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自衛隊って何するの?仕事内容から普段の生活まで分かりやすく解説

自衛隊って何するの?仕事内容から普段の生活まで分かりやすく解説
公開 2025/10/07
Zキャリア編集部
Zキャリア編集部
Zキャリア編集部は、初めて就職・転職する方々へ、就職活動に役立つ情報を発信しています。具体的な職種や業界に特化した情報提供を心がけ、将来のキャリアを考える上で参考になるような内容をお届けしています。
目次

「自衛隊」という言葉は知っていても、具体的に何をしているのか、どんな生活を送っているのか、はっきりとイメージできない方も多いのではないでしょうか。「国を守る仕事」という漠然としたイメージだけで、自分に向いているのか判断するのは難しいものです。この記事では、自衛隊の基本的な役割から、陸・海・空それぞれの具体的な仕事内容、そして自衛官の普段の生活まで、専門用語を使わずに分かりやすく解説します。この記事を読めば、自衛隊という仕事のリアルな姿が分かり、将来の選択肢を考える上での大切なヒントが見つかるでしょう。ぜひ読み進めて、ご自身に合う働き方を一緒に見つけていきましょう。

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この記事でわかること

  • 自衛隊の基本的な役割と組織構成
  • 陸・海・空の具体的な仕事内容
  • 自衛官の普段の生活やルール
  • 自衛隊で働くメリット・デメリット
合わせて読みたい

自衛隊は普段何をする?まずは仕事内容の基本を解説

自衛隊に興味を持ったとき、まず知っておきたい基本的な役割や組織について解説します。具体的には以下の3つの項目について解説します。

仕事内容の基本

  • 自衛隊という組織と自衛官という職業がある
  • 国を守るための4つの大切な役割を担う
  • 陸・海・空の3つの部隊で構成される

各項目について、詳しく見ていきましょう。

自衛隊という組織と自衛官という職業がある

まず、「自衛隊」は組織の名前で、「自衛官」はその組織で働く人の職業名です。学校に「〇〇高校」という名前があり、そこに通う人が「高校生」と呼ばれるのと同じような関係だと考えると分かりやすいでしょう。

つまり、自衛隊は日本の平和と安全を守るための専門機関であり、そこで働く国家公務員が自衛官と呼ばれます。自衛官以外にも、事務作業を行う事務官や、技術的な研究開発を行う技官など、様々な職員が協力して自衛隊という組織を支えています。

国を守るための4つの大切な役割を担う

自衛隊の役割は、国の平和と独立を守ることを基本に、大きく分けて4つあります。1つ目は「国の防衛」で、外国からの侵略を未然に防いだり、万が一攻撃された場合に国を守ったりする最も重要な任務です。

2つ目は「災害派遣」です。地震や台風、豪雨などの自然災害が発生した際に、被災地で人命救助や捜索活動、物資の輸送、復旧作業などを行います。ニュースでその活躍を目にする機会も多いでしょう。3つ目は「国際平和協力活動」で、海外の紛争地域などで平和を維持するための活動に参加します。そして4つ目は、これらに含まれない様々な活動で、例えば海外にいる日本人の保護や輸送なども行います。

陸・海・空の3つの部隊で構成される

自衛隊は、活動する場所によって3つの部隊に分かれています。それが「陸上自衛隊」「海上自衛隊」「航空自衛隊」です。それぞれ「陸」「海」「空」という主なフィールドで、専門的な役割を担っています。

陸上自衛隊は地上での戦闘や災害派遣などを主な任務とし、最も隊員数が多く、全国各地に駐屯地があります。海上自衛隊は日本の周辺の海を守るため、護衛艦や潜水艦などを使って警戒監視などを行います。航空自衛隊は、戦闘機などで日本の空を守る領空侵犯への対処や、ミサイル防衛などを担っています。この3つの組織が連携することで、日本の平和と安全が守られています。

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【陸・海・空】自衛隊の具体的な仕事内容

ここでは、陸・海・空それぞれの部隊が、具体的にどのような仕事をしているのかを解説します。災害時の活動も含め、以下の4つの項目を見ていきます。

具体的な仕事内容

  • 陸上自衛隊は国内の防衛がメイン
  • 海上自衛隊は日本の海を守る
  • 航空自衛隊は日本の空を守る
  • 災害派遣では人命救助や復旧支援を行う

詳しく解説していきます。

陸上自衛隊は国内の防衛がメイン

陸上自衛隊の仕事は、地上での活動が中心で、国内の様々な場所で日本の平和と安全を守っています。戦車やヘリコプターなどを扱う部隊から、通信や施設整備を担う部隊まで、多種多様な「職種」に分かれているのが特徴です。

