- カジュアル面談での自己紹介の構成
- 状況別の自己紹介の例文
- カジュアル面談で避けるべき注意点
- 自己紹介以外に準備しておくべきこと
カジュアル面談の自己紹介、何をどこまで話せばいい?
カジュアル面談での自己紹介で話すべき内容は、主に以下の4つのポイントです。これらの要素を盛り込むことで、簡潔で分かりやすい自己紹介になります。
- まずはこれまでの簡単な経歴を話す
- 次に現職(前職)での仕事内容を伝える
- なぜその企業に興味を持ったのかを述べる
- 最後にこの面談で何を知りたいかを話す
各項目について、詳しく見ていきましょう。
まずはこれまでの簡単な経歴を話す
自己紹介の冒頭では、自分の名前と簡単な経歴を伝えましょう。最終学歴と、これまでに経験した仕事の業種や職種を簡潔にまとめます。新卒や社会人経験が浅い場合は、アルバイト経験や学業で力を入れたことなどを話すのも良い方法です。
例えば、「〇〇と申します。〇〇高校を卒業後、飲食店で接客の仕事をしておりました」のように、相手が人物像をイメージできるような情報から話し始めると、その後のコミュニケーションがスムーズになります。ここでは長々と話す必要はなく、1分程度で簡潔にまとめることを意識してください。
次に現職(前職)での仕事内容を伝える
経歴を伝えた後は、現在または直近の仕事でどんな業務を担当していたかを具体的に説明します。例えば、「飲食店のホールスタッフとして、お客様のご案内や注文対応、レジ業務などを担当していました」のように、具体的な業務内容を話すと良いでしょう。
その仕事で工夫したことや、実績を数字で示せるものがあれば、それも加えるとより説得力が増します。例えば、「お客様に快適に過ごしてもらうため、メニューの分かりやすい説明を心がけた結果、リピート率が10%上がりました」といったエピソードは、仕事への姿勢を伝える上で非常に効果的です。

なぜその企業に興味を持ったのかを述べる
次に、なぜその企業のカジュアル面談に参加しようと思ったのか、その理由を正直に伝えます。これは堅苦しい志望動機を話す場ではありません。「〇〇という事業内容に興味を持ち、詳しくお話を聞いてみたいと思いました」や「貴社の〇〇という社風に惹かれました」といった形で、素直な興味や関心を伝えましょう。
企業のウェブサイトやSNSを見て感じたこと、製品やサービスを使った経験などを交えて話すと、より気持ちが伝わりやすくなります。この部分で、企業への関心の高さを示すことができれば、相手も「もっと自社のことを知ってほしい」と感じてくれるはずです。
最後にこの面談で何を知りたいかを話す
自己紹介の締めくくりとして、このカジュアル面談を通じて何を知りたいのかを明確に伝えましょう。これにより、面談の目的がはっきりし、企業側もそれに沿った話をしやすくなります。
例えば、「現場で働く方々の1日のスケジュールについてお伺いしたいです」や「未経験からスタートした場合、どのような研修制度があるのか知りたいです」といった具体的な質問を投げかけるのがおすすめです。自分の知りたいことを事前に整理しておくことで、有意義な時間になりますし、積極的な姿勢もアピールできます。
そもそもカジュアル面談とは?面接との違いを理解しよう
カジュアル面談と聞いて、「面接と何が違うの?」と戸惑うかもしれません。ここでは、カジュアル面談の目的や面接との違いについて解説します。
- 企業が候補者のことを知るための場
- 候補者が企業のことを知るための場
- 選考ではないが評価されている意識は必要
各項目について、詳しく見ていきましょう。
企業が候補者のことを知るための場
カジュアル面談は、企業が「自社のことをもっと知ってほしい」と考えている候補者と、気軽な雰囲気で情報交換をする場です。選考の合否を決める面接とは異なり、お互いの理解を深めることを目的としています。
企業側は、自社の魅力や働きがい、カルチャーなどを伝えることで、候補者に興味を持ってもらいたいと考えています。そのため、面接のような堅苦しい質疑応答ではなく、対話形式で進むことが多いのが特徴です。リラックスした雰囲気の中で、企業の担当者と話せる良い機会だと捉えましょう。
候補者が企業のことを知るための場
一方で、カジュアル面談は、候補者が企業のリアルな情報を知るための絶好の機会でもあります。求人票やウェブサイトだけでは分からない、社内の雰囲気や働き方、人間関係などについて、現場の社員から直接話を聞くことができます。
「入社前に聞いておけばよかった」といったミスマッチを防ぐために、気になることは積極的に質問しましょう。自分がその会社で働く姿を具体的にイメージできるかどうかを確かめる場として、有効に活用することが大切です。
選考ではないが評価されている意識は必要
カジュアル面談は選考ではない、と説明しましたが、社会人としての基本的なマナーは見られているという意識は持っておきましょう。服装や言葉遣い、話す態度などは、今後の選考に進んだ際の印象に影響する可能性があります。
