公開 2025/01/14
Zキャリア編集部
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目次
上司との付き合い方で悩んでいませんか。たとえ上司が苦手であったとしてもやってはいけない対処法があります。この記事ではやってはいけない対処法を紹介するだけでなく、転職を選択した場合にどのように説明すればよいかについても解説しています。
この記事でわかること
いきいきと働ける未来を想像して入社した会社でも、仕事が辛くなってしまうことがあります。その代表的な原因が、「人間関係」です。特に、上司との関係は、仕事のパフォーマンスに大きな影響を与えます。この記事では、上司を「苦手」と感じる人に向けて、具体的な対処法や転職する時の退職理由の言い方などを紹介していきます。
部下にとって苦手な上司には共通した特徴があるようです。以下のような特徴を持つ上司は部下から嫌われやすく、信頼関係の構築が難しい傾向にあります。ここでは、特に嫌われやすい5つのタイプについてご紹介します。
相手によって態度を変える上司は、部下にとって信頼しづらく、関係が表面的になりがちです。上司が部下を平等に扱わない場合、不公平感が募り、職場の雰囲気が悪化する原因にもなります。
例えば、特定の部下にだけ優しくしたり、他の部下にだけ厳しい態度をとるなどが見られます。こうした上司の行動は、部下のモチベーションを下げ、結果として業務効率にも悪影響を及ぼします。
仕事の責任を部下に丸投げし、自分は指示だけを出す上司も多くの人にとって苦手とされます。こうした上司は、部下の負担を増やし、過剰なストレスを与える原因になります。部下は責任を感じながらも、サポートを得られないため、仕事が一層大変に感じられます。また、評価が上司に集中するため、部下の努力が報われないと感じることもあります。
常に上から目線で高圧的な態度を取る上司も、部下にとって大きなストレスの原因です。こうした上司は、自己中心的な思考を持ちがちで、他者の意見を軽視する傾向があります。部下は上司に話しかけることが億劫になり、結果として職場内のコミュニケーションが希薄になりがちです。また、このタイプの上司は、ミスや問題が発生した際にも責任を転嫁することが多く、部下にとって居心地の悪い環境を生み出します。
その日の気分や体調に左右されて態度が変わる上司も、部下にとっては悩みのタネです。例えば、ある日は機嫌が良くて優しいのに、次の日には急に厳しい態度を取るといったことが頻繁に見られる場合、部下はどう対応すべきか迷ってしまいます。結果として、仕事に集中できなくなり、上司に対する信頼が損なわれる原因にもなります。
自分の意見や判断が常に正しいと信じ込み、部下の意見に耳を傾けない上司も、信頼を得にくいです。こうした上司のもとでは、部下が自由に意見を言えず、イノベーションや改善が停滞する原因となります。また、部下が意見を求められたとしても、上司がその意見を軽視することが多く、部下は「どうせ聞いてもらえない」と感じることが多くなります。
参考(※1):「【500人に聞いた】嫌いな上司の特徴ランキング!付き合い方や対処法も解説 | 株式会社ビズヒッツ」(データ参照日:2024/12/17)
実際に、上司に対してストレスを感じている人は少なくありません。アンケート調査によると、7割以上の人が「嫌いな上司が職場にいる」と回答しています(※2)。特に上記のような特徴を持つ上司に対しては、多くの人がストレスを感じやすく、日々の業務にも支障をきたすことがあります。
参考(※2):「「上司が嫌いで辞めたい!」つらい・うまくいかないと感じた時の対処法や注意点|マイナビ転職」(データ参照日:2024/12/17)
苦手な上司がいる場合、冷静に対処することが大切です。ここでは、上司が苦手なときに役立つ3つの対処法を紹介します。
理想の上司を求めすぎると、現実とのギャップに失望してしまうことがあります。期待しすぎず、現実的な視点で関係を築くことで、ストレスを軽減できます。上司も人間であり完璧ではないため、ある程度の妥協をすることも大切です。理想を追い求めすぎると、不満が積もりやすくなるため注意が必要です。
苦手な上司と無理にコミュニケーションを取ることは、かえってストレスを増加させることがあります。必要最低限の連絡や報告に留め、適度な距離感を保つことが、心理的な負担を軽減する一つの方法です。どうしても話さなければならない場合でも、業務に関連することに限定することで、対話がスムーズに進む可能性が高まります。