例えば、普通科は地上戦闘の骨幹部隊として、最も基本的な戦闘行動を担当します。機甲科は戦車部隊として高い攻撃力を持ち、野戦特科は遠い距離から火砲で味方を支援します。これらの戦闘職種のほか、情報科、航空科、施設科、通信科など、専門的な知識や技術を活かす職種も数多く存在し、それぞれが協力して任務を遂行しています。

海上自衛隊は日本の海を守る

海上自衛隊の主な仕事は、日本の領海や周辺の海域を守ることです。四方を海に囲まれた日本にとって、海上交通の安全確保は非常に重要であり、海上自衛隊はその最前線で活動しています。

護衛艦や潜水艦、哨戒機などを用いて、24時間365日体制で日本の周りの海を監視し、不審な船がいないかなどをチェックしています。また、海外との重要な貿易ルートを守るための活動や、国際的な訓練に参加して他国の海軍と連携を深めることも大切な仕事の一つです。船乗りとして世界中の海で活躍する機会があるのも、海上自衛隊ならではの魅力と言えるでしょう。

航空自衛隊は日本の空を守る

航空自衛隊は、戦闘機やレーダーを駆使して日本の空を守るのが最大の任務です。日本の領空に許可なく侵入してくる航空機がいないか、全国のレーダーサイトで常に空を監視しています。

もし領空侵犯の恐れがある航空機を発見した場合は、戦闘機が緊急発進(スクランブル)して対応します。その他にも、弾道ミサイルなどから国を守るためのミサイル防衛や、政府関係者を輸送機で国内外へ運ぶ任務、国際平和協力活動への参加など、その役割は多岐にわたります。パイロットだけでなく、整備士や管制官など、多くの専門家がチーム一丸となって日本の空を守っています。

災害派遣では人命救助や復旧支援を行う

陸・海・空の各自衛隊は、大規模な災害発生時に協力して救援活動にあたります。これは自衛隊の重要な役割の一つで、「災害派遣」と呼ばれています。

地震や津波、台風などの被害を受けた地域へ迅速に駆けつけ、人命救助や行方不明者の捜索を行います。また、被災した方々のために給水支援や炊き出し、入浴支援といった生活支援活動も実施します。陸上自衛隊は地上での捜索や復旧作業、海上自衛隊は艦船を拠点とした物資輸送や支援、航空自衛隊はヘリコプターでの救助や空からの情報収集など、それぞれの特性を活かして活動します。

災害派遣での主な活動内容

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気になる自衛官の普段の生活ってどんな感じ?

国を守る自衛官は、普段どのような生活を送っているのでしょうか。ここでは、1日のスケジュールや訓練、生活のルールについて具体的に解説します。

自衛官の普段の生活

  • 起床から就寝までの1日のスケジュール
  • 体力をつけるための様々な訓練がある
  • スマホが使える時間やルールが決められている
  • 髪型など身だしなみには決まりがある

詳しく解説していきます。

起床から就寝までの1日のスケジュール

多くの自衛官は、駐屯地や基地の中にある寮で団体生活を送っており、規則正しい毎日を過ごします。ラッパの音で起床し、全員で点呼と国旗掲揚を行うところから1日が始まります。

午前中は、それぞれの専門分野に応じた訓練や体力錬成、座学などを行います。昼食をとった後、午後も引き続き訓練や、装備品の整備などにあたります。夕方に課業が終わると、夕食や入浴、自由時間となり、消灯時間になると就寝します。休日は外出も可能で、プライベートな時間を過ごすことができますが、緊急事態を想定して常に備えは怠りません。

自衛官の1日の流れの例

体力をつけるための様々な訓練がある

自衛官にとって、任務を遂行するための体力は不可欠です。そのため、日々の業務の中には体力向上を目的とした「体力錬成」が組み込まれています。ランニングや筋力トレーニングなどを通じて、基礎的な体力を維持・向上させます。

それに加え、各部隊や職種に応じた専門的な訓練も行われます。例えば、銃の扱い方や行進などを学ぶ基本教練、野外で活動するための戦闘訓練、災害派遣を想定した救助訓練など、内容は様々です。これらの訓練は厳しいものもありますが、仲間と励まし合いながら乗り越えることで、強い精神力とチームワークが育まれます。

