- 雨の日に体がだるくなる原因
- だるさ以外の体調不良のサイン
- 仕事中でもできる簡単な対処法
- 普段からできる不調への予防策
- 体調不良と仕事環境の関係性
雨の日に体がだるいのは「気象病」が原因かも?
雨の日に感じるだるさや頭痛は、「気象病」や「天気痛」と呼ばれることもあります。これは病名ではありませんが、気圧の変化によって体に不調が出ることの総称です。具体的には以下の要因が関係しています。
- 低気圧によって自律神経が乱れる
- むくんで、頭痛が起きたり顔などが腫れる
- 気圧の変化で体や頭が痛くなる
それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。
低気圧によって自律神経が乱れる
体のオンオフのスイッチの切り替えがうまくいかず、だるくなってしまうことがあります。私たちの体には、活動モードの「交感神経」と、リラックスモードの「副交感神経」という2つの自律神経があります。これらがバランスを取ることで、心身の調子を保っています。
ですが、雨の日のような低気圧の環境では、体がリラックスモードに入りやすくなり、副交感神経が優位になります。すると、活動しないといけない時間帯なのに体がお休みモードになってしまい、「だるい」「眠い」「やる気が出ない」といった状態になってしまうのです。
むくんで、頭痛が起きたり顔が腫れたりする
気圧が下がると、体を外から押さえつける力が弱くなります。その結果、血管が少し広がり、血管内の水分が外に漏れ出しやすくなります。これが「むくみ」の原因です。
特に脳の血管がむくむと、頭が重く感じられたり、ズキズキとした頭痛が起きたりします。体全体がむくむと、重だるい感覚につながることもあります。雨の日に顔や足がパンパンに感じるのは、この水分バランスの乱れが影響しているのかもしれません。
気圧の変化で体や頭が痛くなる
低気圧は、体内で痛みを引き起こす「ヒスタミン」という物質を増やすと考えられています。ヒスタミンが増えると、体のあちこちで炎症が起きやすくなり、頭痛や関節痛、古傷の痛みなどにつながります。
「雨が降ると古傷が痛む」とよく言われますが、これも気圧の変化によって痛みの原因物質が増えることが関係しているのです。普段は気にならないような体の不調が、雨の日になると強く感じられるのは、このためかもしれません。
だるさだけじゃない雨の日に出やすい体調不良のサイン
雨の日の不調は、体の重さやだるさだけではありません。人によっては、もっとはっきりとした症状が出ることもあります。具体的には、以下のようなサインが現れやすいです。
- ズキズキする頭痛やめまいが起きる
- 強い眠気で仕事に集中できなくなる
- 吐き気や胃の不快感を感じる
- 理由もなく気分が落ち込みやすくなる
ズキズキする頭痛やめまいが起きる
雨の日の不調で最も多いのが頭痛です。先ほども触れたように、低気圧で脳の血管が広がり、周りの神経を圧迫することでズキズキとした痛みが発生します。普段は頭痛持ちではない人でも、雨の日だけは頭が痛くなるというケースも少なくありません。
また、気圧の変化を感知する耳の奥(内耳)の血流が悪くなることで、めまいやふらつきを感じることもあります。なんだかフワフワするような感覚があるなら、それも気圧の影響を受けているサインでしょう。
強い眠気で仕事に集中できなくなる
日中にもかかわらず、あくびが止まらなかったり、ウトウトしてしまったりするのも典型的な症状です。これは、自律神経のバランスが崩れて、体がリラックスモードの「副交感神経」に傾いてしまうために起こります。
仕事中に強い眠気に襲われると、集中力が続かずにミスをしてしまう可能性も高くなります。コーヒーを飲んでもスッキリしない頑固な眠気は、気圧のせいだと考えて、無理せず休憩を挟むなどの工夫が大事です。
吐き気や胃の不快感を感じる
自律神経は、胃や腸の働きもコントロールしています。そのため、自律神経が乱れると胃腸の動きも悪くなり、吐き気や胃もたれ、食欲不振といった症状が出ることがあります。