上司の行動にばかり目が向きがちですが、自分自身の行動や考え方を見直すことも大切です。例えば、苦手な上司の特徴に合わせて自分の対応を柔軟に変えるなど、自己改善に取り組むことで、関係が少しずつ良好になるかもしれません。成長のチャンスと捉え、改善点を見つける努力をすることで、自分にとってプラスの経験になることもあります。
苦手な上司に対する不満がたまると、つい感情的になりがちですが、以下のような対処法は避けましょう。
苦手な上司がいたしてもやってはいけない対処法
上司への不満を同僚に話したり、職場で悪口を言いふらすのは良くありません。職場内での信用を失う原因となり、社内評価にも悪影響を及ぼす可能性があります。悪口や愚痴は心の中に留め、職場では冷静さを保つように心がけましょう。
また、ネットの口コミサイトやSNSでの書き込みにも注意が必要です。匿名で書き込んだとしても、特定される可能性はゼロではありません。あなたの書き込みが原因で、会社や上司に損害を与えてしまう可能性もあります。最悪の場合、法的責任を問われるケースも考えられるので、注意が必要です。
上司に対する不満から、意図的に仕事の質を下げたり、締め切りを遅らせたりするのは避けるべきです。これにより自分の評価が低下するだけでなく、職場全体に悪影響を及ぼすため、冷静な対応を心がけることが重要です。
さらに、このような報復行為は、顧客や取引先にも多大な迷惑をかける可能性があります。 納期が遅れたり、質の低い製品やサービスを提供することで、顧客の信頼を失いかねません。 また、取引先との関係が悪化し、今後の取引に支障をきたすことも考えられるでしょう。
顧客や取引先との信頼関係を築き、良好なビジネスを継続するためにも、感情的な行動は避け、プロとしての責任を果たすことが重要です。
突然の欠勤や退職は、職場に大きな迷惑をかける行為です。辞めるにしても、事前に計画的に行動し、円満に退職するように努めることが大切です。突発的な行動は後悔を生むことが多いため、慎重な判断を心がけましょう。
現在、転職は珍しいことではありません。しかし、安易に無断欠勤や退職をしてしまうと、その行動が後々まで尾を引く可能性があります。
世の中は意外と狭く、現職から転職したとしても、誰かと誰かが知り合いで、前職での振る舞いが転職先にも噂として広まるというケースは少なくありません。特に、同じ業界や地域で転職する場合には、この可能性はさらに高まります。
一度ついた「無責任な人」というレッテルは、なかなか払拭することができません。転職活動においても、不利な条件となる可能性もあります。
もし上司の行動に改善が見られない場合には、以下のようなやり方も考えてみましょう。
上司との関係性に悩んでいる場合、まずは第三者を通して指摘してもらう方法があります
例えば、第三者機関であるハラスメント相談室に相談するのも有効な手段です。ハラスメント相談室は、社内外の専門家が対応してくれるため、客観的なアドバイスや解決策を期待できます。また、相談内容は秘密厳守となるため、安心して相談することができます。
上司に直接伝えることで、主張をしっかりと聞いてくれる可能性がある反面、トラブルになりその後の昇給や社内人事に影響を及ぼす可能性もあります。ハラスメント相談室がある場合は、そちらを利用するのが良いでしょう。
従業員規模 | 社内のみに設置している | 社外のみに設置している | 社内と社外の両方に設置している |
全体 | 63.8% | 2.9% | 33.3% |
99人以下 | 79.7% | 4.6% | 15.6% |
100〜299人 | 72.7% | 2.9% | 24.4% |
300人〜999人 | 59.4% | 2.0% | 38.5% |
1000人以上 | 42.6% | 2.4% | 55.0% |
参考(※3):「職場のハラスメントに関する実態調査報告書(厚生労働省)」(データ参照日:2024/12/17)
上記のデータを見るとわかるように、社外に相談室設置を行っている企業は多くありません。特に従業員規模が小さいほど、社内のみに設置している企業の割合が高くなっています。(※3)
問題が深刻であれば、社内の人事部に相談するのも方法のひとつです。具体的な事実や証拠を用意して相談し、適切なサポートや対処をお願いすることができます。