訓練は厳しいと聞きますが、運動が苦手でもついていけるか不安です。
キャリアアドバイザー
入隊する隊員の体力レベルは様々なので、心配しすぎる必要はありませんよ。入隊後の教育期間では、基礎的な体力づくりから段階的に訓練が進められます。教官が丁寧に指導してくれますし、最初はきつくても、日々の訓練をこなすうちに自然と体力がついていきます。大切なのは「頑張りたい」という気持ちです。同期の仲間と支え合いながら乗り越えていくことができますよ。

スマホが使える時間やルールが決められている

現代の生活に欠かせないスマートフォンですが、自衛隊ではセキュリティ上の理由から使用にルールが設けられています。駐屯地や基地の建物内では、情報漏洩を防ぐために、基本的にカメラ機能付きのスマートフォンの使用は制限されています。

ただし、全く使えないわけではありません。多くの部隊では、課業が終わった後の自由時間や休日には、指定された場所や寮の自室などで使用が許可されています。ルールは所属する部隊によって細かく異なりますが、家族や友人と連絡を取るなど、プライベートな時間を楽しむことは可能です。入隊前に詳しいルールを確認しておくと良いでしょう。

髪型など身だしなみには決まりがある

自衛官は国民の信頼を得る立場にあるため、清潔感のある身だしなみが求められます。そのため、頭髪に関しても服務規則で基準が定められています。

男性の場合は、耳や眉、襟足にかからない清潔感のある短髪が基本です。部隊によって細かい基準は異なりますが、一般的に「スポーツ刈り」のような髪型をイメージすると分かりやすいでしょう。女性の場合も、長い髪は任務に支障が出ないように一つにまとめるなど、清潔感を保つための規定があります。染髪や過度な装飾は認められていません。こうした規律も、全体の統一感を保ち、任務に集中するために重要な要素となっています。

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自衛隊で働くことのメリット

国のために働く自衛官という仕事には、多くのやりがいと共に、様々なメリットがあります。ここでは、特に大きな4つのメリットについて解説します。

自衛隊で働くメリット

  • 安定した国家公務員として働ける
  • 衣食住が保証されてお金が貯まりやすい
  • 様々な資格の取得が目指せる
  • 仲間との強い絆が生まれる

詳しく見ていきましょう。

安定した国家公務員として働ける

自衛官は、特別職国家公務員という安定した身分が保障されています。景気の変動に左右されることなく、毎月安定した給与が支給されるため、将来設計を立てやすいのが大きな魅力です。

また、年2回のボーナス(期末・勤勉手当)や、各種手当(扶養手当、住居手当など)も充実しています。福利厚生もしっかりしており、保険制度や年金制度も整っています。社会人として安心して長く働き続けることができる環境は、自衛隊の大きなメリットの一つと言えるでしょう。

衣食住が保証されてお金が貯まりやすい

多くの若い隊員は、駐屯地や基地内の隊舎(寮)で生活します。隊舎での生活は、基本的に家賃がかからず、食事も3食提供されるため、生活費を大幅に抑えることができます。

被服や寝具なども支給されるため、衣食住に関する出費がほとんどありません。そのため、給料の多くを貯金や趣味に使うことができ、若いうちから着実にお金を貯めることが可能です。一人暮らしを始めるときの経済的な負担を心配することなく、仕事に集中できる環境が整っています。

様々な資格の取得が目指せる

自衛隊では、任務に必要な様々な資格を取得する機会に恵まれています。しかも、その多くは国の費用で取得することが可能です。

例えば、車両を扱う部隊では大型自動車や大型特殊自動車の免許、施設科部隊ではクレーンやブルドーザーの運転資格など、職務に応じた専門的なスキルを身につけられます。これらの資格は、将来的に自衛隊を退職した後も、民間の会社で大いに役立つものばかりです。働きながら自分のスキルアップができる点は、非常に大きなメリットです。

自衛隊で目指せる資格の例

仲間との強い絆が生まれる

自衛官は、厳しい訓練や団体生活を共に乗り越える中で、他では得られないような強い絆で結ばれた仲間を得ることができます。寝食を共にし、同じ目標に向かって汗を流す毎日は、まさに「同じ釜の飯を食う」関係です。

辛い時には励まし合い、嬉しい時には喜びを分かち合う。そうした経験を通じて築かれた同期や先輩、後輩との関係は、生涯の財産となるでしょう。任務は一人では成し遂げられません。チーム一丸となって困難に立ち向かう経験は、人としても大きく成長させてくれます。