なんとなくムカムカする、食事がおいしく感じられないといった不調も、雨の日のサインかもしれません。特に乗り物酔いをしやすい人は、気圧の変化によるめまいと合わさって、吐き気を感じやすいようです。
理由もなく気分が落ち込みやすくなる
なんだか気分が晴れなかったり、イライラしやすかったりするのも、気圧の影響を受けている可能性があります。雨の日は日照時間が短くなるため、「セロトニン」という気分を安定させる脳内物質の分泌が減ってしまいます。
セロトニンが不足すると、気持ちが落ち込みやすくなったり、不安を感じやすくなったりします。自分の気持ちの問題ではなく、天気が心にも影響を与えていると知っておくだけでも、少し楽になるかもしれません。
今すぐ試せる!雨の日のだるさを和らげる簡単な対処法
つらい症状が出てしまった時、仕事中でもサッとできる対処法を知っていると安心です。ここでは、道具がなくてもできる簡単なセルフケアを紹介します。
- 耳を優しくマッサージして血行を促す
- 蒸しタオルで首や目元を温める
- 軽いストレッチで体をほぐす
- 温かい飲み物で体を内側から温める
各項目について、詳しく見ていきましょう。
耳を優しくマッサージして血行を促す
気圧の変化を感知しているのは、耳の奥にある「内耳」という部分です。この内耳の血行が悪くなると、気圧の変化にうまく対応できず、めまいや頭痛が起きやすくなります。耳周りをマッサージして血行を良くすることで、症状が和らぐことがあります。
やり方はとても簡単です。両耳を軽くつまんで、上下や横に優しく引っ張ったり、ゆっくり回したりするだけです。痛みを感じない程度の力で、5分ほど行ってみてください。仕事の合間にトイレなどで行うのも良いでしょう。

蒸しタオルで首や目元を温める
首や目元を温めると、血行が良くなりリラックス効果も期待できます。特に首の後ろには、自律神経を整えるツボが集まっています。ここを温めることで、心身の緊張がほぐれ、頭痛や肩こりの緩和につながります。
濡らしたタオルを電子レンジで温めるだけで、簡単に蒸しタオルが作れます。休憩時間に試してみてください。目の疲れも一緒に取れるので、デスクワークで疲れている時には特におすすめです。
軽いストレッチで体をほぐす
雨の日は体がこわばりがちなので、軽いストレッチで筋肉をほぐしてあげましょう。長時間同じ姿勢でいると血行が悪くなり、不調を悪化させてしまいます。
椅子に座ったままできる簡単なストレッチでも十分です。首をゆっくり回したり、肩を上げ下げしたり、背筋をぐーっと伸ばしたりするだけでも、気分がスッキリします。体を動かすことで血の巡りが良くなり、だるさの軽減が期待できます。
温かい飲み物で体を内側から温める
体を内側から温めることも大切です。温かい飲み物は、血行を促進し、リラックス効果をもたらしてくれます。
おすすめは、白湯やカフェインの入っていないハーブティー、生姜湯などです。特に生姜には体を温める効果があるので、雨の日の不調にはぴったりです。逆に、冷たい飲み物は体を冷やし、不調を悪化させる可能性があるので、避けたほうが安心です。
普段からできる雨の日の不調への予防策
雨の日につらい症状が出ないようにするためには、普段からの生活習慣がとても大事になってきます。ここでは、今日から始められる簡単な予防策を紹介します。
- 朝に太陽の光を浴びて体内時計を整える
- ぬるめのお風呂にゆっくり浸かってリラックスする
- ウォーキングなどの軽い運動を習慣にする
- 毎日決まった時間に寝起きする
朝に太陽の光を浴びて体内時計を整える
乱れがちな自律神経を整えるには、体内時計をリセットすることがポイントです。朝起きたら、まずカーテンを開けて太陽の光を浴びる習慣をつけましょう。
太陽の光を浴びることで、睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌が止まり、活動モードのスイッチが入ります。また、気分を安定させる「セロトニン」の分泌も促されます。曇りの日でも光を浴びることに意味があるので、ぜひ試してみてください。