問題が深刻であれば、社内の人事部に相談するのも方法のひとつです。厚生労働省の「職場のハラスメントに関する実態調査報告書」によると、企業規模に関わらず、多くの企業が社内に相談窓口を設置しています。
全体では社内のみ63.8%、社外と社内の両方が33.3%で、実に97.1%の企業が社内相談窓口を設けています。もし人事部に相談する場合は、具体的な事実や証拠を用意して相談しなければなりません。その事実や証拠にもとづいて、人事部は状況を客観的に把握し、適切なサポートや対処を行ってくれるでしょう。
可能であれば、異なる部署への異動を希望するのも良い選択肢です。異なる職場環境で新しいスタートを切ることで、上司からのストレスを回避できる可能性があります。
ただし、異動を打診する際には、ネガティブな理由を伝えるだけでは、なかなか承認されづらいという現実があります。
例えば、「今の部署の上司と合わない」「人間関係が辛い」といった理由だけでは、会社側はあなたの異動を認めにくいでしょう。
なぜなら、異動によって問題が解決するとは限らず、新しい部署でも同じような問題が発生する可能性があるからです。また、会社としては、異動によってあなたのモチベーションが下がったり、パフォーマンスが低下したりすることを懸念するからです。
そこで、異動を希望する際は、キャリアアップなど前向きな気持ちを伝えることが大切です。例えば、「新しい業務に挑戦してスキルアップしたい」「異なる分野の知識を身につけたい」「会社に貢献できる範囲を広げたい」といった理由であれば、会社側もあなたの意欲を評価し、異動を検討してくれる可能性が高まるでしょう。
最終手段として、転職も検討する価値があります。上司との関係が改善されず、ストレスが耐えがたい場合、新しい職場でのスタートは、自分のキャリアを見直す良い機会ともなり得ます。
現職場内で解決が難しい場合、「転職する」ことがおすすめです。
理由 | パワハラ (%) | セクハラ (%) |
何をしても解決にならないと思ったから | 68% | 59% |
職務上不利益が生じると思ったから | 23% | 16% |
職場内で公になるとどうか懸念されたから | 7% | 12% |
行為がさらにエスカレートすると思ったから | 10% | 5% |
職場の上司や同僚との人間関係が悪くなることが懸念されたから | 14% | 10% |
相談しにくい雰囲気があったから | 12% | 12% |
相談できる窓口や担当部署がなかったから | 9% | 4% |
相談できる窓口や担当部署が分からなかったから | 3% | 3% |
取扱う窓口や担当部署の問題解決能力に疑問があったから | 4% | 3% |
取扱う窓口や担当部署が公正に取り扱うと思えなかったから | 5% | 3% |
経営者や役員など経営層が行為者だったから | 8% | 3% |
何らかの行動をするほどのことではなかったから | 21% | 31% |
その他 | 2% | 3% |
参照元(※4):「職場のハラスメントに関する実態調査報告書(厚生労働省)」(データ参照日:2024/12/17)
このデータは、「ハラスメント行為を受けても何もしなかった労働者」を対象としたアンケート結果です。約6割の方が、「何をしても解決しないと感じたから」と回答しています。職務上の不利益や人間関係が悪化するかもしれないという不安から、行動に移せなかったという声も多く聞かれました(※4)。
先ほど、ハラスメント相談室を設置している企業が多いという結果を紹介しましたが、企業側が対策を講じていても、労働者側が「問題が解決した」と実感できるケースは、必ずしも多くないのかもしれません。
仕事をしていると、上司や職場の人間関係にストレスを感じ、転職を考えることもあるでしょう。しかし「上司が苦手」という理由だけで転職しても良いのか、心配に思う人も多いはずです。この記事では、苦手な上司が理由で転職する際の判断基準や、注意すべきポイントについて詳しく解説します。
上司との関係が原因で仕事が続けられない場合、まずはできるだけの努力をしたうえで転職を検討することが望ましいです。上司に対する不満やストレスが原因であっても、自分にできることを最大限行った上での決断なら、自分を責める必要はありません。転職はあくまで最終手段とし、冷静に判断しましょう。