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自衛隊で働くことのデメリット

多くのメリットがある一方で、自衛隊の仕事には厳しい側面や覚悟が必要な点もあります。入隊後に後悔しないためにも、デメリットについてもしっかりと理解しておきましょう。

自衛隊で働くデメリット

  • 団体生活でプライベートな時間は少ない
  • 厳しい訓練や規律に耐える必要がある
  • 全国規模での転勤や異動が多い
  • 危険を伴う任務に就く可能性がある

詳しく解説していきます。

団体生活でプライベートな時間は少ない

自衛隊での生活は、基本的に団体行動が中心となります。特に若いうちは寮生活が基本となるため、一人で過ごす時間は限られます。プライベートな空間を大切にしたい人にとっては、窮屈に感じることがあるかもしれません。

朝の起床から夜の就寝まで、多くの時間を仲間と共に過ごします。休日には外出もできますが、緊急時の呼集に備えなければならない場合もあります。常に組織の一員としての自覚が求められるため、自由な時間を重視する人にとっては、慣れるまで時間がかかる可能性があります。

厳しい訓練や規律に耐える必要がある

自衛隊の任務は、心身ともに高い能力が求められるため、日々の訓練は決して楽なものではありません。特に、入隊直後の教育期間では、体力的に厳しい訓練や、厳しい規律に慣れる必要があります。

また、自衛隊は厳格な階級社会です。上官の命令は絶対であり、それに従うことが求められます。こうした規律正しい環境が合わないと感じる人もいるでしょう。厳しい環境の中で自分を律し、成長したいという強い意志がなければ、続けることは難しいかもしれません。

キャリアアドバイザー
自衛隊の厳しい側面を知って、「自分には無理かも」と感じたかもしれません。ですが、どんな仕事にも大変な面はあります。大切なのは、その仕事のやりがいやメリットと、大変な面を天秤にかけ、自分にとってどちらが大きいかを考えることです。もし自衛隊が合わないと感じても、世の中にはたくさんの仕事があります。自分の個性や価値観に合った仕事を見つけることが、後悔しないキャリア選択につながります。少しでも迷ったら、私たちキャリアアドバイザーに気軽に相談してくださいね。

全国規模での転勤や異動が多い

自衛官は、数年ごとに全国各地の部隊へ転勤する可能性があります。これは「異動」と呼ばれ、キャリアアップや様々な経験を積むために行われます。

地元を離れたくない人や、特定の場所で生活の基盤を築きたいと考えている人にとっては、大きなデメリットと感じるでしょう。家族がいる場合は、単身赴任や家族全員での引っ越しが必要になることもあります。様々な土地での生活を楽しめるという見方もありますが、生活環境が頻繁に変わることは覚悟しておく必要があります。

危険を伴う任務に就く可能性がある

自衛隊の最も重要な任務は国の防衛であり、有事の際には危険な状況に身を置く可能性があります。また、災害派遣においても、危険な場所での救助活動など、常にリスクと隣り合わせです。

もちろん、安全を確保するための万全な訓練や準備を行いますが、危険がゼロになるわけではありません。国や国民を守るという強い使命感と、いかなる事態にも立ち向かう覚悟が求められる仕事です。この点は、自衛官を目指す上で最も真剣に考えるべきポイントと言えるでしょう。

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自衛官に向いている人の特徴

ここまで見てきた仕事内容や生活、メリット・デメリットを踏まえ、どのような人が自衛官に向いているのでしょうか。ここでは、特に重要となる4つの特徴を紹介します。

自衛官に向いている人の特徴

  • 国や人のために役立ちたい気持ちがある
  • 体を動かすことが好きで体力に自信がある
  • 協調性がありチームで行動できる
  • 厳しいルールや規律を守れる

詳しく見ていきましょう。

国や人のために役立ちたい気持ちがある

自衛官の仕事の根底にあるのは、「公のために尽くす」という奉仕の精神です。日本の平和を守りたい、災害で困っている人を助けたい、という強い使命感が、厳しい任務を乗り越える上での大きな原動力となります。

自分の利益だけでなく、国や社会、国民のために貢献したいという気持ちを持っている人は、自衛官として大きなやりがいを感じることができるでしょう。日々の訓練や任務の一つひとつが、誰かの役に立っていると実感できる仕事です。