ぬるめのお風呂にゆっくり浸かってリラックスする
夜はぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、副交感神経が優位になり、心身ともにリラックスできます。38〜40℃くらいのお湯に15分ほど浸かるのがおすすめです。
熱すぎるお湯は交感神経を刺激してしまい、寝つきが悪くなることがあるので注意が必要です。シャワーだけで済ませず、湯船に浸かる習慣をつけることで、血行が良くなり、自律神経のバランスも整いやすくなります。
ウォーキングなどの軽い運動を習慣にする
適度な運動は、自律神経を整えるのにとても役立ちます。激しい運動をする必要はありません。ウォーキングやストレッチ、ヨガなど、自分が気持ち良いと感じる程度の軽い運動を続けることが大切です。
運動をすることで、血行が促進され、汗をかくことで体内の水分バランスも整いやすくなります。まずは週に2〜3回、30分程度のウォーキングから始めてみるのが良いでしょう。エレベーターを階段に変えるなど、日常生活の中で少し動く意識を持つだけでも変わってきます。
毎日決まった時間に寝起きする
規則正しい生活リズムは、自律神経を安定させる基本です。できるだけ毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きることを心がけましょう。
休日も、平日と大きく生活リズムを変えないことがポイントです。休日に寝だめをすると、かえって体内時計が乱れてしまい、週明けの不調につながることがあります。安定した生活リズムを保つことが、気圧の変化に負けない体を作る第一歩になります。
雨の日の不調を食事でもケアしよう
食べるものに少し気をつけるだけでも、雨の日の不調を予防したり、和らげたりすることができます。ここでは、食事で意識したいポイントを紹介します。
- ショウガやネギを食事に取り入れて体を温める
- ビタミンB群が豊富な豚肉や大豆製品を食べる
- 水分を排出しやすい豆類や海藻を摂る
- 冷たい飲み物や食べ物は避ける
ショウガやネギを食事に取り入れて体を温める
体を内側から温めてくれる食材を積極的に摂りましょう。代表的なのが、ショウガやネギ、ニンニク、ニラなどです。これらの食材は血行を促進し、体をポカポカさせてくれます。
味噌汁やスープに刻んだショウガやネギを加えたり、炒め物にニンニクを使ったりと、普段の食事に少しプラスするだけで効果が期待できます。飲み物にすりおろしたショウガとハチミツを入れるのもおすすめです。
ビタミンB群が豊富な豚肉や大豆製品を食べる
ビタミンB群は、自律神経の働きをサポートしてくれる重要な栄養素です。特にビタミンB1は疲労回復に、ビタミンB6はセロトニンの生成に関わっています。
ビタミンB群は、豚肉、レバー、うなぎ、玄米、大豆製品(豆腐、納豆など)、カツオ、マグロなどに多く含まれています。これらの食材をバランス良く食事に取り入れることで、疲れにくく、気分の浮き沈みが少ない体作りにつながります。

水分を排出しやすい豆類や海藻を摂る
雨の日のむくみ対策には、体内の余分な水分を排出してくれる食材が役立ちます。利尿作用のあるカリウムを多く含む、きゅうり、スイカ、バナナ、アボカドなどがおすすめです。
また、わかめや昆布などの海藻類、あずきなどの豆類も、水分代謝を助けてくれます。サラダに海藻を加えたり、おやつにあずきを使った和菓子を選んだりするのも良いでしょう。
冷たい飲み物や食べ物は避ける
冷たいものは胃腸に負担をかけ、体を内側から冷やしてしまいます。血行が悪くなり、自律神経の乱れやむくみを悪化させる原因になるので、雨の日や体調が優れない時は特に避けるようにしましょう。
飲み物は常温か温かいものを選び、アイスクリームや冷たい麺類なども控えるのが賢明です。食事は温かいスープや煮物などを中心にすると、体も心もホッとできます。
仕事中にだるくなった時の効果的な乗り切り方
