と祝日をすべて休むと、年間休日はおおよそ120日前後になります。
祝日に出勤がある職場であっても、年間休日が多ければ平日にしっかり休める場合もあるので安心です。祝日が休みかどうかだけでなく、1年トータルで休める日数を見比べるのがコツになります。
土日祝休みの記載をチェックする
祝日にきちんと休みたいなら、求人の休日欄に「土日祝休み」と書かれているかを見てみてください。「週休2日制」と書かれているだけの場合、祝日は出勤になることもあります。
また、「完全週休2日制」は毎週2日休めるという意味で、「週休2日制」は月に1回以上、週2日休める週があるという意味です。言葉が似ているので、見落とさないように気をつけてみてください。
面接で休日の取り方を質問する
求人票だけでわからないことは、面接で質問してみるのがおすすめです。休みについて聞くと印象が悪くなるか心配になるかもしれませんが、聞き方を工夫すれば問題ありません。働くことへの前向きな気持ちを伝えたうえで、次のように質問してみてください。

まとめ
勤労感謝の日が休みではないのは、法律違反ではなく職場のルールによるものです。ですが、「もっと祝日に休める仕事がいい」「休みと給料のバランスを見直したい」と感じたなら、それは働き方を考え直すチャンスかもしれません。一人で求人を見比べるのが大変なときは、Zキャリアのエージェントに相談してみてください。希望する休み方に合った職場探しを、一緒に進めていきましょう。