では、「できることを最大限やった状態」とはどのような状態でしょうか。それは、ハラスメント相談室や人事部への異動打診、自身の改善などが考えられます。これらの行動をとったにも関わらず、状況が改善しない、あるいは精神的に追い詰められてしまう場合は、転職という選択肢も視野に入れるべきです。
重要なのは、「自分ができることはすべてやった」という実感を持つことです。その上で転職を決断した場合は、新しい環境で成長できるように前向きに行動することが大切です。
上司が苦手で転職を考える際には、いくつかの注意点を押さえておくと良いでしょう。
上司に対する不満が原因の場合でも、すべてを上司のせいにする「他責思考」にならないように気をつけましょう。自分に改善できる点があれば、次の職場で活かす姿勢を持ち、成長することを心がけるのが重要です。自己改善に取り組むことで、次の職場でも良い関係を築ける可能性が高まります。
上司に対する不満から転職を決意するとしても、ネガティブな理由だけで転職することは避けましょう。転職には前向きな目標や目的を持つことで、新しい職場でも充実したキャリアを築きやすくなります。例えば、キャリアアップや新しいスキルの習得を目的とするなど、プラスの視点を持って転職活動を進めることが大切です。
転職活動において、現職の退職理由をどう伝えるかはとても重要です。上司との関係が原因であっても、印象が悪くならないよう工夫しましょう。
現職の会社に対しては、詳細を伝える必要はありません。「一身上の都合で」とシンプルに伝えれば問題ありません。円満退職を意識し、理由を深掘りせず伝えることで、退職後も良好な関係を保つことができます。
ただし、退職をなかなか認めてくれない場合、退職代行サービスの利用なども検討した方がよいでしょう。
「これまでの経験を活かし、より高度なスキルを身につけるために新しい環境にチャレンジしたいと考え、転職を決意しました。」と伝えると良いでしょう。キャリアアップを意識している印象を与えられます。
「現職では学びの多い経験を積ませていただきましたが、今後は自分の意見が活かせる環境でさらに成長したいと考えています。」このように表現することで、前向きな印象を持ってもらいやすくなります。
「これまでの経験を踏まえ、新たな分野に挑戦し、自己成長を実現したいと考えております。」と伝えれば、チャレンジ精神が強調されます。ポジティブな姿勢をアピールできるでしょう。
転職先の面接では、志望理由も重要なポイントです。ここでは、ケースごとに志望理由の例文をいくつか紹介します。
「現在の職種での経験を活かし、貴社でキャリアアップを図りたいと考えております。貴社の成長環境と挑戦できるフィールドが私にとって理想的だと感じました。」と伝えることで、成長意欲をアピールできます。
「異業種での経験を活かし、御社で新しい業界に挑戦したいと考えております。貴社の事業内容に大変魅力を感じ、私のスキルを役立てることで貢献したいと思っています。」と伝えると、熱意が伝わります。
「貴社の企業理念や社風に共感し、温かい雰囲気の中で働きたいと感じました。貴社のチームで自分の力を発揮し、共に成長したいと考えています。」と伝えることで、良好な人間関係を築く姿勢を示せます。
「貴社の働き方改革やワークライフバランスに対する取り組みに感銘を受けました。効率的に働きながら自己成長も実現したいと考えており、貴社で新しい働き方に挑戦したいと思っています。」と伝えることで、意欲を示せます。
Zキャリアを利用することで、転職活動を効率的に進めることが可能です。ここでは、Zキャリアの魅力について紹介します。
Zキャリアでは、ネガティブな理由をうまく表現するためのサポートが充実しています。転職理由がネガティブでも、プロのサポートを受けることで、面接時の印象を良くし、前向きな姿勢を伝えることが可能です。
Zキャリアの転職サポートは、内定獲得までにかかる費用が一切ありません。転職活動を始めるにあたって費用負担がなく、安心してサポートを受けられるのが特徴です。無料で相談できるため、気軽に利用しやすいメリットがあります。
Zキャリアでは、未経験職種への転職を希望する方に対しても手厚いサポートを提供しています。スキルを活かして異業種に挑戦したい方や、新しい分野でのキャリアを考えている方にとって、適切なキャリアプランを提案してくれるので、自信を持って新しい職種に挑戦できます。
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