体を動かすことが好きで体力に自信がある

自衛隊の活動は、訓練や任務で体を動かす機会が非常に多いです。そのため、デスクワークよりも体を動かす仕事がしたいと考えている人には最適な環境と言えます。

もちろん、最初から完璧な体力が求められるわけではありません。入隊後に段階的な訓練を通じて体力は向上していきます。ですが、基礎としてスポーツが好きだったり、体を動かすことに抵抗がなかったりする方が、訓練にも前向きに取り組めるでしょう。日々の体力錬成を継続できる忍耐力も重要です。

協調性がありチームで行動できる

自衛隊の任務は、決して一人で完結するものではありません。常に仲間と連携し、チームとして行動することが求められます。そのため、個人の能力の高さ以上に、周りと協力できる協調性が重視されます。

自分の意見を主張するだけでなく、仲間の意見に耳を傾け、全体の目標達成のために自分は何をすべきかを考えられる人が向いています。団体生活においても、周りの人への配慮や気配りができることは、円滑な人間関係を築く上で不可欠です。

厳しいルールや規律を守れる

自衛隊は、明確な階級と指揮命令系統のもとに成り立つ組織です。定められたルールや規律をきちんと守り、上官の指示に迅速かつ的確に従うことが求められます。

時間を守る、身だしなみを整えるといった基本的なことから、任務における行動規範まで、守るべきルールは多岐にわたります。自由奔放に行動したい人よりも、決められたルールの中で着実に物事を進めることができる人の方が、組織に馴染みやすいでしょう。自分を律する強い精神力も、自衛官には欠かせない資質です。

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自衛官になるための基本的なステップ

もし自衛官という仕事に魅力を感じたら、次はどうすればなれるのかが気になるところです。ここでは、自衛官になるための一般的な流れを3つのステップで解説します。

自衛官になるためのステップ

  • 自分に合う採用種目を探す
  • 採用試験に合格する
  • 入隊後は教育隊で基礎から学ぶ

詳しく見ていきましょう。

自分に合う採用種目を探す

自衛官になるための入り口は一つではありません。学歴や年齢に応じて、いくつかの採用種目が用意されています。まずは自分に合ったコースを見つけることから始めましょう。

例えば、中学卒業者や高校卒業見込み者を対象とした「自衛官候補生」は、任期制の隊員として入隊するコースです。また、高校卒業以上の学歴を持つ人を対象とした「一般曹候補生」は、部隊の中核となる「曹」を目指すコースです。他にも、幹部を目指すコースや、特定の技能を持つ人を対象としたコースなど様々です。自衛隊のホームページや地方協力本部で情報を集め、自分のキャリアプランに合った種目を選びましょう。

採用試験に合格する

受験する採用種目を決めたら、年に数回実施される採用試験に臨みます。試験の内容は種目によって異なりますが、一般的には筆記試験、面接試験、身体検査の3つが行われます。

筆記試験では、中学校や高校で学ぶレベルの国語、数学、英語などの基礎学力が問われます。面接試験では、自衛官としての適性や入隊意欲などが見られます。身体検査では、視力や聴力など、自衛官として任務を遂行するために必要な健康状態であるかがチェックされます。日頃から基礎的な勉強を続けると共に、体力づくりにも励んでおくと良いでしょう。

入隊後は教育隊で基礎から学ぶ

採用試験に無事合格すると、全国各地の教育隊に入隊し、自衛官としての第一歩を踏み出します。ここでは、約3ヶ月から半年程度の期間をかけて、自衛官として必要な基礎知識や技術、体力を学びます。

服務の宣誓から始まり、敬礼などの基本的な動作、銃の分解・結合、法律や服務規則に関する座学、そして集団でのランニングや筋力トレーニングといった体力錬成など、学ぶことはたくさんあります。全国から集まった同期と共に厳しい教育期間を乗り越えることで、自衛官としての自覚と誇りが芽生えていきます。

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自衛隊以外のキャリアに興味が湧いたら

自衛隊について詳しく知る中で、「自分には合わないかもしれない」と感じたり、他の仕事にも興味が湧いたりすることもあるでしょう。そんな時は、視野を広げて他の選択肢を考える絶好の機会です。

他のキャリアを考える

  • 世の中には様々な仕事があることを知る
  • 自分の強みや興味を改めて考える
  • 転職のプロに相談して視野を広げる

詳しく見ていきましょう。

世の中には様々な仕事があることを知る

自衛隊という一つの選択肢を深く知ったことで、仕事に求めるものが明確になったかもしれません。「体を動かす仕事はいいな」「チームで働くのは好きだけど、もっと自由な環境がいい」など、自分の気持ちに気づくことがあります。