「カジュアル」という言葉に惑わされず、清潔感のある服装を心がけ、丁寧な言葉遣いで話すことが大切です。また、面談の機会を設けてくれたことへの感謝の気持ちを忘れずに、誠実な態度で臨むことが、良い関係を築く第一歩になります。
【例文】カジュアル面談の自己紹介で好印象を与える伝え方
ここでは、状況別にカジュアル面談で使える自己紹介の例文を紹介します。自分に合った例文を参考に、オリジナルの自己紹介を考えてみましょう。
- 未経験職種に応募する場合
- 経験職種に応募する場合
- 新卒・第二新卒の場合の例文
各項目について、詳しく見ていきましょう。
未経験職種に応募する場合の例文
未経験の職種に挑戦する場合、これまでの経験と挑戦したい仕事を結びつけて話すことがポイントです。
「〇〇と申します。〇〇高校を卒業後、2年間アパレル販売員として勤務し、主に接客や在庫管理を担当しておりました。お客様と話す中で、商品の魅力を伝えるだけでなく、お店のファンを増やすための企画にも興味を持つようになり、未経験からでも挑戦できると伺ったWebマーケティングの仕事に関心を持ちました。本日は、マーケティングチームの具体的なお仕事内容や、やりがいについてお伺いできればと考えております。よろしくお願いいたします。」
経験職種に応募する場合の例文
経験のある職種の場合は、これまでの実績やスキルを具体的に伝え、即戦力として貢献できることをアピールしましょう。
「〇〇と申します。現在まで約3年間、IT企業で営業職として勤務しております。新規顧客の開拓をメインに担当し、昨年度は目標達成率120%を記録しました。現職での経験を活かしつつ、より顧客の課題解決に深く関われる環境で働きたいと考え、〇〇の事業を展開されている貴社に興味を持ちました。本日は、貴社の営業スタイルやチームの雰囲気について、詳しくお伺いできることを楽しみにしております。よろしくお願いいたします。」
新卒・第二新卒の場合の例文
新卒や社会人経験が短い第二新卒の場合は、仕事への意欲やポテンシャルを伝えることが大切です。
「〇〇と申します。今年3月に〇〇大学を卒業しました。学生時代は野球部に所属しており、チームの目標達成に向けて仲間と協力することの大切さを学びました。チームで一体となって大きな目標を目指すという点で、〇〇というビジョンを掲げる貴社の働き方に強く惹かれております。本日は、若手社員の方がどのように活躍されているのか、また、入社後のキャリアステップについてお話を聞かせていただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。」
カジュアル面談の自己紹介で避けるべき3つの注意点
カジュアル面談はリラックスした雰囲気ですが、いくつか気をつけるべきポイントがあります。良い印象を持ってもらうために、以下の点に注意しましょう。
- 志望動機を一方的に話さないようにする
- 長々と話しすぎないようにする
- 質問を全くしないのは避けるべき
各項目について、詳しく見ていきましょう。
志望動機を一方的に話さないようにする
カジュアル面談の場では、熱意のこもった志望動機を一方的に語るのは避けましょう。面接ではないため、企業側も堅苦しい話を求めていません。
「なぜこの会社でなければならないのか」といった重い話よりも、「どんな点に興味を持ったのか」「どんな話が聞きたいのか」といった、あくまで情報収集を目的としたスタンスで臨むのが適切です。熱意を伝えるのは大切ですが、まずは対話を楽しむことを意識してください。

長々と話しすぎないようにする
自己紹介は、簡潔に1〜2分程度でまとめるのが理想です。自分のことをたくさん知ってもらいたいという気持ちは分かりますが、長々と話しすぎると、相手は「要点をまとめるのが苦手なのかな?」と感じてしまうかもしれません。
話したいことが多い場合は、事前に要点を箇条書きでメモしておき、それに沿って話す練習をするのがおすすめです。相手が興味を持ってくれた点については、後から深掘りして話す機会があります。まずは、会話のキャッチボールを意識して、相手が質問しやすい余地を残しておきましょう。
質問を全くしないのは避けるべき
企業側から「何か質問はありますか?」と聞かれた際に、「特にありません」と答えるのは避けるべきです。質問がないと、「自社にあまり興味がないのかもしれない」と受け取られてしまう可能性があります。
カジュアル面談は、企業理解を深めるための絶好の機会です。事前に企業のウェブサイトなどをチェックし、いくつか質問を用意しておきましょう。用意した質問が面談中に解消された場合は、「〇〇についてお伺いしたかったのですが、先ほどのご説明でよく分かりました。ありがとうございます」と伝えるだけでも、きちんと話を聞いていたという姿勢が伝わります。
自己紹介以外に準備しておくと安心なことってある?