セルフケアをしても、仕事中にどうしてもだるくなってしまうことはあります。そんな時に、周りに迷惑をかけずに上手に乗り切るための方法を知っておきましょう。
- 休憩時間に外の空気を吸って気分転換する
- デスクでできる簡単なツボ押しを試す
- 無理せずタスクの優先順位を調整する
- 事前に上司や同僚に体調を伝えておく
休憩時間に外の空気を吸って気分転換する
ずっと室内にいると、気分も滅入ってしまいます。休憩時間になったら、たとえ雨が降っていても、一度外に出て新鮮な空気を吸ってみましょう。
屋根のある場所で数回深呼吸するだけでも、頭がスッキリして気分転換になります。少し体を動かすことで血行も良くなりますし、仕事のオンとオフの切り替えにもつながります。
デスクでできる簡単なツボ押しを試す
ツボ押しは、場所を選ばずにできる手軽なセルフケアです。頭痛やだるさに効くツボを知っておくと、仕事中でもこっそりリフレッシュできます。

特に有名なのが、手の甲にある「合谷(ごうこく)」というツボです。親指と人差し指の骨が交わる手前のくぼみにあり、頭痛や肩こりなど、様々な不調に効果が期待できます。少し痛気持ちいいくらいの強さで、ゆっくり押してみてください。
無理せずタスクの優先順位を調整する
体調が悪い時に無理をしても、良いパフォーマンスは発揮できません。集中力が続かず、かえってミスが増えてしまうこともあります。
だるさを感じる日は、「今日はここまでやればOK」と目標を少し下げてみましょう。集中力が必要な複雑な作業は後回しにして、単純作業やメールの返信などから手をつけるのも一つの手です。無理せず、自分のペースで仕事を進めることが大切になります。
事前に上司や同僚に体調を伝えておく
体調が悪いことを隠していると、精神的にもつらくなります。「雨の日は体調を崩しやすい体質なんです」と正直に伝えておくだけで、気持ちが楽になるでしょう。
事前に伝えておくことで、周りからの理解も得やすくなります。急な休憩や仕事のペースダウンが必要になった時も、スムーズに対応してもらえる可能性が高まります。一人で抱え込まず、周りに協力を求めることも、仕事を長く続ける上では大事なスキルです。
体調不良が仕事のストレスなら環境を見直すのも一つの手
これまで紹介した対策を試しても、雨の日の不調が改善しない場合、その原因は天気だけでなく、今の仕事環境にあるのかもしれません。
- 働き方が体調に与える影響は大きい
- 自分に合った職場環境を見つけることが大切
各項目について、詳しく見ていきましょう。
働き方が体調に与える影響は大きい
日々のストレスは、自律神経のバランスを乱す大きな原因になります。職場の人間関係、長時間労働、プレッシャーの大きい仕事など、強いストレスを感じる環境にいると、気象病の症状が悪化しやすくなります。
「仕事に行きたくない」という気持ちが、雨の日のだるさをさらに増幅させている可能性もあります。もし、仕事のことを考えると気分が沈んだり、体調が悪くなったりするなら、それは体からのサインかもしれません。
自分に合った職場環境を見つけることが大切
もし今の仕事が体調不良の原因になっているなら、働き方や環境を変えることで、症状が改善する可能性があります。
たとえば、満員電車での通勤がストレスなら、在宅勤務ができる会社や、家から近い職場を選ぶという選択肢があります。また、体調への理解がある社風の会社なら、雨の日に無理せず働くペースを調整できるかもしれません。自分にとって、何がストレスになっているのかを一度整理してみることが大切です。
Zキャリアのエージェントに相談してみませんか
「今の職場、自分に合ってないかも…ちょっとしんどいなあ」と感じていても、一人で次のステップを考えるのは不安が大きいでしょう。そんな時は、転職のプロに相談してみるのがおすすめです。
Zキャリアでは、ノンデスクワーカーを目指す若手の就職・転職をサポートしています。キャリアエージェントが、これまでの経験や希望を丁寧にヒアリングし、自分に合った職場環境を一緒に探していきます。体調面での不安や働き方の希望など、小さなことから相談してみませんか。