世の中には、ノンデスクワークの仕事だけでも、製造、建設、運送、販売、サービスなど、数えきれないほどの職種があります。それぞれの仕事に、自衛隊とは異なるやりがいや魅力があります。まずはどんな仕事があるのか、少しでも興味が湧いた業界や職種について調べてみることから始めてみましょう。

自分の強みや興味を改めて考える

自衛官に向いている人の特徴と自分を照らし合わせてみることで、自分の得意なことや苦手なことが見えてきたのではないでしょうか。「規律を守るのは得意」「体力には自信がある」「誰かの役に立ちたい」といった点は、自衛隊以外の仕事でも十分に活かせる強みになります。

逆に、「転勤はしたくない」「もっと自分のペースで働きたい」といった希望も、大切な自己分析の一部です。自分が仕事を通じて何を実現したいのか、どんな働き方をしたいのかを改めて考えることで、次に見るべき道がはっきりしてくるはずです。

転職のプロに相談して視野を広げる

一人でたくさんの仕事を調べるのは大変ですし、どの仕事が自分に本当に合っているのかを見極めるのは難しいものです。そんな時は、就職や転職のプロである転職エージェントに相談するのがおすすめです。

転職エージェントは、様々な業界や企業の情報を豊富に持っています。自分では思いつかなかったような仕事を紹介してくれたり、自分の強みが活かせる職場を客観的な視点からアドバイスしてくれたりします。キャリアに関する悩みを相談するだけでも、新たな発見があるかもしれません。

Zキャリアのエージェントに相談してみよう

もし、自衛隊以外のノンデスクワークの仕事に興味を持ったら、ぜひZキャリアのキャリアアドバイザーに相談してみてください。Zキャリアは、特にZ世代のノンデスクワーカー向けの転職支援を得意としています。

これまでの経験や自分の強みをどう伝えれば良いか、どんな求人があるのか、親身になってサポートします。履歴書の書き方から面接対策まで、一人ひとりに寄り添って、納得のいく就職・転職活動ができるようお手伝いします。まだ具体的な方向性が決まっていなくても大丈夫です。まずは気軽に話を聞きに来てください。一緒に新しい可能性を探しましょう。

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Q
自衛隊の主な役割は何ですか?
A
自衛隊の主な役割は4つあります。1つ目は、外国からの侵略などを防ぐ「国の防衛」。2つ目は、地震や台風などの際に人命救助や復旧支援を行う「災害派遣」。3つ目は、海外で平和維持活動に参加する「国際平和協力活動」。そして、海外にいる日本人の保護・輸送などを行う「その他の活動」です。これらが自衛隊の活動の柱となっています。
Q
陸・海・空の自衛隊で仕事内容は大きく違いますか?
A
はい、大きく異なります。陸上自衛隊は地上での戦闘や災害対応が中心で、最も隊員数が多い組織です。海上自衛隊は護衛艦や潜水艦などで日本の海を守るのが主な任務です。航空自衛隊は戦闘機やレーダーを使い、日本の空を24時間体制で監視し、領空侵犯などに対処します。それぞれ専門分野がはっきりと分かれています。
Q
自衛官の生活は厳しいですか?スマホは使えますか?
A
自衛官は駐屯地や基地内の寮で規則正しい団体生活を送ります。厳しい訓練や規律もありますが、仲間と支え合うことができます。スマートフォンは、情報漏洩防止のため使用にルールがありますが、課業後の自由時間や休日など、決められた時間・場所で使うことが許可されている場合がほとんどです。
Q
自衛隊で働くメリットは何ですか?
A
主なメリットは4つあります。まず、特別職国家公務員として身分が安定していること。次に、寮生活で衣食住が保証され、お金が貯まりやすいこと。さらに、大型免許など業務に必要な資格を国の費用で取得できること。そして、厳しい訓練を共にした仲間との強い絆が生まれることです。
Q
自衛隊以外の仕事も考えたい場合、どうすればいいですか?
A
自衛隊の仕事を知ることで見えた自分の強みや興味を基に、他の仕事を探してみましょう。世の中には様々な仕事があります。もし一人で探すのが難しいと感じたら、転職エージェントに相談するのがおすすめです。Zキャリアでは、ノンデスクワークの仕事を中心に、専任のキャリアアドバイザーがあなたの仕事探しを無料でサポートします。

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