カジュアル面談を有意義なものにするためには、自己紹介以外の準備も大切です。事前に準備をしておくことで、当日も落ち着いて臨むことができます。
- 企業について事前に調べておく
- 企業への逆質問を用意しておく
- 想定される質問への回答を考える
各項目について、詳しく見ていきましょう。
企業について事前に調べておく
面談に臨む前には、その企業の基本的な情報を調べておくのがマナーです。企業の公式ウェブサイトや採用ページに目を通し、どのような事業を行っているのか、どのような社風なのかを把握しておきましょう。
最低限の情報を知っておくことで、的確な質問ができますし、企業側にも「しっかり準備してきてくれたな」という良い印象を与えられます。特に、自分が興味を持っている事業やサービスについては、少し詳しく調べておくと、話が盛り上がりやすくなります。
企業への逆質問を用意しておく
カジュアル面談は、自分が企業に質問するための時間でもあります。事前に3〜5個ほど質問を用意しておくと、当日に焦らずに済みます。
質問内容は、例えば「1日の仕事の流れを教えてください」「チームはどのような雰囲気ですか?」「未経験で入社された方は、どのくらいで独り立ちしていますか?」など、自分が働く上で気になることで構いません。ウェブサイトには載っていないような、リアルな情報を引き出すことを意識して質問を考えてみましょう。
想定される質問への回答を考える
カジュアル面談は対話形式で進みますが、いくつか定番の質問をされる可能性があります。例えば、「なぜこの業界に興味を持ったのですか?」「今後のキャリアで実現したいことはありますか?」といった質問です。
これらの質問に対して、あらかじめ自分の考えをまとめておくと、スムーズに答えられます。完璧な回答を用意する必要はありませんが、「自分はこう考えている」という軸を持っておくことが大切です。自己分析を少し行い、自分の強みや価値観を言葉にできるようにしておくと良いでしょう。
カジュアル面談を次に繋げるためのポイント
カジュアル面談を「楽しかった」で終わらせず、その後の選考やキャリアに繋げるためには、面談後の行動も重要になります。
- 面談後にはお礼のメールを送る
- 選考に進む意思を明確に伝える
- 面談の内容を振り返り次に活かす
各項目について、詳しく見ていきましょう。
面談後にはお礼のメールを送る
面談が終わったら、当日中、遅くとも翌日にはお礼のメールを送りましょう。時間を割いてくれたことへの感謝の気持ちを伝えることで、丁寧で誠実な印象を与えられます。
メールには、感謝の言葉とともに、面談で印象に残ったことや、さらに興味が深まった点などを具体的に記載すると良いでしょう。定型文のような内容ではなく、自分の言葉で伝えることが大切です。この一手間が、他の候補者との差別化に繋がります。
選考に進む意思を明確に伝える
カジュアル面談を経て、その企業で働きたいという気持ちが強まった場合は、その意思をはっきりと伝えましょう。お礼のメールに「ぜひ選考に進ませていただきたいと考えております」といった一文を添えるのがスムーズです。
企業側も、候補者が次のステップを望んでいるのかどうかを気にしています。自分から積極的に意思表示をすることで、スムーズに選考プロセスに進むことができます。逆に、イメージと違ったと感じた場合は、正直に辞退の連絡を入れるのがマナーです。
面談の内容を振り返り次に活かす
カジュアル面談は、自分自身のキャリアを見つめ直す良い機会にもなります。面談で話した内容や、担当者から聞いた話を振り返り、何を感じたかを整理してみましょう。
「自分はこの仕事の〇〇という部分にやりがいを感じそうだ」「逆に、〇〇という働き方は合わないかもしれない」といった気づきがあるはずです。その気づきを次の企業選びや面接対策に活かすことで、より自分に合った職場を見つけることに繋がります。
カジュアル面談の自己紹介に不安ならプロに相談しよう
ここまでカジュアル面談の自己紹介について解説してきましたが、それでも一人で準備するのは不安だと感じるかもしれません。そんな時は、転職のプロに相談するのも一つの手です。
- 面談対策を客観的な視点で手伝ってくれます
- Zキャリアのエージェントに相談してみよう
各項目について、詳しく見ていきましょう。
面談対策を客観的な視点で手伝ってくれます
転職エージェントは、多くの求職者をサポートしてきた経験を持っています。そのため、どのような自己紹介が企業に響くのか、客観的な視点からアドバイスをしてくれます。
自分では気づかなかった長所やアピールポイントを見つけてくれたり、模擬面談を通じて話し方の癖を指摘してくれたりもします。プロの力を借りることで、自信を持ってカジュアル面談に臨めるようになります。企業との日程調整などを代行してくれるため、在職中で忙しい場合にも心強い存在です。

Zキャリアのエージェントに相談してみよう
もしカジュアル面談の自己紹介や、今後のキャリアについて少しでも不安や悩みがあるなら、一度Zキャリアのキャリアアドバイザーに相談してみませんか。一人ひとりの状況や希望を丁寧にヒアリングし、最適なアドバイスをします。
カジュアル面談の対策はもちろん、自分に合った求人の紹介や応募書類の添削、面接練習まで、転職活動をトータルでサポートします。一人で抱え込まず、まずは気軽に話を聞かせてください。一緒に、納得のいくキャリアプランを考えていきましょう。